異世界召喚出来ました。嬉しいけど親友も一緒!?

まぁ

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第三話

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 書庫の整理は日が暮れて少し経ったがようやく終わった。
「あ~疲れた!」
 磨かれた床に寝転んだフェイ。カイもまた肩を鳴らしている。
 整理が終わったと言っても、実際は本を出して書庫の掃除をし、再び本を入れただけで、本そのものは本棚には収まっていない。
 床に積まれた大量の本。明日以降はこの本を整理していくのだ。
「てか腹減った!なんか真樹とリスティアムだけ途中途中に菓子食ってなかったか?」
「オレもそれは見えた」
 仲睦まじくティータイムをとる二人を見ていたフェイとカイ。フェイに至っては「こっちは重労働だって言うのに!」と怒っていたが、カイはリスティアムの異様なまでの執着に疑問しかなかった。
「どうしてあそこまで真樹に構うんだ?」
「あぁ……嫉妬の気持ちはわかるが、確かにリスティアムの眼中にオレ達入ってないよな」
 現に遅くまで重労働をさせられているのに晩ご飯の呼び出しすらない。
「なぁ、オレ達だけ町まで戻るか?」
「なんだよ急に」
「だってここにいてもこき使われるだけだし、町に戻った方が飯もある。お姉ちゃんもいる。どうせオレ達だけなら一日二日あれば充分だろ」
 確かに他二人に比べ体力はある。だがそれでもレティが篭っている今、真樹を一人ここに残すのはあまりにも危険だ。
「オレは残る。行くならフェイ一人で行けよ」
「えぇ?てかお前も真樹に構ってばっかで、全然女の子見ないよな。もしかして女の子興味ない?」
「そんな事はないが……」
「てか彼女とかいた事ある?オレはねぇ……」
 何が嬉しくて野郎二人で恋バナなぞしているのかはわからないが、何かのスイッチが勝手に入ったフェイは、過去の恋愛遍歴をペラペラと話し始めた。
 話始めて数分、書庫のドアを叩く音がした。
「あの、二人とも……」
 ドアからひょこっと顔を覗かせたのは真樹だ。
「真樹?」
「二人とも書庫に篭ったまま出てこないから、夕食を持ってきたんだけど……」
 手に持ったトレーにはスープとサラダ、軽く摘めるおかずとパンがあった。
「ちょうど腹減ってたから助かる!」
「あっちに行けばまだいっぱいあるよ」
「わかった!とりあえずありがとうな」
 フェイは真樹からトレーを受け取ると、温かいスープを口に含む。空腹と疲労感が一気に満たされる感じだ。
「美味い!けど肉がないのは辛いよなぁ……」
 ここに来て驚いたのは食事に肉や魚などはない。エルフ自体が生き物を尊重する存在故、無闇な殺生をしないし食べないそうだ。
「早くレティが薬作って、オルティナの街で肉食べたいや!」
 ここに来て二日、三日でフェイは肉に飢えていた。カイも出された食事を食べている。しかし気になったのは真樹が書庫を立ち去っていない事だ。
「真樹?どうかしたのか?」
「いや……なんか二人にここの整理任せっぱなしだったなぁと思って」
「あぁ、気にしなくても大丈夫だ。明日はこれを本棚に入れるだけだし」
「なら明日は僕も手伝うよ」
「大丈夫なのか?魔法の訓練?」
「うん。ちゃんとリスティアムに言うから」
 どことなくここに来てからの真樹は穏やかな気がする。きっと今までなら手伝うなんて言わなかったかもしれない。だがいい傾向だ。カイはニコリと微笑んで「よろしくな」と言った。
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