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第三十三章 二年生
千二百四十四話 子爵家への強制捜査開始
重要な物を押さえたので、いよいよ主犯の子爵家に向かいます。
僕たちも馬に乗って子爵家に向かうんだけど、ここで助っ人を呼ぶことにしました。
「ドラちゃん、頑張って悪い人を捕まえようね」
「リボンちゃんも、一緒に頑張るの」
「「グルル」」
僕が屋敷から呼び寄せたドラちゃんとリボンちゃんに、リズとエレノアが色々と説明していました。
そして、なんとサンディとイヨがドラちゃんとリボンちゃんちゃんに跨って飛び始めたのです。
店員のお姉さんを騙していたのもあり、二人は珍しく超激怒しているみたいですね。
ルーシーお姉様とピーちゃんもかなり憤慨しているみたいだし、ここは僕が頑張ってみんなが暴走しないように抑えないと。
そんな決意を抱きながら、僕たちの軍勢は足早に子爵家に向かいました。
「「なっ……」」
子爵家に到着すると、突然の大軍の登場に門番は啞然としちゃいました。
普通は、こんな大軍が貴族の屋敷に集まることはしないもんね。
そして、僕が門番に強制捜査の執行命令書を突き出そうとした時でした。
「僕は副宰相……」
バシッ。
「王国王女ルーシーよ。違法薬物と闇賭博の件で、強制捜査を行います。拒否した場合は反逆罪として、強引に屋敷に突入します」
「「はっ、はい!」」
何と、ルーシーお姉様が僕から執行命令書を奪い取って門番に突きつけたのです。
門番もまさか目の前に王女様が現れるとは思っていなかったようで、かなり狼狽していました。
そんな中、サンディとイヨを乗せたドラちゃんとリボンちゃんが、子爵家の庭に着陸して門を内側から開けてしまいました。
「アレク様、早く行きましょう」
「さっさと行く」
これはマズイ、サンディとイヨもかなり気持ちが先走っています。
なので、改めてここでみんなに声をかけます。
「みんな、ちょっと落ち着いて。一回深呼吸をしよう。これだけ気が立つ状態じゃ、いつもの力を出せないよ。頭は冷静にしないと」
「確かにそうでした。アレク様、申し訳ありません」
「アレク、落ち着いた」
僕の呼び掛けに、サンディとイヨは何とか落ち着いてくれました。
二人はこれで大丈夫だと思ったけど、もう一人ヒートアップしていた人がたまたま話を聞いていませんでした。
「リズちゃん、エレノア、突撃するよ!」
「「おー!」」
「突撃駄目! 三人とも待って!」
ルーシーお姉様の激に答えるリズとエレノアも急いで止めて、改めて落ち着くように話をします。
リボンちゃんちゃんもドラちゃんに早く行くよと合図をしているので、ついでに止めないと。
何とかみんなを止めて話をした上で、改めて作戦を話します。
「まず、兵を屋敷の周囲に配置して逃走防止をします。その後、屋敷に突入して主犯の子爵を捕縛します。捕縛前に僕が子爵を鑑定魔法で確認するので、直接攻撃をするなど以外は捕縛を待って下さい」
「「「はい!」」」
「「グルル」」
僕の説明に、みんな元気よく返事をしてくれました。
これなら大丈夫だと思い、僕たちは屋敷に向かいます。
ガチャガチャ。
「門番が屋敷の中に入ったのに、鍵が閉まっているよ」
リズが玄関ドアのノブを回そうにも、ドアが動く気配は全くありません。
僕は思わず溜息をつきながら、鍵穴に魔力を流しました。
シュイン、ガチャ。
鍵開けの魔法を使って玄関ドアを解錠したけど、子爵はもう強制捜査に素直に従うつもりはなさそうですね。
僕たちも、武装状態になって屋敷に突入しました。
「「「ひっ……」」」
僕たちが玄関ホールに姿を現すと、たまたま近くにいた使用人が小さく悲鳴をあげていました。
でも、ここではお仕事を優先しますよ。
「王国副宰相のアレクサンダーです。これから、複数の罪状の強制捜査を開始します。執務室に案内して下さい」
「「「か、畏まりました」」」
使用人に執行命令書を突きつけ、そのまま執務室に案内してもらいます。
リズのチェックでは、この使用人は問題なさそうですね。
「こ、こちらになります……」
ガチャ。
使用人に案内されて、僕たちは鍵のかかっていない執務室に入りました。
すると、とんでもない光景が広がっていたのです。
バキッ、ボカッ!
「ガハッ、グフッ……」
「あなた、バレないようにやると言っていたのにいったいどういうことザマス!?」
「や、やめ……」
何と、床に倒れた子爵に子爵夫人が馬乗りになってボコボコにしていたのです。
子爵夫人は横にとても大きいから、少し太り気味の子爵は逃げ出すことができずに一方的に殴られていました。
しかも、子爵夫人の一発のパンチがとんでもなく重そうです。
「はっ。ふ、二人を引き離して下さい!」
「「「はっ」」」
「な、何をするザマス! 離すザマス!」
僕たちは、目の前で起きているとんでもない光景に一瞬固まっちゃいました。
我に返って直ぐに兵に命令を出したけど、子爵夫人は複数の兵でも抑えきれないくらい力が強かった。
やむなく拘束魔法を使ったけど、久々にとんでもない人物に出会ってしまった。
シュイン、ぴかー。
「……」
「お兄ちゃん、子爵を治療したよ!」
「でも、完全に気絶しているの」
リズとエレノアの回復でも、子爵は完全にノックアウト状態だった。
子爵夫人の重いパンチで鼻血が出て歯も折れているので、正直死ななくて良かったと思ってしまった。
子爵は、そのまま拘束され担架に乗せられて行ったのだった。
僕たちも馬に乗って子爵家に向かうんだけど、ここで助っ人を呼ぶことにしました。
「ドラちゃん、頑張って悪い人を捕まえようね」
「リボンちゃんも、一緒に頑張るの」
「「グルル」」
僕が屋敷から呼び寄せたドラちゃんとリボンちゃんに、リズとエレノアが色々と説明していました。
そして、なんとサンディとイヨがドラちゃんとリボンちゃんちゃんに跨って飛び始めたのです。
店員のお姉さんを騙していたのもあり、二人は珍しく超激怒しているみたいですね。
ルーシーお姉様とピーちゃんもかなり憤慨しているみたいだし、ここは僕が頑張ってみんなが暴走しないように抑えないと。
そんな決意を抱きながら、僕たちの軍勢は足早に子爵家に向かいました。
「「なっ……」」
子爵家に到着すると、突然の大軍の登場に門番は啞然としちゃいました。
普通は、こんな大軍が貴族の屋敷に集まることはしないもんね。
そして、僕が門番に強制捜査の執行命令書を突き出そうとした時でした。
「僕は副宰相……」
バシッ。
「王国王女ルーシーよ。違法薬物と闇賭博の件で、強制捜査を行います。拒否した場合は反逆罪として、強引に屋敷に突入します」
「「はっ、はい!」」
何と、ルーシーお姉様が僕から執行命令書を奪い取って門番に突きつけたのです。
門番もまさか目の前に王女様が現れるとは思っていなかったようで、かなり狼狽していました。
そんな中、サンディとイヨを乗せたドラちゃんとリボンちゃんが、子爵家の庭に着陸して門を内側から開けてしまいました。
「アレク様、早く行きましょう」
「さっさと行く」
これはマズイ、サンディとイヨもかなり気持ちが先走っています。
なので、改めてここでみんなに声をかけます。
「みんな、ちょっと落ち着いて。一回深呼吸をしよう。これだけ気が立つ状態じゃ、いつもの力を出せないよ。頭は冷静にしないと」
「確かにそうでした。アレク様、申し訳ありません」
「アレク、落ち着いた」
僕の呼び掛けに、サンディとイヨは何とか落ち着いてくれました。
二人はこれで大丈夫だと思ったけど、もう一人ヒートアップしていた人がたまたま話を聞いていませんでした。
「リズちゃん、エレノア、突撃するよ!」
「「おー!」」
「突撃駄目! 三人とも待って!」
ルーシーお姉様の激に答えるリズとエレノアも急いで止めて、改めて落ち着くように話をします。
リボンちゃんちゃんもドラちゃんに早く行くよと合図をしているので、ついでに止めないと。
何とかみんなを止めて話をした上で、改めて作戦を話します。
「まず、兵を屋敷の周囲に配置して逃走防止をします。その後、屋敷に突入して主犯の子爵を捕縛します。捕縛前に僕が子爵を鑑定魔法で確認するので、直接攻撃をするなど以外は捕縛を待って下さい」
「「「はい!」」」
「「グルル」」
僕の説明に、みんな元気よく返事をしてくれました。
これなら大丈夫だと思い、僕たちは屋敷に向かいます。
ガチャガチャ。
「門番が屋敷の中に入ったのに、鍵が閉まっているよ」
リズが玄関ドアのノブを回そうにも、ドアが動く気配は全くありません。
僕は思わず溜息をつきながら、鍵穴に魔力を流しました。
シュイン、ガチャ。
鍵開けの魔法を使って玄関ドアを解錠したけど、子爵はもう強制捜査に素直に従うつもりはなさそうですね。
僕たちも、武装状態になって屋敷に突入しました。
「「「ひっ……」」」
僕たちが玄関ホールに姿を現すと、たまたま近くにいた使用人が小さく悲鳴をあげていました。
でも、ここではお仕事を優先しますよ。
「王国副宰相のアレクサンダーです。これから、複数の罪状の強制捜査を開始します。執務室に案内して下さい」
「「「か、畏まりました」」」
使用人に執行命令書を突きつけ、そのまま執務室に案内してもらいます。
リズのチェックでは、この使用人は問題なさそうですね。
「こ、こちらになります……」
ガチャ。
使用人に案内されて、僕たちは鍵のかかっていない執務室に入りました。
すると、とんでもない光景が広がっていたのです。
バキッ、ボカッ!
「ガハッ、グフッ……」
「あなた、バレないようにやると言っていたのにいったいどういうことザマス!?」
「や、やめ……」
何と、床に倒れた子爵に子爵夫人が馬乗りになってボコボコにしていたのです。
子爵夫人は横にとても大きいから、少し太り気味の子爵は逃げ出すことができずに一方的に殴られていました。
しかも、子爵夫人の一発のパンチがとんでもなく重そうです。
「はっ。ふ、二人を引き離して下さい!」
「「「はっ」」」
「な、何をするザマス! 離すザマス!」
僕たちは、目の前で起きているとんでもない光景に一瞬固まっちゃいました。
我に返って直ぐに兵に命令を出したけど、子爵夫人は複数の兵でも抑えきれないくらい力が強かった。
やむなく拘束魔法を使ったけど、久々にとんでもない人物に出会ってしまった。
シュイン、ぴかー。
「……」
「お兄ちゃん、子爵を治療したよ!」
「でも、完全に気絶しているの」
リズとエレノアの回復でも、子爵は完全にノックアウト状態だった。
子爵夫人の重いパンチで鼻血が出て歯も折れているので、正直死ななくて良かったと思ってしまった。
子爵は、そのまま拘束され担架に乗せられて行ったのだった。
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