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第二十七章 ちびっ子たちの冒険者デビュー
七百九十七話 みんなで森に到着です
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ちびっこ達は購買で薬草採取セットを購入して、準備万端です。
いつも通り、紐は多めに購入していきます。
「ほら、お前らもついていけ。薬草採取も馬鹿にならない金額が手に入るぞ」
「「「「分かりました!」」」」
ギルドマスターに促されて、問題を起こした二組の新人冒険者グループも薬草採取に行くことになりました。
因みに他の新人冒険者もついてくることになり、中々大人数で行動する事になりそうです。
「俺等も新年で暇だから、コイツラと一緒についていくか」
「そうだな。今夜の酒代を稼ぐにはちょうど良いな」
そして、いつもの如く暇をしている冒険者もついてくることになりました。
うん、総勢五十人を超える大人数です。
僕たちとしても、新人冒険者を守るという良い勉強になります。
ポニさん達もいるし、他の従魔もいます。
みんなで、トコトコと冒険者ギルドを出て防壁に向かいます。
「「「お願いします!」」」
「おっ、遂に冒険者登録したんだな。森に薬草を採りに行くのかな?」
「「「うん!」」」
ちびっこ達は、防壁の門の守備隊に意気揚々と冒険者カードを見せていました。
僕もリズも、初めて冒険者登録した時には冒険者カードを見せるのが嬉しかったっけ。
無事に防壁の門を通過して、ちょっと寒いけどとても天気の良い街道を歩いて行きます。
「ふふ、みんな仲良く手を繋いで楽しそうですわね」
「ええ、ニコニコとして嬉しそうですね」
アイビー様とルーシーお姉様の言う通り、ちびっこ達は仲良く手を繋いで歩いています。
ポニさん達も隣についていて、仲良くお喋りをしていますね。
こうして、みんなで楽しく歩いて無事に森に到着しました。
でも、森には危険が潜んでいます。
「「「グルルル……」」」
さっそく、ウルフが僕たちをお出迎えしてきました。
冬はエサが少なくて、ウルフもちょっと気がたっています。
「ちょうど良い教材が目の前に現れたな。街の外に出れば、動物や魔物との遭遇は避けられない。だからこそ、いつでも戦える準備をしておく事だ」
ここでも、ジンさんによる初心者冒険者へのレクチャーが行われます。
冒険者だけじゃなくて、他の職業でも街を出れば何かに遭遇する可能性はあります。
動物や魔物だけでなく、盗賊にも会うかもしれません。
ということで、ここではどうやってウルフを倒すかを見せる事にしました。
「エレノア、手本を見せられるか?」
「任せてなの!」
ジンさんに一番手として指名されたエレノアは、既に杖を用意していました。
そして、直ぐに魔力を溜めて一頭のウルフの頭部目掛けて魔法を放ちます。
シュイーン、バシュ!
「えい!」
「ギャウン」
エレノアお得意のアイスバレットが綺麗にウルフの頭部に命中して、ウルフは断末魔をあげながら倒れました。
「こうして頭を狙えば傷は最小限になる。だが、お前らはルーキーだ。まずは確実に獲物を倒す事に集中しろ」
僕たちはどうやって綺麗に獲物を倒すかを考えているけど、初心者冒険者は獲物を倒さないと死んでしまう。
命を守る為にも、確実に獲物を倒さないと。
「じゃあ、残りの連中でウルフを倒してくれ。アイビーとルーシーは、あえて心臓を狙ってくれ」
「ふふ、お任せですわ」
「やっちゃうよ!」
ジンさんは、アイビー様とルーシーお姉様にわざと難しい指示を出しました。
でも、二人にとっては全然難しくない指示です。
ダッ、ザシュ!
リズとサンディとメアリはウルフの首を切り裂き、イヨはガントレットでウルフの頭を殴りつけます。
そして、アイビー様とルーシーお姉様は、綺麗にウルフの心臓を一撃で突き刺しました。
「獲物を倒すコツは、頭部、頸部、心臓への攻撃だ。相手の動きを封じて、確実にトドメを刺すのがいいぞ」
「「「おおー! カッコいい!」」」
新人冒険者は、ジンさんの話している事をメモしていました。
僕たちは様々な戦闘方法ができるので、手本を見せるにはちょうど良いですね。
ちびっこ達は、姉の活躍に大興奮しています。
「ブヒー!」
更に、一頭のイノシシが僕らの気配を察知して姿を現しました。
木の実も少なくなる時期だし、群れから離れて生活する若い個体もいます。
そして、目の前のイノシシは結構興奮しているみたいですね。
「イノシシも、倒し方は同じだ。だが、突進が強力だから気をつける事だ」
マロード男爵領での害獣駆除でもイノシシを倒すけど、本当にすばしっこいんだよね。
ここで、ミカエルとブリットが合体魔法を放つ事になりました。
シュイン、シュイン、シュイン。
「「「おお、凄い……」」」
複数の魔法陣がミカエルとブリットの足元に現れると、新人冒険者から溜息が漏れました。
ミカエルとブリットの合体魔法も結構な威力なので、その分魔法陣も数多く現れます。
「「えーい!」」
シューン、ズドーーーン!
じゅっ、ばたり。
二人は、上手くイノシシに照準を合わせて合体魔法を放ちました。
合体魔法のレーザーは、上手くイノシシの頭部をぶち抜きました。
前に二人が合体魔法を使ったときは、獲物を跡形もなく消滅させちゃったっけ。
「まあ、これは強力な魔法が使えるという前提だ。お前らも、鍛えればここまでは無理かもしれないがそこそこの実力がつくぞ」
「「「はい!」」」
新人冒険者にとって、とても良い勉強になったみたいです。
凄い攻撃を見ることで、こんな事ができると良いイメージを持てた様です。
いつも通り、紐は多めに購入していきます。
「ほら、お前らもついていけ。薬草採取も馬鹿にならない金額が手に入るぞ」
「「「「分かりました!」」」」
ギルドマスターに促されて、問題を起こした二組の新人冒険者グループも薬草採取に行くことになりました。
因みに他の新人冒険者もついてくることになり、中々大人数で行動する事になりそうです。
「俺等も新年で暇だから、コイツラと一緒についていくか」
「そうだな。今夜の酒代を稼ぐにはちょうど良いな」
そして、いつもの如く暇をしている冒険者もついてくることになりました。
うん、総勢五十人を超える大人数です。
僕たちとしても、新人冒険者を守るという良い勉強になります。
ポニさん達もいるし、他の従魔もいます。
みんなで、トコトコと冒険者ギルドを出て防壁に向かいます。
「「「お願いします!」」」
「おっ、遂に冒険者登録したんだな。森に薬草を採りに行くのかな?」
「「「うん!」」」
ちびっこ達は、防壁の門の守備隊に意気揚々と冒険者カードを見せていました。
僕もリズも、初めて冒険者登録した時には冒険者カードを見せるのが嬉しかったっけ。
無事に防壁の門を通過して、ちょっと寒いけどとても天気の良い街道を歩いて行きます。
「ふふ、みんな仲良く手を繋いで楽しそうですわね」
「ええ、ニコニコとして嬉しそうですね」
アイビー様とルーシーお姉様の言う通り、ちびっこ達は仲良く手を繋いで歩いています。
ポニさん達も隣についていて、仲良くお喋りをしていますね。
こうして、みんなで楽しく歩いて無事に森に到着しました。
でも、森には危険が潜んでいます。
「「「グルルル……」」」
さっそく、ウルフが僕たちをお出迎えしてきました。
冬はエサが少なくて、ウルフもちょっと気がたっています。
「ちょうど良い教材が目の前に現れたな。街の外に出れば、動物や魔物との遭遇は避けられない。だからこそ、いつでも戦える準備をしておく事だ」
ここでも、ジンさんによる初心者冒険者へのレクチャーが行われます。
冒険者だけじゃなくて、他の職業でも街を出れば何かに遭遇する可能性はあります。
動物や魔物だけでなく、盗賊にも会うかもしれません。
ということで、ここではどうやってウルフを倒すかを見せる事にしました。
「エレノア、手本を見せられるか?」
「任せてなの!」
ジンさんに一番手として指名されたエレノアは、既に杖を用意していました。
そして、直ぐに魔力を溜めて一頭のウルフの頭部目掛けて魔法を放ちます。
シュイーン、バシュ!
「えい!」
「ギャウン」
エレノアお得意のアイスバレットが綺麗にウルフの頭部に命中して、ウルフは断末魔をあげながら倒れました。
「こうして頭を狙えば傷は最小限になる。だが、お前らはルーキーだ。まずは確実に獲物を倒す事に集中しろ」
僕たちはどうやって綺麗に獲物を倒すかを考えているけど、初心者冒険者は獲物を倒さないと死んでしまう。
命を守る為にも、確実に獲物を倒さないと。
「じゃあ、残りの連中でウルフを倒してくれ。アイビーとルーシーは、あえて心臓を狙ってくれ」
「ふふ、お任せですわ」
「やっちゃうよ!」
ジンさんは、アイビー様とルーシーお姉様にわざと難しい指示を出しました。
でも、二人にとっては全然難しくない指示です。
ダッ、ザシュ!
リズとサンディとメアリはウルフの首を切り裂き、イヨはガントレットでウルフの頭を殴りつけます。
そして、アイビー様とルーシーお姉様は、綺麗にウルフの心臓を一撃で突き刺しました。
「獲物を倒すコツは、頭部、頸部、心臓への攻撃だ。相手の動きを封じて、確実にトドメを刺すのがいいぞ」
「「「おおー! カッコいい!」」」
新人冒険者は、ジンさんの話している事をメモしていました。
僕たちは様々な戦闘方法ができるので、手本を見せるにはちょうど良いですね。
ちびっこ達は、姉の活躍に大興奮しています。
「ブヒー!」
更に、一頭のイノシシが僕らの気配を察知して姿を現しました。
木の実も少なくなる時期だし、群れから離れて生活する若い個体もいます。
そして、目の前のイノシシは結構興奮しているみたいですね。
「イノシシも、倒し方は同じだ。だが、突進が強力だから気をつける事だ」
マロード男爵領での害獣駆除でもイノシシを倒すけど、本当にすばしっこいんだよね。
ここで、ミカエルとブリットが合体魔法を放つ事になりました。
シュイン、シュイン、シュイン。
「「「おお、凄い……」」」
複数の魔法陣がミカエルとブリットの足元に現れると、新人冒険者から溜息が漏れました。
ミカエルとブリットの合体魔法も結構な威力なので、その分魔法陣も数多く現れます。
「「えーい!」」
シューン、ズドーーーン!
じゅっ、ばたり。
二人は、上手くイノシシに照準を合わせて合体魔法を放ちました。
合体魔法のレーザーは、上手くイノシシの頭部をぶち抜きました。
前に二人が合体魔法を使ったときは、獲物を跡形もなく消滅させちゃったっけ。
「まあ、これは強力な魔法が使えるという前提だ。お前らも、鍛えればここまでは無理かもしれないがそこそこの実力がつくぞ」
「「「はい!」」」
新人冒険者にとって、とても良い勉強になったみたいです。
凄い攻撃を見ることで、こんな事ができると良いイメージを持てた様です。
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