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レベル3.異世界の女奴隷が俺の家に住むことになったがポンコツだった件
1.女奴隷と修羅場
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「リファ、起きろ」
ベッドに横たわるリファのほっぺたを軽くはたくと、彼女は薄っすらと眼を開けた。
「んー……」
そして数秒後にまた閉じる。
最近になってこいつはやたら目覚めが悪くなった。
ここに住み始めて最初の頃は、日の出と同時くらいにはとっくに起きてて俺を起こす側だったのになぁ。
ベッドの上には漫画が散乱しており、スマホが絡まった充電コードにつながれている。
またこいつはスマホの明かりで夜中に漫画読んでたな。一体何時まで起きてたんだか……。
「おーきーろーってばよ」
「うぅ……ん。なんだマスター。もうちょい寝かして……」
「いいから早くしろって……もう俺じゃ手に負えねぇからさ」
「……心配するな、マスターならできる」
聞いたか今の? 自分の責務完全放棄ですぜこいつ。
こいつの本職は騎士。主から命が発せられたら即座に馳せ参じる者がこの体たらくとは……。
ええい、こうなったらこいつが起きそうなワードを片っ端からぶつけていくしかない。
「夜襲だぞ」
「今は朝だぞ」
ごもっとも。
「ジャンプ買いに行こうぜ」
「ハンターを連載してないジャンプに価値などない」
冨樫仕事しろ。
「じゃあ、今日どこか好きなとこ連れてってやるよ。どこ行きたい?」
「家」
不動の精神(物理)
だーめだこりゃ。梃子でも起きる気配ねぇわ。なんかいい手はないものか……。
「……」
押してダメならなんとやら、か。
俺はしばらく考え込んだ末、彼女の耳元にそっと口を寄せて囁いた。
「起きないなら、このままキスしちまうぞ?」
「!!?」
……。
無言。
もはや言い返してくることすらしなくなったか。
何事にも動じないという心構えは騎士ゆえなのだろうが、こんなところで発揮されても困るんだよ。
いや、こいつの場合は単に意地張ってるだけか。起きろ起きろと言われると、かえって起きたくなくなるのはわかるけどさ。
「リファ?」
「起きない」
「は?」
「絶っっっ対起きない!」
悪化した。
くっそ逆効果だったか。キャラじゃないのに軽々しくキザったらしいセリフ吐くもんじゃないね、反省。
「私は起きないぞ……この命に変えても寝床からは出ない! どうしても起きてほしかったら早く――」
「わかった、わかったよもう」
しょうがない、もう諦めよう。もともとそこまで期待してなかったしな。
それによくよく考えたら、バカにバカをぶつけたら解決するだろうなんて甘い考えをしてた俺が一番悪いな。マイナスにマイナス足してもプラスにはならん。
「あ、あの……」
すると、背後から全裸女奴隷ことクローラがオドオドしながら話しかけてきた。
「ご主人様、そちらの方は……?」
「あぁ、こいつは……なんていうか、お前の同僚というか、先輩みたいなもの」
「先輩、ですか……ということは、私と同じ『転生者』ということでしょうか」
「そういうこと」
そう説明したものの、まだ彼女は何か訊きたそうな顔をしてそわそわしている。
「どうした?」
「いえ……あまりこういうことをお尋ねするのは不躾のような気がするのですが……」
「?」
「その、ご主人様は……その方と日常的にキスをされている間柄なのでしょうか?」
「ぶっ」
面食らった。ここでもさっきの軽率な行動が裏目に出てるとは。更に反省。
俺は手を振りながら慌てて否定。
「違うよ。今のはただとっさに口に出ただけで」
「そのようなことがとっさに口に出せるほど、というわけですか」
「別にそういうわけじゃ……」
確かにあんなことサラッと口に出せる俺も俺だけど、クローラももっと関心持つとこあるでしょうに。同じ境遇の持ち主なら、出身はどことか前世では何をやってたのかとか。
「もしかして、クローラはお二人の邪魔をしてしまったのでは……」
「ゑ? いやいやそんなことないよ。こいつとはそんな関係じゃないから」
「そう、なのですか?」
上目遣いにそう訊いてくる彼女に俺は笑顔で頷く。
「そうだよ。一緒に暮らしてるからそういうふうに思うのも仕方ないとは思うけど……でもそれはクローラも同じだろ」
「!」
「今日から君もここに住むんだからさ。邪魔者扱いなんてするわけないだろ」
「……それは」
彼女は正座したまま、両脚の間に両手を挟んでうつむくと掠れるような声で呟いた。
「それは……私にもお情けをいただける、ということでしょうか」
「……What?」
「っも、申し訳ありません! 私ったら、奴隷の身でありながら出過ぎたことを……」
急いで彼女はまた額をカーペットにこすりつけて土下座。
お情けって……今日び聞かねぇなそういう言葉。
しっかし、思い返してみれば女と一つ屋根の下で暮らしてるってのにそういうシチュエーションが一切なかったってのも随分不自然な感じだ。
それも、リファのポンコツ度がひどすぎてそういう感情というか、欲求が全然湧いてこなかったっていうのが一番大きいんだと思う。
でも……もし彼女がいつかまともな生活ができるようになって、常識もきちんとわきまえられるようになったら……そういうことにも発展しうるのだろうか。
「まぁ、否定はできないんじゃないか?」
「はい?」
俺がクローラの方を見ずに切り出すと、彼女は呆けた声を上げた。
「俺だって、いつか決まった相手と一緒になりたいとかいう願望がないわけじゃないし。惹かれるような女性が傍にいたら、きっと本当にそんな関係になることもありうるとは思う」
「ご主人様……」
俺が顔を戻すと、クローラはまっすぐ俺に視線を向けていた。
その真っ黒な瞳はどこまでも純粋で、吸い込まれそうなものだった。
彼女と目が合った俺は、ごくりと生唾を飲み下す。クローラもまた、一言も言葉を発さずに俺を見つめ返してくる。
なんだろう、なんだこの状況……すっげぇアレじゃね?
女奴隷は頬を染めながら潤んだ瞳で俺を捉えて離さない。彼女に見つめられていると、鼓動の音がだんだんと大きくなっていくのが感じられる。
おいおいまじかよ。ここでしちゃうの? いつかきっと、って言った矢先なのに!
起きないとこのままキスするぞ(リファにとは言ってない)ってか!? 日本語ってやべぇな。
そのままじりじりと互いの距離が縮まり、もう目と鼻の先に相手の顔が迫っているという時。
「すみません、やはり出過ぎた真似でした! どうかお許しくださいませ!」
いきなりクローラは再びダイナミック土下座。そのリアクションに驚いた俺も正気に戻る。
「あ、全然気にしてないから大丈夫だよ。俺もちょっと変な気分に……」
俺は笑って水に流そうとするが、クローラは気が触れたように涙声で必死に謝り続けた。
「申し訳ございません! もう二度とこのような不躾な行いはいたしませぬゆえ! ど、どうか……」
「いや、だからそんな謝らないでってば。俺は全然構いやしないから」
「し、しかし……」
「言ったでしょ? ありのままの俺を受け入れろ、ってさ。俺が気にしてないなら、君が謝る理由もない。だろ?」
「あ、あの……そうではなくて……」
「ん? じゃ何よ」
一瞬疑問に思った俺が問い返すと、クローラは答えるのに躊躇していたようだったが、やがて観念したように顔を伏せると、自分が執拗に謝る理由を言った。
「う、後ろのお方が……」
俺は恐る恐る振り返る。
するとそこには――。
漆黒のオーラを身にまとい、赤い眼光を揺らし、野獣のような吐息を立てている女騎士の姿が。
「マスター……貴っ様……」
オイオイオイ、死ぬわ俺。
○
「じゃあ自己紹介からいこうか」
リファ、クローラ、そして俺の3人はちゃぶ台を囲って円卓会議を開いていた。
ちなみにクローラにはさっきTシャツとズボンを着せておいた。いつまでも裸のままにしておくわけにもいかなかったので。
「私が衣服を着るなど……あってよいのでしょうか」
心ここにあらずといった感じでクローラはそう言うが、むしろ着てもらわないと困るんです。
リファの時は服の素材を色々気にしていたが、今回は着ること自体を気にしてくるとはな。
ていうか奴隷が服着ちゃいけないなんてそんな決まり聞いたことねぇぞ。ワイヤードとは違うのか?
常に全裸でいることを強制とか、こいつの前の主人は一体どういう思考回路してんだか。
「まぁ場に合わせるためだと思って着といてよ。えっと、自己紹介だけど……まずリファよろしく」
「……ワイヤード帝国元騎士団兵長、現マスターの自宅警備隊。リファレンスだ」
短い自己紹介をして彼女はそっぽを向き、目の前の紅茶をすすりはじめた。クローラとは顔も合わせようともしない。
「そう邪険にするなよリファ。いきなりでびっくりしたのは俺も同じだって」
「……なのに裸にひん剥いて不埒な真似を」
「いや服着てないのは最初からだってばさ。別に他意はないから」
でもリファは納得すること無く、つーんとした姿勢を崩さない。
「キスしてくれるっていうから待ってたのに……あろうことかどこぞの者とも知れぬおなごと……」
なんかブツブツ言ってる。もういいやほっとこう。
「そんじゃクローラ、次いいかな?」
「……」
だがクローラは俺の呼びかけに応じることなく、リファの横顔をじっと見つめていた。なんだ、金髪碧眼がそんなに珍しいのかな。
視線に気づいたリファはうっとおしそうな目を女奴隷に向ける。
「なんだ、私の顔になにかついてるのか?」
「い、いえその……もし間違っていたら申し訳ないのですが、もしかして以前私を助けてくださった方でしょうか」
「……?」
リファはその問いかけに眉をひそめると、クローラは慌てながら釈明した。
「す、すみません。ワイヤード騎士団と聞いて、かつてお世話になった方の一人を思い出してしまったもので」
「そうなの?」
「はい。私が危ない目にあっていたところを、すんでのところで救っていただきました」
それが本当だとしたら、意外なところでニアミスしてんな。ってことはクローラもワイヤード帝国領内出身なのかな。どうであれ、この鳥頭が覚えているかどうかは疑問だけど。
「具体的にどんな感じで?」
「はい。私はその時、ワイヤード国領内で悪評高い逆賊にとらわれておりまして」
「うんうん」
「奴隷の相場では、私は結構品質が良いらしく高値で取引されていたんです。それを力づくで奪おうとする方もいるというのは珍しい話ではありませんでした。まさか彼らとは思いませんでした」
「……ん?」
「そして私が彼らのアジトに連れて行かれてしばらくした後、帝国騎士団の方の一人がそこに乗り込んできたのです」
「……」
ちら、と俺は横のリファを見た。
ピクピクと頬の筋肉が引きつっているのが見て取れる。早くも嫌な予感がした。
「その方はその場に来るなり、あれよあれよという間に逆賊に捕縛されてしまい、子どもみたいにわんわん泣き叫んでいました。えっと、なんて言ってましたっけ……」
「『くっ殺せ』?」
「そうそれ」
……。
……………。
…………………………。
隣のリファのカップを持つ手がガクガク震えているのを横目で確認。めちゃくちゃこぼれて彼女のネグリジェにかかりまくってるのだが、本人はそんなの意識の範疇外の模様。
「……で、その後は?」
「はい。その騎士団の方はすぐに首を掻っ切られて殺されてしまいまして。あっけなかったです」
「お、おう」
「でも、そのおかげで私は彼らの隙を見て逃げ出せることができたんですよ! 命拾いしました!」
喜々として語るクローラ。今にも決壊しそうな表情を必死で保っているリファ。
あ、これアカンやつや。それ以上いけない。
「で、その騎士団の人――金髪で青い目をしたその命の恩人にそちらの方がすごーく似てるような気がして、もしかしてと思いまして!」
「ぐはぁっ!!!」
命の恩人、そこで吐血。やめて! もうリファのライフは0よ!
しかし、クローラさんはなおもドロー、モンスターカード。
「でも、やはり私の勘違いなようでした。リファレンスさんのような凛々しく、兵長という立場にまで上り詰めるような実力のあるお方が、いくら私を助けるためとはいえあんな無様な醜態を晒すはずがありませんもの」
「あばばばばばばばば……」
えー、その人は死んで転生した後も、血の泡を吹き出して白目を剥くという醜態を現在進行形で晒しております。現場からは以上です。
「きっと、囮捜査か何かで投入された新兵さんに違いないですね。すみませんリファレンスさん、関係ないことを長々と」
「……」
座ったまま反応なし。死亡確認。眠れ安らかに。
「というわけで、話が逸れてしまったので改めて自己紹介させていただきますね」
そんな彼女の心中など察することもなく、クローラは屈託のない笑顔で続ける。
「クローラ・クエリ。本日からこちらの家で奴隷として、日々のお世話をさせていただきますので、どうかお見知りおきを」
そういってペコリと頭を下げる彼女に、俺は苦笑しながら返事を返す。
「う、うん。よろしく。まぁその……なんだ……異世界に転生して色々大変だとは思うけど……そのへんはね、いろいろこちらの方でもフォローするんで。何かあれば遠慮なく言ってね」
「はい。ありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります。ご主人様も、私にしてほしいことがあればいつでもお応えしますので。料理でも、家事でもなんなりと」
それに関しては、まだリファのほうがマシなレベルなので任せるのは当分先になりそうですけどね。
「それに……下のお世話の方も、お望みとあらばいつでも」
「ファッ!?」
クローラが頬を染めながら言った瞬間、リファさん再起動。
「だっ、だだだだだダメだダメだ! そんなん絶対ダメ!」
頭から煙を出しながら子どもみたいにそう喚き出す。また醜態晒してまっせ女騎士。
だがクローラは、何がダメなのか理解できないと言ったふうに小首を傾げるばかり。
「しかし、奴隷が主の性欲処理を担当するのは当然のことではないかと」
「そ、そうかもしれんがダメなのだ! なぜならえっと……えっと……」
目をぐるぐる回しながら、リファは必死に反論を模索している。そしてやけくそ気味に言い放った言葉とは――。
「ま、マスターの性欲処理の相手は私だからだ!」
「騎士は純潔を守らないといけなかったはずでは?」
二秒で論破♨
はい女騎士に追加ダメージ入りまーす。
まぁここに来てからこいつは騎士の心構えなんてこれっぽっちも守れちゃいないから当然の結果か。
「というわけなので、今後はリファレンスさんはご主人様の自宅警備に専念していただいて、ご主人様自身のお世話はクローラが担当、ということでよろしいでしょうか」
「……あぅ、そんな……」
もはや再起不能にまで追い込まれたリファは返す言葉もない。
バカにバカをぶつけたらうまくいくかもと思っていたが、予想外の反応が起きたもんだな。
こういうの天然というんだろうか……いや、ある意味これもポンコツなのかな。
少なくともリファよりはマシかなと思うレベルだが、こいつはこいつで一癖も二癖もある奴だから扱いには苦労しそう。
そんなこんなで、新しい同居人が増えたわけだが。これからどうなっちまうんだろうな、俺の家。
「それではご主人様。ふつつか者ですが本日からよろしくお願いしますね。 私、精一杯尽くします!」
「うん、よろしく」
「リファレンスさんも、私の先輩として、色々お聞きすることはあることは思いますが、どうかご助力お願いします」
「……は、はは……」
死体蹴りを食らい続けるリファさんはもう自虐じみた笑い声を発するのみで、まともな人語がその口から出てくることはなかった。
この二人一緒の家にいさせて本当に大丈夫かな?
いや、そこをなんとか大丈夫なようにさせるのが俺の役目ってことか。
二人のマスターとして、俺は彼女らをこの世界で普通に暮らしていけるようにしなければならない。
だったら、家庭内のコミュニケーションごときでつまずいてちゃだめだよな。
ごく普通の学生にすぎない俺だけど、やると決めたからには最後までやり抜いてやるさ。
そんな俺の決意とともに、新しい異世界からの留学生を迎えた新しい日がスタートするのだった。
「――ところで、リファさんはどうしてこの世界に転生してきたんですか?」
「ぐはぁぁぁぁぁ!!!」
オイオイオイ、死ぬわアイツ。
ベッドに横たわるリファのほっぺたを軽くはたくと、彼女は薄っすらと眼を開けた。
「んー……」
そして数秒後にまた閉じる。
最近になってこいつはやたら目覚めが悪くなった。
ここに住み始めて最初の頃は、日の出と同時くらいにはとっくに起きてて俺を起こす側だったのになぁ。
ベッドの上には漫画が散乱しており、スマホが絡まった充電コードにつながれている。
またこいつはスマホの明かりで夜中に漫画読んでたな。一体何時まで起きてたんだか……。
「おーきーろーってばよ」
「うぅ……ん。なんだマスター。もうちょい寝かして……」
「いいから早くしろって……もう俺じゃ手に負えねぇからさ」
「……心配するな、マスターならできる」
聞いたか今の? 自分の責務完全放棄ですぜこいつ。
こいつの本職は騎士。主から命が発せられたら即座に馳せ参じる者がこの体たらくとは……。
ええい、こうなったらこいつが起きそうなワードを片っ端からぶつけていくしかない。
「夜襲だぞ」
「今は朝だぞ」
ごもっとも。
「ジャンプ買いに行こうぜ」
「ハンターを連載してないジャンプに価値などない」
冨樫仕事しろ。
「じゃあ、今日どこか好きなとこ連れてってやるよ。どこ行きたい?」
「家」
不動の精神(物理)
だーめだこりゃ。梃子でも起きる気配ねぇわ。なんかいい手はないものか……。
「……」
押してダメならなんとやら、か。
俺はしばらく考え込んだ末、彼女の耳元にそっと口を寄せて囁いた。
「起きないなら、このままキスしちまうぞ?」
「!!?」
……。
無言。
もはや言い返してくることすらしなくなったか。
何事にも動じないという心構えは騎士ゆえなのだろうが、こんなところで発揮されても困るんだよ。
いや、こいつの場合は単に意地張ってるだけか。起きろ起きろと言われると、かえって起きたくなくなるのはわかるけどさ。
「リファ?」
「起きない」
「は?」
「絶っっっ対起きない!」
悪化した。
くっそ逆効果だったか。キャラじゃないのに軽々しくキザったらしいセリフ吐くもんじゃないね、反省。
「私は起きないぞ……この命に変えても寝床からは出ない! どうしても起きてほしかったら早く――」
「わかった、わかったよもう」
しょうがない、もう諦めよう。もともとそこまで期待してなかったしな。
それによくよく考えたら、バカにバカをぶつけたら解決するだろうなんて甘い考えをしてた俺が一番悪いな。マイナスにマイナス足してもプラスにはならん。
「あ、あの……」
すると、背後から全裸女奴隷ことクローラがオドオドしながら話しかけてきた。
「ご主人様、そちらの方は……?」
「あぁ、こいつは……なんていうか、お前の同僚というか、先輩みたいなもの」
「先輩、ですか……ということは、私と同じ『転生者』ということでしょうか」
「そういうこと」
そう説明したものの、まだ彼女は何か訊きたそうな顔をしてそわそわしている。
「どうした?」
「いえ……あまりこういうことをお尋ねするのは不躾のような気がするのですが……」
「?」
「その、ご主人様は……その方と日常的にキスをされている間柄なのでしょうか?」
「ぶっ」
面食らった。ここでもさっきの軽率な行動が裏目に出てるとは。更に反省。
俺は手を振りながら慌てて否定。
「違うよ。今のはただとっさに口に出ただけで」
「そのようなことがとっさに口に出せるほど、というわけですか」
「別にそういうわけじゃ……」
確かにあんなことサラッと口に出せる俺も俺だけど、クローラももっと関心持つとこあるでしょうに。同じ境遇の持ち主なら、出身はどことか前世では何をやってたのかとか。
「もしかして、クローラはお二人の邪魔をしてしまったのでは……」
「ゑ? いやいやそんなことないよ。こいつとはそんな関係じゃないから」
「そう、なのですか?」
上目遣いにそう訊いてくる彼女に俺は笑顔で頷く。
「そうだよ。一緒に暮らしてるからそういうふうに思うのも仕方ないとは思うけど……でもそれはクローラも同じだろ」
「!」
「今日から君もここに住むんだからさ。邪魔者扱いなんてするわけないだろ」
「……それは」
彼女は正座したまま、両脚の間に両手を挟んでうつむくと掠れるような声で呟いた。
「それは……私にもお情けをいただける、ということでしょうか」
「……What?」
「っも、申し訳ありません! 私ったら、奴隷の身でありながら出過ぎたことを……」
急いで彼女はまた額をカーペットにこすりつけて土下座。
お情けって……今日び聞かねぇなそういう言葉。
しっかし、思い返してみれば女と一つ屋根の下で暮らしてるってのにそういうシチュエーションが一切なかったってのも随分不自然な感じだ。
それも、リファのポンコツ度がひどすぎてそういう感情というか、欲求が全然湧いてこなかったっていうのが一番大きいんだと思う。
でも……もし彼女がいつかまともな生活ができるようになって、常識もきちんとわきまえられるようになったら……そういうことにも発展しうるのだろうか。
「まぁ、否定はできないんじゃないか?」
「はい?」
俺がクローラの方を見ずに切り出すと、彼女は呆けた声を上げた。
「俺だって、いつか決まった相手と一緒になりたいとかいう願望がないわけじゃないし。惹かれるような女性が傍にいたら、きっと本当にそんな関係になることもありうるとは思う」
「ご主人様……」
俺が顔を戻すと、クローラはまっすぐ俺に視線を向けていた。
その真っ黒な瞳はどこまでも純粋で、吸い込まれそうなものだった。
彼女と目が合った俺は、ごくりと生唾を飲み下す。クローラもまた、一言も言葉を発さずに俺を見つめ返してくる。
なんだろう、なんだこの状況……すっげぇアレじゃね?
女奴隷は頬を染めながら潤んだ瞳で俺を捉えて離さない。彼女に見つめられていると、鼓動の音がだんだんと大きくなっていくのが感じられる。
おいおいまじかよ。ここでしちゃうの? いつかきっと、って言った矢先なのに!
起きないとこのままキスするぞ(リファにとは言ってない)ってか!? 日本語ってやべぇな。
そのままじりじりと互いの距離が縮まり、もう目と鼻の先に相手の顔が迫っているという時。
「すみません、やはり出過ぎた真似でした! どうかお許しくださいませ!」
いきなりクローラは再びダイナミック土下座。そのリアクションに驚いた俺も正気に戻る。
「あ、全然気にしてないから大丈夫だよ。俺もちょっと変な気分に……」
俺は笑って水に流そうとするが、クローラは気が触れたように涙声で必死に謝り続けた。
「申し訳ございません! もう二度とこのような不躾な行いはいたしませぬゆえ! ど、どうか……」
「いや、だからそんな謝らないでってば。俺は全然構いやしないから」
「し、しかし……」
「言ったでしょ? ありのままの俺を受け入れろ、ってさ。俺が気にしてないなら、君が謝る理由もない。だろ?」
「あ、あの……そうではなくて……」
「ん? じゃ何よ」
一瞬疑問に思った俺が問い返すと、クローラは答えるのに躊躇していたようだったが、やがて観念したように顔を伏せると、自分が執拗に謝る理由を言った。
「う、後ろのお方が……」
俺は恐る恐る振り返る。
するとそこには――。
漆黒のオーラを身にまとい、赤い眼光を揺らし、野獣のような吐息を立てている女騎士の姿が。
「マスター……貴っ様……」
オイオイオイ、死ぬわ俺。
○
「じゃあ自己紹介からいこうか」
リファ、クローラ、そして俺の3人はちゃぶ台を囲って円卓会議を開いていた。
ちなみにクローラにはさっきTシャツとズボンを着せておいた。いつまでも裸のままにしておくわけにもいかなかったので。
「私が衣服を着るなど……あってよいのでしょうか」
心ここにあらずといった感じでクローラはそう言うが、むしろ着てもらわないと困るんです。
リファの時は服の素材を色々気にしていたが、今回は着ること自体を気にしてくるとはな。
ていうか奴隷が服着ちゃいけないなんてそんな決まり聞いたことねぇぞ。ワイヤードとは違うのか?
常に全裸でいることを強制とか、こいつの前の主人は一体どういう思考回路してんだか。
「まぁ場に合わせるためだと思って着といてよ。えっと、自己紹介だけど……まずリファよろしく」
「……ワイヤード帝国元騎士団兵長、現マスターの自宅警備隊。リファレンスだ」
短い自己紹介をして彼女はそっぽを向き、目の前の紅茶をすすりはじめた。クローラとは顔も合わせようともしない。
「そう邪険にするなよリファ。いきなりでびっくりしたのは俺も同じだって」
「……なのに裸にひん剥いて不埒な真似を」
「いや服着てないのは最初からだってばさ。別に他意はないから」
でもリファは納得すること無く、つーんとした姿勢を崩さない。
「キスしてくれるっていうから待ってたのに……あろうことかどこぞの者とも知れぬおなごと……」
なんかブツブツ言ってる。もういいやほっとこう。
「そんじゃクローラ、次いいかな?」
「……」
だがクローラは俺の呼びかけに応じることなく、リファの横顔をじっと見つめていた。なんだ、金髪碧眼がそんなに珍しいのかな。
視線に気づいたリファはうっとおしそうな目を女奴隷に向ける。
「なんだ、私の顔になにかついてるのか?」
「い、いえその……もし間違っていたら申し訳ないのですが、もしかして以前私を助けてくださった方でしょうか」
「……?」
リファはその問いかけに眉をひそめると、クローラは慌てながら釈明した。
「す、すみません。ワイヤード騎士団と聞いて、かつてお世話になった方の一人を思い出してしまったもので」
「そうなの?」
「はい。私が危ない目にあっていたところを、すんでのところで救っていただきました」
それが本当だとしたら、意外なところでニアミスしてんな。ってことはクローラもワイヤード帝国領内出身なのかな。どうであれ、この鳥頭が覚えているかどうかは疑問だけど。
「具体的にどんな感じで?」
「はい。私はその時、ワイヤード国領内で悪評高い逆賊にとらわれておりまして」
「うんうん」
「奴隷の相場では、私は結構品質が良いらしく高値で取引されていたんです。それを力づくで奪おうとする方もいるというのは珍しい話ではありませんでした。まさか彼らとは思いませんでした」
「……ん?」
「そして私が彼らのアジトに連れて行かれてしばらくした後、帝国騎士団の方の一人がそこに乗り込んできたのです」
「……」
ちら、と俺は横のリファを見た。
ピクピクと頬の筋肉が引きつっているのが見て取れる。早くも嫌な予感がした。
「その方はその場に来るなり、あれよあれよという間に逆賊に捕縛されてしまい、子どもみたいにわんわん泣き叫んでいました。えっと、なんて言ってましたっけ……」
「『くっ殺せ』?」
「そうそれ」
……。
……………。
…………………………。
隣のリファのカップを持つ手がガクガク震えているのを横目で確認。めちゃくちゃこぼれて彼女のネグリジェにかかりまくってるのだが、本人はそんなの意識の範疇外の模様。
「……で、その後は?」
「はい。その騎士団の方はすぐに首を掻っ切られて殺されてしまいまして。あっけなかったです」
「お、おう」
「でも、そのおかげで私は彼らの隙を見て逃げ出せることができたんですよ! 命拾いしました!」
喜々として語るクローラ。今にも決壊しそうな表情を必死で保っているリファ。
あ、これアカンやつや。それ以上いけない。
「で、その騎士団の人――金髪で青い目をしたその命の恩人にそちらの方がすごーく似てるような気がして、もしかしてと思いまして!」
「ぐはぁっ!!!」
命の恩人、そこで吐血。やめて! もうリファのライフは0よ!
しかし、クローラさんはなおもドロー、モンスターカード。
「でも、やはり私の勘違いなようでした。リファレンスさんのような凛々しく、兵長という立場にまで上り詰めるような実力のあるお方が、いくら私を助けるためとはいえあんな無様な醜態を晒すはずがありませんもの」
「あばばばばばばばば……」
えー、その人は死んで転生した後も、血の泡を吹き出して白目を剥くという醜態を現在進行形で晒しております。現場からは以上です。
「きっと、囮捜査か何かで投入された新兵さんに違いないですね。すみませんリファレンスさん、関係ないことを長々と」
「……」
座ったまま反応なし。死亡確認。眠れ安らかに。
「というわけで、話が逸れてしまったので改めて自己紹介させていただきますね」
そんな彼女の心中など察することもなく、クローラは屈託のない笑顔で続ける。
「クローラ・クエリ。本日からこちらの家で奴隷として、日々のお世話をさせていただきますので、どうかお見知りおきを」
そういってペコリと頭を下げる彼女に、俺は苦笑しながら返事を返す。
「う、うん。よろしく。まぁその……なんだ……異世界に転生して色々大変だとは思うけど……そのへんはね、いろいろこちらの方でもフォローするんで。何かあれば遠慮なく言ってね」
「はい。ありがとうございます。ご期待に添えるよう頑張ります。ご主人様も、私にしてほしいことがあればいつでもお応えしますので。料理でも、家事でもなんなりと」
それに関しては、まだリファのほうがマシなレベルなので任せるのは当分先になりそうですけどね。
「それに……下のお世話の方も、お望みとあらばいつでも」
「ファッ!?」
クローラが頬を染めながら言った瞬間、リファさん再起動。
「だっ、だだだだだダメだダメだ! そんなん絶対ダメ!」
頭から煙を出しながら子どもみたいにそう喚き出す。また醜態晒してまっせ女騎士。
だがクローラは、何がダメなのか理解できないと言ったふうに小首を傾げるばかり。
「しかし、奴隷が主の性欲処理を担当するのは当然のことではないかと」
「そ、そうかもしれんがダメなのだ! なぜならえっと……えっと……」
目をぐるぐる回しながら、リファは必死に反論を模索している。そしてやけくそ気味に言い放った言葉とは――。
「ま、マスターの性欲処理の相手は私だからだ!」
「騎士は純潔を守らないといけなかったはずでは?」
二秒で論破♨
はい女騎士に追加ダメージ入りまーす。
まぁここに来てからこいつは騎士の心構えなんてこれっぽっちも守れちゃいないから当然の結果か。
「というわけなので、今後はリファレンスさんはご主人様の自宅警備に専念していただいて、ご主人様自身のお世話はクローラが担当、ということでよろしいでしょうか」
「……あぅ、そんな……」
もはや再起不能にまで追い込まれたリファは返す言葉もない。
バカにバカをぶつけたらうまくいくかもと思っていたが、予想外の反応が起きたもんだな。
こういうの天然というんだろうか……いや、ある意味これもポンコツなのかな。
少なくともリファよりはマシかなと思うレベルだが、こいつはこいつで一癖も二癖もある奴だから扱いには苦労しそう。
そんなこんなで、新しい同居人が増えたわけだが。これからどうなっちまうんだろうな、俺の家。
「それではご主人様。ふつつか者ですが本日からよろしくお願いしますね。 私、精一杯尽くします!」
「うん、よろしく」
「リファレンスさんも、私の先輩として、色々お聞きすることはあることは思いますが、どうかご助力お願いします」
「……は、はは……」
死体蹴りを食らい続けるリファさんはもう自虐じみた笑い声を発するのみで、まともな人語がその口から出てくることはなかった。
この二人一緒の家にいさせて本当に大丈夫かな?
いや、そこをなんとか大丈夫なようにさせるのが俺の役目ってことか。
二人のマスターとして、俺は彼女らをこの世界で普通に暮らしていけるようにしなければならない。
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ごく普通の学生にすぎない俺だけど、やると決めたからには最後までやり抜いてやるさ。
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