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第三十三章 二年生
千二百三十一話 今年の剣技大会の出場者は?
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学園の夏休み前で一番大きな行事は剣技大会なのですが、今年はルーカスお兄様の結婚式に被らないように一ヶ月前倒しで行います。
そのため、新学期の授業が始まったら直ぐに予選が始まります。
しかし、クラス代表の四枠のうち三枠は昨年と同様にバーグさんたち剣技特待生であっさりと決まりました。
というのも、三人は軍務卿に目をつけられていて、学園終わりに軍の施設で特別訓練に参加して実力を一気に伸ばしたからです。
「その、自分の実力が上がったと実感はしましたが、その度にアレク様とリズ様の実力はとんでもないものだと実感しております」
剣技の授業の際に僕と手合わせをしたバーグさんは、苦笑しながら汗を拭っていました。
リズとの魔力循環で魔法の力に目覚め、身体能力強化魔法を扱えるようになりました。
僕から見ても昨年とは比にならないレベルで実力を上げているけど、流石に僕も負けてはいられません。
何にせよ、剣技という枠の中ではクラスでも有数な実力者になりました。
ガキンガキン!
「ふっ、はあ!」
「そうそう、いい感じだよ。もっと打ち込んで良いんだよ」
もう一枠は、昨年と同様にエレノア、サンディ、メアリ、レシステンシアさんの四人で争うことになりました。
今はメアリがリズと手合わせしているけど、四人とも一年間でかなり腕を上げています。
でも、そうなると誰が最後の一枠をゲットできるかが何となく予想できました。
「レシステンシアさんは、剣技だけでなく魔力制御も上がっていますね」
「あっ、ありがとうございます!」
「「「しょぼーん……」」」
昨年よりも僅差になったけど、それでもレシステンシアさんが最後の一枠を死守しました。
落ち込んでいる三人よりもまだまだ剣技の腕は上なので、身体能力強化魔法の向上分がかなり寄与していました。
三人は、魔力制御よりももう少し剣技の腕を上げないといけませんね。
すると、エレノアがある質問をしてきました。
「アレクお兄ちゃんとリズちゃんは、何でそんなに剣も強いの?」
う、うーん。
僕の場合は色々な人に鍛えられたってのもあるけど、リズは完全に天賦の才なんだよね。
魔力量も多いし、身体能力強化魔法の使い方も上手です。
スラちゃんもとんでもない才能を持っているし、よく考えたら凄いことだよね。
「でも、正直なところイヨの方がレシステンシアさんよりも強いと思います。専門は格闘ですけど、体の動きが凄いので」
「それは承知しておりますわ。入園試験の際に、その才能を見ております。でも、簡単に負けるわけにはいきませんわよ」
レシステンシアさんは、相手の強さと自分の強さの差を直ぐに認識できます。
イヨの場合は、余程のことがない限り一年生の剣技大会の代表になるでしょう。
僕とリズが出ないので、正直なところルーシーお姉様くらいじゃないと勝てないと思います。
「後は、怪我をしないように気をつけながらできるだけの訓練を積むことですね」
「ええ、分かっておりますわ。ではアレク様、もう一本お願いします」
レシステンシアさんは、鋭い眼光で僕に木剣を構えました。
僕も、負けじと気合を入れて木剣を構えます。
みんなの実力を少しでも上げられるように、僕も頑張らないといけないですね。
「よーし、男の子も女の子もどんどん相手をするよ!」
リズとスラちゃんは、いつの間にか他の生徒の相手をしていました。
先生も問題ないって言っているし、あっちはリズにお任せですね。
そのため、新学期の授業が始まったら直ぐに予選が始まります。
しかし、クラス代表の四枠のうち三枠は昨年と同様にバーグさんたち剣技特待生であっさりと決まりました。
というのも、三人は軍務卿に目をつけられていて、学園終わりに軍の施設で特別訓練に参加して実力を一気に伸ばしたからです。
「その、自分の実力が上がったと実感はしましたが、その度にアレク様とリズ様の実力はとんでもないものだと実感しております」
剣技の授業の際に僕と手合わせをしたバーグさんは、苦笑しながら汗を拭っていました。
リズとの魔力循環で魔法の力に目覚め、身体能力強化魔法を扱えるようになりました。
僕から見ても昨年とは比にならないレベルで実力を上げているけど、流石に僕も負けてはいられません。
何にせよ、剣技という枠の中ではクラスでも有数な実力者になりました。
ガキンガキン!
「ふっ、はあ!」
「そうそう、いい感じだよ。もっと打ち込んで良いんだよ」
もう一枠は、昨年と同様にエレノア、サンディ、メアリ、レシステンシアさんの四人で争うことになりました。
今はメアリがリズと手合わせしているけど、四人とも一年間でかなり腕を上げています。
でも、そうなると誰が最後の一枠をゲットできるかが何となく予想できました。
「レシステンシアさんは、剣技だけでなく魔力制御も上がっていますね」
「あっ、ありがとうございます!」
「「「しょぼーん……」」」
昨年よりも僅差になったけど、それでもレシステンシアさんが最後の一枠を死守しました。
落ち込んでいる三人よりもまだまだ剣技の腕は上なので、身体能力強化魔法の向上分がかなり寄与していました。
三人は、魔力制御よりももう少し剣技の腕を上げないといけませんね。
すると、エレノアがある質問をしてきました。
「アレクお兄ちゃんとリズちゃんは、何でそんなに剣も強いの?」
う、うーん。
僕の場合は色々な人に鍛えられたってのもあるけど、リズは完全に天賦の才なんだよね。
魔力量も多いし、身体能力強化魔法の使い方も上手です。
スラちゃんもとんでもない才能を持っているし、よく考えたら凄いことだよね。
「でも、正直なところイヨの方がレシステンシアさんよりも強いと思います。専門は格闘ですけど、体の動きが凄いので」
「それは承知しておりますわ。入園試験の際に、その才能を見ております。でも、簡単に負けるわけにはいきませんわよ」
レシステンシアさんは、相手の強さと自分の強さの差を直ぐに認識できます。
イヨの場合は、余程のことがない限り一年生の剣技大会の代表になるでしょう。
僕とリズが出ないので、正直なところルーシーお姉様くらいじゃないと勝てないと思います。
「後は、怪我をしないように気をつけながらできるだけの訓練を積むことですね」
「ええ、分かっておりますわ。ではアレク様、もう一本お願いします」
レシステンシアさんは、鋭い眼光で僕に木剣を構えました。
僕も、負けじと気合を入れて木剣を構えます。
みんなの実力を少しでも上げられるように、僕も頑張らないといけないですね。
「よーし、男の子も女の子もどんどん相手をするよ!」
リズとスラちゃんは、いつの間にか他の生徒の相手をしていました。
先生も問題ないって言っているし、あっちはリズにお任せですね。
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