転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十三章 二年生

千二百三十五話 首脳会議という名の談笑

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 ルーカスお兄様の結婚式の説明が終わったので、この後は首脳会談が行われます。
 関係者は会議室に移動するんだけど、リルムと弟妹は会議に参加しません。

「リズ、勉強部屋にリルムとちびっ子たちを連れて行ってね。僕は会議に参加してくるよ」
「任せて!」

 生徒会役員は僕とルーシーお姉様が会議に参加するので、ちびっ子たちはリズに任せます。
 他の生徒会の役員も、勉強部屋に行ってリルムたちと交流を深めてもらいましょう。
 僕も会議室に行って、一緒に話を聞きます。

「ここにいるものは、殆どがアレク君に助けられたものですな」
「ふふ、そうですね。あの小さかったアレク君も、立派に会議の司会をするくらいに大きくなったのですね」
「子どもの成長というものは、とても早いものじゃのう。それに、あと数年でアレク君の結婚式じゃのう」

 教皇猊下と皇妃様がにこりとしながら話をしているけど、小さい頃から関わっている人がとても多いんですよね。
 何はともあれ、先に話を進めましょう。
 王国側は、僕とルーシーお姉様の他に王妃様が加わってくれました。

「闇ギルドの壊滅後、共和国では治安の安定と共に政治も安定しております。農業生産や工業生産も上がり、税収も増えております」
「どの国も、闇ギルド壊滅後に国力が増しておる。ただ、闇ギルドに代わる存在も現れており、イタチごっこなのが悩みのタネじゃのう」
「共和国も同じ状況です。市民に大きく被害を与える存在はありませんが、中々対応に苦慮しております」

 クレイモアさんと教皇猊下は、腕を組んで悩みながら話をしていました。
 王国も帝国も新たな犯罪組織への対応に追われているし、結構大変なんだよね。
 王都で奉仕活動をしても毎回犯罪組織の構成員を捕まえるし、本当にイタチごっこです。

「王国は、アレク君が執務を勉強しておりますわ。既に、中々の成果をあげております。学園を卒業して、どれだけルーカスの補助をするのが楽しみですわ」
「流石はアレク君ですわね。リルムも最近は弟と妹に負けじと勉強を頑張っておりますし、とても楽しみにしておりますわよ」

 王妃様と皇妃様がいるところでは、僕の事を引き合いに出して話を進めています。
 自分のことが話題になっているのでこそばゆいけど、卒業まであと三年もありますよ。
 ルーカスお兄様のお友達も補佐をしているし、僕がいなくても暫く大丈夫ですよ。

「ルーシー様も、いよいよ来年結婚式ですわね。きっと素晴らしい結婚式になると思いますわ」
「お兄様の結婚式が終わったら、色々と準備に取り掛かります。でも、流石に国を上げての結婚式にはならない予定ですよ」
「それでも、来賓の方は豪華になりますわね。私も、とても楽しみにしていますわ」

 カレン様とルーシーお姉様は、来年のルーシーお姉様の結婚式の話題で盛り上がっています。
 共和国で結婚式を行う予定で、共和国内で一番大きな教会で結婚式をすることになっています。
 久々に国外で行われる結婚式に参加するので、僕だけでなく他の人たちもとても楽しみにしていました。

「アレク様は、私の年下には到底思えません。神様の成り代わりだと言われても、何もおかしくはないですわ」
「僕は普通の人間ですよ。小さい頃は結構大変でしたけど、今はこうしてみんなと暮らせていますし」
「アレク様の小さい頃のお話は、絵本で見ましたわ。絵本の中に書かれていた話もとても凄いのに、実際に話を聞くともっと凄いと言えますわ」

 僕はというと、セリーヌさんと色々と話をしていました。
 双翼の天使様の逸話を描いたとされる絵本があるそうで、僕も見たけどかなりこそばゆい気持ちでした。
 でも、絵本を見た人たちはとても凄いと絶賛していたそうです。
 そんな話をしつつ、カレン様、セリーヌ様、ルーシーお姉様はちびっ子たちがいる勉強部屋に向かいました。
 僕は、会議が終わるまでずっと参加していました。
 こうして何とか会議は終わり、スラちゃんとポッキーと分担して来賓を各国に送り届けます。
 帰りがけに、教皇猊下からあることを頼まれました。

「聖女譲渡の際に、是非皆に奉仕活動を手伝って欲しい。セリーヌが聖女になって最初の奉仕活動だから、皆で盛り上げて欲しいのだよ」
「「「任せて!」」」

 僕ではなく、リズたちが元気よく返事をしていました。
 このくらいの提案なら全然問題ないし、僕も精いっぱいお手伝いをしないといけないね。
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