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妻がいながらに他の女性に会う。この秘めた関係に変化が生じたのはとあるパーティーだった。
フリークの元へと届いた招待状は、ルディアース家で行われるマスカレード・ナイトへの招待だった。
ルディアース家は貴族ではあるが、その歴史は浅く、金融業でのし上がった一族だ。フリークなどの大貴族は成金の下品な一族と罵ってはいるが、相手は銀行だ。それなりに機嫌を良くしておけば金を借りる際には困らないだろう。現にレーエンスブル家のいくつかの事業はここでの借入をしている。
面倒ではあるが行かなくてはいけないだろう。フリークはエリサを連れルディアース家へ行く事にした。
公の場でエリサを伴うのは初めてで、とりあえず仲睦まじい姿を見せておけば、他の貴族から父親に話が行くだろうと思った。
だがパーティとは名ばかりの貴族達の腹の探り合いにはうんざりし、いつの間にかいなくなったいたエリサをほったらかして適当な場所で帰宅した。
(別に子供ではないんだ。一人で帰る事も出来るだろう)
エリサを置いて帰ったマスカレード・ナイトからしばらく経ったある日の事だった。フリークが子飼いにしている情報屋がフリークに耳打ちしてきたのだ。
「何?エリサが?」
「はい。間違いないです。奥方がルディアース家から出てくる所を数回確認してやす」
その話を聞いても自然と怒りは湧いてこなかった。当然だ。自分も同罪であり、エリサに対しても夫婦としての契りも交わしていない。他の男に靡いても文句は言えない。
「どうしやすか?」
「いい、放っておけ。だが他の者には悟られるな。後々面倒になる」
「へい、了解しやした」
金を渡し、この情報を握らせたフリークは、エリサとマルディアスの事がスキャンダルとして世に出る前から知ってはいた。だが黙認していたのだ。
エリサの様子はフリークの目から見ても滑稽なほどわかりやすかった。あれほどにまで熱望していた初夜について何も言わなくなった。それだけでなく、どこか浮き足立ったエリサの様子。今まではおどおどしながらフリークの様子を伺い、慕っているとう空気を醸し出していた。
だがどこからか情報は漏れ、情報屋が握り潰す前に世に出たのは予想外だった。
好機と哀れみ、侮蔑の眼差しを浴びせられる事となったフリーク。もちろん父親にも叱咤された。そしてここぞとばかりに「早く子供をもうけてしまえ」だった。
スキャンダルは貴族社会から一般へ、大多数の知る所となる。ここまで来てはフリークも怒りが湧く。その矛先がエリサに向かったのは言うまでもないが、そのエリサからも悲痛な訴えを言われた。
売り言葉に買い言葉とはまさにこの事で、これまでエリサに対し何の感情も湧いてこなかったフリークだが、この時ばかりは勢いに任せてエリサを抱いた。
しかしいつしかスキャンダルはエリサとマルディアスの事から、レーエンスブル家についてにすり替わる。
この頃からフリークはディアナに会っていない。否。会う暇すらもないのだ。エリサはルディアース家に行ってから帰って来ず、事業は相変わらず経営難。そしてレーエンスブル家についてのスキャンダルだ。
「全ては、私に課せられた罰なのか……」
この状況をどうにかしなくてはいかないとわかったいた。フリークはマルディアスが渡した紙を手にして執事を呼んだ。
フリークの元へと届いた招待状は、ルディアース家で行われるマスカレード・ナイトへの招待だった。
ルディアース家は貴族ではあるが、その歴史は浅く、金融業でのし上がった一族だ。フリークなどの大貴族は成金の下品な一族と罵ってはいるが、相手は銀行だ。それなりに機嫌を良くしておけば金を借りる際には困らないだろう。現にレーエンスブル家のいくつかの事業はここでの借入をしている。
面倒ではあるが行かなくてはいけないだろう。フリークはエリサを連れルディアース家へ行く事にした。
公の場でエリサを伴うのは初めてで、とりあえず仲睦まじい姿を見せておけば、他の貴族から父親に話が行くだろうと思った。
だがパーティとは名ばかりの貴族達の腹の探り合いにはうんざりし、いつの間にかいなくなったいたエリサをほったらかして適当な場所で帰宅した。
(別に子供ではないんだ。一人で帰る事も出来るだろう)
エリサを置いて帰ったマスカレード・ナイトからしばらく経ったある日の事だった。フリークが子飼いにしている情報屋がフリークに耳打ちしてきたのだ。
「何?エリサが?」
「はい。間違いないです。奥方がルディアース家から出てくる所を数回確認してやす」
その話を聞いても自然と怒りは湧いてこなかった。当然だ。自分も同罪であり、エリサに対しても夫婦としての契りも交わしていない。他の男に靡いても文句は言えない。
「どうしやすか?」
「いい、放っておけ。だが他の者には悟られるな。後々面倒になる」
「へい、了解しやした」
金を渡し、この情報を握らせたフリークは、エリサとマルディアスの事がスキャンダルとして世に出る前から知ってはいた。だが黙認していたのだ。
エリサの様子はフリークの目から見ても滑稽なほどわかりやすかった。あれほどにまで熱望していた初夜について何も言わなくなった。それだけでなく、どこか浮き足立ったエリサの様子。今まではおどおどしながらフリークの様子を伺い、慕っているとう空気を醸し出していた。
だがどこからか情報は漏れ、情報屋が握り潰す前に世に出たのは予想外だった。
好機と哀れみ、侮蔑の眼差しを浴びせられる事となったフリーク。もちろん父親にも叱咤された。そしてここぞとばかりに「早く子供をもうけてしまえ」だった。
スキャンダルは貴族社会から一般へ、大多数の知る所となる。ここまで来てはフリークも怒りが湧く。その矛先がエリサに向かったのは言うまでもないが、そのエリサからも悲痛な訴えを言われた。
売り言葉に買い言葉とはまさにこの事で、これまでエリサに対し何の感情も湧いてこなかったフリークだが、この時ばかりは勢いに任せてエリサを抱いた。
しかしいつしかスキャンダルはエリサとマルディアスの事から、レーエンスブル家についてにすり替わる。
この頃からフリークはディアナに会っていない。否。会う暇すらもないのだ。エリサはルディアース家に行ってから帰って来ず、事業は相変わらず経営難。そしてレーエンスブル家についてのスキャンダルだ。
「全ては、私に課せられた罰なのか……」
この状況をどうにかしなくてはいかないとわかったいた。フリークはマルディアスが渡した紙を手にして執事を呼んだ。
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