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兄ちゃんのお話その二♡ すべてが丸く収まっちゃうわけなのですよ♡♡♡
しおりを挟むオレの大好きな兄ちゃんはさ、オレが小さい頃から純粋っていうか初心っていうか、まぁ言うなればヘタレ…といいますか。
とにかく女の子に対して全然まとも喋れないどころか目さえもまともに合わせられない、そんな男の子だったんだ。
兄ちゃんのことが昔から大好きで『恋愛対象』として見てたオレからすれば、むしろそれは万々歳っていうかめちゃくちゃ嬉しいことで♡
社会人になって一人暮らしをするようになってからも、さすがに会社の同僚の女性とは目を合わせたり喋れたりはするようになったみたいだけど、それでも恋人という名の女の影が一切ない兄ちゃんにオレはそれはもう安心しきっていて、しょっちゅう兄ちゃんのアパートに押しかけては色んな身の回りのお世話をしたり一緒の時間を楽しく過ごしたりと、勝手に疑似恋人気分を味わっていたのである♡♡
あっもちろん、
「――ふあぁぁっ♡♡♡ あっ、んんっああっ♡♡ はっ、はぁはぅぅにいちゃっイイっ…兄ちゃんのちんぽずこずこ気持ちいいよぉぉ♡♡♡♡ ひぅぅっソコぉ♡♡ 奥いいのぉ、ぐちょぐちょっ、おりぇのぐちょぐちょおまんこに兄ちゃんの勃起おちんぽじゅぽじゅぽきてるのぉぉあっあぁぁんっ♡♡♡♡」
じゅぷじゅぷじゅぽじゅぽ♡♡♡ ちゅこちゅこぐちゅぐちゅぐちゅんっっ♡♡♡
「あ゛っあぁんイイっ♡♡♡ おっぱいもぉ、乳首もクリクリされりゅの気持ちいいからぁんあぁ♡♡♡ あっ、一緒ダメぇ、前も後ろも同時に責められたらオレっ…あああっイクぅぅ♡♡ 兄ちゃぁんっ、にいちゃんのじゅこじゅこピストンおちんぽでオレイクイクイクぅぅっ、おまんこイっちゃうぅぅぅっんあ゛っ――…♡♡♡♡」
どぴゅっ♡♡♡ びゅっ、びゅうぅぅどぴゅぴゅんっ…♡♡♡♡
なぁんて感じに、兄ちゃんのアパートへ訪れたその日の夜はもちろんのこと、ほぼほぼ毎夜毎晩それはそれはもう愛しの兄ちゃんを想い、兄ちゃんに犯される妄想をしながらの激しいオナニーもといアナニーを――しかもすでにおちんぽシコシコせず後ろだけでどっぴゅんイけちゃうぐらいには――オレはしまくっちゃってたんですけどねっ、えへへへぇ♡♡♡
――んで、そんなこんなでそれなりに幸せな日々を過ごしていたオレに突如として告げられた、兄ちゃんからの『魔法使いになっちゃうよぉ!!』宣言。
コレはつまりアレ。ネットとかでよく言われてる『男の人は三十歳まで己の童貞を守り続けると魔法使いになれる、なってしまう』という、いわゆる都市伝説的なヤツのこと。
なんか実際に原型となる小説とかもあるらしいんだけど、とにかく三十歳までに童貞のままだとしても実際に魔法使いになんてなれるわけはまったくないわけで……でも、女の人にヘタレなのに加えてちょっとばかし頭の方もあんまりよろしくないおバカなオレの兄ちゃんは、どうやらその『三十歳童貞魔法使い伝説』を本気で信じていたらしく。
まぁ、こんな「いや、普通信じないでしょこんな話!?? じゃあ何っ、その話がほんとならいま日本中の何割かの男の人ってマジモンの魔法使いになって魔法使い放題なの!? 待ってそれ逆にすごくないっ!!?」と思わず大声でツッコミたくなるような、ありえないにもほどがあるネットの噂を信じちゃう兄ちゃんも――ぶっちゃけオレにとってはマイナスどころか『大好き♡』な部分でしかないんですけどね、ふふふ、恋は盲目ってほんとなんだなぁ…♡♡♡
というかむしろ、オレとしては、
――あ、なんだコレ使えるじゃん。
なんて、すぐさま思ってしまった次第でありまして♡
そう、あと数時間後に迫った三十歳の誕生日までに童貞を捨てなければ魔法使いになっちゃうというのなら、その兄ちゃんの童貞を『オレ』がもらっちゃえば、すべてが丸く収まっちゃうわけなのですよ♡♡♡
だからオレは、
「……う、うぅごめんねケイ君。突然こんなこと兄ちゃんから告げられても、ケイ君だって困るに決まってるよね……で、でもおれ、おれ女の子とはその……というかそもそも、そういう…せ、セックスとか、え、えっちなコト自体おれ………っ、おれ本当はずっと前からけぃく――…」
――ちゅ♡
「………んぇ? へ…けい、く…いま…」
「へへっ、兄ちゃんの初ちゅうゲットしちゃったぁ♡ って、コレが兄ちゃんの初めてのちゅう…で、いいんだよね? まぁ実はオレもコレが初ちゅうなんだけども♡」
「え、え、ぁ、」
「……ねぇ兄ちゃん? つまりはさ、三十歳前に童貞を卒業できれば兄ちゃんは魔法使いにならなくてすむ…って、
そういうことでしょ? なら、さ――弟のおれで、よければ魔法使いになるの回避しちゃいませんか?♡」
「へ…おとうと、ケイくんで、魔法使い回避、って…………うえええぇぇえええっ!!????」
「ふふふっ♡♡♡」
ナイスアイディア! とでもいうように、さらにさり気なく大好きな兄ちゃんのファーストキスを奪っちゃったぁしつつも、未だ正座状態でいた兄ちゃんを覗き込みながら、そんなある意味で爆弾すぎる提案をストレートで投げかけてみせたのだった。
そうして、
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