転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます

藤なごみ

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第三十三章 二年生

千二百四十一話 作戦実行の日です

 夜な夜なスラちゃんたちの偵察は行われ、決定的な証拠を押さえたそうです。
 翌日朝、安息日で学園もないので僕たちは会議も兼ねて王城に向かいました。
 リズも含めた全員が騎士服に着替えており、王城で出迎えてくれたエレノアも騎士服に着替えてやる気満々でした。
 自分たちが事件に関わっているので、自分たちの手で事件を解決したいのでしょうね。
 そして、ついでだからとルーシーお姉様も会議に参加しました。

「エリも、悪者捕まえる―!」
「エリちゃんは駄目だよ。まだ小さいからね」
「ぶー」

 何だかエリちゃんとルーシーお姉様がこの前の奉仕活動の時と同じ話をしているね。
 エリちゃんが跨っているネコちゃんも、ルーシーお姉様にエリちゃんを止めて貰ってホッとしています。
 エリちゃんは、またもやしょぼーんとしながらアイビー様に連れられて勉強部屋に向かいました。
 さてさて、僕たちはしっかりと会議をしないとね。

「全く、エリは一体誰に性格が似たのか。このままでは、もの凄いお転婆な子に育ってしまうな」

 会議の前に陛下がぶつぶつと娘についての愚痴をこぼしていたが、この場にいる誰もが陛下に一番性格が似ているとツッコもうとしていた。
 イヨが実際に口にしそうだったので、サンディが急いでイヨの口を塞いでいました。

「ごほん、では偵察の結果を報告します。スラちゃんたちの偵察の結果、一階の焼き菓子店と二階の闇賭博場は同一の組織が運営していることが判明しました。闇賭博場を運営している犯罪組織のアジト、並びに犯罪組織の構成員が寝泊りする場所も抑えております」

 最初に軍務卿が偵察結果を報告しました。
 というか、スラちゃん、プリン、マジカルラット部隊はとんでもない大活躍をしたなあ。
 流石にみんな疲れて寝ているので、後は僕たちが頑張るだけですね。
 これだけの結果を抑えてあれば、一気に制圧する事ができます。

「犯罪組織の構成員は兵が向かい、犯罪組織のアジトについても兵が制圧を予定しております。焼き菓子店については、アレク君たちが客を装って制圧予定となっております」

 僕たちは焼き菓子店と闇賭博場の制圧に専念し、他は軍にお任せです。
 リズたちも、やるぞと張り切っていました。

「主犯についてはまだ確定した事が言えませんが、今のところ貴族主義の子爵である可能性が高くなっております。最近は貴族主義勢力は大人しかったのですが、この貴族は勢力を増すために犯罪に手を付けた可能性が高くなっております」
「その為に、安易に闇賭博に加えて薬物まで手を出したか。まさに言語道断といえよう。主犯が確定次第、アレクをトップにして一気に屋敷を制圧するのだ」

 陛下も怒りを隠さないでいますね。
 僕も、安易に薬物を使ったのは許せないことだと思っています。
 会議はこれで終わり、この後は担当ごとに動くことになりました。
 僕たちも、準備を整えて王城の玄関に向かいました。

「今日はスラちゃんがいないから、ピーちゃんが頼りになるわね」
「ピィ」

 ルーシーお姉様は、自分の腕に止まっているピーちゃんを優しく撫でていました。
 今日はルーシーお姉様の従魔のピーちゃん、イヨの従魔のミケちゃんが僕たちと一緒についてきます。
 アイビー様の従魔のアマリリスは、犯罪組織のアジトを制圧する部隊についていきました。
 ククリさんの弟でルーカスお兄様とアイビー様の同級生のケビンさんが軍に入ったので、アマリリスの扱いも大丈夫だそうです。
 僕たちも、準備を整えたら例のお店の少し手前にゲートを繋いで兵と共に向かいます。

「うーん、お店はまだ開店準備中だね」
「今のうちなら、被害者は少なく済むはずなの」

 リズとエレノアが直ぐに状況を把握し、同時にやる気をメラメラとたぎらせています。
 ではでは、さっそく作戦開始ですね。
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