3 / 3
# 『小ネタ、その1』 加藤と佐藤は、バカ。(台詞のみ) #
しおりを挟む※ 恋人後、夏
「佐藤っ佐藤! 明日日曜だし今日はこのままウチに泊ってくだろ? 夜九時からテレビで怖い話特集やっから、一緒に見ようぜ!!」
「――…」
「んで、見終わった後はもちろん…ぐへへへ♡ ってわけで、どうせなら風呂も一緒に、」
「やだよ、おれ帰るし」
「ってええええっなんでだよっ!!?」
「何でって……だっておれ」
「なんでっどうして!? 佐藤はオレと夜のベッドでイチャイチャらぶらぶしたくないのかよ!? オレはめっちゃしたいのに!! つーか何なら今すぐシたいです!!!」
「なっ!? 今って、バッ、ちがっ…だからおれは、」
「……っ、なんだよぅ。佐藤はオレともう……キス、したくなくなったんか?」
「っ!! ~~っもうしたいに決まってんでしょ!! 加藤のばかぁ!!」
「ばっばかぁっ…!?」
◇
「バカって何だよ! オレがバカなら佐藤もバカなんだからな!!」
「もうほんとバカっ! おれが加藤とのちゅうが大大っ大好きなの知ってるクセにそんなしょげた顔しちゃってさ、おれがその顔に弱いってわかってんの!? 加藤ズルいっ、加藤のズルバカっ!!」
「つるっぱげっぽく言うな! ……ん? お前って、オレのしょげた顔に弱いんか…?」
「ハッ…!?」
「ふ~ん、そっかそっかぁ。佐藤はオレのしょげてる顔が好き、と」
「っ~~もういいっ!! やっぱおれ家帰る!!」
「わははって、わあぁぁっ待って待って!? 悪かった、オレがバカやりすぎたっほんとごめんって…!!」
「!! っ、だからそのしょげた顔……もーほんともうっ加藤のバカズルっ!!」
「ちょっまたそれっ……いや待て、さっきと順番入れ替わってるぞ!?」
「えっ嘘!? …あれれ??」
「……やっぱ佐藤もバカだよなぁ…」
「うっうるさいっ…!!」
◇
「――っあああ!? ダメダメっコレ絶対CMの後バーンって来るパターンだから!? やだっおれやっぱ見るのやめるぅぅ!!」
「……あ~そうだった、佐藤ホラー系めっちゃダメな奴だったんだわ…すっかり忘れてたし」
「もーっだからおれ家帰るって言ったんだよぉ!! 恋人の嫌いなモノ忘れるとかほんと彼氏失格だしっ加藤のバカバカっ!!」
「悪かったって、つかバカバカ言うなっ……ほら、じゃあこっち向けって佐藤、」
「やだやだっおれ目ぇ絶対開けなっ…」
――ちゅ♡
「……っ、かとぉ…今の、って」
「もちろん、佐藤の大好きなオレからのキスですけど……どう? ちょっとは落ち着いたか?」
「っ、うん……でも」
「でも?」
「もっとちゅうしてくんないと、怖さなくならない…かも」
「! …おっけー。じゃあお前が怖くなくなるまで、ず~っとちゅうし続けてやるよっ♡♡」
「うんっ♡♡」
『――返して、私の物なのがえじでええええっっっ』
「ってぎぃやああああああっっ!!???」
「……あ、やっぱ無理かも」
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
【完結】抱っこからはじまる恋
* ゆるゆ
BL
満員電車で、立ったまま寄りかかるように寝てしまった高校生の愛希を抱っこしてくれたのは、かっこいい社会人の真紀でした。接点なんて、まるでないふたりの、抱っこからはじまる、しあわせな恋のお話です。
ふたりの動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵もあがります。
YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。
プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!
完結しました!
おまけのお話を時々更新しています。
BLoveさまのコンテストに応募しているお話に、真紀ちゃん(攻)視点を追加して、倍以上の字数増量でお送りする、アルファポリスさま限定版です!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。顔立ちは悪くないが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
2025/09/12 1000 Thank_You!!
俺にだけ厳しい幼馴染とストーカー事件を調査した結果、結果、とんでもない事実が判明した
あと
BL
「また物が置かれてる!」
最近ポストやバイト先に物が贈られるなどストーカー行為に悩まされている主人公。物理的被害はないため、警察は動かないだろうから、自分にだけ厳しいチャラ男幼馴染を味方につけ、自分たちだけで調査することに。なんとかストーカーを捕まえるが、違和感は残り、物語は意外な方向に…?
⚠️ヤンデレ、ストーカー要素が含まれています。
攻めが重度のヤンデレです。自衛してください。
ちょっと怖い場面が含まれています。
ミステリー要素があります。
一応ハピエンです。
主人公:七瀬明
幼馴染:月城颯
ストーカー:不明
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
ハッピーエンドのために妹に代わって惚れ薬を飲んだ悪役兄の101回目
カギカッコ「」
BL
ヤられて不幸になる妹のハッピーエンドのため、リバース転生し続けている兄は我が身を犠牲にする。妹が飲むはずだった惚れ薬を代わりに飲んで。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる