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ダークロッドを打ち破れ
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~告白~
「ソウタ,あたいそろそろ行かないといけないんだ。」
「えっ・・・どこへだよ・・・。」
「あの光の向こうへ。」
そう言って歩き出そうとするアマキ。
「待ってくれよ,俺も行く!!」
そう叫んだつもりなのだが,声がでない。
アマキはどんどん先に行ってしまう。
待ってくれ・・・行かないでくれ・・・。
アマキ・・・・。
はっとして目が覚めた。
ここは・・・何処だ??
「ここは病院であります。ソウタ殿,傷が深く大分眠っておられました。」
隣からカイキの声がした。
カイキがベットの隣の椅子に腰掛けている。
俺は夢の内容を思い出した。
まさか・・・アマキ・・・・・。
「カイキ・・・アマキは・・・・??」
カイキの顔が曇った。
「まだ意識を取り戻しておりません。今は生死の境目をさまよっている状態であります。意識さえ戻れば問題ないらしいのですが・・・・。」
「カイキ,アマキの所へ連れていってくれ。」
「ソウタ殿,そんな無茶は・・・・。」
「いいから頼む。」
俺はカイキに支えられ,アマキの病室に行った。
そこにはフユミとアカネさん,そしてユウさんが居た。
「よう,ソウタ,起きたか。」
わざとユウさんが明るい声を出す。
俺はアマキに近づいた。
「なに,ちょっと寝てるだけだ。心配は・・・。」
「隠さないでくださいよ!!」
俺は声を張り上げた。
初めてのユウさんへの反抗だった。
寝台の上には,アマキのシャインが置かれていた。
「おい・・・アマキ・・・起きろよ。俺だよ。ソウタだよ。」
俺はアマキの体をゆすった。
「おい・・・おいってば・・・・起きろよ。なんで答えてくれねーんだよ。」
「ソウタ,落ち着け・・・・。」
「落ち着いてなんかいられません!!」
俺は寝台からシャインを取るとアマキに握らせた。
シャインが輝いているかどうかはわからない。
「おい!!アマキ!!起きてくれよ!!アマキ・・・・・俺・・・・・俺・・・・お前のことが好きなんだよ!!」
俺は叫んだ。
誰が居ることも関係ない。
ただただ気持ちをぶつけた。
「俺,ガキのころから,お前の事が好きなんだよ!!愛してるんだよ!!だからいつも抱きしめたり,お嬢様扱いしたりしていたんだよ!!俺のこと置いて逝かないでくれよ!!いつもの笑顔を見せてくれよ!!ソウタって名前呼んでくれよ!!」
俺はありったけの声で叫んだ。
アカネさんが泣いていた。
フユミも肩をふるわせていた。
そして俺の目からも涙がこぼれ落ちた。
その時
「病院でぎゃあぎゃあ叫ぶんじゃねーよ。」
アマキの声がした。
全員がアマキを見た。
でもアマキは目をつむったままだ。
「ア・・・アマキ・・・?起きているのか??」
俺はおそるおそる聞いた。
「起きてるよ。」
「あの・・・いつから・・・?」
「お前がシャインを握らせた時から。」
そんなに前から起きてたってことは,俺の告白全部聞いてたってことじゃねーか!!
「おいソウタ。お前に言いたいことがある。」
「は,はい!!」
「ここは病院だ,そしてあたいは生死の境目をさまよっている。これだけシュチュエーションがそろっているのに,なのにあの告白の仕方はなんだ。」
「す,すみません・・・・・・。」
なにが悪いのか分からないけど,反射的に謝ってしまう。
「やり直し。」
アマキが言った。
「え・・・・・?」
「だからもう一度やり直し。」
いやいやいや,何言い出すんですかこの人は。
「あの・・・アマキ・・・目を覚まして居るんだったら取り合えず起きてくれないかな・・・・??」
「眠り姫は王子様の告白とキスがないと目が覚めません。」
アマキがそれだけ言った。
「キス・・・だと・・・・?」
俺は後ろからものすごい殺気を感じた。
もう今にも殺されそうな殺気だ。
もちろん今まで黙って聞いていたユウさんの殺気。
【ゲシッ】
アカネさんがいつものように蹴りを入れてくれた。
そして無理矢理ユウさんを病室の外に引きずり出す。
フユミとカイキも,目で合図すると病室から出ていった。
病室には,俺とアマキの二人だけになった。
すると,俺は突然緊張に襲われた。
体がドクドクいっている。
俺は,ゆっくりと切り出した。
「アマキ・・・・俺は子供の時からアマキの事が好きでした。子供の時の俺はしょうもなくて,いつもアマキに助けてもらってばっかりで・・・だから俺は,いつか必ず自分がアマキを守ろうって決めたんだ。たとえアマキには親友としか思われなくても・・・。
双葉学園で再会したとき,本当にうれしかった。愛するアマキがそこにいたから。
アマキ,俺はアマキがいつでも前線で戦えるように支援する・・・・見守る存在でありたい。アマキの側にいたい。
本当に,本当に愛してる・・・・・・・。」
俺はゆっくりと言い終えると,アマキの唇に震えながらキスをした。
その瞬間,シャインがまばゆいばかりにピンク色に輝いて病室の中をキラキラと照らした。
アマキを見ると,アマキは目を開けていた。
「・・・・・合格。」
少し恥ずかしそうにはにかみながら,アマキが言った。
俺は全身の力が一気に抜けていくのを感じて,今度はゆっくりとアマキにキスをした。
その時
「私の娘は無事なのか!?」
「今更何しに来たんだよおっさん。」
外が騒がしくなったと思うと,
【バン】
と病室のドアが開かれた。
そこに立っていたのは,アマキのお父さんとユウさんだった。
「アマキ,無事か!!??」
「え・・・・・・・あぁ・・・・。」
いつもと違う雰囲気のお父さんに,アマキは困惑している様子だ。
「すまなかった!!」
アマキのお父さんがいきなりユウさんとアマキに頭を下げた。
その姿を見て,さすがのユウさんも困惑している。
「結果はよかった。みんな無事でダークロッドも壊された。だがずっと後悔していた。お前達に暗黒龍召還術を教えたことを・・・・・。」
いつもと違うお父さん。ユウさんが困惑ぎみに,
「どうゆうことだよ。」
と聞いた。
するとお父さんは俺を見た。
お邪魔かな??
そう思って部屋から出ようとすると,
「ソウタくんだね?ちょうどいい,君にも話すいいチャンスだ。」
と言われて,俺もその場に残った。
「少し昔話をさせてもらう。お前達が生まれて間もない頃,国はどうしたら猛獣ともっとよりよく共存できるか考えていた。そして作られたのが,ダークロッドだった。」
え?ダークロッドが作られた目的は,猛獣と共存するためだったのか?
「だが国はすぐに過ちに気がついた。力で押さえ込んでも,真の共存にはならない。そこでダークロッドは回収され,破壊された。」
そこでお父さんは一息ついた。
「しかし中には今回のようにダークロッドを悪用する者たちも居た。その中の一人を捕らえるために命を受けて旅立ったのが,私の妻ユキとソウタ君のご両親だ。」
そんな話し,初めて聞く・・・・。
「ユキは攻撃型魔法能力者,ソウタ君の両親も攻撃型魔法能力者と回復型魔法能力者だった。そしてついに戦いになった。・・・・そして三人は,別の仲間とも力を合わせ,最高禁忌魔法,暗黒龍召還術を使った。・・・・・そして死んだ。私の大切な妻と親友二人は,私一人を残して逝ってしまった・・・。」
お父さんの目から涙がこぼれた。
「沢山のものが死んだ。そして二度と同じ事が起こらないように戒めとして,ダークロッドは一本だけ保管されていたのだ。そして残った私は,魔法学の研究に没頭することで寂しさから逃げていた。ユウシとアマキは絶対に死なないように過酷な訓練もさせた。親としては最低だったと思う。だが怖かったのだ。」
そしてお父さんはユウさんを見た。
「ユウシ,お前は大人になるにつれユキと同じような事をいうようになった。
だから私はお前と向き合うことが怖かった。そしてアマキ・・・・。」
お父さんがアマキに向き直った。
「お前は見た目がユキの生き写しだ。だからこそ怖かった。魔力も体力も限界のある女のお前が,また私の前から去ってしまうのではないかと・・・・。それなのに私は,ユキの命を奪った魔法をお前達に教えてしまった。今度こそ本当に一人になるのではないかと,本当に怖かった・・・・。生きて帰ってきてくれて,本当によかった・・・・。」
お父さんはそう言って泣いた。
ユウさんは,もう嫌悪の表情をしていなかった。
もちろんアマキも。
そして俺も,両親が死んだいきさつが初めて分かって,どこかほっとしていた。
「ソウタ,あたいそろそろ行かないといけないんだ。」
「えっ・・・どこへだよ・・・。」
「あの光の向こうへ。」
そう言って歩き出そうとするアマキ。
「待ってくれよ,俺も行く!!」
そう叫んだつもりなのだが,声がでない。
アマキはどんどん先に行ってしまう。
待ってくれ・・・行かないでくれ・・・。
アマキ・・・・。
はっとして目が覚めた。
ここは・・・何処だ??
「ここは病院であります。ソウタ殿,傷が深く大分眠っておられました。」
隣からカイキの声がした。
カイキがベットの隣の椅子に腰掛けている。
俺は夢の内容を思い出した。
まさか・・・アマキ・・・・・。
「カイキ・・・アマキは・・・・??」
カイキの顔が曇った。
「まだ意識を取り戻しておりません。今は生死の境目をさまよっている状態であります。意識さえ戻れば問題ないらしいのですが・・・・。」
「カイキ,アマキの所へ連れていってくれ。」
「ソウタ殿,そんな無茶は・・・・。」
「いいから頼む。」
俺はカイキに支えられ,アマキの病室に行った。
そこにはフユミとアカネさん,そしてユウさんが居た。
「よう,ソウタ,起きたか。」
わざとユウさんが明るい声を出す。
俺はアマキに近づいた。
「なに,ちょっと寝てるだけだ。心配は・・・。」
「隠さないでくださいよ!!」
俺は声を張り上げた。
初めてのユウさんへの反抗だった。
寝台の上には,アマキのシャインが置かれていた。
「おい・・・アマキ・・・起きろよ。俺だよ。ソウタだよ。」
俺はアマキの体をゆすった。
「おい・・・おいってば・・・・起きろよ。なんで答えてくれねーんだよ。」
「ソウタ,落ち着け・・・・。」
「落ち着いてなんかいられません!!」
俺は寝台からシャインを取るとアマキに握らせた。
シャインが輝いているかどうかはわからない。
「おい!!アマキ!!起きてくれよ!!アマキ・・・・・俺・・・・・俺・・・・お前のことが好きなんだよ!!」
俺は叫んだ。
誰が居ることも関係ない。
ただただ気持ちをぶつけた。
「俺,ガキのころから,お前の事が好きなんだよ!!愛してるんだよ!!だからいつも抱きしめたり,お嬢様扱いしたりしていたんだよ!!俺のこと置いて逝かないでくれよ!!いつもの笑顔を見せてくれよ!!ソウタって名前呼んでくれよ!!」
俺はありったけの声で叫んだ。
アカネさんが泣いていた。
フユミも肩をふるわせていた。
そして俺の目からも涙がこぼれ落ちた。
その時
「病院でぎゃあぎゃあ叫ぶんじゃねーよ。」
アマキの声がした。
全員がアマキを見た。
でもアマキは目をつむったままだ。
「ア・・・アマキ・・・?起きているのか??」
俺はおそるおそる聞いた。
「起きてるよ。」
「あの・・・いつから・・・?」
「お前がシャインを握らせた時から。」
そんなに前から起きてたってことは,俺の告白全部聞いてたってことじゃねーか!!
「おいソウタ。お前に言いたいことがある。」
「は,はい!!」
「ここは病院だ,そしてあたいは生死の境目をさまよっている。これだけシュチュエーションがそろっているのに,なのにあの告白の仕方はなんだ。」
「す,すみません・・・・・・。」
なにが悪いのか分からないけど,反射的に謝ってしまう。
「やり直し。」
アマキが言った。
「え・・・・・?」
「だからもう一度やり直し。」
いやいやいや,何言い出すんですかこの人は。
「あの・・・アマキ・・・目を覚まして居るんだったら取り合えず起きてくれないかな・・・・??」
「眠り姫は王子様の告白とキスがないと目が覚めません。」
アマキがそれだけ言った。
「キス・・・だと・・・・?」
俺は後ろからものすごい殺気を感じた。
もう今にも殺されそうな殺気だ。
もちろん今まで黙って聞いていたユウさんの殺気。
【ゲシッ】
アカネさんがいつものように蹴りを入れてくれた。
そして無理矢理ユウさんを病室の外に引きずり出す。
フユミとカイキも,目で合図すると病室から出ていった。
病室には,俺とアマキの二人だけになった。
すると,俺は突然緊張に襲われた。
体がドクドクいっている。
俺は,ゆっくりと切り出した。
「アマキ・・・・俺は子供の時からアマキの事が好きでした。子供の時の俺はしょうもなくて,いつもアマキに助けてもらってばっかりで・・・だから俺は,いつか必ず自分がアマキを守ろうって決めたんだ。たとえアマキには親友としか思われなくても・・・。
双葉学園で再会したとき,本当にうれしかった。愛するアマキがそこにいたから。
アマキ,俺はアマキがいつでも前線で戦えるように支援する・・・・見守る存在でありたい。アマキの側にいたい。
本当に,本当に愛してる・・・・・・・。」
俺はゆっくりと言い終えると,アマキの唇に震えながらキスをした。
その瞬間,シャインがまばゆいばかりにピンク色に輝いて病室の中をキラキラと照らした。
アマキを見ると,アマキは目を開けていた。
「・・・・・合格。」
少し恥ずかしそうにはにかみながら,アマキが言った。
俺は全身の力が一気に抜けていくのを感じて,今度はゆっくりとアマキにキスをした。
その時
「私の娘は無事なのか!?」
「今更何しに来たんだよおっさん。」
外が騒がしくなったと思うと,
【バン】
と病室のドアが開かれた。
そこに立っていたのは,アマキのお父さんとユウさんだった。
「アマキ,無事か!!??」
「え・・・・・・・あぁ・・・・。」
いつもと違う雰囲気のお父さんに,アマキは困惑している様子だ。
「すまなかった!!」
アマキのお父さんがいきなりユウさんとアマキに頭を下げた。
その姿を見て,さすがのユウさんも困惑している。
「結果はよかった。みんな無事でダークロッドも壊された。だがずっと後悔していた。お前達に暗黒龍召還術を教えたことを・・・・・。」
いつもと違うお父さん。ユウさんが困惑ぎみに,
「どうゆうことだよ。」
と聞いた。
するとお父さんは俺を見た。
お邪魔かな??
そう思って部屋から出ようとすると,
「ソウタくんだね?ちょうどいい,君にも話すいいチャンスだ。」
と言われて,俺もその場に残った。
「少し昔話をさせてもらう。お前達が生まれて間もない頃,国はどうしたら猛獣ともっとよりよく共存できるか考えていた。そして作られたのが,ダークロッドだった。」
え?ダークロッドが作られた目的は,猛獣と共存するためだったのか?
「だが国はすぐに過ちに気がついた。力で押さえ込んでも,真の共存にはならない。そこでダークロッドは回収され,破壊された。」
そこでお父さんは一息ついた。
「しかし中には今回のようにダークロッドを悪用する者たちも居た。その中の一人を捕らえるために命を受けて旅立ったのが,私の妻ユキとソウタ君のご両親だ。」
そんな話し,初めて聞く・・・・。
「ユキは攻撃型魔法能力者,ソウタ君の両親も攻撃型魔法能力者と回復型魔法能力者だった。そしてついに戦いになった。・・・・そして三人は,別の仲間とも力を合わせ,最高禁忌魔法,暗黒龍召還術を使った。・・・・・そして死んだ。私の大切な妻と親友二人は,私一人を残して逝ってしまった・・・。」
お父さんの目から涙がこぼれた。
「沢山のものが死んだ。そして二度と同じ事が起こらないように戒めとして,ダークロッドは一本だけ保管されていたのだ。そして残った私は,魔法学の研究に没頭することで寂しさから逃げていた。ユウシとアマキは絶対に死なないように過酷な訓練もさせた。親としては最低だったと思う。だが怖かったのだ。」
そしてお父さんはユウさんを見た。
「ユウシ,お前は大人になるにつれユキと同じような事をいうようになった。
だから私はお前と向き合うことが怖かった。そしてアマキ・・・・。」
お父さんがアマキに向き直った。
「お前は見た目がユキの生き写しだ。だからこそ怖かった。魔力も体力も限界のある女のお前が,また私の前から去ってしまうのではないかと・・・・。それなのに私は,ユキの命を奪った魔法をお前達に教えてしまった。今度こそ本当に一人になるのではないかと,本当に怖かった・・・・。生きて帰ってきてくれて,本当によかった・・・・。」
お父さんはそう言って泣いた。
ユウさんは,もう嫌悪の表情をしていなかった。
もちろんアマキも。
そして俺も,両親が死んだいきさつが初めて分かって,どこかほっとしていた。
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