ダークロッドを打ち破れ

Emi 松原

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ダークロッドを打ち破れ

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~異変・旅立ち~
 
 その日もいつもの日常が終わり,いつもの帰り道のはずだった。
 しかし帰り道の森の中で,いきなり巨大な暗黒飛行モリが姿を表した。
 こいつは森の奥の洞窟にしか存在していないはずで,こんな人気の多い森に現れるはずがない。全員が,異変を感じ取っていた。
「原型をとどめたまま撃破。兄貴に連絡する。」
 アマキが言った。
 いつものように攻撃態勢に入る俺達。
 まず毒ムチで,フユミが暗黒飛行モリを麻痺させる。
 そして俺とカイキ,アマキが攻撃する。
 俺達のチームにとっては,暗黒飛行モリも一体くらいならなんてことなかった。
 そしてユウさんに連絡するアマキ。
 ユウさんは,すぐに来てくれた。そして暗黒飛行モリを見ると顔色を変えて,
「これは,王国の問題にも発展するものだ。取り合えずお前らは帰ってろ。」
 そう言われた。
 何かが,起き始めていた。

 それは,俺達が暗黒飛行モリを倒してから二日後のことだった。
 先生が,神妙な面もちで教室に入ってきて,話し始めた。
「皆さんに,伝えなければならないことがあります。先日,グリーンランド城で保管されていたはずの悪のロッド,ダークロッドが盗まれました。ダークロッドの力は恐ろしく,どんな猛獣も操る力を持っています。そして,ここから東にあるシルバー王国との境目付近で,レベルの高い猛獣の目撃談が相次いでいて,グリーンランドとシルバーランドは協力して国を挙げて,大学部の人まで使って調査しています。これを怠ると,戦争に発展しかねません。」
 戦争という言葉に,クラス中が静まりかえる。
「しかし,最近西の方面でも猛獣が活発になっているという情報が入っています。我々グリーンランドは,そちらの方に真犯人が居ると考えています。そしてついに,おとといこの町にも暗黒飛行モリが出現しました。アマキさんたちのグループでしたので,なんとかなりましたが・・・。話がそれましたね,しかしさっきも言ったとおり東の件で今,国は西を調査できない。そこで,高等部から一番強いチームを四組決めて,西の調査隊を結成することになりました。今日は,そのチームを決めるバトル授業のみです。一年生が耐えられるとは思いませんが・・・。バトルルームに向かってください。」
 先生が言い終わった。
 なんだか,とても大変なことになっているようだ。
 アマキを見ると,アマキも真剣な顔をしていた。
 バトルルームに俺達が入る番が来た。今のところ入ったチームはよくてレベル2で撃沈。いつもより格段にレベルが違うのが分かる。
 俺達は中に入った。出てくるモンスターは,シルバーウルフ,暗黒ゴブリン,暗黒火炎馬とレベルの高いものばかりで,俺達のチームも相当苦戦した。
 けれどもいつものアマキの短い指示と,四人の無言のコミュニケーションでなんとパーフェクトまでいってしまった。でも,今までにないくらい回復能力を使ったんだけどね。
 バトルルームから出ると,先生は暗い顔をしていた。
「貴方達ならクリアしてしまうと思っていたわ。貴方達を危険にさらしたくはない。けれどこれは国が決めたこと。放課後まで残っていて。」
 先生がそう言った。
 放課後まで四人で話をしたりして時間を潰していると,校長室に呼び出された。
 おとなしく校長室に行く俺達。
 校長室の中は広くて,上級生のチームが三組いた。しかも,その中の一つのチームはユウさんのチームだ。
「校長先生,一年生が残るのは予想外の展開ですが,ちょうど四組のチームが残りました。」
 俺の知らない女の人が言った。
 校長先生がうなずいた。
 そして俺達を見る。
「ようこそ,選ばれし四組のチームよ。君たちは聞いての通り,ダークロッドを確保するため危険な旅へとでることとなる。総リーダーは,一番成績のよかったチームのリーダー,ユウシくんとする。旅への方法は,話し合って決めたまえ。出発は二週間後。その二週間で己の技をさらに磨いておくように。これは,命がけの旅になる。」
 校長先生が言った。
 そしてユウシに目線を向ける。ユウシがうなずいた。
「俺が総リーダーのユウシ。三年生だ。他のチームも,リーダーだけ自己紹介しといてくれ。」
 ユウさんが言った。
「エイキです。三年生です。」
 背の高い,黄緑色の髪をした男の人が言った。
「サクラです。同じく三年生です。」
 金髪の,綺麗な女の人が言った。
「アマキです。一年生でユウシの妹です。」
 アマキが言った。
 うなずくユウさん。そして地図を広げる。
「今一番猛獣の目撃情報が多いのがここだ。」
 ユウさんが地図を指さす。
「そこで俺達は,四方から回り込むようにこの場所を目指すことにする。アマキのチームは一年生だから,一番分かりやすい東南からのルート。サクラのチームが,西南のルート,
エイキ達のチームが北東から回り込む役で,ここからが長いルートになる。最後俺達のチームが一番長い北西からのルートを行く。」
 分かったかどうか確認するように顔を上げるユウさん。リーダー達は,黙ってうなずいた。
「もし途中で,真実を・・・ダークロッドを持った奴を見つけたら,真実の花火を打ち上げろ。これを空に投げれば空中で爆破される。その花火が上がったら,その場に急行する。もちろんその時は,国の奴らも動いてくれるだろう。」
 ユウさんが言った。
「出発まで二週間だ。気を引き締めていくぞ。」
 ユウさんの言葉に,全員がうなずいた。
 俺はアマキとユウさんと一緒に帰った。すると玄関に見知らぬ靴が置いてある。
「ちっ・・・オヤジかよ。」
 ユウさんが言った。
 リビングに入ると,いかにも風格のありそうな男の人が座っていた。
「話は聞いたぞ。」
 その人は,俺の方をちらりと見たが,俺を無視してユウさんとアマキに言った。
「それで,お偉い教授さんがなんの用事だ?」
 ユウさんが皮肉をこめて言った。
「お前達を,絶対に死なせないようにこの二週間で訓練する。最後の訓練だ。そして最終的に,暗黒龍召還魔法を身につけてもらう。お前達,光龍召還魔法はできるな?」
 お父さんの言葉に,ユウさんは黙ってうなずいた。
 光龍召還魔法だって!?それは,四本のロッドを持った術者が呪文を唱え,光の龍を召還できると言われている幻の魔法だ。それを,高校生のアマキ達がたった二人で!?
 俺は驚愕していたが,話は進んでいた。
「暗黒龍召還術は,八つのロッドが必要になる。そのため二週間で,すべてのロッドが使いこなせるようになってもらう。生き残るためだ。しかし暗黒龍召還術は,光龍召還術以上にかなりの体力と魔力を消耗する。最悪,死に至る。だから本当に覚悟が決まったとき以外は絶対に使うな。特にアマキ。お前は女で魔力も体力も限界がある・・・せめて男だったら・・・。」
「いちいちよけいなこと言うんじゃねーよ!!」
 ユウさんの言葉。こんなユウさんはじめてだ。お父さんと仲が良くないのは知っていたけど・・・。
 アマキを見ると,うつむいていた。そしてそのまま自分の部屋に行くアマキ。俺はその後を追った。
「アマキ・・・。」
 俺はどうしてもいたたまれなくて,アマキの部屋に入った。
「あら,じい。」
 遊んでいるようだが,元気のないアマキの声。
「お父様はいつも私が男だったらって言うの・・・。女には,体力や魔力の限界があるからって・・・。」
 アマキが言った。
「お嬢様,じいはお嬢様が女の子でよかったと思いますよ。本当に。明日から別々に訓練ですが,頑張りましょう。」
 そう言って俺はアマキを抱きしめた。下からユウさんの殺気がするけど,今日はお父さんが居るおかげで上がってこない。
「じい,私下でご飯を食べたくないの。でも一人で食べるのも嫌なの。」
 アマキが言った。その言葉を理解した俺は,下へと降りていった。
 下へ降りると,ユウさんとお父さんが難しそうな顔をして向き合っていた。
 そんな中,お盆に俺とアマキの夕食をのせる俺。
「すまないな。」
 ユウさんが言った。
 そして俺はアマキの部屋で一緒に夕食を食べた。
 俺としては嬉しかったんだけどね。

 次の日の朝から,アマキとユウさんは自宅の庭でお父さんにしごかれていた。
 俺は銃の練習をするために,一人学校へ向かう。そして学校で夕方まで練習して帰ってくる。夜はアマキと二人でご飯。そんな生活が一週間ほど続いた。
 その日もいつものように学校で練習していた俺は,自分の弱点に気がついた。俺は遠距離攻撃は得意でも,短距離攻撃の銃が苦手なのだ。そこで,短距離攻撃が得意な同じスナイパーの友達にコツを聞くことにした。
 聞いたときはかなり驚いていた友達だけど,
「狙って撃つんじゃない,リアルスコープを見て,感覚で撃つんだ。」
 とアドバイスをくれた。
 そして,あっという間に二週間が過ぎていった。

 出発の日がやってきた。
 俺達は,お父さんに見送られた。
「二人とも,死ぬなよ。」
 そうお父さんは言った。
 ユウさんとアマキは,短くうなずいただけだった。
 二人の背中には四本のロッド。
 本当に,二週間でマスターしたんだ・・・・。
 そして全員が集合した。
 カイキとフユミもいつもより装備が多い。ま,俺もなんだけどね。
「全員そろったな。じゃあ出発する。まずこれを肩につけるんだ。王国の命を受けているという証だ。歩き始めたら,途中から,それぞれの道に入ってくれ。」
 ユウさんが言った。
 校長先生も出てきていた。
「必ず,生きて帰ってきておくれ。双葉学園の名に恥じないように心がけたまえ。では健闘を祈る。」
 そして俺達は歩き始めた。
 途中で,サクラさん,エイキさんのチームと別れる。
 そしてユウさんのチームと別れる地点が来た。
「アマキちゃん,無茶だけはするなよ。ここから真っ直ぐ行ったらビーブル村だ。鉱石が良くとれる村。そこで今日は休むと良い。」
 ユウさんの言葉に,アマキがうなずいた。
 そしてユウさんのチームとも別れた。
「おっし,いくぜ!!」
 元気よくアマキが言うと,ビーブル村を目指して歩き始めた。
 
~迷い・シャイン~

 もうすぐビーブル村に到着するという所で,俺達は猛獣に襲われた。
 レベルの高い,巨大な暗黒飛行モリ四体だ。しかもあきらかに誰かに操られている。
 目がそう語っていた。
【キィィィィィィィィ】
 暗黒飛行モリの超音波。でも,その声はどこか苦しそうだ。
「突破するぞ。」
 アマキの声。
 俺は銃をかまえて,いつものように援護した。
「ウォーターボンバー!!」 
水が嫌いな暗黒飛行モリにアマキ達も,いつものように撃破していく。
 しかし最後の一体になったとき,
【キィッッィィィィィィ】
 暗黒飛行モリが超音波を出した。でも,攻撃するようすではなかった。
 それを見て,アマキの顔色が変わった。
 そして一瞬ロッドを降ろしてしまう。
 暗黒飛行モリが,アマキに攻撃しようとした。俺は短距離用の銃に切り替えると,走っていってアマキをかばうように抱きかかえながら,教えてもらったように感覚で銃を撃った。
 結果,暗黒飛行モリは撃破された。
「アマキ殿,どうしたというのです?アマキ殿らしくない・・・。」
 カイキが言った。
「お前達は,今回の戦いで何も感じなかったのか?」
 アマキが言った。無言になる俺達。
「あたいには,あいつが戦いたいように思っているようには思えなかった。無理矢理戦わされてて,苦しがっているように思えたんだ・・・。」
 誰も,何も言わなかった。そして無言のまま,村まで歩き始めた。
 村に到着したのは,夕方頃だった。
 肩に付けている証のせいか,村人はどこかよそよそしかった。
 その時
 なんと村の上空に暗黒飛行モリが一体現れた。騒ぎになる村。
 アマキは,迷わず前に立った。
「あたいの魔法力がなくなったら,お前らで撃破。」
 そうアマキが言った。
「ウォーターシャワー!!」
 アマキが暗黒飛行モリに向けて放つ。シャワー状になるため,村を守ることにもなる。
「お前の居場所はここじゃないんだ!!住処に帰るんだ!!」
 アマキが叫んだ。
 アマキの魔法力はどんどん減っていく。もう駄目だと思ったその時。
【バサッバサッ】
 暗黒飛行モリは,何処かへ飛び立っていった。暗黒飛行モリは,一度危険な目に遭ったところには滅多に戻ってこない。
 村人達から歓声が上がった。そして俺達への態度が一変して優しくなった。
 そんな中,フユミがアマキに近づいていった。
【バシッ!!】
無言でアマキの頬をぶった。
アマキの頬をぶった。
「いてっ・・・。」
「アマキ,あなた,そんな方法で今から旅をするつもり?この場所で操られた猛獣がいるって事は先にはさらに強い猛獣が待ちかまえている。そのくらい分かるでしょ??私たちはなんのために旅をしているの?猛獣を救いたいのなら,今貴方がやるべきことをちゃんと考えて。」
 フユミが冷たく言い放った。
 俺はフユミの言うことは分かったが,なんだかその言い方に腹が立った。
 そして気がついたら,フユミの頬をぶっていた。
「痛い!!」
「フユミ!お前言い過ぎだとは思わないのか!?アマキだって,やるべきことくらいちゃんとわかってる!!それでもアマキの優しさが,お前には分からないのか!?」
 俺は真っ直ぐにフユミを見ていた。
 フユミは驚いた様子で俺を見ていたが,何も言わなかった。
「ソウタ,フユミに謝れ!!悪いのはあたいだ。フユミの言ったことに間違いはねぇ!!」
 アマキの言葉に,俺は我に返って,フユミに謝った。フユミは,軽くうなずいただけだった。
「村を救ってくれた者たちよ。どうか一晩村長である私の家に泊まらんかね。」
 いきなり後ろから声がした。そこには小さなおばあさんが立っていた。
「そりゃ,ありがてぇや。お願いします。」
 アマキが言った。
 そして俺達は村長の家に行ったのだった。
 
 村長の家で,俺達はなんのために旅をしているかをすべて話した。
 すると村長は少し考え込んで,
「お前達は,光の結晶,シャインを知っておるか?」
 と聞いた。
 俺達は首を横に振った。
「それは真のリーダーのみが持つことを許される鉱石で,闇に対抗する力を持っておる。真の友情では青く光り,真の共存心を持つ者には緑に光り,真の愛を持つ者にはピンクに光る。そして希望があるときには黄色く輝く代物じゃ。」
 村長が言った。
「それを持てるかどうかは,リーダーが自らシャインの入っている壺を開けられるか。どうじゃ,試してはみんかの?」
 村長の言葉に,俺達はアマキを見た。
「そんな・・・あたいじゃそんなの無理だよ・・・。」
「無理かどうかは,やってみなと分からないと思われます。」
 カイキが後押しした。
「やってみろよ。アマキ。」
 俺も言った。
 そしてアマキは「じゃあやるだけやってみます・・・。」と村長さんに言った。
 村長さんは,すぐに壺を持ってこさせた。
 緊張した面もちのアマキ。
「さぁ,壺の蓋を手に取るのじゃ。開けば成功。開かなければ失敗じゃ。」
 村長の言葉に,アマキはゆっくりと壺に手を伸ばした。
 そしてゆっくりと壺の蓋を開けた。壺の蓋は,アマキの手で開かれた。
「おめでとう。真のリーダーよ。これがシャインじゃ。」
 村長がアマキに手渡した。
 それは小さな鉱石だった。
「こんなに小さくて,闇に対抗できるのか?」
 アマキが聞いた。
「闇を照らすのはの,一筋の光でいいんじゃよ。」
 村長はそう言うと,アマキにシャインを手渡した。
 その途端,シャインが青く輝いた。真の友情を持つ者だ。そして次に緑に輝いた。そしてシャインは,元の色に戻った。
 俺達はそれを,どこか夢ごごちで眺めていた。
 アマキは村長さんから小さな袋をもらって,シャインを首からぶら下げていた。
 そして夜ご飯も終わり,俺とカイキ,フユミとアマキで部屋を与えてもらった。
 部屋に入ると,カイキが話しかけてきた。
「ソウタ殿。先ほど,フユミ殿をぶち,真っ直ぐ向き合いましたね。」
 カイキの言葉に,俺は何も返せなかった。カイキが続ける。
「以前,私たちは元はあまりものだったという話をしましたね。私たちは実は,攻撃能力も回復能力も,もともと低かったんです。そしてお互い友達も居なく孤立していました。そんなときでした。グループ決めがあり,アマキ殿が真っ先に私たちを取ったのは。そして一番最初の言葉は『あたいらは今日から仲間だ,真の友達だ!!』でした。私とフユミ殿と,正面から向き合ったのです。そして今日,ソウタ殿はフユミと正面から向き合った。貴方も,とても優しい人です。フユミもきっと,あの日のアマキ殿の優しさを思い出したと思います。」
 カイキが言った。アマキ・・・・。
「カイキ,俺,もう一度ちゃんとフユミに謝ってくるよ。」
「私はそんなつもりでは・・・。」
「俺がそうしたいんだ。」
 そう言って俺は部屋を出た。そしてフユミ達の部屋に行く。
【トントン】
 出てきたのは,フユミだった。
「フユミ,今日は本当にごめん。俺達仲間なのに,仲間割れするようなことして・・・。」
 俺の言葉に,フユミが俺を見た。
「・・・・・悪いのは・・・私。・・・・悪かった・・・。」
 フユミが言った。
「アマキにも・・・・謝りたいんだけど・・・・・。」
 フユミが続けた。
「アマキになら,謝らなくても大丈夫だよ。アマキは俺が悪いって結論を出したんだ。アマキの性格知ってるだろ?謝ったところで,何が?って言われるよ。」
 俺は笑って言った。するとフユミの表情が少し和らいだ。
「ところでアマキは?」
「屋上に行くって・・・。」
「分かった。俺も行ってみるよ。」
 フユミにそう言うと,俺は屋上に行った。
 アマキは,一人で座っていた。
 俺は,そんなアマキを後ろから抱きしめた。
「うわっ!!なんだソウタかよ!!」
「冷えるかと思って。」
 俺は笑って言った。
 アマキは動かなかった。そして
「ソウタ,今日はありがとな。」
「え・・・何が?」
「あたいのこと,かばってくれて。あたいはリーダーとしての答えを出したけど,内心めちゃくちゃうれしかった。ソウタだけは,いつでもあたいの味方で居てくれるって・・・。」
 俺は「当たり前だろ」と言いながら,アマキを思いっ切り抱きしめた。
 すると突然アマキが胸を押さえた。
 そして俺の腕から逃げるように去っていく。
「ソウタ,明日も早いから寝ようぜ,おやすみ!!」
 アマキは何か焦るように走って去っていった。痛かったのかな??
 部屋に戻ると,「お先に失礼いたします。カイキ。」と書き置きがありカイキが寝ていた。
 律儀なやつだ。
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