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Nijino Kgiwa Ame ~虹の鍵は雨~
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戦いの始まり~ソフィの向き合う心~
「お城の場所はここです。ここに行くまでにも、たくさんの狭間を操る機械、そしてそれを操作するロボットに警備ロボットたちがいます。メインコントロールはお城の中心部。この国で一番の警備をくぐり抜けていかないといけません。」
ホシナが地図を映し出しながら言った。
「通してください、はい、どうぞってわけにはいかないわけね。ロボットと戦うのは初めてだ。ホシナ、できればロボットの弱点を教えてほしい。」
エミノアさんの言葉にうなずくホシナ。
「ロボットに対する戦い方は大きく分けて二つです。強固な機体を力ずくで壊すか、ロボットのわずかな間にある弱点を狙うんです。」
「結局力づくになるわけね。」
「はい。だけど、この国は今戦いに人をだすことはありません。全て機械に任せていますから・・・。だから、遠慮なしにやってください。」
僕たちはホシナの言葉にうなずいた。
エミノアさんがため息をついた。
「この機械をつくった人は、こんな戦いを望んでつくったんだろうか。」
エミノアさんは窓の外を見ながら遠い目をしている。
僕たちは誰も何も言えなかった。
そうだ・・・きっと、機械を発明した人はみんなが便利で幸せに暮らせるようにつくったはずだ。
それなのに、その機械は戦争に使われる。
いったいどうしてこんなことになるんだろう?
誰が悪いんだろう?
僕たちは、僕たちの正義で戦う。
だけど、この王国から見たら僕たちは邪魔する悪だ。
悪ってなんなんだろう・・・正義ってなんなんだろう・・・。
「ソフィ、そんな顔しないで。」
ホシナが僕の心を見透かしたように笑って僕の手を握った。
「私、まさか自分の国に逆らって戦争を止めようなんて少し前まで思いもしなかった。だけどね、私を変えてくれたのはソフィ、あなたよ。あなたがこのぬくもりを教えてくれたから。だから私、それを守りたくて戦おうと思ったの。」
「ホシナ・・・・。」
「私、剣と魔法の王国のように自然がなくても、このぬくもりが今はなくなってしまっていても、この国が好き。」
ホシナが少し悲しそうな顔をした。
「国王は、この国のために戦争をすると言ったわ。私、それが正しいことだと思ってた。」
ホシナが僕を握る手に力をこめる。
「でも、このぬくもりを奪う戦争は間違ってる。戦争なんてしなくても、この国を良い国にしたい。だから、私はみんなと一緒に戦うわ。」
ホシナが笑った。
ホシナ・・・。
ホシナにはちゃんとした覚悟がある。
僕だって、覚悟してここに来た。
だけどホシナみたいに立派な考えはない。
きっと、エミノアさんとヨネルさんも僕が考えていないような覚悟があるだろう。
僕は・・・・・・。
ホシナの手のぬくもりを感じた。
僕は、この手を握ってみんなで笑って生きていきたい。
それは、何も知らないきれいごとなのかもしれない。
だけど、それが僕の正直な気持ちだ。
だから僕は、この手を握ったままでいられるように戦う。
みんなが誰かの手を握って、笑って生きられるように戦争をとめる。
そのためには、悪と呼ばれてもかまわない。
だって・・・僕はみんなが大切で大好きだから。
僕たちはホシナの家を出てお城に向かった。
なるべく目立たないように歩いていたつもりだけど・・・・。
「剣が光っています!狭間の歪みです!」
それと同時に僕たちに武装した機械が向かってくる。
「ゼックは私に任せろ!ヨネルとホシナは狭間を操る機械を壊せ!ソフィは自分を守りながらいつでもヒールが使えるように!」
エミノアさんが叫んだ。
みんなそれぞれ動き出す。
エミノアさんは巨大なゼックに一人で突っ込んでいった。
ビルを足場にして、二本のスピアを華麗に振り回している。
ヨネルさんとホシナはロボットと戦っていた。
大きな剣がロボットを一刀両断にする。
ホシナも銃で応戦している。
僕は誰にでもヒール魔法が届く位置で、状況を見極める。
ヨネルさんが、狭間を操る機械をみつけて壊した。
狭間が閉じる。
エミノアさんが残りのゼックを片付ける。
だけど、次から次へとロボットは現れて僕たちに攻撃してきた。
ロボットが僕に銃口をむける。
エミノアさんからもらった攻撃用の武器をもった。
「ソフィ!人型のロボットの弱点はつなぎ目の関節部分よ!」
遠くでホシナの叫ぶ声が聞こえた。
僕は、ロボットに向かって走った。
弾にあたらないようにジグザクに走る。
ロボットに急接近した僕は、ホシナに言われた通り銃をもった腕の関節部分を狙って剣をふりおろした。
ロボットの腕が落ちる。
そのまま、僕も戦いの中に混じっていった。
「このままじゃきりがない!あの城の近くの、一番でかいビルの影に集合だ!全員あそこを目指せ!絶対に死ぬな!」
エミノアさんの叫び声。
僕は戦いながらホシナを探した。
ホシナはロボットに対して光線の銃で応戦していた。
「ホシナ!行こう!」
「えぇ!ソフィ!」
僕はいつもヨネルさんがエミノアさんにしていたように、ホシナの背中を守った。
そのままホシナと二人でビルを目指して走る。
その間にもロボットは僕たちを攻撃してくる。
「いったいどこからこんなに出てくるんだ!」
僕は思わず叫んだ。
「私たちのこと、やっぱりもうばれてるみたいね!ソフィ、絶対に離れないで!必ずメインコントロールを壊しましょう!」
ホシナが銃を撃ちながら言った。
「うん!約束だよ!」
「えぇ!約束よ!」
僕たちは必至でビルの影まで戦いながら走った。
「お城の場所はここです。ここに行くまでにも、たくさんの狭間を操る機械、そしてそれを操作するロボットに警備ロボットたちがいます。メインコントロールはお城の中心部。この国で一番の警備をくぐり抜けていかないといけません。」
ホシナが地図を映し出しながら言った。
「通してください、はい、どうぞってわけにはいかないわけね。ロボットと戦うのは初めてだ。ホシナ、できればロボットの弱点を教えてほしい。」
エミノアさんの言葉にうなずくホシナ。
「ロボットに対する戦い方は大きく分けて二つです。強固な機体を力ずくで壊すか、ロボットのわずかな間にある弱点を狙うんです。」
「結局力づくになるわけね。」
「はい。だけど、この国は今戦いに人をだすことはありません。全て機械に任せていますから・・・。だから、遠慮なしにやってください。」
僕たちはホシナの言葉にうなずいた。
エミノアさんがため息をついた。
「この機械をつくった人は、こんな戦いを望んでつくったんだろうか。」
エミノアさんは窓の外を見ながら遠い目をしている。
僕たちは誰も何も言えなかった。
そうだ・・・きっと、機械を発明した人はみんなが便利で幸せに暮らせるようにつくったはずだ。
それなのに、その機械は戦争に使われる。
いったいどうしてこんなことになるんだろう?
誰が悪いんだろう?
僕たちは、僕たちの正義で戦う。
だけど、この王国から見たら僕たちは邪魔する悪だ。
悪ってなんなんだろう・・・正義ってなんなんだろう・・・。
「ソフィ、そんな顔しないで。」
ホシナが僕の心を見透かしたように笑って僕の手を握った。
「私、まさか自分の国に逆らって戦争を止めようなんて少し前まで思いもしなかった。だけどね、私を変えてくれたのはソフィ、あなたよ。あなたがこのぬくもりを教えてくれたから。だから私、それを守りたくて戦おうと思ったの。」
「ホシナ・・・・。」
「私、剣と魔法の王国のように自然がなくても、このぬくもりが今はなくなってしまっていても、この国が好き。」
ホシナが少し悲しそうな顔をした。
「国王は、この国のために戦争をすると言ったわ。私、それが正しいことだと思ってた。」
ホシナが僕を握る手に力をこめる。
「でも、このぬくもりを奪う戦争は間違ってる。戦争なんてしなくても、この国を良い国にしたい。だから、私はみんなと一緒に戦うわ。」
ホシナが笑った。
ホシナ・・・。
ホシナにはちゃんとした覚悟がある。
僕だって、覚悟してここに来た。
だけどホシナみたいに立派な考えはない。
きっと、エミノアさんとヨネルさんも僕が考えていないような覚悟があるだろう。
僕は・・・・・・。
ホシナの手のぬくもりを感じた。
僕は、この手を握ってみんなで笑って生きていきたい。
それは、何も知らないきれいごとなのかもしれない。
だけど、それが僕の正直な気持ちだ。
だから僕は、この手を握ったままでいられるように戦う。
みんなが誰かの手を握って、笑って生きられるように戦争をとめる。
そのためには、悪と呼ばれてもかまわない。
だって・・・僕はみんなが大切で大好きだから。
僕たちはホシナの家を出てお城に向かった。
なるべく目立たないように歩いていたつもりだけど・・・・。
「剣が光っています!狭間の歪みです!」
それと同時に僕たちに武装した機械が向かってくる。
「ゼックは私に任せろ!ヨネルとホシナは狭間を操る機械を壊せ!ソフィは自分を守りながらいつでもヒールが使えるように!」
エミノアさんが叫んだ。
みんなそれぞれ動き出す。
エミノアさんは巨大なゼックに一人で突っ込んでいった。
ビルを足場にして、二本のスピアを華麗に振り回している。
ヨネルさんとホシナはロボットと戦っていた。
大きな剣がロボットを一刀両断にする。
ホシナも銃で応戦している。
僕は誰にでもヒール魔法が届く位置で、状況を見極める。
ヨネルさんが、狭間を操る機械をみつけて壊した。
狭間が閉じる。
エミノアさんが残りのゼックを片付ける。
だけど、次から次へとロボットは現れて僕たちに攻撃してきた。
ロボットが僕に銃口をむける。
エミノアさんからもらった攻撃用の武器をもった。
「ソフィ!人型のロボットの弱点はつなぎ目の関節部分よ!」
遠くでホシナの叫ぶ声が聞こえた。
僕は、ロボットに向かって走った。
弾にあたらないようにジグザクに走る。
ロボットに急接近した僕は、ホシナに言われた通り銃をもった腕の関節部分を狙って剣をふりおろした。
ロボットの腕が落ちる。
そのまま、僕も戦いの中に混じっていった。
「このままじゃきりがない!あの城の近くの、一番でかいビルの影に集合だ!全員あそこを目指せ!絶対に死ぬな!」
エミノアさんの叫び声。
僕は戦いながらホシナを探した。
ホシナはロボットに対して光線の銃で応戦していた。
「ホシナ!行こう!」
「えぇ!ソフィ!」
僕はいつもヨネルさんがエミノアさんにしていたように、ホシナの背中を守った。
そのままホシナと二人でビルを目指して走る。
その間にもロボットは僕たちを攻撃してくる。
「いったいどこからこんなに出てくるんだ!」
僕は思わず叫んだ。
「私たちのこと、やっぱりもうばれてるみたいね!ソフィ、絶対に離れないで!必ずメインコントロールを壊しましょう!」
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僕たちは必至でビルの影まで戦いながら走った。
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