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第十八話 軍略会議
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「この砦は周囲を天然の岩山に囲まれており、入り口は一か所しかない。その入り口に巨神兵が待ち構えており、正面突破が難しくなっている」
軍略会議が行われる天幕にて、三姉妹姫を含む軍の部隊長たちが集結しており、その場にクエイクも出席していた。
人類に奪われたオーク族の砦の奪還作戦。
これまでは攻略法がどうしても見つけられずにいたのだが、ここに来て光明が出た。
それが、クエイクの存在。
「小僧よ。どうだ? 貴様の力でこの巨神兵を除外することができるだろうか?」
一騎当千の巨神兵がこの砦には十体以上常駐しているために、これまで魔王軍も迂闊に手を出せなかった。
しかし、この砦こそ人類が魔界へ侵攻をするにあたって重要な拠点になっていることもあり、是が非でも奪い返さねばならない土地であった。
だからこそ、巨神兵を葬り去る力を持ったクエイクを、皆が求め、そして期待する。
「そうすれば……皆が喜んでくれるなら……俺がやるよ」
「「「「「おおおおおおっ!!!!」」」」」
全てを思い出したクエイクに、一切の迷いも不安もなかった。
リミッターを外して全ての力を開放できるようになった自分の力なら、訳ないことだと確信していた。
アッサリとそう口にするクエイクに、オーク、オーガ、獣人たちの部隊長は感嘆の声を上げる。
「あっ、でも、それだけ力を使ったらまた副作用が……」
「それも大丈夫なのだ♡ 儂らが何時間だろうと濃厚にブルブルしてあげるのだ♡」
「はい。な~~んにも心配いりません♡」
唯一の懸念は副作用であったが、それはむしろ自分たちに任せろとクロースとチヴィーチが名乗りを上げる。
むしろ、望むところだと嬉しそうだ。
「とりあえず、巨神兵以外の敵の数や戦力などの情報収集を早急に行う必要がある。敵も巨神兵が五体も失ったとなれば動揺もするだろうが、戦力増強などをされでもしたら目も当てられぬ」
「うむなのだ。で、尋問の方はどうなっておるのだ? 五人も居たのだから、誰か吐いたか?」
敵の捕虜からの情報収集。それを行うには……いや、吐かせるために何を行うのか?
それはクエイクも理解しており、今回捕虜となった五人の人間は全員が顔見知りだった。
しかしそれでも既に割り切った過去でもあり、クエイクも自分自身が思っている以上に捕虜がどうなったかについて特に何とも思わないほど心は冷めていた。
すると……
「え、ああ、捕虜の男四人からは色々と……ただ、女の方は……」
「女? ああ、一人おったのだ。ウヌら、まさか性欲に溺れて犯し殺したとでも?」
「いえいえ、違いますよ! ただ、その……あの女を最初に味見するのは姫様だと……ですから、まだ……」
「んあ? あ~……」
言いにくそうにしているオークの言葉にチヴィーチはハッとした。
捕虜の女を最初に凌辱するのは自分だと宣言していた。
しかし、その日の夜はクエイクにブルブルされて満足して寝ていたので、結果的に捕虜の女に何もしていないことをようやく思い出した。
そして部下たちもまたその指示を殊勝に守っていたのだ。
「あ~……ちなみに、他の男たちから情報は?」
「ええ、バッチリですぜ。てか、どいつもこいつも根性なさすぎて、尋問のし甲斐もなかったですぜ。俺がテキトーに選んだ男の指を一本ポキッとするだけで鼻水垂らしてベラベラ喋りやがって……他の奴らから聞くまでもなく色々と聞き出せましたぜ」
「ほ~……なるほどなのだ。偉そうにしてても、巨神兵失えば中身はただのヘタレ根性無しのヘタレマウンテンか……スーパービンビン勃起チンポマウンテンの旦那様とはそこが違うのだ♡」
「は、はぁ……で、どうしましょうか?」
「う~ん……儂にはもう旦那様がおるしな~」
少し考える様子を見せるチヴィーチ。だが、既に興味も失せた様子で……
「よし。捕虜は死刑にしていいのだ。女はウヌらの好きにしていいのだ」
「はは、ありがたき幸せッ!! あっ、いえ、申し訳ありませんが一点よろしいでしょうか!」
女を与えられることに、悦びの笑みを見せる部隊長たち。そして……
「砦に残っている巨神兵は15体……その内の10体の中身は……『銀百合乙女騎士団』と呼ばれる選ばれた女たち……全員があの女騎士将軍ハーラムを信奉する女たちだそうで……」
「ほうほう……」
「そいつら、全員がなかなかの上玉揃いの女たちのようで……その……」
「んふ~、そうかそうかなのだ♪」
それだけで部隊長たちが何を言おうとしているのかを理解したチヴィーチが悪魔の笑みを浮かべる。
そしてチラッとクエイクを伺う。
「のう、旦那様よ。生かして欲しい奴はおるのかなのだ?」
既に割り切った過去。問題ないか?
その問いにクエイクは……
「問題ないよ。別に。あいつらが俺をいらないんだから、俺もあいつらはもういらない」
「そうかなのだ♡」
その迷いない言葉を聞いてチヴィーチは嬉しそうに頷き、
「よし、砦の女たちはウヌらの好きにしていいのだ。その銀百合たちは皆で争奪戦するのだ。気張るのだ♪」
「はい! ありがたき幸せッ!!」
「ただし、女将軍ハーラムだけは儂に寄越すのだ。相当の美貌と聞くので、それだけは喰いたいのだ」
「承知しました!」
「では、進軍の準備なのだ! 明日には奴らに阿鼻叫喚の地獄を見せてやるのだ!」
血と肉に飢えて、更には人類に対する深いに憎しみや怒りや欲望をぶつけたい、各々の想いを抱いた魔族たちが決起の声を上げる。
そんな中、クエイクは一切躊躇いもなければ心も痛まない……が……
「チヴィーチ……」
「ん? なんなのだ? 旦那様よ」
「俺、頑張るし役に立つ……人間にも容赦しない……だけど……」
「ん?」
人間に何の容赦もない……が、一つだけクエイクには未練があり……
「帝国の……ジェラシ姫……」
「ん? おお、あの女がどうかしたのだ?」
「今後人類と戦う中であの人だけは……助け……ううん……俺に……欲しい……」
唯一自分を欲してくれた女だけは……と、一つだけクエイクはワガママを言った。
その言葉を意外に思って、チヴィーチとクロースは少しむくれたが、初めて欲しいものを口にしたクエイクに深くは聞かず、優しく頷いた。
軍略会議が行われる天幕にて、三姉妹姫を含む軍の部隊長たちが集結しており、その場にクエイクも出席していた。
人類に奪われたオーク族の砦の奪還作戦。
これまでは攻略法がどうしても見つけられずにいたのだが、ここに来て光明が出た。
それが、クエイクの存在。
「小僧よ。どうだ? 貴様の力でこの巨神兵を除外することができるだろうか?」
一騎当千の巨神兵がこの砦には十体以上常駐しているために、これまで魔王軍も迂闊に手を出せなかった。
しかし、この砦こそ人類が魔界へ侵攻をするにあたって重要な拠点になっていることもあり、是が非でも奪い返さねばならない土地であった。
だからこそ、巨神兵を葬り去る力を持ったクエイクを、皆が求め、そして期待する。
「そうすれば……皆が喜んでくれるなら……俺がやるよ」
「「「「「おおおおおおっ!!!!」」」」」
全てを思い出したクエイクに、一切の迷いも不安もなかった。
リミッターを外して全ての力を開放できるようになった自分の力なら、訳ないことだと確信していた。
アッサリとそう口にするクエイクに、オーク、オーガ、獣人たちの部隊長は感嘆の声を上げる。
「あっ、でも、それだけ力を使ったらまた副作用が……」
「それも大丈夫なのだ♡ 儂らが何時間だろうと濃厚にブルブルしてあげるのだ♡」
「はい。な~~んにも心配いりません♡」
唯一の懸念は副作用であったが、それはむしろ自分たちに任せろとクロースとチヴィーチが名乗りを上げる。
むしろ、望むところだと嬉しそうだ。
「とりあえず、巨神兵以外の敵の数や戦力などの情報収集を早急に行う必要がある。敵も巨神兵が五体も失ったとなれば動揺もするだろうが、戦力増強などをされでもしたら目も当てられぬ」
「うむなのだ。で、尋問の方はどうなっておるのだ? 五人も居たのだから、誰か吐いたか?」
敵の捕虜からの情報収集。それを行うには……いや、吐かせるために何を行うのか?
それはクエイクも理解しており、今回捕虜となった五人の人間は全員が顔見知りだった。
しかしそれでも既に割り切った過去でもあり、クエイクも自分自身が思っている以上に捕虜がどうなったかについて特に何とも思わないほど心は冷めていた。
すると……
「え、ああ、捕虜の男四人からは色々と……ただ、女の方は……」
「女? ああ、一人おったのだ。ウヌら、まさか性欲に溺れて犯し殺したとでも?」
「いえいえ、違いますよ! ただ、その……あの女を最初に味見するのは姫様だと……ですから、まだ……」
「んあ? あ~……」
言いにくそうにしているオークの言葉にチヴィーチはハッとした。
捕虜の女を最初に凌辱するのは自分だと宣言していた。
しかし、その日の夜はクエイクにブルブルされて満足して寝ていたので、結果的に捕虜の女に何もしていないことをようやく思い出した。
そして部下たちもまたその指示を殊勝に守っていたのだ。
「あ~……ちなみに、他の男たちから情報は?」
「ええ、バッチリですぜ。てか、どいつもこいつも根性なさすぎて、尋問のし甲斐もなかったですぜ。俺がテキトーに選んだ男の指を一本ポキッとするだけで鼻水垂らしてベラベラ喋りやがって……他の奴らから聞くまでもなく色々と聞き出せましたぜ」
「ほ~……なるほどなのだ。偉そうにしてても、巨神兵失えば中身はただのヘタレ根性無しのヘタレマウンテンか……スーパービンビン勃起チンポマウンテンの旦那様とはそこが違うのだ♡」
「は、はぁ……で、どうしましょうか?」
「う~ん……儂にはもう旦那様がおるしな~」
少し考える様子を見せるチヴィーチ。だが、既に興味も失せた様子で……
「よし。捕虜は死刑にしていいのだ。女はウヌらの好きにしていいのだ」
「はは、ありがたき幸せッ!! あっ、いえ、申し訳ありませんが一点よろしいでしょうか!」
女を与えられることに、悦びの笑みを見せる部隊長たち。そして……
「砦に残っている巨神兵は15体……その内の10体の中身は……『銀百合乙女騎士団』と呼ばれる選ばれた女たち……全員があの女騎士将軍ハーラムを信奉する女たちだそうで……」
「ほうほう……」
「そいつら、全員がなかなかの上玉揃いの女たちのようで……その……」
「んふ~、そうかそうかなのだ♪」
それだけで部隊長たちが何を言おうとしているのかを理解したチヴィーチが悪魔の笑みを浮かべる。
そしてチラッとクエイクを伺う。
「のう、旦那様よ。生かして欲しい奴はおるのかなのだ?」
既に割り切った過去。問題ないか?
その問いにクエイクは……
「問題ないよ。別に。あいつらが俺をいらないんだから、俺もあいつらはもういらない」
「そうかなのだ♡」
その迷いない言葉を聞いてチヴィーチは嬉しそうに頷き、
「よし、砦の女たちはウヌらの好きにしていいのだ。その銀百合たちは皆で争奪戦するのだ。気張るのだ♪」
「はい! ありがたき幸せッ!!」
「ただし、女将軍ハーラムだけは儂に寄越すのだ。相当の美貌と聞くので、それだけは喰いたいのだ」
「承知しました!」
「では、進軍の準備なのだ! 明日には奴らに阿鼻叫喚の地獄を見せてやるのだ!」
血と肉に飢えて、更には人類に対する深いに憎しみや怒りや欲望をぶつけたい、各々の想いを抱いた魔族たちが決起の声を上げる。
そんな中、クエイクは一切躊躇いもなければ心も痛まない……が……
「チヴィーチ……」
「ん? なんなのだ? 旦那様よ」
「俺、頑張るし役に立つ……人間にも容赦しない……だけど……」
「ん?」
人間に何の容赦もない……が、一つだけクエイクには未練があり……
「帝国の……ジェラシ姫……」
「ん? おお、あの女がどうかしたのだ?」
「今後人類と戦う中であの人だけは……助け……ううん……俺に……欲しい……」
唯一自分を欲してくれた女だけは……と、一つだけクエイクはワガママを言った。
その言葉を意外に思って、チヴィーチとクロースは少しむくれたが、初めて欲しいものを口にしたクエイクに深くは聞かず、優しく頷いた。
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