小さな大魔法使いの自分探しの旅 親に見捨てられたけど、無自覚チートで街の人を笑顔にします

藤なごみ

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第十一章 冒険者学校

第七百六十九話 冒険者学校再開です

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 中々忙しい夏休みも無事に終わり、いよいよ冒険者学校も再開します。
 僕も、もちろん冒険者学校に通いますよ。
 ルーちゃんへの贈り物を贈る貴族もほぼ終了したので、僕の友達も一緒についていきます。
 シロちゃんだけは、たまにルーちゃんのベビーシッター役で呼ばれるけどね。

「しかし、二ヶ月の夏休みの間で『黒髪の天使様』の名声が更に上がるとはね」
「旧ムホン伯爵領での活躍だったり、ルーカス様への対応などで更に名声が上がっておりますわ」

 席についた途端、トールさんとミユさんがニコリとしながら僕に話しかけてきました。
 ムホン伯爵領の時はとにかく頑張ろうって思っていたし、ルーちゃんの件はお兄ちゃんとして頑張るグレッグちゃんをサポートしただけだもんね。
 どうやら、グレッグちゃんが生まれたばかりのルーちゃんのために軍の治療施設で頑張って治療して、それでお金を得て贈り物をしたことがかなりの美談として広まっているそうです。
 その場にいてグレッグちゃんをサポートをした僕、クリスちゃん、マヤちゃんの評価もかなり高いそうです。
 といっても、僕はいつも通りにみんなのお手伝いをしただけなんだよね。

「レオの場合は、こういうことはあまり意識しない方がいいぞ。いつも通りにしていればいい」
「そうね。ムホン子爵領での事件に同行したけど、レオ君のお友達がいつも通りに教会で不審者を捕まえていたからこそ発覚したわ。だから、レオ君は普通にしていればいいのよ」

 ゴーリキーさんとセリーナさんも、僕のところに近づいてきて話しかけてきました。
 ちなみに、ゴーリキーさんとセリーナさんにはムホン子爵領での事件解決をした功績で多額の報酬が支払われたそうです。
 間違いなく二人の功績は大きいもんね。

「はい、皆さん席に着いて下さい」

 みんなと色々とお喋りをしていると、コーディさんが教室に入ってきました。
 僕たちも、自分の席に着きます。

「皆さん全員揃っていますね。夏休みの間、各々が活躍したと聞いております。授業も後半戦に入り、これから実践的な授業も増えてきます」

 コーディさんが秋からの授業について説明を始めたけど、いよいよ遠征などの授業を行うんですね。
 僕もなんだかワクワクしています。
 すると、コーディさんがこんなことを言ってきました。

「秋は野営訓練を行ったりしますが、その前に荷物講習や料理講習を改めて行います」
「「「げっ……」」」

 あれ?
 特に料理講習などで嫌な声をあげる人がたくさんいたよ。
 しかも、女性冒険者の声が多かった気がするなあ。
 うーん、何かあったのかな?
 僕はいつも奉仕活動で炊き出しの準備をしているし、この前はセリーナさんとミユさんも準備を手伝ってくれたんだよね。
 疑問に思いながら、そのまま話を聞いていました。

「なお、冬前に進路希望調査を行います。レオ君はもう働いているに等しいですが、中には官僚試験に合格する人もいるでしょう。皆さんには色々な可能性がありますから、大いに勉強しましょう」

 あっ、そうだ。
 秋に上級官僚試験があるんだっけ。
 でも、だいぶ勉強も進んだし、一通り全部の領域の勉強を終わらせたんだよね。
 後は、ひたすら復習をするだけです。
 もしかしたら、トールさんも官僚試験を受けるかもしれないね。
 こんなことを話して、朝のホームルームは終わりました。
 その間に、さっきの悲鳴みたいな声を確認しないと。
 僕は、隣にいるセリーナさんに話を聞いてみました。

「ああ、さっきの声ね。女性冒険者は意外と料理ができない人が多いのよ。私も簡単なものしかできないけど、下準備くらいはできるわ」

 セリーナさん曰く、遠征時は本当に乾パンと干し肉で料理を済ませてしまうそうです。
 荷物の問題があるとはいえ、僕も思わずびっくりしました。

「色々な依頼があるから、料理を覚えるのも身を助けることになるわ。そういう意味では、今回の料理講習はいい勉強になるでしょうね」

 セリーナさんは苦笑しながらガクリとしながら机に突っ伏している女性冒険者を見ていたけど、授業だから避けて通れないよね。
 逆に、僕はどんな料理を作るのかとっても楽しみになりました。
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