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プロローグ
少女の奴隷
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俺はそのまま何の抵抗も出来ずにこの女の家まで連れて来られた。
「これからよろしくだわ!可愛い娘ちゃん!」
両手を合わせ、満面の笑みを浮かべる。
「......」
俺が口を開かずに黙っていると、それに不満を持ったのか女は眉をひそめた。
「言いなさい!」
「よろしくお願いします」
女の命令に逆らえず、無理矢理口が開かれる。
「良いわよ。後、そうね。これから貴方の名前はピーちゃん!前可愛がっていた奴隷の子と同じ名前。素敵な名前でしょう?」
「はい。素敵です」
「それじゃ、これから私の取って置きの部屋に案内するからついてきなさい」
「わかりました」
女についていき、階段を降りると、そこに映ったのは薄暗い部屋だった。
目を細めても辺りがよく分からない。
すると、電気のスイッチを押す音が聞こえ、辺りに光が差した。
「え、、、何だよこれ...」
俺の目に映る光景に驚愕を隠せなかった。天井から吊り下がっている手錠に少女が両手を吊り下げられていたのだ。服は着ておらず、全裸。ボロボロの体に胸が痛むのを感じる。床には血がポタポタと今でも流れ落ちている。
見た目は亜人だが、俺とは違うような気がする。俺のは猫耳で今弱り切っている少女は狐耳だった。その幼い顔や体を見るに年齢は15歳程度だろうか。
「あ、ご、ご主人様。ご帰宅なされましたか。今夜はどんな躾を私になされるのですか?」
「どうしようかしら、まだ迷っているのよね。シンプルに鞭打ちか、爪抜きもいいわよねー」
女の考えている姿は本当に正気ではなかった。
それにこの少女は爪は手にしかなく、歯も無くなっていた。
「そうですか。楽しみにしてます。それであの、そちらの方は新しい人ですか?」
「そうよー。可愛い顔だったからつい買っちゃったのよねー。衝動買いって奴ー?これから躾るのが楽しみだわ!リアちゃんも仲良くしてね」
「仲良くなれるように頑張ります」
「ピーちゃんも自己紹介しなさい」
「えーと、佐藤りゅ...」
「違うでしょ!」
「俺はピーと言います。これからよろしくお願いします」
「よろしいわピーちゃん。あっそうだ!これから夜ご飯作るから、二人は親睦を深めていなさい」
「わかりましたご主人様」
「これからよろしくだわ!可愛い娘ちゃん!」
両手を合わせ、満面の笑みを浮かべる。
「......」
俺が口を開かずに黙っていると、それに不満を持ったのか女は眉をひそめた。
「言いなさい!」
「よろしくお願いします」
女の命令に逆らえず、無理矢理口が開かれる。
「良いわよ。後、そうね。これから貴方の名前はピーちゃん!前可愛がっていた奴隷の子と同じ名前。素敵な名前でしょう?」
「はい。素敵です」
「それじゃ、これから私の取って置きの部屋に案内するからついてきなさい」
「わかりました」
女についていき、階段を降りると、そこに映ったのは薄暗い部屋だった。
目を細めても辺りがよく分からない。
すると、電気のスイッチを押す音が聞こえ、辺りに光が差した。
「え、、、何だよこれ...」
俺の目に映る光景に驚愕を隠せなかった。天井から吊り下がっている手錠に少女が両手を吊り下げられていたのだ。服は着ておらず、全裸。ボロボロの体に胸が痛むのを感じる。床には血がポタポタと今でも流れ落ちている。
見た目は亜人だが、俺とは違うような気がする。俺のは猫耳で今弱り切っている少女は狐耳だった。その幼い顔や体を見るに年齢は15歳程度だろうか。
「あ、ご、ご主人様。ご帰宅なされましたか。今夜はどんな躾を私になされるのですか?」
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女の考えている姿は本当に正気ではなかった。
それにこの少女は爪は手にしかなく、歯も無くなっていた。
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「仲良くなれるように頑張ります」
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「えーと、佐藤りゅ...」
「違うでしょ!」
「俺はピーと言います。これからよろしくお願いします」
「よろしいわピーちゃん。あっそうだ!これから夜ご飯作るから、二人は親睦を深めていなさい」
「わかりましたご主人様」
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