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第十二章 再びの帝国との紛争
第八百二話 急遽サンダーランド辺境伯領の国境の基地へ
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翌朝、通信用魔導具にサンダーランド辺境伯領の国境の基地から連絡が入りました。
やはりというか、帝国側からの夜襲を受けたそうです。
しかも、そこまで強くないながらも魔法使いまで投入してきたそうです。
しかし、シロちゃんが全てを察して兵を起こして撃退し、魔法使いはシロちゃんが無効化して捕縛したそうです。
やっぱり、シロちゃんはとっても強いですね。
「サンダーランド辺境伯領の国境の守備隊長から、暫くシロちゃんを預けてくれと要請が来ているぞ」
おお、ハーデスさんの話を聞いて僕も嬉しくなっちゃいました。
流石はシロちゃんですね。
そして、負けじと可愛らしく手を上げているものもいます。
「あっ、ならシロちゃんの移動用にソラちゃんも一緒にいた方が良いですね。もうそろそろアイリーンさんたちが到着するけど、当面は夜襲を警戒しないといけないですし」
「うむ、そうだな。しかし、レオ君のお友達のお陰で、こうしてディフェンダーズ伯爵領とサンダーランド辺境伯領の両方の対応が即時に出来るとは」
シロちゃんなら、ソラちゃんも大きくならずに背中に乗せることができるもんね。
飛翔魔法が使えるシロちゃんだけど、この魔法は大量の魔力を使うんだよなあ。
何にせよ、当分シロちゃんとソラちゃんはサンダーランド辺境伯領の国境の基地に滞在することになりました。
エラさんがまだ食堂にいるそうなので、食事面は大丈夫ですね。
「うーん、もしかして帝国側はサンダーランド辺境伯領を攻めようとしているのでしょうか?」
「それは流石に分からないが、可能性としてはある。しかし、サンダーランド辺境伯領は前回レオ君がたくさんのレンガを作って補強したお陰で難攻不落になっている。更にシロちゃんや屈強な兵もいるから、そう簡単に落ちるとは思わない」
ハーデスさんも、帝国側の動きがよく分からないと言います。
通信用魔導具で色々な人と相談し、僕もソラちゃんと一緒にサンダーランド辺境伯領の国境の基地に向かうことになりました。
ディフェンダーズ伯爵領の前線基地には王都からの追加兵もいるし、ユキちゃん、ピーちゃん、ムギちゃん、それにジェリーさんたち治療兵もいます。
人員もばっちりなので、みんなにお任せすることになりました。
「ジェリーさん、ユキちゃん、後は宜しくお願いします」
「レオ君、こちらは任せて下さい。気をつけて」
「アオン!」
ジェリーさんも、ユキちゃんも、とってもやる気満々ですね。
因みに、僕が不在の間はユキちゃんが兵の訓練の相手をするそうです。
ユキちゃんは、既に木剣の大剣を魔法袋から取り出していました。
きっと、兵にとっても良い訓練になりそうです。
ということで、僕は少し大きくなったソラちゃんに乗ってサンダーランド辺境伯領の国境の基地に向かいました。
「サンダーランド辺境伯領の国境の基地に行くのも、少し久しぶりだなあ。みんな元気にやっているかな?」
ハーデスさんはディフェンダーズ伯爵領の前線基地に異動になったけど、後任の守備隊長さんもとても良い人がついているそうです。
何よりも僕と一緒に訓練した兵がたくさんいるし、エラさんも健在なんだよね。
昔を思い出して懐かしく思っていたら、眼前にサンダーランド辺境伯領の国境の基地が見えてきました。
でも、何だか様子がおかしいですね。
「あれ? もしかして大規模な戦闘が起きている?」
どう見ても、サンダーランド辺境伯領の王国と帝国の国境で兵が戦っているように見えました。
僕は、ソラちゃんに急いで飛んでもらいました。
嫌な感じはしていないから、多分王国側が負けるようなことはないはずです。
やはりというか、帝国側からの夜襲を受けたそうです。
しかも、そこまで強くないながらも魔法使いまで投入してきたそうです。
しかし、シロちゃんが全てを察して兵を起こして撃退し、魔法使いはシロちゃんが無効化して捕縛したそうです。
やっぱり、シロちゃんはとっても強いですね。
「サンダーランド辺境伯領の国境の守備隊長から、暫くシロちゃんを預けてくれと要請が来ているぞ」
おお、ハーデスさんの話を聞いて僕も嬉しくなっちゃいました。
流石はシロちゃんですね。
そして、負けじと可愛らしく手を上げているものもいます。
「あっ、ならシロちゃんの移動用にソラちゃんも一緒にいた方が良いですね。もうそろそろアイリーンさんたちが到着するけど、当面は夜襲を警戒しないといけないですし」
「うむ、そうだな。しかし、レオ君のお友達のお陰で、こうしてディフェンダーズ伯爵領とサンダーランド辺境伯領の両方の対応が即時に出来るとは」
シロちゃんなら、ソラちゃんも大きくならずに背中に乗せることができるもんね。
飛翔魔法が使えるシロちゃんだけど、この魔法は大量の魔力を使うんだよなあ。
何にせよ、当分シロちゃんとソラちゃんはサンダーランド辺境伯領の国境の基地に滞在することになりました。
エラさんがまだ食堂にいるそうなので、食事面は大丈夫ですね。
「うーん、もしかして帝国側はサンダーランド辺境伯領を攻めようとしているのでしょうか?」
「それは流石に分からないが、可能性としてはある。しかし、サンダーランド辺境伯領は前回レオ君がたくさんのレンガを作って補強したお陰で難攻不落になっている。更にシロちゃんや屈強な兵もいるから、そう簡単に落ちるとは思わない」
ハーデスさんも、帝国側の動きがよく分からないと言います。
通信用魔導具で色々な人と相談し、僕もソラちゃんと一緒にサンダーランド辺境伯領の国境の基地に向かうことになりました。
ディフェンダーズ伯爵領の前線基地には王都からの追加兵もいるし、ユキちゃん、ピーちゃん、ムギちゃん、それにジェリーさんたち治療兵もいます。
人員もばっちりなので、みんなにお任せすることになりました。
「ジェリーさん、ユキちゃん、後は宜しくお願いします」
「レオ君、こちらは任せて下さい。気をつけて」
「アオン!」
ジェリーさんも、ユキちゃんも、とってもやる気満々ですね。
因みに、僕が不在の間はユキちゃんが兵の訓練の相手をするそうです。
ユキちゃんは、既に木剣の大剣を魔法袋から取り出していました。
きっと、兵にとっても良い訓練になりそうです。
ということで、僕は少し大きくなったソラちゃんに乗ってサンダーランド辺境伯領の国境の基地に向かいました。
「サンダーランド辺境伯領の国境の基地に行くのも、少し久しぶりだなあ。みんな元気にやっているかな?」
ハーデスさんはディフェンダーズ伯爵領の前線基地に異動になったけど、後任の守備隊長さんもとても良い人がついているそうです。
何よりも僕と一緒に訓練した兵がたくさんいるし、エラさんも健在なんだよね。
昔を思い出して懐かしく思っていたら、眼前にサンダーランド辺境伯領の国境の基地が見えてきました。
でも、何だか様子がおかしいですね。
「あれ? もしかして大規模な戦闘が起きている?」
どう見ても、サンダーランド辺境伯領の王国と帝国の国境で兵が戦っているように見えました。
僕は、ソラちゃんに急いで飛んでもらいました。
嫌な感じはしていないから、多分王国側が負けるようなことはないはずです。
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