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19 小腸内
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カメラが盲腸の先から5cmくらい戻って、先っぽではない大腸の横部分。上行結腸の始まりにある小腸への入口、いや、小腸からの出口か…に、ググっと入ります。
大腸内容物が小腸へ逆流しないように弁が付いていて閉じていますが、それを抉じ開けるように侵入…。お腹の右下辺りにクックッと抵抗感です。小腸内部にカメラが入り込んだ感触ですね。
モニター画面はすぐにショッキングピンクの世界になります。カメラレンズに腸壁がくっついてしまって映らないのです。でも、取り敢えず暫くは、このまま挿入して行くみたいです。
ここではバルーン機能を使って奥まで挿入というか、小腸を手繰り寄せながら深い位置まで突っ込んでいっているようです。
ですので、お尻からはスコープはあまり中へ入ってゆきません。どうでしょう、最終的に30cmちょっと追加で入っていったくらいですかね…。それでも、スコープの余裕はあと10cmくらいになってしまいました。凄い長さが私の中に入っています。
お腹の右下中央寄りでクチュークチューと音がしています。外から見ていてもお腹の中でクニョクニョと動いているのが分かります。小腸がかなり動かされてますよ。お腹の中身をグチョグチョにかき混ぜられているようで、すっごい違和感…。
「小腸を縮めながら奥へ入れて行っていますからね~これで1.5m分くらいは入りましたかね~。
この最新型って~、最後まですると、胃に入って口からスコープが出てきますかね~?」
「う、ウソでしょ!そんなキモチワルイこと、やめてくださいよ。お尻から入れたのが口から出るなんて!
それに、もう、物凄く苦しいんですけど!だんだん痛くなってきました!」
「そうっすか~? そうですね~。これじゃ長さ足りませんもんね~。もう少し長いの作ってもらえば、消化管を全部貫いて口から出せるかもしれませんけどね~。
残念ですけど、これくらいまで。じゃあ、小腸を膨らませますよ~」
シューと空気が入り、お腹がググッと膨らんできます。妊娠してるみたいな状態ですよ。既に苦しいのに、パンパンに張って、更に苦しくなる…。これ、お腹破裂しませんかね!?
モニターは…。
大腸とは異なり、細かな輪状の襞がビッシリ続いています。
粘液たっぷりでよく分かりませんが表面は大腸のように滑らかではありません。これまた、とっても細かな毛のような襞がビッシリです。絨毛ってやつですね。栄養分を吸収する所ですね。
「いや~、小腸の場合は空気じゃない方が良いっすね~。
一旦抜いて~、お湯注入に切り替えますね~」
すぐにショッキングピンクになり、お腹が少し凹みます。小腸内の空気が抜かれたのですね。
でも、楽になったと思ったら、すぐにまた膨らんでくる…。
画像復活。え、ええっ、凄い!!
お湯が満たされて腸管が丸く膨らみ、その表面は薄ピンクの微細な毛の様なモノがフワフワ漂っている。
拡大すると、ゆらゆら揺れて、風にたなびくススキの原っぱみたい。とっても綺麗。
これが、私の小腸の内部…。
「うわ~、これ、凄いっすね~。とっても綺麗ですよ~」
「ホント、凄いわ!綺麗!! この毛のような綺麗なのから栄養分を吸収するのね。神秘的だわ」
いや~、美紀さんにまで褒めてもらえると、嬉しい!
…でも、かなりシンドイ。
お腹が張って、凄く苦しいのです。弾けそう。もう限界ですよ。
「あ~、キツソウですね~。お湯は弾力性が無いから、辛いですよね~。じゃあ、この辺で、抜きましょうね~。バルーンの固定を外しますから、ゆっくりカメラが抜けてきますよ~」
画像が動き出します。カメラがスーッと小腸から抜けてゆくのです。スコープ自体はお尻から全然抜けていませんけどね。無理やり手繰り寄せられていた小腸が開放されていっているということです。お腹の中でグチュグチュ音がしています。
ホントに結構な長さの小腸内に入っていたんですね…。この後の技術革新によっては、ホントに口まで行っちゃうのが出来るかも…。でもそれ、超キモイ!
小腸内は、どこまでもフサフサの絨毛がたなびいています。あ、終わりが近づくと毛の量は減って来たかな…。
「縮めて深く入れましたからね~。かなりの長さ分、入ってましたね~。ちょっと入れすぎでしたかね~」
モニターのカメラの移動が止まったところで、お尻からスコープが30cmくらい抜かれます。一瞬画面がピンクに代わり、少し大きな空間に…。大腸内まで抜けました。
こっちはお湯では無くて空気が入っています。あ、さっきの小腸の接続口から、透明な液体が大腸内に排出されてくる…。小腸内に詰められてたお湯ですね…。
「このお湯は、大腸ですぐに吸収されちゃいますからね~。問題ないですよ~。さあ、大腸からもカメラ抜いて行きますね~」
大腸内容物が小腸へ逆流しないように弁が付いていて閉じていますが、それを抉じ開けるように侵入…。お腹の右下辺りにクックッと抵抗感です。小腸内部にカメラが入り込んだ感触ですね。
モニター画面はすぐにショッキングピンクの世界になります。カメラレンズに腸壁がくっついてしまって映らないのです。でも、取り敢えず暫くは、このまま挿入して行くみたいです。
ここではバルーン機能を使って奥まで挿入というか、小腸を手繰り寄せながら深い位置まで突っ込んでいっているようです。
ですので、お尻からはスコープはあまり中へ入ってゆきません。どうでしょう、最終的に30cmちょっと追加で入っていったくらいですかね…。それでも、スコープの余裕はあと10cmくらいになってしまいました。凄い長さが私の中に入っています。
お腹の右下中央寄りでクチュークチューと音がしています。外から見ていてもお腹の中でクニョクニョと動いているのが分かります。小腸がかなり動かされてますよ。お腹の中身をグチョグチョにかき混ぜられているようで、すっごい違和感…。
「小腸を縮めながら奥へ入れて行っていますからね~これで1.5m分くらいは入りましたかね~。
この最新型って~、最後まですると、胃に入って口からスコープが出てきますかね~?」
「う、ウソでしょ!そんなキモチワルイこと、やめてくださいよ。お尻から入れたのが口から出るなんて!
それに、もう、物凄く苦しいんですけど!だんだん痛くなってきました!」
「そうっすか~? そうですね~。これじゃ長さ足りませんもんね~。もう少し長いの作ってもらえば、消化管を全部貫いて口から出せるかもしれませんけどね~。
残念ですけど、これくらいまで。じゃあ、小腸を膨らませますよ~」
シューと空気が入り、お腹がググッと膨らんできます。妊娠してるみたいな状態ですよ。既に苦しいのに、パンパンに張って、更に苦しくなる…。これ、お腹破裂しませんかね!?
モニターは…。
大腸とは異なり、細かな輪状の襞がビッシリ続いています。
粘液たっぷりでよく分かりませんが表面は大腸のように滑らかではありません。これまた、とっても細かな毛のような襞がビッシリです。絨毛ってやつですね。栄養分を吸収する所ですね。
「いや~、小腸の場合は空気じゃない方が良いっすね~。
一旦抜いて~、お湯注入に切り替えますね~」
すぐにショッキングピンクになり、お腹が少し凹みます。小腸内の空気が抜かれたのですね。
でも、楽になったと思ったら、すぐにまた膨らんでくる…。
画像復活。え、ええっ、凄い!!
お湯が満たされて腸管が丸く膨らみ、その表面は薄ピンクの微細な毛の様なモノがフワフワ漂っている。
拡大すると、ゆらゆら揺れて、風にたなびくススキの原っぱみたい。とっても綺麗。
これが、私の小腸の内部…。
「うわ~、これ、凄いっすね~。とっても綺麗ですよ~」
「ホント、凄いわ!綺麗!! この毛のような綺麗なのから栄養分を吸収するのね。神秘的だわ」
いや~、美紀さんにまで褒めてもらえると、嬉しい!
…でも、かなりシンドイ。
お腹が張って、凄く苦しいのです。弾けそう。もう限界ですよ。
「あ~、キツソウですね~。お湯は弾力性が無いから、辛いですよね~。じゃあ、この辺で、抜きましょうね~。バルーンの固定を外しますから、ゆっくりカメラが抜けてきますよ~」
画像が動き出します。カメラがスーッと小腸から抜けてゆくのです。スコープ自体はお尻から全然抜けていませんけどね。無理やり手繰り寄せられていた小腸が開放されていっているということです。お腹の中でグチュグチュ音がしています。
ホントに結構な長さの小腸内に入っていたんですね…。この後の技術革新によっては、ホントに口まで行っちゃうのが出来るかも…。でもそれ、超キモイ!
小腸内は、どこまでもフサフサの絨毛がたなびいています。あ、終わりが近づくと毛の量は減って来たかな…。
「縮めて深く入れましたからね~。かなりの長さ分、入ってましたね~。ちょっと入れすぎでしたかね~」
モニターのカメラの移動が止まったところで、お尻からスコープが30cmくらい抜かれます。一瞬画面がピンクに代わり、少し大きな空間に…。大腸内まで抜けました。
こっちはお湯では無くて空気が入っています。あ、さっきの小腸の接続口から、透明な液体が大腸内に排出されてくる…。小腸内に詰められてたお湯ですね…。
「このお湯は、大腸ですぐに吸収されちゃいますからね~。問題ないですよ~。さあ、大腸からもカメラ抜いて行きますね~」
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