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キャラクターTCG『クロスフェイヴ』
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「――と、いうことがあったんだよ……」
「そうか。
"生里貴理華"でアタック。アタック時効果で手札を1枚棄て、相手バトルエリアの必要エネルギー2以下のキャラをダウンさせる。お前の場の"真中あかり"をダウンだ」
「確かに僕に主体性が無さ過ぎたのは悪いよ。いい加減な性分の人間だよ。でも頑張って直そうと最近気を付けてたとこだったんだ。それを今日彼女に見せたかったんだよ。本当は君を楽しませられる人間なんだぜって気付いてほしかった」
「そうか。ブロックあるか?無いならライフエリアにダイレクトで1点」
「でもさぁ、デート当日にドタキャンして別の彼氏とラブホ行ってるって、そんなのアリかよぉ!僕が嫌ならとっととフッてくれりゃ良かったじゃん!」
「ブロック宣言が無いのでそのままアタックだ。これが通れば俺の勝ちだが」
「……さっきから僕の話聞いてる?」
「ん?……ああ。確かに少子化が問題になっている昨今に置いて、キッズ番組の商品展開が子供では無く金に余裕のある社会人のオタクをメインターゲットにしている感じがするのは、かつて少年だった俺達からすれば寂しい気持ちになるよな」
「そんな話一切してねえ!」
ペチン、ペチン――。
二重スリーブに入れられて厚みを増したカードを弾く小気味の良い音と、僕と友人との話し声が、平日昼下がりのカードショップに静かに響く。
ここはカードショップ《ジーゼロ》。駅近くの商店街の中にあるカードショップの大手チェーン店である。
4年ほど前に出来た新しい店であり、大手らしく内装が整っていて、蛍光灯に照らされたガラスショーケースはどれもピカピカだ。
店内BGMは控えめなボリュームで、人気RPGのアコースティックアレンジが流れている。
平日のこの時間帯ということもあってか、客足は少ない。
休日や人気カードゲームの大会がある日は、対戦スペースがほぼ埋まるくらい人が集まるのだが。
他の客はパックを剥いたりスマホをいじって休憩していたり、ショーケースを眺めている数名だけ。全部で十人いるかいないかの静かな時間帯だ。店員も暇そうにしている。
対戦スペースでカードの対戦に興じている者は僕と友人だけ。
「せっかく久しぶりにデッキを組み替えてみたのに、どうにも身が入らんな。もうちょっと本気でやってくれないか?」
「申し訳ないけど、そんな気分じゃなくてね……。暇だし街の方まで出てたから付き合ったけど、本当は家に帰って寝込みたい気分なんだよ」
「どうした?彼女の浮気現場でも目撃して、問い詰めた結果これまでの自分を否定される形でこっぴどくフラれたか?」
「話聞いてたんかい」
とりあえずこの勝負は俺の勝ちってことだな。と涼しい顔でカードを片付ける友人。
切れ長の眉と冷たい目つき。190cm近くはあるであろう高身長。クールな美形、と形容するのが正しいコイツは僕の友人であり、カードゲーム仲間の神奈奏音である。
僕らが今興じているカードゲームの名前は『クロスフェイヴ』。
大手玩具メーカー、エルダ社が一年半前にリリースした、複数のアニメ・漫画・ゲーム作品やVtuber事務所が一堂に参戦している“キャラクターTCG”である。
略称はクロフェイ。
キャッチコピーは「君の推し達が、カードという名の戦場で交錯する!」。
参戦作品は本当に幅広い。
今をときめく大ヒット少年漫画から、一昔前のロボットアニメ、日曜朝の魔法少女番組、ゆるふわ日常系、女性向けの超能力バトル物、アイドルゲーム、Vtuber、エトセトラエトセトラ。
“推し作品が参加している”という一点だけで、触ってみたくなる人が一定数いる。そんなTCGだ。
実際、僕と神奈もハマっているアイドルゲームのカードが出ると聞いたから昨年始めた人間である。
『スターリンク・ディーバ』。通称スタリバ。スタバと略すとちょっと危ない。
アイドル事務所のマネージャーとなって、担当アイドルを育成し、トップアイドルへと導くシミュレーションゲームである。
クロフェイを販売しているエルダ社が運営しているアプリゲームで、高品質なグラフィックと王道なストーリー、そして楽曲の強さからファンが多い人気コンテンツだ。
高校の時から僕はこのコンテンツと、それのメインキャラ、青髪のショートヘアーが印象的な『下鶴宙』というキャラにハマっている。
神奈と大学で知り合ったのもスタリバがキッカケだ。大学入学後、初めての講義で席が隣だった。
講義が終わった後、彼はいきなり、本当にいきなり話しかけてきた。
「おい、そこの。お前だ、お前。返事をしろ」
「え?僕?……えぇと、なんですか?」
なんだこのイケメン。ガラの悪い奴だな。その時の僕はそう思った。
冷たい目つきと声色、所謂不良という奴か。この時は財布から小銭を差し出してダッシュで逃げる覚悟をしていた。
「その鞄に付けてるストラップ、もしかしてスタドルの下鶴宙のやつか?」
「ん?ああ、そうだけど……。分かるの?」
当時の僕は、宙のアイドル衣装のトレードマークである星型の髪飾りを模したストラップを鞄に付けていた。
自分はオタクに分類される人間だが、キャラクターのストラップやキーホルダーをジャラジャラと身に着けて公共の場に行くのは少し恥ずかしかった。だがキャラクターが描かれているものではなく、トレードマークだけが描かれた物なら学校に持って行っても恥ずかしくない。分かる人もそんなにいないだろう……と思っていたのだが、分かる人がいた。
それが彼、神奈奏音だった。
もしかしてスタリバのファンか!自分と同じ趣味を持った人間がこの大学にいたなんて!と、その時は同士を見つけた気分で、一瞬だけちょっと嬉しくなった。
「ああ!だが下鶴推しとは趣味が合わんな……。
まあ福間舞耶以外のアイドルなど、俺にとっては全員等しくその辺の石ころレベルのモブに過ぎんが。ま、これからよろしく頼む。
えぇと……名前を聞いていいか、貴様?」
「貴様!?」
だが、彼は同じコンテンツのファンを前にしておきながら自分の好きなキャラ以外は貶すという悪いオタクであり、ついでに口がめちゃくちゃ悪かった。
自称『同担以外拒否オタク』。
なら別担当の僕に話しかけてんじゃねえよ。
ちなみに福間舞耶とは、12歳の元気ハツラツな小学生アイドルキャラである。
こいつ、このツラでロリコンかよ。と冗談半分で指摘した際は
「は?俺がロリコンだと?あんな犯罪者共と一緒にするな。名誉棄損で訴えるぞ。
というか自分の琴線に触れたキャラがたまたま女子小学生だっただけなんだが?趣味が悪いオタクは頭も悪いんだな」
と、お手本のような言い訳をしてきた上に何故か罵倒されたが、他の少女キャラには一切興味を示していなかったのでどうやら本当らしい。
そんなわけで、絡みだした直後の印象はかなり最悪だった。
今でも最悪だが。
とはいえ、人間関係に奥手であり高校まででも友達がほとんどいない、ぼっち拗らせて大学を卒業しかねない僕にとってはこんな奴でもそれなりに話の合う貴重な友人である。
結局僕はこの”顔はイケメン。性格はゴミクズ”、”根は悪い奴じゃないのかもしれないが根っこ以外が腐り散らかしている”という最悪なオタクとかれこれ1年程キャンパスライフを送っている。
……というより、向こうからしょっちゅう絡んできたのである。
お前ももしかして友達がいないのか?
「嫌なことがあったなら楽しいことをして忘れろ。スタリバという神コンテンツ!それが参戦しているクロフェイというカードゲーム!それが俺達のキャンパスライフを彩る青春だろうが」
「……空しいなぁ」
「フン。大体、彼女とデートというのに、こうしてクロフェイのスタリバのデッキだけは持ち歩いているお前は根っこの部分がどうしようもないオタクなんだよ。
そういうところも見抜かれて内心嫌われてたんじゃないのか。知らんけど」
「ぐえっ」
痛いところを突かれた。
いや、違うんだよ。いつ宇宙からクロフェイ星人が地球を侵略しに来てもいいように戦う準備だけは常に整えているといいますか。
……クロスフェイヴというカードゲームに手を出したのも、スタリバがキッカケではあった。
大学入学前辺りの時期にリリースされたこのゲームには、最初からスタリバがカードとして参戦していた。そして推しキャラであるソラのカードもそこにはあった。
カードイラストはほぼ全てソシャゲからの流用であったが、推しでカードゲームが遊べるなら大学進学を機に遊んでみようかなと気になっていた。他にも好きな漫画原作のアニメなどもカードになっていたし。
だから受験終了後にカードを集めていくつかデッキを組み、進学したらカードショップに行って遊んでみようかな、と考えていた時だった。
「おい木曾川。スタリバが参戦しているというカードゲームを知っているか?遊んでみないか?というか今すぐ遊べ。カードショップとやらに行くぞ。
何?もうカードは持っている?話が早い。今すぐ俺にそいつの遊び方を教えろ」
「教えてもらう立場の態度か?これが……?」
そんな感じで、神奈と一緒に遊び始めた。
ルールはシンプル。
山札の上から六枚をライフとして並べ、攻撃を受ける度に一枚ずつ消えていく。
ライフが尽きた状態で攻撃を受けるか、山札切れで引くカードが無くなれば敗北。
細かいコンボはあるにはあるが、ルール自体は単純で、クロスフェイヴ特有のカードゲーム用語さえ覚えれば推し作品目当てに始めたカードゲーム初心者でもすぐに楽しめる感じだ。
ルールが複雑じゃないから気軽に楽しめるし、地元はそこまでプレイヤー自体は多くないがショップ大会の雰囲気も良い。
カードゲームなんて、小学校の時に当時アニメが放送されていた、グルグルコミック連載のカードゲーム作品を友人や幼馴染と遊んで以来だったが、年齢や性別関係無く盛り上がれて、好きなアニメやゲームのカードで遊べるこのゲームに、僕はハマっていた。
「そうか。
"生里貴理華"でアタック。アタック時効果で手札を1枚棄て、相手バトルエリアの必要エネルギー2以下のキャラをダウンさせる。お前の場の"真中あかり"をダウンだ」
「確かに僕に主体性が無さ過ぎたのは悪いよ。いい加減な性分の人間だよ。でも頑張って直そうと最近気を付けてたとこだったんだ。それを今日彼女に見せたかったんだよ。本当は君を楽しませられる人間なんだぜって気付いてほしかった」
「そうか。ブロックあるか?無いならライフエリアにダイレクトで1点」
「でもさぁ、デート当日にドタキャンして別の彼氏とラブホ行ってるって、そんなのアリかよぉ!僕が嫌ならとっととフッてくれりゃ良かったじゃん!」
「ブロック宣言が無いのでそのままアタックだ。これが通れば俺の勝ちだが」
「……さっきから僕の話聞いてる?」
「ん?……ああ。確かに少子化が問題になっている昨今に置いて、キッズ番組の商品展開が子供では無く金に余裕のある社会人のオタクをメインターゲットにしている感じがするのは、かつて少年だった俺達からすれば寂しい気持ちになるよな」
「そんな話一切してねえ!」
ペチン、ペチン――。
二重スリーブに入れられて厚みを増したカードを弾く小気味の良い音と、僕と友人との話し声が、平日昼下がりのカードショップに静かに響く。
ここはカードショップ《ジーゼロ》。駅近くの商店街の中にあるカードショップの大手チェーン店である。
4年ほど前に出来た新しい店であり、大手らしく内装が整っていて、蛍光灯に照らされたガラスショーケースはどれもピカピカだ。
店内BGMは控えめなボリュームで、人気RPGのアコースティックアレンジが流れている。
平日のこの時間帯ということもあってか、客足は少ない。
休日や人気カードゲームの大会がある日は、対戦スペースがほぼ埋まるくらい人が集まるのだが。
他の客はパックを剥いたりスマホをいじって休憩していたり、ショーケースを眺めている数名だけ。全部で十人いるかいないかの静かな時間帯だ。店員も暇そうにしている。
対戦スペースでカードの対戦に興じている者は僕と友人だけ。
「せっかく久しぶりにデッキを組み替えてみたのに、どうにも身が入らんな。もうちょっと本気でやってくれないか?」
「申し訳ないけど、そんな気分じゃなくてね……。暇だし街の方まで出てたから付き合ったけど、本当は家に帰って寝込みたい気分なんだよ」
「どうした?彼女の浮気現場でも目撃して、問い詰めた結果これまでの自分を否定される形でこっぴどくフラれたか?」
「話聞いてたんかい」
とりあえずこの勝負は俺の勝ちってことだな。と涼しい顔でカードを片付ける友人。
切れ長の眉と冷たい目つき。190cm近くはあるであろう高身長。クールな美形、と形容するのが正しいコイツは僕の友人であり、カードゲーム仲間の神奈奏音である。
僕らが今興じているカードゲームの名前は『クロスフェイヴ』。
大手玩具メーカー、エルダ社が一年半前にリリースした、複数のアニメ・漫画・ゲーム作品やVtuber事務所が一堂に参戦している“キャラクターTCG”である。
略称はクロフェイ。
キャッチコピーは「君の推し達が、カードという名の戦場で交錯する!」。
参戦作品は本当に幅広い。
今をときめく大ヒット少年漫画から、一昔前のロボットアニメ、日曜朝の魔法少女番組、ゆるふわ日常系、女性向けの超能力バトル物、アイドルゲーム、Vtuber、エトセトラエトセトラ。
“推し作品が参加している”という一点だけで、触ってみたくなる人が一定数いる。そんなTCGだ。
実際、僕と神奈もハマっているアイドルゲームのカードが出ると聞いたから昨年始めた人間である。
『スターリンク・ディーバ』。通称スタリバ。スタバと略すとちょっと危ない。
アイドル事務所のマネージャーとなって、担当アイドルを育成し、トップアイドルへと導くシミュレーションゲームである。
クロフェイを販売しているエルダ社が運営しているアプリゲームで、高品質なグラフィックと王道なストーリー、そして楽曲の強さからファンが多い人気コンテンツだ。
高校の時から僕はこのコンテンツと、それのメインキャラ、青髪のショートヘアーが印象的な『下鶴宙』というキャラにハマっている。
神奈と大学で知り合ったのもスタリバがキッカケだ。大学入学後、初めての講義で席が隣だった。
講義が終わった後、彼はいきなり、本当にいきなり話しかけてきた。
「おい、そこの。お前だ、お前。返事をしろ」
「え?僕?……えぇと、なんですか?」
なんだこのイケメン。ガラの悪い奴だな。その時の僕はそう思った。
冷たい目つきと声色、所謂不良という奴か。この時は財布から小銭を差し出してダッシュで逃げる覚悟をしていた。
「その鞄に付けてるストラップ、もしかしてスタドルの下鶴宙のやつか?」
「ん?ああ、そうだけど……。分かるの?」
当時の僕は、宙のアイドル衣装のトレードマークである星型の髪飾りを模したストラップを鞄に付けていた。
自分はオタクに分類される人間だが、キャラクターのストラップやキーホルダーをジャラジャラと身に着けて公共の場に行くのは少し恥ずかしかった。だがキャラクターが描かれているものではなく、トレードマークだけが描かれた物なら学校に持って行っても恥ずかしくない。分かる人もそんなにいないだろう……と思っていたのだが、分かる人がいた。
それが彼、神奈奏音だった。
もしかしてスタリバのファンか!自分と同じ趣味を持った人間がこの大学にいたなんて!と、その時は同士を見つけた気分で、一瞬だけちょっと嬉しくなった。
「ああ!だが下鶴推しとは趣味が合わんな……。
まあ福間舞耶以外のアイドルなど、俺にとっては全員等しくその辺の石ころレベルのモブに過ぎんが。ま、これからよろしく頼む。
えぇと……名前を聞いていいか、貴様?」
「貴様!?」
だが、彼は同じコンテンツのファンを前にしておきながら自分の好きなキャラ以外は貶すという悪いオタクであり、ついでに口がめちゃくちゃ悪かった。
自称『同担以外拒否オタク』。
なら別担当の僕に話しかけてんじゃねえよ。
ちなみに福間舞耶とは、12歳の元気ハツラツな小学生アイドルキャラである。
こいつ、このツラでロリコンかよ。と冗談半分で指摘した際は
「は?俺がロリコンだと?あんな犯罪者共と一緒にするな。名誉棄損で訴えるぞ。
というか自分の琴線に触れたキャラがたまたま女子小学生だっただけなんだが?趣味が悪いオタクは頭も悪いんだな」
と、お手本のような言い訳をしてきた上に何故か罵倒されたが、他の少女キャラには一切興味を示していなかったのでどうやら本当らしい。
そんなわけで、絡みだした直後の印象はかなり最悪だった。
今でも最悪だが。
とはいえ、人間関係に奥手であり高校まででも友達がほとんどいない、ぼっち拗らせて大学を卒業しかねない僕にとってはこんな奴でもそれなりに話の合う貴重な友人である。
結局僕はこの”顔はイケメン。性格はゴミクズ”、”根は悪い奴じゃないのかもしれないが根っこ以外が腐り散らかしている”という最悪なオタクとかれこれ1年程キャンパスライフを送っている。
……というより、向こうからしょっちゅう絡んできたのである。
お前ももしかして友達がいないのか?
「嫌なことがあったなら楽しいことをして忘れろ。スタリバという神コンテンツ!それが参戦しているクロフェイというカードゲーム!それが俺達のキャンパスライフを彩る青春だろうが」
「……空しいなぁ」
「フン。大体、彼女とデートというのに、こうしてクロフェイのスタリバのデッキだけは持ち歩いているお前は根っこの部分がどうしようもないオタクなんだよ。
そういうところも見抜かれて内心嫌われてたんじゃないのか。知らんけど」
「ぐえっ」
痛いところを突かれた。
いや、違うんだよ。いつ宇宙からクロフェイ星人が地球を侵略しに来てもいいように戦う準備だけは常に整えているといいますか。
……クロスフェイヴというカードゲームに手を出したのも、スタリバがキッカケではあった。
大学入学前辺りの時期にリリースされたこのゲームには、最初からスタリバがカードとして参戦していた。そして推しキャラであるソラのカードもそこにはあった。
カードイラストはほぼ全てソシャゲからの流用であったが、推しでカードゲームが遊べるなら大学進学を機に遊んでみようかなと気になっていた。他にも好きな漫画原作のアニメなどもカードになっていたし。
だから受験終了後にカードを集めていくつかデッキを組み、進学したらカードショップに行って遊んでみようかな、と考えていた時だった。
「おい木曾川。スタリバが参戦しているというカードゲームを知っているか?遊んでみないか?というか今すぐ遊べ。カードショップとやらに行くぞ。
何?もうカードは持っている?話が早い。今すぐ俺にそいつの遊び方を教えろ」
「教えてもらう立場の態度か?これが……?」
そんな感じで、神奈と一緒に遊び始めた。
ルールはシンプル。
山札の上から六枚をライフとして並べ、攻撃を受ける度に一枚ずつ消えていく。
ライフが尽きた状態で攻撃を受けるか、山札切れで引くカードが無くなれば敗北。
細かいコンボはあるにはあるが、ルール自体は単純で、クロスフェイヴ特有のカードゲーム用語さえ覚えれば推し作品目当てに始めたカードゲーム初心者でもすぐに楽しめる感じだ。
ルールが複雑じゃないから気軽に楽しめるし、地元はそこまでプレイヤー自体は多くないがショップ大会の雰囲気も良い。
カードゲームなんて、小学校の時に当時アニメが放送されていた、グルグルコミック連載のカードゲーム作品を友人や幼馴染と遊んで以来だったが、年齢や性別関係無く盛り上がれて、好きなアニメやゲームのカードで遊べるこのゲームに、僕はハマっていた。
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