11 / 42
1章〜復讐へ〜
俺、勇者になりました。
しおりを挟む「それでさー、竜二はこれからどこ行きたい?どこでも案内するよ」
異世界の街を歩いて数分、エリシアから話しかけられた。
異世界の街は中世風で、周りには沢山の屋台で賑わっている。
看板を見る限り、どこの字かわからず全く読めなかったが、頭の中に浮かんできて、不思議と理解し、読めた。話す分には日本語が共通語らしく不自由なく通じている。
「えーと、そうだな、まずは冒険者登録をしたいかな」
「そうなんだ、竜二は冒険者になりたいの?」
「なりたいっていうか、ならないといけないっていうか俺の使命ってきなやつかな」
「よくわからないけど。竜二にはぴったりだと思うよ。実はさ、私も冒険者なんだ。もしよかったらで良いんだけど、私とパーティー組まない?私もまだ冒険者としては、なったばかりで今日も一人で泥だらけになりながら洞窟に潜っていたんだけど、やっぱ一人だとなんか心細いっていうか...」
「俺で良いんならパーティー組もうぜ!力強い味方がいた方が俺もやりがいがあるってもんだし、ただ俺はそこまで役に立てないと思うけど、むしろ足を引っ張ってしまうかもしれない、それでも良いなら」
マンモスとの一戦で何かわからない力が働いたのは知ってる、だかそれっきりその力が発生することはなかった。
だからまだ俺は弱いままだ、だからエリシアの足を引っ張ってしまうかもしれない、そこが心配だ。
「竜二、君ってもんは自分の力を誤解してはない?竜二が思っているより何倍もきみは強い、マナの流れでそれはわかるよ」
マナっていうのはこの世界でいう魔力のことだろう。
「そんなことないよ!だって、だって俺は...」
俺の力不足でリアを死なせてしまったんだ。
俺が弱いんだなんてもう証明されてる。
だけどあの時のあの力、あれはなんだったんだ。
あの力は確かに最強だった。
あの時の力があればなんだってできる気がするんだ。
「なんか深い事情があるようだけど、まぁそれはともかく、さぁギルドに行こ、そこでステータスやらなんやらで竜二の強さはそこでわかるから、きっときみは強いよ」
「そうだろうか...」
俺はエリシアの後についていった。
「よっす、ヴィーナ、この子が冒険者になりたいっていってんだ、冒険者登録頼むよ」
エリシアの知り合いらしく、気軽に接している。
ここはギルドというものらしい、左横には酒場があり、そこには沢山の冒険者がてんやわんやと騒いでいる。だが、俺たちが扉をくぐった時にはざわめきに変わり、
「王女様?」「なんで王女様がこんなところに来てるんだよ」「噂によると王女様が冒険者になったらしいわよ」「あの王女様がねー」
などと聞こえている俺はとても気分が良くなかった。エリシアは聞こえているようだが、そんな声には耳を貸さず、堂々と入っていった。
入ると目の前には受付嬢が立っており、そこでクエストの受注や冒険者登録ができるらしい。今俺の前に立っているのは種族はヒューマンらしく、茶目茶髪で顔はとても綺麗で緑色の眼鏡をかけている、身長は170センチくらいだろうか。服は黒い正装に着替えいる。
「こんにちはエリシア、そこの貴方が冒険者希望ですね、わかりました」
「はい、よろしくお願いします」
ヴィーナスと呼ばれる受付嬢は後ろに行きなにかをとってくるようだ」
「こちらが、冒険者登録の用紙です、自分の血を垂らしてもらうと、職業、レベル、ステータス、スキルが映し出されます。そしたら登録完了なのでよろしくお願いします」
そこには真っ白い紙とナイフが置いてあった。
ギクッ、自分の血だと?怖すぎる、自分で自分を傷つけるってことだろ?
いや、ここは腹をくくるしかない、、
俺はナイフを取ると自分の指先を切り、血を垂らした、するとすぐに文字が浮かび上がり、そこには
佐藤 竜二 17歳 男 レベル:80
職業:勇者
攻撃:600
防御:523
敏捷:589
魔力:742
魔攻:743
魔防:798
スキル:言語理解・全属性魔法Lv7・剣術Lv9・魔力操作Lv8・魔力回復Lv9・自動治癒Lv8・全属性耐性・氷魔法Lv10
ユニークスキル:ダークテールリフレクション
と映し出された。
「勇者ー!勇者って最上級職業ですよ、一流の冒険者だってなるのに難しいのに!それに加えステータスが高過ぎますレベル80って私は今まで受付をやってましたが一度も見たことがありません!それにそれにユニークスキル⁈レア中のレアですよ、何かのきっかけや生まれつきで持つと言われていますが...もう訳がわかりません!貴方は一体何者ですか?」
この俺だって今驚いて足が震えているのに何者かなんてわかるはずもない。
それにしても
「えーーーーーーーー」「えーーーーーーーーー」
これっていわゆる俺TUEEEってやつじゃね⁉︎
エリシアもこんな強いとは思ってなかったらしく俺と被って反応が遅れた。
この時俺は最強になった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる