転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十三章 二年生

千二百三十七話 無事に奉仕活動も終わったかな?

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「アレク様、こちらの野菜も切り終えました」
「こっちも、大丈夫です」

 僕と一緒に炊き出しの仕込みを手伝ってくれているのは、イヨのクラスメイトです。
 貴族ではなく普通の市民なんだけど、とっても手際良く手伝ってくれます。
 サキさんたちも手伝ってくれていて、かなり作業が捗っています。
 そして、今回の奉仕活動ではある目的もありました。

「ブルル」
「ブッチー、見つけた?」
「ブルッ」

 実は、今日は大教会周辺の警備もかなり強化していました。
 炊き出しの様子を伺いに来た犯罪者を、残らず捕まえるためです。
 イヨとブッチーのように目に見える形での捕縛も行っているし、マジカルラット部隊が中心となって暗躍する形での捕縛もあります。
 捕まえた犯罪者は、直ぐに軍の施設に送られて尋問を受けることになります。
 ルーカスお兄様の結婚式を安全に迎えられるように、できるだけ犯罪組織の壊滅を進めることになっています。
 僕たちという餌に食らいついた犯罪者を捕まえるという、言わばゴキブリホイホイみたいな作戦です。
 ティナおばあさまに加えて王家の子どもがたくさんいるのだから、犯罪者にとってはかなり気になるよね。

 シュイン、ぴかー。

「「よくなったかな?」」
「おお、すごく良くなったよ。ありがとうね」」
「「えへへ……」」

 とはいえ、ルカちゃんやエドちゃんは普通に治療して元気になってもらうのが好きだし、リズやエレノアも同じ気持ちです。
 エリちゃんは犯罪者を捕まえられなくて少し拗ねているけど、それでも頑張って炊き出しのスープを配っています。
 新人職員も手分けして住民から色々な話を聞いていて、直ぐに分析も行なっていました。
 こうして炊き出し自体は順調に終了し、あとは集めた意見の分析と捕まえた犯罪者の聴取を分析するだけです。
 炊き出しを経験していない新人職員ならびに新入生は、今日はとてもいい経験になったはずです。
 学園生は学園に帰ってから解散となり、職員はそのまま持ち場に戻ります。

「うー、悪者捕まえたかった……」
「エリにはまだ早いわ。もう少し大きくなったら考えましょうね」
「うん……」

 そんな中、相変わらず不機嫌だったのはエリちゃんでした。
 僕が学園から王城に行ったタイミングで、お昼寝から起きて食堂で文句を言いながらおやつを食べていました。
 アリア様も、一体誰に似たのかと呟きながらエリちゃんを宥めていました。
 小さい頃のリズは、今のエリちゃんみたいにもの凄く活発だった気がするなあ。

「スラちゃん、頑張ってね!」

 スラちゃんはというと、マジカルラット部隊と合流して早速犯罪組織の摘発を進めるそうです。
 特にルーカスお兄様のマジカルラットが張り切っているので、犯罪組織は根こそぎ駆逐されるはずですね。
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