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レインボーローズ
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「マスター!! 最終段階に、移行する準備が、整いました!!」
「よしっ!! ……皆、この争いを、最後にしよう。セラフィ、頼んだぞ」
レインボーローズの、マスターの言葉に、セラフィは、頷いて、外へと出て行った。
※※※
「お姉ちゃん!!」
リィノさんの言葉に、僕たちは、一斉に、炎の方向を見た。
炎の中から、チィ、そして、エミリィさんたちを、乗せた龍が、飛び出してくる。
そのまま、チィと龍は、リィノさんの元へと、降り立ち、僕たちも、急いで、側へと飛んだ。周りは、レインボーローズのロボットが、守ってくれている。
「お姉ちゃん!! お姉ちゃん!!」
リィノさんが、這いつくばって、エミリィさんの側に行き、エミリィさんの、手を握って、叫び続ける。
「リィノ……大丈夫……?」
「お姉ちゃん……!!」
エミリィさんが、優しく笑って、リィノさんに、手を伸ばした。リィノさんが、その手に、すがりつくように、エミリィさんを、抱きしめる。
「お姉ちゃん、ごめんなさい!! ごめんなさい!! 私、ちゃんと思い出したのに。みんなが、お姉ちゃんが、私に、手を伸ばしてくれていたこと。それなのに……。それなのにね、私の中から、怒りが消えないの。憎しみが、消えないの。みんなを、大好きな気持ちがね、黒いもやみたいなものに、覆われて、全部、全部、壊したくなっちゃうの」
泣きながら訴える、リィノさんに、皆が、耳を傾ける。
「人族の、実験の影響ですね。当時、何が行われたのか、何を使われたのか、記録が一切残っていませんので、根本的な対処は、難しいと思われます」
チィの言葉に、リィノさんが、泣きながら、頷いた。
「私、力が戻ったら、また、全部壊しちゃう。壊したくないのに。本当はみんな、大好きで、愛おしいものなのに。私、嫌だ。だから、だからお願い。私を、この場で殺して?」
「……嫌。私、あなたを、殺したくない」
エミリィさんが、リィノさんを、抱きしめた。その目からは、涙が溢れている。
「あなたを殺す覚悟は、できていたのに。あなたの胸を、突き刺したのに。それなのに、私はまだ、あなたと生きる未来を、諦めきれないの。……弱くて、ごめんね」
エミリィさんの言葉に、僕も、ルカも、みんなも、涙を流していた。
今のリィノさんは、弱っているから、本音が言えるし、みんなへの愛が伝えられる。だけれど、力が戻って、感情が、破壊の心に、飲み込まれてしまうと、それが、制御できなくなる。人族の行った、実験のせいで。
「フール、最終段階に移るぞ!!」
レインボーローズのロボットから、突然、男の人の、大きな声が、聞こえた。ここに援軍に来てくれたとき、マスターと呼ばれていた人の、声だ。
フールさんが、涙を拭う。
「はい。マスター。みんな、レインボーローズの、準備が整った。この戦争を終わらせる。最後は、この争いを始めた、人族の手で。成功するか分からないけれど、見守ろう」
フールさんの言葉に、僕たちは、何も言えない。だけれど、それぞれ、色んな決意と、想いを胸に、しっかりと頷いた。
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