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第一章 新人冒険者
第四話 異世界での第一歩
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シュイーン、ぴかー!
「わっ、とと」
眩しい光を遮るように目を閉じて腕をクロスしていたが、光が消え去り辺りを見回せる様になった。
チュンチュン、ピピピピ。
カサカサ、カサカサ。
土で舗装された道の端に、私は立っていた。
木々が風で揺れて葉や枝の擦れる音が聞こえてきて、鳥たちのさえずる鳴き声が聞こえていた。
暑くもなく寒くもなく、日差しのぬくもりが感じられるとても気持ちの良い気候だ。
「まるで、田舎に来た様な風景だなあ」
今まで私が常に見て感じてきた光景とは、今の周囲の光景はやはりかけ離れていた。
地面はアスファルトで覆われていて、道路を車が走る。
恐らく家の作りも違うだろうし、出される料理も違うだろう。
「まず、私の服装を見れば、前世とは全く違うのは一目瞭然だろうね」
小さくなってしまった私は、前世の様な服装とは全く違った物を着ていた。
Tシャツみたいな物の上には皮の胸当てをつけていて、腕には皮の腕あてがついていた。
半ズボンを皮のベルトで止めていて、腰には魔法袋がついている。
太ももまで黒いニーソックスみたいな物を身につけていて、皮のブーツを履いていた。
「うーん、格闘経験があるからこの装備になったのかな」
そして、手にはオープンフィンガーグローブを身に着けていた。
しかも、他の装備は皮が多くて地味な色なのに、このグローブはとても目立つ赤色だった。
とはいえ、拳にかなりフィットしていて、かなり扱いやすそうだった。
「あっ、確か魔法袋に予備の服が入っているって言っていたっけ。えーっと、こうかな?」
何となくだけど、魔法袋に手をかざすと、魔法袋の中に入っている物が頭の中にイメージされると理解していた。
もしかして、私の体がこの世界に適応した影響だろうか。
「えーっと、服に下着に食料と。テントや寝袋もあるな。装備品の予備もあるけど、赤いグローブ、赤いグローブ、赤いグローブ。予備のグローブまで赤色しか入っていないの!」
色々な物が魔法袋に入っていたけど、グローブだけはかなり残念な事になっていた。
うん、これは潔く諦めるしかないね。
ぴょん、ぴょん!
「あっ、ごめんね。色々な事に気が行っちゃって、君の事をすっかり忘れちゃったよ」
ある程度身の回りの事を確認した所で、私の肩に乗っていたスライムが肩や頭などに飛び移って自己アピールをしていた。
私が両手を合わせて水をすくうようにすると、スライムはぴょんと私の頭から手の中に飛び移った。
「うーん。いつまでも、スライムって言うのは可愛そうだよね。何か良い名前はないかな」
私は手の中にいる小さなスライスを見つめながら、良い名前が無いかと考えました。
こころなしか、スライムも私のことを見上げて期待している様な雰囲気です。
「えーっと、あっ、グミちゃんで良いかな? 感触といい、透き通った緑色といい、良い感じだと思うよ」
私が考えた名前を言うと、小さなスライムは私の手の中で軽く飛び跳ねていました。
どうやら、喜んでくれたみたいです。
「じゃあ、これから宜しくね、グミちゃん」
グミちゃんは、私の手の中から肩にぴょんと飛び移りました。
初めて会った時から、グミちゃんは私の肩に乗るのがマイポジションみたいです。
小さなスライムのグミちゃんだけど、一緒にいてくれるのはとても心強い。
いきなり新しい世界にやってきたけど、一人きりじゃないのはとてもありがたいですね。
さて、いつまでも道端に突っ立っているわけにはいかない。
「先に見えるのが、目的地の街だね。初心者冒険者に優しい街ってあの女性が言っていたけど、一体どんな街かな?」
街道の先に、防壁に守られた街並みが見えた。
敵の侵入を防ぐために防壁で街を囲む所があるのを、確か高校の世界史の授業で習ったっけ。
あの街は一体何から守るために防壁に囲まれているのか分からないけど、とにかく進むしかない。
私はグミちゃんと共に、異世界での第一歩を踏み出した。
「わっ、とと」
眩しい光を遮るように目を閉じて腕をクロスしていたが、光が消え去り辺りを見回せる様になった。
チュンチュン、ピピピピ。
カサカサ、カサカサ。
土で舗装された道の端に、私は立っていた。
木々が風で揺れて葉や枝の擦れる音が聞こえてきて、鳥たちのさえずる鳴き声が聞こえていた。
暑くもなく寒くもなく、日差しのぬくもりが感じられるとても気持ちの良い気候だ。
「まるで、田舎に来た様な風景だなあ」
今まで私が常に見て感じてきた光景とは、今の周囲の光景はやはりかけ離れていた。
地面はアスファルトで覆われていて、道路を車が走る。
恐らく家の作りも違うだろうし、出される料理も違うだろう。
「まず、私の服装を見れば、前世とは全く違うのは一目瞭然だろうね」
小さくなってしまった私は、前世の様な服装とは全く違った物を着ていた。
Tシャツみたいな物の上には皮の胸当てをつけていて、腕には皮の腕あてがついていた。
半ズボンを皮のベルトで止めていて、腰には魔法袋がついている。
太ももまで黒いニーソックスみたいな物を身につけていて、皮のブーツを履いていた。
「うーん、格闘経験があるからこの装備になったのかな」
そして、手にはオープンフィンガーグローブを身に着けていた。
しかも、他の装備は皮が多くて地味な色なのに、このグローブはとても目立つ赤色だった。
とはいえ、拳にかなりフィットしていて、かなり扱いやすそうだった。
「あっ、確か魔法袋に予備の服が入っているって言っていたっけ。えーっと、こうかな?」
何となくだけど、魔法袋に手をかざすと、魔法袋の中に入っている物が頭の中にイメージされると理解していた。
もしかして、私の体がこの世界に適応した影響だろうか。
「えーっと、服に下着に食料と。テントや寝袋もあるな。装備品の予備もあるけど、赤いグローブ、赤いグローブ、赤いグローブ。予備のグローブまで赤色しか入っていないの!」
色々な物が魔法袋に入っていたけど、グローブだけはかなり残念な事になっていた。
うん、これは潔く諦めるしかないね。
ぴょん、ぴょん!
「あっ、ごめんね。色々な事に気が行っちゃって、君の事をすっかり忘れちゃったよ」
ある程度身の回りの事を確認した所で、私の肩に乗っていたスライムが肩や頭などに飛び移って自己アピールをしていた。
私が両手を合わせて水をすくうようにすると、スライムはぴょんと私の頭から手の中に飛び移った。
「うーん。いつまでも、スライムって言うのは可愛そうだよね。何か良い名前はないかな」
私は手の中にいる小さなスライスを見つめながら、良い名前が無いかと考えました。
こころなしか、スライムも私のことを見上げて期待している様な雰囲気です。
「えーっと、あっ、グミちゃんで良いかな? 感触といい、透き通った緑色といい、良い感じだと思うよ」
私が考えた名前を言うと、小さなスライムは私の手の中で軽く飛び跳ねていました。
どうやら、喜んでくれたみたいです。
「じゃあ、これから宜しくね、グミちゃん」
グミちゃんは、私の手の中から肩にぴょんと飛び移りました。
初めて会った時から、グミちゃんは私の肩に乗るのがマイポジションみたいです。
小さなスライムのグミちゃんだけど、一緒にいてくれるのはとても心強い。
いきなり新しい世界にやってきたけど、一人きりじゃないのはとてもありがたいですね。
さて、いつまでも道端に突っ立っているわけにはいかない。
「先に見えるのが、目的地の街だね。初心者冒険者に優しい街ってあの女性が言っていたけど、一体どんな街かな?」
街道の先に、防壁に守られた街並みが見えた。
敵の侵入を防ぐために防壁で街を囲む所があるのを、確か高校の世界史の授業で習ったっけ。
あの街は一体何から守るために防壁に囲まれているのか分からないけど、とにかく進むしかない。
私はグミちゃんと共に、異世界での第一歩を踏み出した。
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