「??…クラスメイトのイケメンが、何故かオレの部活のジャージでオナニーしてるんだが…???」

そらも

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『ね…オレでいっぱいイって――疾風』

「っあああっイクぅぅぅっ♡♡♡」

びゅっびゅうぅぅ、どぷんっ、


――…お、俺は一体…何をしでかして…しまったんだ。




「はよーっす疾風~……って、オイオイどうしたっ、すっげぇ顔色悪いことになってるぞ!?」
「っ……別に、何でもねぇよ……」
「ええっ、いやいやいやっ…」


アイツで……『藤枝いつぐ』のことを思い浮かべながらオナニーをしてしまった昨夜のあの事件。
あれから結局、俺はベッドに入ってもまったく一睡も出来ず。
こうして仕方なく、翌日の学校へと重い足を運んでいた。

朝、しっかり鏡を見ていなかった――というか、恥ずかしすぎて自分の顔をまともに見れなかった――せいか、
どうやら俺の顔はかなり酷い仕上がりとなっていたらしい。

「何でもないって、その顔どう見ても……あっわかった! もしかして疾風っ昨日の夜は彼女のこと想ってオナニーでもしてたのかっ、このこの~!」
「はっはあっ!? 違ぇよっ誰がアイツでするかっ!! ……つーか、東子とはもう終わったしよ」
「ええっそうなのか、いつのまに…!? ……ん? じゃあ、誰のことオカズにしてたんだ?」
「っ、だからしてっ……ない、って…の…」
「え~何だ、してないのかぁ…」
「……っ、さっきから、そう言ってんだろ…」
「あっなになに~! はやてくんと東堂くん、二人でなんのお話してるの~? ありさも混~ぜて♡」
「ちょっと亜里沙だけズルいっ! アタシにも教えてよ!」
「亜里沙も麻美も朝からうるさいわよ……で、何の話していたの?」
「あははっ、三人ともはよっす! …でも残念っ、これは男同士の内緒の話だからさっ。なっ疾風?」
「っ、だから知らねぇっつの…」
「「「えええっ~~!!?」」」

顔色の悪さから、何故そんな答えを導き出したのか。
遼太郎からの突然の「昨日、オナニーでもしていたのか?」という正にドンピシャな問いかけに、
俺は思わず言葉を詰まらせてしまう。
タイミングよく三人娘が教室に入ってきたことで、何とかその危うい質問からは逃れられたが。

……でも、そういや遼太郎って、中学ん時からなんかこう妙に鋭いっていうか、
たまに核心を突くことをいきなり言ってきたりする場面が何度かあったりしたな。

「……っ」

ゴクリ、俺は唾を一飲みし。

「……なぁ、遼太郎」
「ん? どしたっ疾風?」

三人娘にぎゃあぎゃあ質問攻めにされていた遼太郎に、こそりと。


「――っ、ほんとに秘密で聞きたいこと……あんだけど」


そう、小さな声で告げた。


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