十年目の恋情

まぁ

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「コウちゃん。好きだよ」
「んっ……あっ……」
 ちゅっと音を立て、伊織の唇が重なる。重なると同時に舌も入り込んだ。
 俺の全て、こいつにあげたい。そう思った。
「伊織……好きだ……」
「うん。俺もだよ……だからコウちゃんの身体だけじゃなく、将来も全部、俺にちょうだい」
「あぁ……」
 俺は伊織が好きだ。どうしてこれまで気が付かなかったのか不思議なくらいだ。俺には伊織だけで、伊織にも俺だけなんだって実感した。

「はっ……あぁ!んっ」
「コウちゃん……ここいい?」
 くりくりと乳首を押してくる伊織。
 俺と伊織は一糸まとわぬ姿でベッドに横たわっている。
「伊織……そこ」
「ここ?」
「あぁん!」
 カリッと歯を立てられ身体に電流が走った。伊織の手は優しく俺の身体を撫でていく。首筋や耳たぶ、頬や目元、ありとあらゆる所に伊織のキスが落ちていき、手はいやらしく乳首を触っている。正直俺はこれだけでイってしまいそうだ。
 俺の息子も元気良すぎるくらいに勃ち上がり、とても痛いくらいだ。それを察したのか、伊織の手がするりと下半身に伸びて来る。
「んあっ!伊織……」
「コウちゃん……好きだよ」
 俺のモノを扱きながら、伊織は瞼にキスをした。俺自身を握る手は強弱をつけながら上へ下へと動き、先端の穴をぐりぐりと指で刺激する。その度に先端からは先走りがぼこぼこと溢れる。
 ぬちゅぬちゅという卑猥な音と俺の喘ぐ声が部屋に響き渡る。
「んぁ!伊織ダメだ……イく……」
「いいよイっても」
「あ、あぁ、あぁぁぁぁ!」
 まさか手コキであっさり果てるとは思いもしなかった。伊織の手にはべったりと俺の吐き出した精がこびりついてる。
「コウちゃん可愛い」
「可愛いって……お前なぁ……」
 息も切れ切れにそう言うと、伊織は少し困ったような表情をしながら笑った。
「だって本当だし。ずっと俺思ってたけど、コウちゃんに可愛いって言うと怒ると思ってなかなか言えなかったんだ」
「俺から見たらお前の方が可愛いし」
「そう?でもいつまでも可愛い年下の幼馴染は嫌だな」
 スルリと精液の付いた手が双臀の間にある窄まりに辿り着く。
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