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第十一章 帝国編
第二百二十五話 新たな逗留者
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「あの、海龍さんですよね? サトーです。先程は色々助けて頂き、有難うございます」
「気にするな。ちゃんと美味い食事という報酬も貰ったからな。くそう、もう少し早く赤龍の誘いに乗っていれば、もっと美味い料理が食べられたのにな」
ソフィー皇女とオーウェン皇子にベラ皇女が部屋に戻ったタイミングで、助けてくれた海龍さんに声をかけた。
海龍さんはサバサバした人だった。
というか、ドラコの母親といい海龍さんといい、ダイナマイトボディだな。
「美味いメシにありつけるからと、念の為の警戒をお願いしたんだよ。そうしたらバカみたいにドンパチ始めやがったな」
「ドラコのお母さん、本当に有難うございます。正直助かりました」
「良いって事よ。ドラコやシラユキもそれなりに活躍したようだし、親としては満足だよ」
豪快な姉さんって感じだけど、ドラコのお母さんには何回もお世話になっているな。
改めてお礼しないと。
「そういや、ドラコとシラユキが学園行くんだって?」
「少しは世間の常識を身に着けないとな。覚えておいて損はないし」
「ふーん、そうか。おーい、ルシアちょっと来い」
おや? ドラコ達が学園に行くのを改めて聞いて、海龍さんは娘を呼び寄せた。
ルシアと呼ばれた娘は、ドラコとシラユキと共にこちらに来た。
「なあに、お母さん」
「ルシア、学園に興味あるか?」
「えっ、学園に行かせてくれるの? ドラコと話をしていて、行きたいなと思ったの」
ルシアは目をキラキラさせていた。
どうもドラコとの話で、色々な妄想が浮かんでいたらしい。
「サトー、どうすれば学園に入れるのだ?」
「えーっと、ドラコとシラユキは赤龍王の娘と血縁ということで、貴族扱いで入園となります」
「なら問題ないな、あたしの旦那は海龍王だから同じ対応だな」
「ソウデスネ……」
おおい、よりによってまた王様クラスの龍かよ!
しかもこのパターンは、うちに逗留する流れに……
「わーい、ルシアお姉ちゃんも一緒に住むんだ!」
「宜しくね!」
「楽しみ!」
「ふふふ、今度は海龍のウロコが手に入る」
わお、レイアはともかくとして、既にミケ達は歓迎モードだ。
これはもう、断るのは無理だぞ。
「うーん、うちに来るのはいいけど、何か仕事はしてもらわないとね」
「簡単なものでもいいけど、皆仕事してますから」
「最初は、誰かのお手伝いとかでも良いですよ」
と、ここに現れたのは俺の婚約者達。
もう既に色々仕切られています。
「暫くはドラコとシラユキのお手伝いかな。冒険者にも興味あるし」
ルシアはというと、既にドラコの手伝いをする気満々だった。
この回答に、婚約者達は頷いていた。
「それなら問題ないわね」
「歓迎しますわ」
「お屋敷に戻ったら、部屋を決めないといけませんね」
あの、俺はまだ一言もオッケー言っていないですけど。
もう何言っても無駄ですね。
「それなら、ルシアに会いに行きながら美味いメシも食えるわけか。一石二鳥だな」
そして海龍さん、もといルシアの母親は、娘に会いに行けば美味しいご飯にありつけるという事に気がついたようだ。
「サトー、早くも尻に敷かれておるのう」
陛下からの的確な指摘が、ぐさっと心に刺さった。
「気にするな。ちゃんと美味い食事という報酬も貰ったからな。くそう、もう少し早く赤龍の誘いに乗っていれば、もっと美味い料理が食べられたのにな」
ソフィー皇女とオーウェン皇子にベラ皇女が部屋に戻ったタイミングで、助けてくれた海龍さんに声をかけた。
海龍さんはサバサバした人だった。
というか、ドラコの母親といい海龍さんといい、ダイナマイトボディだな。
「美味いメシにありつけるからと、念の為の警戒をお願いしたんだよ。そうしたらバカみたいにドンパチ始めやがったな」
「ドラコのお母さん、本当に有難うございます。正直助かりました」
「良いって事よ。ドラコやシラユキもそれなりに活躍したようだし、親としては満足だよ」
豪快な姉さんって感じだけど、ドラコのお母さんには何回もお世話になっているな。
改めてお礼しないと。
「そういや、ドラコとシラユキが学園行くんだって?」
「少しは世間の常識を身に着けないとな。覚えておいて損はないし」
「ふーん、そうか。おーい、ルシアちょっと来い」
おや? ドラコ達が学園に行くのを改めて聞いて、海龍さんは娘を呼び寄せた。
ルシアと呼ばれた娘は、ドラコとシラユキと共にこちらに来た。
「なあに、お母さん」
「ルシア、学園に興味あるか?」
「えっ、学園に行かせてくれるの? ドラコと話をしていて、行きたいなと思ったの」
ルシアは目をキラキラさせていた。
どうもドラコとの話で、色々な妄想が浮かんでいたらしい。
「サトー、どうすれば学園に入れるのだ?」
「えーっと、ドラコとシラユキは赤龍王の娘と血縁ということで、貴族扱いで入園となります」
「なら問題ないな、あたしの旦那は海龍王だから同じ対応だな」
「ソウデスネ……」
おおい、よりによってまた王様クラスの龍かよ!
しかもこのパターンは、うちに逗留する流れに……
「わーい、ルシアお姉ちゃんも一緒に住むんだ!」
「宜しくね!」
「楽しみ!」
「ふふふ、今度は海龍のウロコが手に入る」
わお、レイアはともかくとして、既にミケ達は歓迎モードだ。
これはもう、断るのは無理だぞ。
「うーん、うちに来るのはいいけど、何か仕事はしてもらわないとね」
「簡単なものでもいいけど、皆仕事してますから」
「最初は、誰かのお手伝いとかでも良いですよ」
と、ここに現れたのは俺の婚約者達。
もう既に色々仕切られています。
「暫くはドラコとシラユキのお手伝いかな。冒険者にも興味あるし」
ルシアはというと、既にドラコの手伝いをする気満々だった。
この回答に、婚約者達は頷いていた。
「それなら問題ないわね」
「歓迎しますわ」
「お屋敷に戻ったら、部屋を決めないといけませんね」
あの、俺はまだ一言もオッケー言っていないですけど。
もう何言っても無駄ですね。
「それなら、ルシアに会いに行きながら美味いメシも食えるわけか。一石二鳥だな」
そして海龍さん、もといルシアの母親は、娘に会いに行けば美味しいご飯にありつけるという事に気がついたようだ。
「サトー、早くも尻に敷かれておるのう」
陛下からの的確な指摘が、ぐさっと心に刺さった。
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