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樹神奉寧団編
49 樹神奉寧団編 斎巫の仕事
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翌日の土曜日。切腹遺体が運ばれて来ました。同好会、活動を再開した?
会長になっているはずの百合、どうしてるかな・・・。
遺体は若い子。多分中学生くらいの可愛らしい女子。どうやってこんな子を会員にしたんだろう。
お腹は縦の一文字切りで、小腸がデロンとはみ出てる。その他の内臓は出してない…。
首を斬ったのは、多分、百合だよね。見事にスパッと切れてるよ。流石だね。
さて、私は斎巫として、これからこの子の心臓を食べるのか…。
そっか、私が自分で心臓を出して食べるのだよね。だから、切腹の時に心臓を出しちゃいけなかったんだ。
出来れば心臓を傷つけないようにってもの、そういうことだったのね。
供物の儀式は裸でするのが決まり。鬼神様が私に宿るのに衣服が邪魔ってことだっけ?
霊体なんだから、そんなの関係ない気もするけどな・・・。決まりですから仕方ない。
私一人だから恥ずかしくもないし、これは別に問題ないですよ。
全裸になりまして、改めて遺体に相対します。
女の子のお腹の中、まだ色んな内臓が残ってる。お腹の方から心臓を出すんだったよね。それじゃあ、取り敢えず、邪魔な腹部内臓を抜こうかな。
まずは、はみ出ている小腸。う、冷たい・・・。
うう~ん、ピンクというよりグレーっぽい肌色?
ダラ~ンとしちゃって、ビヨ~ンと伸びちゃって、これはどうにも・・・。
腸間膜。
うう~ん。イマイチ萌えない。
ピクピクって血管が鼓動する生きた状態を見慣れちゃってるからね。何かイマイチですな…。
大腸。
こっちも、もう死んでるから張りが無くってダランとしてる。血色も悪いよ。麗しくない。
やっぱり、生きた内臓じゃなきゃ萌えないね。これ、いつ切腹したの? 昨日の夜くらいかな?
もうちょっと新鮮なの持って来てほしいな。生きの良い内臓触れるのなら、真夜中でもよいからね。
肝臓は、どうかな?
ああ、これもだ。透き通るような、あの鮮やかさが無い。スーパーで売っているレバー並み。
これでも鮮度は良いんだろうけど、生きている最高状態を見慣れている私としては、ちょっと頂けないな。
これらの内臓は、幹部や高額奉納信者に分けるのか・・・。
ああそうか、首を斬るのは、血抜きって意味もあるんだろうね。食べるんだったら、それは必要だよね。
でも、私的には、これ、あんまり美味しそうに感じない。生きの良い新鮮なのだったら、是非とも食べてみたいけど・・・。
さてと、私は鬼神様を宿して心臓を食べなきゃいけないのよね。美味しそうじゃないといっても、これは私の重要な役目ですからね。
でも、鬼神様を宿すって、どうするの?
心の中で呼びかければよい?
うわ、呼びかけたら、急に、体が重くなった。鬼神様が私に入られたんだ…。
おっと、今日は自分の意志で何とか手足を動かせるね。憑依に体が慣れてきたのかな?
鬼神様、この状態で心臓を食べればよいのですか?
『そうだよ。取り出して食べておくれ』
わお、聞こえた! 頭の中に直接、鬼神様の声が!
分かりましたよ。じゃあ、取り出して食べます。
横隔膜を突き破り・・・、胸の中へ手をグニュッと挿入。
うう~ん、冷たいな。
フワフワした感じのは、肺だね。これは要らない。中央にある塊、多分これが心臓だ。しっかり握ってブチっと千切り出す。
ドロっと黒っぽい血が流れ出る肉の塊。間違いない。心臓。もう動いていなく、硬直してるような・・・。
これを食べるのか。仕方ないね。イタダキマス。
うう、コリコリしてる弾力のある硬い肉。生臭いな、ハッキリ言って、美味しくない。
だけど・・・、体に力が漲る感じ!
これが、鬼神様の力?
『ありがとう。霊力が漲る。次も、よろしく』
そう、私の頭の中に囁き声が聞こえた後、重かった体が軽くなりました。
さてと、心臓を食べましたが、私の目の前には少女の遺体がそのまま残されています。これを解体するのも、私の役目ということらしい。
といってもね。人間の解体なんてしたことない…。
儀式が終わったらブザーで知らせる様に言われています。
血塗れの手を洗い、服を着てからブザーのボタンを押すと、すぐに30代くらいの女性が入ってきました。
彼女も若いですが祭儀部長なんです。祭儀部は、オサガリの方も担当ですからね。
そう、解体した切腹少女の遺体は、オサガリとして幹部や信者に分配されるのです。
「あの、これの解体って、どうすれば?」
「はい、斎巫様は、内臓を取り出して頂けますでしょうか。後の解体は私どもが致します」
なるほど、それくらいならなんでもない。
私がこともなげに内臓を処理して容器に入れてゆくのを感心したように見ている祭儀部長。その視線、とっても気になるよ・・・。
「ナニ?」
「い、いえ。素晴らしいです。たいへん手馴れていらっしゃる。お若いのに凄いです」
い、いや~、これでも場数踏んでるんですよ。内臓は大好きですし…。
ただ、死体の内臓ってのは、冷たくって張りがなくて色も悪くて、あんまり麗しくないけどね。
会長になっているはずの百合、どうしてるかな・・・。
遺体は若い子。多分中学生くらいの可愛らしい女子。どうやってこんな子を会員にしたんだろう。
お腹は縦の一文字切りで、小腸がデロンとはみ出てる。その他の内臓は出してない…。
首を斬ったのは、多分、百合だよね。見事にスパッと切れてるよ。流石だね。
さて、私は斎巫として、これからこの子の心臓を食べるのか…。
そっか、私が自分で心臓を出して食べるのだよね。だから、切腹の時に心臓を出しちゃいけなかったんだ。
出来れば心臓を傷つけないようにってもの、そういうことだったのね。
供物の儀式は裸でするのが決まり。鬼神様が私に宿るのに衣服が邪魔ってことだっけ?
霊体なんだから、そんなの関係ない気もするけどな・・・。決まりですから仕方ない。
私一人だから恥ずかしくもないし、これは別に問題ないですよ。
全裸になりまして、改めて遺体に相対します。
女の子のお腹の中、まだ色んな内臓が残ってる。お腹の方から心臓を出すんだったよね。それじゃあ、取り敢えず、邪魔な腹部内臓を抜こうかな。
まずは、はみ出ている小腸。う、冷たい・・・。
うう~ん、ピンクというよりグレーっぽい肌色?
ダラ~ンとしちゃって、ビヨ~ンと伸びちゃって、これはどうにも・・・。
腸間膜。
うう~ん。イマイチ萌えない。
ピクピクって血管が鼓動する生きた状態を見慣れちゃってるからね。何かイマイチですな…。
大腸。
こっちも、もう死んでるから張りが無くってダランとしてる。血色も悪いよ。麗しくない。
やっぱり、生きた内臓じゃなきゃ萌えないね。これ、いつ切腹したの? 昨日の夜くらいかな?
もうちょっと新鮮なの持って来てほしいな。生きの良い内臓触れるのなら、真夜中でもよいからね。
肝臓は、どうかな?
ああ、これもだ。透き通るような、あの鮮やかさが無い。スーパーで売っているレバー並み。
これでも鮮度は良いんだろうけど、生きている最高状態を見慣れている私としては、ちょっと頂けないな。
これらの内臓は、幹部や高額奉納信者に分けるのか・・・。
ああそうか、首を斬るのは、血抜きって意味もあるんだろうね。食べるんだったら、それは必要だよね。
でも、私的には、これ、あんまり美味しそうに感じない。生きの良い新鮮なのだったら、是非とも食べてみたいけど・・・。
さてと、私は鬼神様を宿して心臓を食べなきゃいけないのよね。美味しそうじゃないといっても、これは私の重要な役目ですからね。
でも、鬼神様を宿すって、どうするの?
心の中で呼びかければよい?
うわ、呼びかけたら、急に、体が重くなった。鬼神様が私に入られたんだ…。
おっと、今日は自分の意志で何とか手足を動かせるね。憑依に体が慣れてきたのかな?
鬼神様、この状態で心臓を食べればよいのですか?
『そうだよ。取り出して食べておくれ』
わお、聞こえた! 頭の中に直接、鬼神様の声が!
分かりましたよ。じゃあ、取り出して食べます。
横隔膜を突き破り・・・、胸の中へ手をグニュッと挿入。
うう~ん、冷たいな。
フワフワした感じのは、肺だね。これは要らない。中央にある塊、多分これが心臓だ。しっかり握ってブチっと千切り出す。
ドロっと黒っぽい血が流れ出る肉の塊。間違いない。心臓。もう動いていなく、硬直してるような・・・。
これを食べるのか。仕方ないね。イタダキマス。
うう、コリコリしてる弾力のある硬い肉。生臭いな、ハッキリ言って、美味しくない。
だけど・・・、体に力が漲る感じ!
これが、鬼神様の力?
『ありがとう。霊力が漲る。次も、よろしく』
そう、私の頭の中に囁き声が聞こえた後、重かった体が軽くなりました。
さてと、心臓を食べましたが、私の目の前には少女の遺体がそのまま残されています。これを解体するのも、私の役目ということらしい。
といってもね。人間の解体なんてしたことない…。
儀式が終わったらブザーで知らせる様に言われています。
血塗れの手を洗い、服を着てからブザーのボタンを押すと、すぐに30代くらいの女性が入ってきました。
彼女も若いですが祭儀部長なんです。祭儀部は、オサガリの方も担当ですからね。
そう、解体した切腹少女の遺体は、オサガリとして幹部や信者に分配されるのです。
「あの、これの解体って、どうすれば?」
「はい、斎巫様は、内臓を取り出して頂けますでしょうか。後の解体は私どもが致します」
なるほど、それくらいならなんでもない。
私がこともなげに内臓を処理して容器に入れてゆくのを感心したように見ている祭儀部長。その視線、とっても気になるよ・・・。
「ナニ?」
「い、いえ。素晴らしいです。たいへん手馴れていらっしゃる。お若いのに凄いです」
い、いや~、これでも場数踏んでるんですよ。内臓は大好きですし…。
ただ、死体の内臓ってのは、冷たくって張りがなくて色も悪くて、あんまり麗しくないけどね。
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