創られし命と灰の研究者

都丸譲二

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第6巻 再生の旅一灰の記憶-

第1章 灰市への道

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 夜が明けていた。

 戦場だった丘は、いまやただの静かな草原に戻りつつある。
 焦げた土の上に、朝露が落ちて音もなく弾ける。
 風がその水滴を撫で、光を散らす。

 ――あの夜、風は命令を失った。
 世界はまだ、その余韻の中にある。

 エインは小高い岩の上に腰を下ろし、
 背中に陽を受けながら、手のひらを広げていた。
 そこに乗る風の流れは、かつてのような規則を持たない。
 ただ自由に、あらゆる方向から吹き抜けていく。

 「……風が、変わったな。」

 低く呟くと、背後から柔らかい声が返ってきた。

 「変わったというより……“生き返った”感じじゃない?」

 ティナが草の上に座り、膝の上でランタンを磨いていた。
 炎はまだ小さいが、夜通し燃えていたはずなのに煤ひとつない。
 彼女の手際は慣れたものだ。

 エインは彼女の動作を眺めながら、胸の奥の脈動を感じていた。
 炎核の鼓動が、風と同じリズムを刻んでいる。
 それは機械の稼働音ではなく、まるで呼吸のようだった。

 「ねえ、エイン。」
 ティナがランタンを膝の上に置き、顔を上げた。
 「昨日の……あの人。カイム、だっけ。
  あれから、どうなったの?」

 エインは少しだけ目を伏せた。
 沈黙が、朝の光の中で淡く広がる。

 「――風になった。」

 ティナは瞬きをした。
 その言葉の意味をすぐには理解できないようだったが、
 彼女は問い返さなかった。
 ただ空を見上げて、そっと微笑んだ。

 「……そう。じゃあ、どこかで見守ってるね。」

 エインはその笑みを見て、わずかに息を吐いた。
 彼女はいつもそうだ。
 祈るように、すべてを受け入れる。

 風が丘を渡る。
 灰の香りは薄れ、代わりに湿った草と花の匂いが混じる。
 世界がゆっくりと息を吹き返しているのがわかる。

 「次はどこへ行く?」
 エインが立ち上がる。
 黒鉄の外套が風を受け、わずかに鳴った。

 ティナは地図を広げる。
 「この先に“星商国アルメリア”の商隊路があるみたい。
  契約の街だって。ちょっと寄ってみたいな。」

 「契約の街?」
 「うん。祈りを“契約”って呼ぶ国なんだって。
  願いごとを神様にするんじゃなくて、誰かと交わすの。
  なんか面白くない?」

 エインは考えるように顎に手を当てた。
 契約。祈りを形式化したもの。
 帝国とは正反対の思想。
 そして、今の自分に――必要な言葉かもしれない。

 「……いいだろう。風の行く先が、それなら。」

 ティナがぱっと顔を明るくした。
 「よし、決まり!」
 彼女は立ち上がり、肩掛け鞄を整える。
 だが次の瞬間、顔が引きつった。

 「――あっ。」
 「どうした。」
 「財布が……ない。」

 エインは眉を動かさずに言った。
 「またか。」
 「ま、またって言わないでよ! ちゃんと気をつけてたんだから!」

 彼女が慌てて鞄をひっくり返す。
 干し果実、巻物、手紙、包帯、……そしてなぜかリンゴ。
 財布の影もない。

 エインは小さく息を吐き、立ち上がった。
 「……風が、持っていったんだろう。」
 「それ、笑ってる?」
 「いや。事実だ。」

 ティナはむくれて頬を膨らませたが、すぐに吹き出した。
 「もう、そういうのずるい。」

 エインの唇がほんの僅かに緩む。
 風が二人の間を抜けて、草をなでた。
 その流れは穏やかで、どこか嬉しそうに響いている。

 ティナはランタンを掲げ、風にかざす。
 炎がゆらめき、光が風の中で踊る。

 「ねえ、エイン。あの風、覚えてる?」
 「……ああ。」
 「だったらきっと、また会えるよ。」

 風が応えるように、丘を越えて吹いた。
 命令ではない。
 ただの風。
 ――けれど、そこには確かに“意志”があった。


 丘を下ると、広い街道が続いていた。
 舗装と呼ぶには粗末な石畳だが、ところどころに車輪の跡が深く刻まれている。
 その跡の向こうから、鈴の音が聞こえてきた。

 「……商人団だな。」
 エインが言うと、ティナが顔を上げた。
 「ほんとだ、馬の匂いもする。」

 間もなく、荷車の列が姿を現した。
 色とりどりの布で覆われた幌が風に揺れ、
 陽光を受けて砂塵の中で金粉のように光っている。

 先頭の御者が彼らに気づくと、手を上げた。
 「おや、旅人さんかい? この辺りじゃ珍しいね。」
 「帝都方面から来た。」
 エインが短く答えると、男は一瞬目を丸くし、それから笑った。
 「そりゃまた遠いところから。あんたら、まさかあの戦場の帰りじゃないだろうね?」

 ティナが目を瞬かせた。
 「……知ってるの?」
 「風が全部教えてくれるのさ。数日前から、この辺りの風が“ざわついて”てね。
  まるで誰かが命令でもしてるみたいに。」

 男の口ぶりは軽かったが、エインの胸の奥で炎核がわずかに反応した。
 命令――その言葉は、いまだ彼の体内で“響く”音を持っている。

 「今はどうだ。」
 低く問うと、御者は首を傾げた。
 「今は静かだよ。けど……たまに変な風が吹く。
  匂いのしない風さ。冷たくも熱くもなく、まるで“どこからも来てない”ような。」

 ティナはその言葉に顔をしかめた。
 「……それ、ちょっと怖いね。」
 「まあ慣れっこさ。風なんて気まぐれだ。
  けど、風が止まるのだけはごめんだね。商売ができなくなる。」

 男が笑いながら荷車を指した。
 「アルメリア商人団だ。星印が見えるだろ?
  俺たちの祈りは“契約”だ。風にも、商いにも。」

 ティナは目を輝かせた。
 「アルメリア! ちょうど行くところだったの!」
 「そりゃいい。なら一緒に行こうじゃないか。馬車の陰は涼しいぜ。」

 ティナが嬉しそうに頷く。
 だがエインは少しだけ後ろを振り返った。
 丘の上――さっきまで二人がいた場所で、草がひとりでに揺れている。
 風が、形を持って集まりかけていた。

 「……命令の波形、残ってるな。」
 「え?」
 「いや、何でもない。」

 エインは歩を進め、商人団の列に加わった。
 荷車には香辛料の匂いが染みついており、
 風に乗って甘い果実の香りが漂う。
 ティナが目を細めて鼻をくすぐる。
 「……いい匂い。こういうの、久しぶり。」
 「嗅覚反応が強すぎるな。食事をしていない証拠だ。」
 「それ、言い方が医者っぽいよ。」

 ティナは笑い、布袋からパンを取り出した。
 「ほら。焼きたてじゃないけど、半分こ。」
 エインは受け取り、静かに噛む。
 炭のような苦味と、小麦の甘さ。
 人間が生きるための味。
 それを口にするたび、
 “食べる”という行為が“命令”ではないことを思い出す。

 風が吹いた。
 荷車の旗がはためき、星印が一瞬だけ反転する。
 その時、風の中で微かに声がした。

 ――……聞こえるか。

 エインは足を止めた。
 炎核が一瞬だけ脈打つ。
 周囲の誰も気づかない。
 ただティナが、風の揺れを見て小首を傾げた。

 「エイン?」
 「……いや、何でもない。」

 彼は空を見上げた。
 青と白の境界に、ひと筋だけ淡い風の線が伸びている。
 あの声は錯覚ではない。
 命令ではない。
 ――応答だった。

 「……風が、呼んでいる。」

 その呟きは、誰の耳にも届かない。
 だが風は確かに、彼の言葉に返した。
 荷車の帆が揺れ、風が吹く。
 命令の匂いはもうなかった。
 それはただ、旅の始まりを告げる風だった。

 その夜、商人団は街道沿いの丘に野営を張った。
 幌馬車を輪のように並べ、その中央に焚き火が灯る。
 火の粉が夜風に乗って散り、星と混じりながら消えていった。

 ティナは焚き火のそばで鍋をかき混ぜていた。
 香辛料と肉の匂いが夜気に漂い、商人たちが手を止めて香りを嗅ぐ。
 「いい匂いだな。嬢ちゃん、料理人に転職したらどうだい?」
 「報酬次第、かな!」
 軽口に焚き火の輪が笑いで揺れた。

 エインは少し離れた岩の上からその光景を見ていた。
 人の声と笑い。
 それらが、どこか遠い世界の音のように感じる。

 かつて、命令しか知らなかった頃――
 笑いという音は“雑音”の一種だった。
 今は違う。
 意味はまだ分からないが、心地よい“揺らぎ”に聞こえる。

 「食べないの?」
 ティナが皿を持って近づいてきた。
 肉と豆を煮たスープが湯気を立てている。
 「お腹すいてるでしょ。今日は“命令抜き”でどうぞ。」
 エインはわずかに眉を動かし、受け取った。
 「……それはどういう意味だ。」
 「んー、つまり“義務じゃなくて、おいしいから食べる”ってこと!」

 ティナはにこりと笑い、また火の輪に戻っていった。
 風が通り抜け、エインの外套を揺らす。
 その風は、日中の柔らかさを失っていた。

 ――音がない。

 草も、焚き火も、何も揺らしていない。
 風が吹いているのに、物音がないのだ。
 エインは立ち上がり、空を見上げた。
 月が半ば雲に隠れ、淡い輪郭だけを残している。

 (……また、だ。)

 風の流れが一方向に収束していく。
 遠く、街の方角へ。

 エインの炎核が低く唸る。
 命令波ではない。
 だが、似ている。――“誰かを探している”風だ。

 「エイン?」
 ティナが心配そうに近づいた。
 「どうしたの?」
 「風が、止まりかけている。」
 「え、でもほら、髪も服も動いて――」

 ティナの言葉が途中で止まる。
 風が、ぴたりと止まった。

 焚き火の炎が動かない。
 煙も上がらない。
 音という音が、世界から抜け落ちる。

 商人たちがざわめく。
 「……おい、風が……?」
 「まさか、嵐の前触れか?」

 エインは一歩前に出た。
 空気が固まっている。
 命令でもなく、自然でもない――
 何かが風を“掴んで”いる。

 その時、遠くの空が青く光った。
 閃光ではない。
 風の流れを可視化したような、淡い光の筋が街の方角へ走る。

 エインの胸で、炎核が熱を帯びた。
 「……カイム。」
 思わず漏れた名に、ティナが顔を向けた。
 「聞こえたの?」
 「……いや。感じた。風が、命令を思い出しかけている。」

 ティナはランタンを抱きしめた。
 炎が、まるで恐れを知らぬように揺れる。
 「……どうするの?」
 「確かめる。あの光の先だ。」

 エインは外套を翻し、焚き火を背に歩き出した。
 ティナが慌てて後を追う。
 「ちょ、ちょっと! また夜に出発!? 寝不足で倒れるよ!」
 「倒れたら、風に運ばれるだけだ。」
 「それ冗談のつもり!? 本気で言ってる!?」

 商人団の男たちが、慌てて呼び止める声を背に、
 二人の影は夜の丘を越えていった。

 風はもう、命令ではなく――呼び声だった。


夜を越え、ふたりが丘を抜けた頃には、
 東の空が淡い橙色に染まり始めていた。
 地平の向こう――霧に浮かぶようにして、
 街がひとつ、星の光を抱いて輝いている。

 「……あれが、アルメリア?」
 ティナが息を呑む。
 朝の陽光の下、街の屋根が金属のようにきらめいていた。
 建物の壁には無数の星の紋章。
 塔の頂には、風見ではなく星の輪が掲げられている。

 「風の国じゃないのに、星が風に回ってる。」
 ティナが目を細めた。
 エインは小さく頷く。
 「風に祈る代わりに、星に願いを結ぶ国……か。」

 門前にはすでに長い列ができていた。
 商人たちが帳簿を広げ、書記官が印章を押していく。
 門の上には銀の銘板が掲げられていた。

 『契約なき者、祈りを語るべからず』

 ティナが読み上げ、小首を傾げる。
 「……ちょっと怖いね。」
 「この国では、祈りも取引も同じということだ。」
 「じゃあ、お願いごとをするにも“契約書”が要るってこと?」
 「そういうことだろう。」
 「神さまも、めんどくさい国に来ちゃったね……。」

 ティナの呟きに、エインが思わず吹き出しそうになる。
 人の感情を模倣するわけではない。
 けれど、彼女の言葉が風のように心を撫でた。

 門をくぐると、街の空気が変わった。
 静かだが、確かに“祈りの音”がする。
 鐘でも歌でもない――羽ペンが紙を滑る音。

 通りのあちこちで人々が契約を結んでいる。
 農夫は天気を、商人は運を、旅人は加護を。
 祈りを言葉にして残すことこそ、この国の信仰だった。

 ティナが立ち止まる。
 「ねえエイン、見て。あれ……」

 中央広場の石柱に、巨大な天球儀がそびえていた。
 その中心で、金の環がゆっくりと回転している。
 星々を模した宝石が淡く光り、風ではなく重力で動いている。

 「……星が、祈りを記録してる。」
 ティナが呟いた。
 「風は流れるけど、星は残る。
  この国の人たち、祈りを“消えないもの”にしたいんだね。」

 エインはその言葉に、わずかに目を細めた。
 ――風が命令を失い、祈りに変わった。
 そしてこの国では、祈りが契約となって残る。

 「……形を求める祈り、か。」
 「うん。でもね。」ティナが微笑む。
 「形があるってことは、壊れるってことでもあるんだよ。」

 その言葉が、なぜか胸の奥に残った。
 彼女の瞳には、過去の炎――“聖火の夜”の記憶が微かに揺れている。
 失われたもの、消えた祈り。
 それを抱えたまま、彼女はこの“契約の街”を見上げていた。

 エインはふと、空を見上げた。
 星々の軌跡が朝の光に消えかけ、
 代わりに風がまた吹き始めている。

 ――風と星。祈りと契約。
 どちらが人を導くのか。
 その答えは、まだ風の中にあった。
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