一途な溺愛が止まりません?!〜双子の姉妹は双子の兄弟にとろとろに愛されてます〜

うきこ/ukiko

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番外編

【番外編】jerk off material(★)

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「ねぇ、アンジュ。アンジュって僕以外でイッた事あるの?」

 二人がけのソファーに座っていたアンジュは、隣に座るゲニーから突然そんなことを言われ、よく意味が分からないと首を傾げる。

 ローテーブルを挟んで二人の向かいには、ヴァールが生まれ可愛い息子にミルクを飲ませているデーアと、授乳姿の妻を見て微笑むヴァイスハイトが仲良くソファーに腰掛けていた。

 王族になっても四人の仲の良さは変わらず、忙しい中でもちゃんと家族の時間を取ろうと決めている。

「えっと……。ゲニーとしかエッチしたことないよ?」
「当たり前でしょ。僕以外としてるとか考えたくもないよ。だから、オナニーで僕以外をオカズにした事あるかってこと!」

 夫にとんでもない事を言われ、アンジュは顔を真っ赤にした。

「バカバカバカ! なんてこと言い出すの! そんなこと教えるわけないし、大体デーアたちもいるのに言うわけないじゃないの!」

 アンジュはぽかぽかとゲニーの腕を叩きながら夫の発言を窘める。

「大丈夫だ。もうお前たちの性事情は筒抜けだし、もう俺らも二十三歳で結婚五年目。何を今更で恥ずかしがることはないだろう」
「そうね……。もう……本当に……筒抜け過ぎて慣れたわ……」

 ヴァイスハイトは弟夫婦を一瞥し、何を今更と呆れた。そしてデーアは遠い目をしながら何かを諦めたように溜息をつく。

「そうだよ。本当に今更だから隠すことないって。オナニーのオカズの話題なんて可愛いもんだよ。ヴィーとデーアを見てみろよ、SM鬼畜プレイしてヴァールを授かったんだぜ? その方が恥ずかしいって」

 デーアはその発言を聞いてプルプルと震えながら顔を真っ赤にした。

「別にどんなヤり方で子供を授かろうと恥ずかしいことではない。別に無理やりしてる訳ではないし、デーアも好んで応じてくれている。愛し合う夫婦の営みに文句をつけるな」

 デーアに更に追い打ちをかけるように、ヴァイスハイトがゲニーに言い放つ。彼女は半泣き状態のままヴァールにミルクを飲ませた。

「ってことで、アンジュが浮気してないかチェックするよ! 初めてオナニーしたのは何歳の時?」
「言わなきゃ……ダメ?」
「ダァメ」

 ゲニーが満面の笑みでおずおずとしてるアンジュを見つめる。

「ええい! どうとでもなれ! 初めてオナ……自慰したのは、十三歳のときよ。初潮が来たし、クラスの女子たちがそういう話してて……興味持って……。で、でも! 回数自体は少ないよ?! ゲニーとエッチするまで片手で数えられるほどしかしてないもん!」

 腹を括ったアンジュは暴露を始めた。
 
「成程、十三歳か。まあ平均的だね。んで、ナニでしたのかってのが問題なんだよ」
「方法?! え?! 言うの?! ……指よ、指!」

 慌てるアンジュは素直に答えてしまう。
 
「くくく……そうじゃなくて、いやそれも聞きたかったんだけど、〝誰〟をオカズにしたの?」

 ゲニーは涙を浮かべながら笑い、本題に入った。
 
「……言わない」
「は?」
「言わないったら言わない!」

 アンジュはプイッと顔を背け、ゲニーは頑なに口を閉ざす妻を見てあからさまに不機嫌になる。

「ゲニー、浮気されて残念だったな」

 ヴァイスハイトは弟の撃沈を可哀想と言わんばかりの目で見つめた。そして妻を見て口を開く。

「デーアは何歳で誰をオカズにした?」

 急に自分に飛び火し、デーアは狼狽えた。

「えぇ?! 私も答えるの?!」
「当たり前だ。アンジュだけは可哀想だろ」

 何を今更と言っていても、ヴァイスハイトはやはりアンジュが可哀想だとは思っていたのだ。

「私は自慰したことないわ……」

 姉がまさかのオナニー未経験と知り、アンジュは青ざめる。

「嘘! 嘘だわ! 私の双子の姉ならしてるはずだもん!」
「姉妹でもするしないは別れるわ。実際女性の六割くらいしか自慰経験ないみたいだし……まあ恥ずかしがってないと言った人も入ってるとは思うけど……」
「裏切られた……」
「裏切ってないわよ。ふふ……アンジュってちゃんと年相応の女の子だったのね。初心うぶそうに見えたけど」

 デーアはアンジュをチラリと見て少しニヤついた。

「デーア。じゃあ初めてのオナニー、今夜してみるか。もちろんオカズは俺以外許さないからな?」

 デーアはやってしまったと青ざめヒュッと息を飲む。

「アンジュ……。アンジュ〝は〟許すから誰をオカズにしたか言ってよ! あ~! でも悔しい! 僕はアンジュしかオカズにしたことないのに!」
「え?! いやいやいや……それはないでしょ。流石に自慰くらいは他の女性ひとでしたことくらいあるんじゃない? ちょっと嫉妬しちゃうけど、別に怒らないから大丈夫だよ?」

 身をよじりながら足をバタバタさせる夫の発言を、アンジュは信じられない様子だ。

「いや、ないね」

 ゲニーはピタリと止まり爽やかな顔を向ける。

「ちなみに僕の初めてのオナニーは十二歳の時だよ。丁度精通もしたしね。オカズはもちろん君だよ。僕が教えてあげた魔法を嬉しそうに唱えてみせる君が、僕に微笑むんだ。それで、君の頬に手を添えて、二人は見つめあってキスをするんだよ。段々キスが深くなってって、君は『体が疼くの……あなたに治して欲しいの』ってお強請りしてきて、エッチする妄想で初めてオナニーした! 顔と胸に僕の白濁とした精液が付いてるまだ幼い君はエロくてさぁ。もうチンコバッキバキになって痛かったよ~」

 夫のリアルな初オナニーの細かい妄想描写を聞いて、アンジュはいたたまれなくなった。恥ずかしい気持ちと、そんなに自分のことを昔から愛してくれて嬉しくなる気持ちとがせめぎ合う。

「ねぇ、だからアンジュは誰をオカズにしたの?」

 ゲニーは仄暗い笑みを浮かべ、アンジュを俯瞰した。

「言えない……」
「だから、怒らないって言ってるじゃん? 婚約前の話なんだから、アンジュに罪はないよ? まぁ相手は、そうだね……命は取らないけど、命を取られた方がマシな風にはしちゃうかも?」

 結婚した当初は分からなかったが、ゲニーは嫉妬心と束縛心が結構あるというのを知った。だがそれが嫌ではないと思う程アンジュは夫のことが大好きで、深く愛されてることに幸せを感じていたのだ。

「分かった……今夜言うから……。あのね、言っても引かないでね?」
「……引くことなの? うーん……怖いけど、引かないよ。君の全てを受け入れるから」

 ゲニーは優しい目をしてアンジュに笑いかけた。



「アンジュ大丈夫かしら……」

 その晩あとは寝るだけになり、デーアはヴァールをあやしながら妹を気にかける。

「アンジュより自分の心配をしたらどうだ? ほら、ヴァールの抱っこ変わるぞ」

 ひょいっと妻からヴァールを受け取ったヴァイスハイトは息子を抱き抱えた。

「お前は良い子だな。サラサラの真っ直ぐな髪とリーフグリーンの瞳はデーア譲りで髪色と顔立ちは俺だ」

 よしよしとヴァールをあやす様は板に付いていて、この世界の男性には珍しく育児にも出来る範囲は参画している。

「本当ね。私たちを足して二で割ったような子よ。将来が楽しみだわ。きっとあなたに似て格好いい男性になるはずよ。可愛いお嫁さん貰ってきてくれるかもしれないわね」

 デーアは父親に抱っこされ眠そうにしている息子を見て微笑んだ。

「まあデーアより可愛い女性はいないだろうが、ヴァール程のイケメンの相手だ、きっと可愛い子だろう」
「嫁姑で悩まないといいのだけど……。お嫁さんと仲良くできるかしら」

 そして架空の嫁とのことを懸念した。

「君のことだから大丈夫だ。それにもし鬼嫁だったら俺が守ってやるから、安心しろ。それにそんな先のことを今から悩んでもなんだろ?」
「そうね。でもこの子を見るとどう育ってくれるか楽しみでならないの。幸せな人生を送ってほしいわ」

 ヴァイスハイトは悩む妻を見て微笑み、デーアも励まされ安心する。

「さて、ヴァールも寝たし、俺らも寝るとするか」

 寝付いたヴァールをベビーベッドに寝かせ、二人は夫婦の寝台に腰を下ろした。

「さてデーア。初オナニーしてみるか。脱いで」

 ヴァイスハイトは仄暗い笑みを浮かべ、デーアを射抜く。デーアはおずおずと服を脱ぎ、生まれたままの姿になった。

「本当にするの……?」

 夫にオナニーをしろと言われ、デーアは狼狽え目を泳がせる。

「俺は有言実行の男だ。それは君も知ってるだろう?」
「わ、分かったわよ……」

 言ったら聞かないヴァイスハイトの性格は痛いほど知ってるので大人しく従うことにした。それにデーア自体も少しばかりはオナニーに興味がある。

「まず俺にどう犯されたいか想像してみろ。それで自分で弄ってみるんだ」
「弄ってみるのを見るの……?」
「見るに決まってるだろ。ほら、足を開いて」

 ヴァイスハイトに足を広げて見せ、秘所が丸見えになった。そして夫に犯される妄想を始める。と同時に薄桃色の果実を弄ってみせる。

「ん……。……はぅ、んん」
「もうとろとろじゃないか。どんな想像してる?」

 ヴァイスハイトも妻のあられもない姿を見て興奮し、自身の欲棒を張り詰めさせた。

「言うの……?」
「ああ」

 デーアは観念し、妄想した内容を話し出す。

「ヴィーが私の耳元で好きだ、愛してるって甘い言葉を囁くの」
「ああ」
「それで、秘芽をくにくに嬲って、腟内なかのザラザラしてるところを弄って……あなたのおちんちんで奥をトントン責め立ててくれて……耳元でイけって言っ……あああっ!」

 デーアは妄想と自慰だけでイってしまった。

「妄想でイったか。本当に君はエロくて淫乱だな。ふっ、お望み通りにしてやるよ」

 ヴァイスハイトはデーアの既にとろとろに蕩けた泥濘に指をくぷぷと入れ、抽挿する。ちゅこちゅこと厭らしい音を立て、秘芽をくにくにと嬲りながら虐めていった。

「デーア、愛してるよ。世界で一番愛してる。それは可愛いヴァールよりもだ。君が一番大切だ。好きだ、俺の愛する女神」

 デーアは足を開いたまま顔を赤らめ震えながら夫の愛撫に耐えていく。ヴァールが起きないよう、息子が産まれてからは嬌声を抑えているが、夫に愛され堪えるのはやっとであった。

 そしてヴァイスハイトは泥濘から指を抜き、自身のそそり立った肉棒をデーアのとろとろの果肉にうずめる。パンパンと肌がぶつかる艶かしい音が部屋に響いた。

「んんんっ! ああん! ああ! だ、だめ! それ以上したら、声、大きくなっちゃうわ!」
「大丈夫だ。ヴァールは良い子だから、俺たちに気を使って寝ていてくれる」
「そんなこと、あるわけ、ないじゃ、ない!」
「デーア、愛してる。イけ」
「あああ――!!」

 デーアは夫に耳元で囁かれ、絶頂を迎える。ヴァイスハイトも妻の扇情的な姿にいつもより早く達してしまった。

「ヴィーの意地悪……」

 浅い息をしながら、デーアはヴァイスハイトを睨みつける。

「すまん、あまりにも可愛すぎてな……。本当に可愛い。時たま壊してしまいたいほどに、愛してるよ」
「そんなの愛なのかしら?」

 ヴァイスハイトの少し歪んだ愛情に呆れつつ、そんな夫も愛おしいと思ってしまう自分にもっと呆れてしまった。

「……俺は少し嗜虐趣味があるのかもしれない。まあMかSかと言ったらSだしな」
「ヴィーは意地悪よ。……でも、でも。でもそんな所も好きよ。全部好き。あなたの全てを愛してるわ」

 デーアはそう言い困ったように微笑んだ。

「ありがとう。俺も君の全てを愛しているよ。俺と結婚して、子まで産んでくれてありがとうな。あの子は俺たちの宝物だ。……デーア、これからも俺は何かしらで君を失望させるかもしれない。だが、俺程君を愛してる者は居ないし、俺が君を一番幸せにしたいし、するから。これからもずっと一緒にいてくれ」

 プロポーズの言葉のような甘い言葉を聞き、デーアの心は震える。

「私だって……私だってヴィーを失望させるかもしれないわ。でも、でも私程あなたを愛してる人は居ないし、あなたを幸せにするつもりよ! ずっと、ずっと一緒にいてね。死ぬまで一緒だからね?」

 デーアは潤んだ目で愛する夫を見つめた。だがヴァイスハイトは少し不満そうな顔をした。

「……俺は死んでも一緒がいいが、君はそうではないのか?」
「え……?」
「だから、来世も君の夫でありたい」

 その表情は真剣そのもので、デーアを射抜く。

「ヴィー……。もう! 本当にやめてよ。これ以上好きになったら私おかしくなってしまうわ。あなたが居ないと生きていけなくなってしまうわよ。ちゃんと責任とってね?」

 デーアは目に涙を溜めながら微笑み、愛する人を見つめた。

「分かった。責任とる。一生君の隣に、一緒にいると誓うよ。そして来世も一緒になると誓う」

 ヴァイスハイトはデーアの手を取り、手の甲にキスを落とす。

「絶対だからね? ちゃんと見つけてね?」
「ああ、約束する」

 そして約束の印とでも言うように、二人はそっと慈しむように唇を合わせた。



 アンジュとゲニーは夫婦の寝室に入ると、ベットの上に座り抱き合って唇を合わせる。

「アンジュ、教えて?」
「絶対引かないでね?」
「大丈夫、分かったから。どんな事であっても、引かないよ」

 そしてアンジュはおもむろに口を開いた。

「まだ好きでもない人にされることを想像して自慰したの……。だって近くにいる男の子、その人しかいなかったし……。それに嫌だとかは思わなかったから……」
「えっと、つまり……」

 ゲニーはその答えを胸を高鳴らせながら尋ねる。

「ごめんなさい」
「は? え! 謝るの?! な、なんで?! まさか僕じゃないの?! この流れだと普通僕だよね?!」

 ゲニーは青ざめ、ショックを受けた顔をした。

「へ? え……? ゲニー……だよ? え! 分からなかったの?! だって一番近くにいる男の子って言ったらゲニーしかいないじゃない!」
「はぁ~。良かった……。無理やっぱ無理だよ。アンジュが僕以外とするの例え妄想でも許せないし、耐えられない。アンジュは僕のものだよ。アンジュと出会う前からずーっと、アンジュが生まれてからずっと僕のものだ」

 ゲニーは愛する妻を抱きしめる。

「ゲニーの欲張り」
「どうせ欲張りだよ。アンジュの事になると僕は譲れないし、ムキになるし、心も狭くなる」

 アンジュもむくれた顔をするが、直ぐに笑顔になった。

「……大好き。愛してるわ」
「僕も愛してるよ。でも良かった。君のオナニーのオカズが僕で。ってことはもう十三歳の時には僕のこと好きだったってことだよね?!」

 夫にわくわくとした表情で見つめられ、アンジュは少し頬を染める。

「それは……自覚はなかったけど……もしかしてそうなのかもしれない」
「だけど、僕は五歳の時からアンジュのこと好きだから僕の勝ちだね!」

 ゲニーは自慢げにふふんと胸を張った。

「そうかしら? 愛は早ければいいんじゃないわよ? 愛は深さよ?」
「へぇ? 深さも負けるつもりは無いよ?」
「あら奇遇ね? 私もよ?」

 二人はバチバチと闘志を燃やす。

「「プッ!!」」

 だが直ぐに同時に吹き出し、破顔した。

「今度相手の好きなところ順番に言って、言えなくなった方が負けってのする?」
「いいね。まあ僕が勝つのは見え見えだけど」
「あら? 勝負楽しみにしてるわ、世界一の天才魔法使いさん」
「僕も楽しみにしてるね。世界一の聖女様」

 どちらの愛が深いかの勝負を今度しようと約束する。またアンジュの治癒力は絶大で、世界で彼女より高い力を持ってるものはいなかった。名実共に世界一の聖女であるのだ。

「で、どんな妄想してたか教えて?」
「言わなきゃ……ダメ?」
「ダァメ」

 ゲニーは自分が相手だと分かり、にこにことアンジュに尋ねる。そしてアンジュは照れて目をふせながらおもむろに口を開いた。

「……ゲニーにパン取られちゃって……いつもみたいに裏庭に逃げてきて、女神様に……本当はゲニーだけど、パンを恵んでもらうために祈りを捧げたら、ゲニーが現れてね。『はいあげる。君の為に買っておいたんだ』って言われてパンを渡されるの。そして『君はいつも魔法頑張ってるよね。僕はちゃんと見てるよ』って頭を撫でてくれて、『それだけじゃないよ。君が可愛いから見てしまうんだ。いつも君を目で追ってしまう。アンジュ、好きだよ』ってキスしてくれるの。それで、胸を触られるの……。可愛いって、好きって何度も耳元で言ってくれて沢山キスするの。それで太ももを触ったあと、秘所に手を……。それで最後までされちゃう妄想でオナニーしたわ! あ、あと二回目のときは、ゲニーに無理やり犯される妄想した! イヤイヤ言う私をゲニーが無理矢理犯すの。うぅ……ごめんなさい! で、でもその二回だけだから!」

 それを聞いたゲニーは顔を真っ赤にして口をパクパクさせる。

「ご、ごめんね? そんな妄想して。わ、私の事嫌いになった?!」
「……なるわけないよ。ってか……ってかバレてたの?!」
「へ?」
「だから! 僕がパンを召喚してたの、知ってたの?!」
「うん……?」
「……はぁ。格好悪いにも程がある! バレてないと思ってたんだけどなぁ~。だってアンジュ毎回女神様へお祈りしてるし」

 ゲニーは頭を抱え、溜息をついた。

「プッ! あはは! ゲニーバレてないつもりだったの? 流石に分かるわよ。確かに私が女神様に祈りだしたことだけど、パンは流石にくれないわよ。それに解析魔法使えば誰が魔法使ったか分かるもの」

 アンジュは吹き出し、大笑いをする。

「それはそうだし、そうしないの変だなとは思ってたけど……。それにしても昔の僕って本当格好悪い」
「そうかしら?」
「え?! まさか今も格好悪いって?!」

 ショックな顔をする夫を見て、アンジュは困ったように笑った。

「なんでそうなるのよ。昔も、今も……格好良いよ。世界で一番格好良い」
「……。アンジュ、ありがとう」

 ゲニーははにかみながら、アンジュを見つめる。

「?」
「アンジュはさ、僕の事いつも肯定してくれて、優しく包んでくれて。沢山愛してくれて。アンジュの愛が嬉しいし、僕も返していきたいと思うよ」
「それはこっちのセリフだわ。いつも沢山の愛情ありがとうね。毎日可愛い、大好き、愛してるって言ってくれて嬉しいよ。ギュッと抱きしめてくれて、毎晩抱いてくれて、愛情を感じられて幸せ。ちゃんと返せてるかな?」
「うん」
「愛してるわ」
「僕も、愛してるよ」

 ちゅっちゅっと鳥が啄むキスを交したあと、それがだんだん深くなりくちゅくちゅと扇情的な音を立てながら交わっていった。唇が離れ、銀の橋がかかる。

「君のオナニー、再現するね」
「え?!」
「再現、したくない?」
「……うんん」
「じゃあしようか」

 ゲニーは基本アンジュの嫌がることはしないし、することは事前に彼女に聞く。彼にとって一番大切なのはアンジュであり、最優先するのも彼女なのだ。

 ゲニーはアンジュを組み敷き、耳元で囁く。

「はいあげる。君の為に買っておいたんだ」

 そしてどこからかぷにぷにもちもちパンを召喚し、アンジュへ渡した。

「え! これエーデルシュタイン王国にしかないんじゃ?!」
「だってこれは僕たちの思い出の食べ物でしょ? ちゃんとレシピはあのパン屋から貰ってあるよ。だから市井のパン屋でもこの間から売られるようになったんだ」
「ゲニー……」

 アンジュは目を潤ませ、愛しい人を見つめる。

「君はいつも魔法頑張ってるよね。僕はちゃんと見てるよ」

 ゲニーは愛する妻の頭をポンポンと優しく撫でた。

「それだけじゃないよ。君が可愛いから見てしまうんだ。いつも君を目で追ってしまう。アンジュ、好きだよ」

 そしてアンジュの唇を奪う。当時の妄想とは違う、官能的な大人のキスでアンジュの頭はふわふわとした。

 ゲニーはキスでポーっとしてるアンジュの太ももを撫で上げ、秘所に手を添える。下着は愛液で濡れていた。

 手馴れた様子でアンジュの身ぐるみを剥いでいく。アンジュは一糸まとわぬ姿にされ、ゲニーも服を脱いだ。

「アンジュ、綺麗だ。可愛い。大好き。愛してるよ」

 ゲニーははにかみながらアンジュに愛を伝えていく。伝えきれないほどの愛が胸にあるが、その一部でも伝わるようにと彼は毎日彼女に愛を囁いた。

 そしてアンジュの豊満な胸を揉みしだいていく。

「ねぇ。そういえばアンジュの胸が大きくなり始めたのって十三くらいのときだよね。もしかして……オナニーしてから大きくなったの?」
「……うん」

 アンジュは真っ赤になり頷いた。

「そっか、この大きくてふわふわな胸は僕が育てたんだね!」

 ゲニーは愛する妻の胸に顔を埋め、すりすりと頬擦りする。

「あ~可愛い。可愛すぎるよ。アンジュの可愛さはもう罪だよね。刑に処さなきゃいけない」
「どんな刑……?」

 アンジュはこてんと首を傾げた。

「ん~。僕以外好きになっちゃいけない刑とか~、僕以外とはキスもエッチもしちゃだめな刑とか~、毎晩エッチしないといけない刑もいいね!」
「それって刑なの?」
「さぁ? ご褒美だった?」
「じゃあゲニーも、私以外好きになっちゃいけないし、私以外とキスやエッチもしちゃダメだし、毎晩抱いてね?」
「今の生活と変わらないね」
「ふふ、そうだね」

 そしてゲニーはとろとろに蕩けている果肉に指をうずめる。秘芽をくにくにと弄りながら指を抽挿した。

「あっ、んん。ふぁ、あん!」
「アンジュ、可愛い。気持ちいい?」
「ふうう。ああ! イくっ! ああ――!!」

 アンジュはイった瞬間ぷしゃっと潮を吹く。ゲニー
ははあはあと荒い息をしてるアンジュを四つん這いにし、後ろから挿入した。

 最初はゆっくりぱちゅんぱちゅんと挿入し、段々とそれが早くなる。

「バックあまりしたことないよね。ちょっと無理矢理感感じる?」
「ああん、あっ、んん。うん。ゲニーに犯されて、る感じ、する」

 アンジュはゲニーに後ろから犯され、気持ちよさで言葉が途切れ途切れになってしまった。

「でもアンジュ喜んでるから、無理矢理にならないね」
「バカぁ。そうよ、あなたにされるなら、何でも、嬉しいもの。んんん!」

 二人は段々と汗ばんでいき、髪は肌に張り付き、お互いの肌と肌は一つに溶け合うように吸い付く。

「無理矢理……したかったかも。でもアンジュが嫌がることはしたくないから、やっぱりしなくてよかったなぁ。それに無理矢理してたら、僕のこと好きになってなかったでしょ?」
「……そんな、ことないよ。あんん、きっと、好きになってた、わ」
「どうしよう。妻が犯され願望のドMだったとは知らなかったよ。やっぱり姉妹なんだな……」

 やはりアンジュはデーアと姉妹だとゲニーは少し困ったように笑った。

「ゲニー限定よ! 他の人なら火だるまにしてやるわ!」
「ふふ、そうなの? あ~やっぱ可愛すぎる。ずっとエッチしていたい」

 ゲニーはアンジュに挿入しながら、後ろから抱きしめる。

「ゲニーは、性欲強、すぎるのよ! 朝まで、離してくれない、じゃない!」
「ごめんね? 僕も自分がこんなにも性欲強いとは思わなかった。アンジュのせいだからね。アンジュが可愛すぎるのが悪い」
「ああん、あん。バカぁ。うう、好き」
「僕も好きだよ。僕だけの天使」
「「――!!」」

 ゲニーは四つん這いになってるアンジュの頭を自分の方に向け、唇を奪った。そして二人は同時に絶頂を迎えたのだった。



「ね? オナニー最高だったでしょ? 感謝してくれたっていいんだよ、兄貴!」
「本当にゲニーの発想力には完敗だ。破天荒な奴だとは思ってたが、こういうのにも頭が回るんだな」
「まあねぇ。そんな僕の一番の良い発案は王様になるのを提案したのだね」
「本当だな。だが、あれは俺の協力がなければなし得なかったんだからな。感謝しろよ」
「はいはい。ありがとうございます、ヴァイスハイト兄上」
「はいは一回だ」
「はーい」

 双子の兄弟はにこにこしながら語り合う。

「ところで、そういえばヴィーは初めての自慰、いつ誰でしたの?」
「……」

 ヴァイスハイトはアンジュにジト目で聞かれた。ゲニーの爆弾発言に加担したヴァイスハイトに対しての彼女なりの仕返しなのだ。

 黙り込んでしまったヴァイスハイトを見て、デーアもジト目になる。

「言わなきゃダメか?」
「そうね。ダメよ?」

 ヴァイスハイトは頬を染めながら、目を伏せた。

「俺も精通した十二歳の時に、デーアで抜いた。無理やり犯す妄想でな。最初は泣きながら嫌がるが、最後には堕ちる君は美しくて……ずっとそれで抜いてた。言っておくが、デーア以外で抜いたことは無いからな。浮気はしてない。今もたまにそれで抜く」

 頬は少し染めるが、堂々とした表情をしながら脳内で犯罪を犯すヴァイスハイトの発言を聞き、デーアは恥ずかしいやら、そのプレイに少し興味があるやらで複雑な気持ちになる。

「毎日するのに、抜いてるの?」
「ああ。何か問題でも?」

 デーアは眉を落として、ヴァイスハイトを見つめた。

「……何か申し訳ないなと思っただけよ。満足させてあげられなくてごめんね」
「それとこれとは違う。デーアは悪くないし、それにちゃんと満足はしてる」

 そんな二人を見てゲニーが面白そうに口を開く。

「流石僕の双子の兄だな! まあ僕もそうだし、ヴィーもそうだろうとは思ってたよ!」
「ゲニーもなの?! えぇ……なんか妻として不甲斐なさを感じる……」

 またアンジュもあんなに毎晩自分を抱く夫が今でも自慰をしてるのを知って眉を落とした。

「そんなことないって! 大丈夫だよ、毎晩楽しませてもらってるから」
「本当? なら良かった」

 ゲニーはそう言い、妻に唇を落とす。アンジュも夫からキスをされ、安堵する。

 四人で楽しく会話をしていたら、ベビーベッドに寝ていたヴァールが泣き出した。慌ててデーアは傍に行き、抱き上げあやす。

「あはは、ヴァールが構えって言ってる」
「違うでしょ。お父さんと叔父さんが馬鹿みたいなこと言ってるから呆れて泣いてるのよ」
「え~? 分かんないぜ? こいつも似たようなもんになるんじゃね? だって僕たちの血が流れてるんだからさ」

 ゲニーはあははと笑った。それにつられてあとの三人も笑い出す。大人たちが笑ってるのを見て、ヴァールも泣きやみ、きゃっきゃっと笑うのだった。
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