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第四十二話 女神の訪問
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帝都の宮殿内にある大会議室。何十人もの将や大臣、さらには王族も交えて日夜激しく議論交わされる会議室に、この日は一人の客が招かれていた。
「う~ん、グッドな味デース。帝国の紅茶はなかなかの味デース」
紅茶を飲む一人の若い女。長い茶髪を靡かせて、その瞳には黒縁の眼鏡をかけて妖艶に微笑む。
その身に真っ白い白衣に膝上までの黒いピチピチのミニスカートに黒いタイツ。
そして何よりも目に付くのは、白衣の下の白いシャツはボタンがはち切れんばかりにまでなっている、デカすぎる胸である。
「紅茶も~、女の子も~、男の子も~、カワイイ子が多くて、相変わらずこの国は好きデ~ス♡」
そして、そんな体を持ちながら本人もいやらしさを隠すことなく、むしろ押し出して、目が合った者たちには誘惑するように微笑んだりウインクしたりする。
しかし、そんな女に地上の盟主たる帝国における重鎮たちの誰もが迂闊に手を出せないでいた。
なぜなら……
「そ、それで、女神様……その、お話の続きですが……」
「ん? オー、そうデーシタ」
明らかに年下で慇懃無礼な様子のその女に、帝国のトップたる皇帝すら敬語を使ってしまう。
それもそのはず。
何故なら、彼女は彼らにとってはただの女でもなければ、自分たちと同じ人間だとも思っていない。
「私があなたたちにあげマーシタ、例のマッサージ得意なバイブくん……クエイク坊や……彼に何があったのデースか?」
「ッ!!??」
女神の問いに、大会議室に居た帝国の重鎮たち全員の身体が強張った。
何故なら、女神が尋ねたそのマッサージ師は、先日廃棄処分したのだから。
「例のマッサージ師は……俺がこの手で始末したはずです」
「ワッツ?」
そのとき、一人の若い男が手を上げて女神にそう答えた。
端正な顔立ちした夕焼け色の髪をした男。
その男こそが、帝国が、そして人類が誇る若き英雄、『勇者・セルフ』である。
「ハンサムボーイ……どういうことデースか?」
女神の追及で皆に緊張感が走る。
それもそのはずだ。
そもそも、彼らが処分したマッサージ師ことクエイクは、元々は巨神兵と同じで女神より人類に対して与えられた神兵器の一つ。
それを使えないという理由……というのは建前で、本当の所は彼らが慕う帝国の姫であるジェラシがドップリハマって寵愛していたことに嫉妬し、貰い物だというのに自分たちの手で勝手に廃棄処分してしまったからだ。
今になってそのことに気づき、勇者や皇帝を始めとする帝国の重鎮たちは「女神から叱責を受けるのではないか?」と少し怯えた表情を見せる。
「その、あいつは……そのマッサージ機能を卑猥なことに使おうとして、我らが尊き姫殿下を快楽に堕とそうとしたのです」
「ほぉ~」
「あのままでは、姫殿下の人格が変わってしまう……国家、人類の危機にも直結すると考え……その前に奴をこの手で廃棄処分しました」
嘘は言わず、なるべく自分たちは悪くないという方向へ話を持っていこうとする勇者・セルフ。
しかし、彼らの心配は別に女神にとってはどうでもいいことであった。
「オ~、そうデースか。別にあの子はあなたたちにあげたものデースから、どうしようとあなたたちの自由デース。いらないから捨てたのなら、それで結構デース」
「あ、そ、そうですか……」
女神が特に怒ることもない様子なので、そのことに一同はとりあえずの安堵を見せる。
だが、女神が気にしているのは、そんなことではなかった。
「た・だ……その廃棄処分したはずのクエイク坊やは……今、魔界に居るのは捨てられたからデースか?」
「ッ!?」
そう、女神が気にしているのは帝国の者たちがクエイクをどう扱ったかではなく、クエイクが今現在、魔界に居るということだった。
そしてそのことは、クエイクを壊したと思っていたセルフたちには寝耳に水であった。
「それです。むしろ、それは本当なのですか? 俺は、完全にあいつを破壊したと……」
「ノンノン、破壊されてマセーン。彼の生体反応はちゃんと魔界からピコーンピコーンしてマース。つまり、彼は生きていマース。ビンビンデース♪」
「なんと……そうでしたか。おのれ……しぶとい奴め……」
クエイクが生きているということに驚くと同時に舌打ちするセルフ。そう、彼らにとっては「その程度」のことであった。
「ちっ、このことを姫殿下には……陛下、どうなさいます?」
「う~む……知られるとまた……やれやれ……だな。しかし、あやつに力も武力も魔力もない。魔界で生きていたからなんだと? むしろ魔族どもに殺されているのでは?」
女神からクエイクの扱いを特に咎められないというのなら、クエイクが実は生きていたということなど、彼らにとってはそれほど重大なことでもなかった。
気にすることは精々、ジェラシが知ったらまた面倒なことになるというだけだった。
「そうデーシタか……ふむふむ……分かりマーシタ。つまりあなたたちは何も知らず……捨てた後のことは何も分からないと……そうデースか」
「女神様?」
「ふふふ、重要なのはクエイク坊やの扱いがどうとか、生きているか死んでいるとかではなく……現在、彼に装着していたリミッターが外れていること……あなたたちがそれを知っているのか、知っていないのかデーシタが、どうやら知らなかったようデースね……」
「はい? りみったー?」
「ふふふ……私には予想外デーシタが、これはこれで興味深いデースね……彼の超振動が果たして、人類、魔族、そしてこの星にどのような影響を及ぼすか……注目デースね」
「め、女神様?」
聞きなれない言葉を呟き、不気味に笑う女神にセルフたちはゾッと寒気がした。
女神の機嫌を損ねるようなことが無かったことに安堵したというのに、ひょっとしたら自分たちはとんでもない過ちを犯していたのではないか? と、重鎮たちにも緊張が走る。
そして、そのとき……
「急報ッッ!!」
「「「「「ッッ!!!???」」」」」
大会議室に突如慌ただしい兵が駆け込んできた。
「なんだ! 今は女神様が降臨されているというのに、失礼であろう!」
「オ~、気にしなくてイイデース」
一体何事かと皆が注目する中、慌ただしく駆け込んできたその兵は……
「ま……魔界のレイブレーブ砦より、魔水晶を使った連絡が! ……その……ハ、ハーラム将軍からで……」
マジックアイテムの一種である魔水晶。遠く離れた者同士で会話をしたり、姿や風景を映し出すことのできるものである。
それを使って、魔界に駐留している仲間からの連絡。
そのことを顔を青くして報告する兵の男。
何があったのか……
「と、とにかく、今、映し出しますので……御覧になってください」
その後に続いて、巨大な魔水晶を他の兵たちが大会議室に運び込む。
そして、その水晶にレイブレイーブ砦、および現在のハーラムの姿が映し出され――――
「う~ん、グッドな味デース。帝国の紅茶はなかなかの味デース」
紅茶を飲む一人の若い女。長い茶髪を靡かせて、その瞳には黒縁の眼鏡をかけて妖艶に微笑む。
その身に真っ白い白衣に膝上までの黒いピチピチのミニスカートに黒いタイツ。
そして何よりも目に付くのは、白衣の下の白いシャツはボタンがはち切れんばかりにまでなっている、デカすぎる胸である。
「紅茶も~、女の子も~、男の子も~、カワイイ子が多くて、相変わらずこの国は好きデ~ス♡」
そして、そんな体を持ちながら本人もいやらしさを隠すことなく、むしろ押し出して、目が合った者たちには誘惑するように微笑んだりウインクしたりする。
しかし、そんな女に地上の盟主たる帝国における重鎮たちの誰もが迂闊に手を出せないでいた。
なぜなら……
「そ、それで、女神様……その、お話の続きですが……」
「ん? オー、そうデーシタ」
明らかに年下で慇懃無礼な様子のその女に、帝国のトップたる皇帝すら敬語を使ってしまう。
それもそのはず。
何故なら、彼女は彼らにとってはただの女でもなければ、自分たちと同じ人間だとも思っていない。
「私があなたたちにあげマーシタ、例のマッサージ得意なバイブくん……クエイク坊や……彼に何があったのデースか?」
「ッ!!??」
女神の問いに、大会議室に居た帝国の重鎮たち全員の身体が強張った。
何故なら、女神が尋ねたそのマッサージ師は、先日廃棄処分したのだから。
「例のマッサージ師は……俺がこの手で始末したはずです」
「ワッツ?」
そのとき、一人の若い男が手を上げて女神にそう答えた。
端正な顔立ちした夕焼け色の髪をした男。
その男こそが、帝国が、そして人類が誇る若き英雄、『勇者・セルフ』である。
「ハンサムボーイ……どういうことデースか?」
女神の追及で皆に緊張感が走る。
それもそのはずだ。
そもそも、彼らが処分したマッサージ師ことクエイクは、元々は巨神兵と同じで女神より人類に対して与えられた神兵器の一つ。
それを使えないという理由……というのは建前で、本当の所は彼らが慕う帝国の姫であるジェラシがドップリハマって寵愛していたことに嫉妬し、貰い物だというのに自分たちの手で勝手に廃棄処分してしまったからだ。
今になってそのことに気づき、勇者や皇帝を始めとする帝国の重鎮たちは「女神から叱責を受けるのではないか?」と少し怯えた表情を見せる。
「その、あいつは……そのマッサージ機能を卑猥なことに使おうとして、我らが尊き姫殿下を快楽に堕とそうとしたのです」
「ほぉ~」
「あのままでは、姫殿下の人格が変わってしまう……国家、人類の危機にも直結すると考え……その前に奴をこの手で廃棄処分しました」
嘘は言わず、なるべく自分たちは悪くないという方向へ話を持っていこうとする勇者・セルフ。
しかし、彼らの心配は別に女神にとってはどうでもいいことであった。
「オ~、そうデースか。別にあの子はあなたたちにあげたものデースから、どうしようとあなたたちの自由デース。いらないから捨てたのなら、それで結構デース」
「あ、そ、そうですか……」
女神が特に怒ることもない様子なので、そのことに一同はとりあえずの安堵を見せる。
だが、女神が気にしているのは、そんなことではなかった。
「た・だ……その廃棄処分したはずのクエイク坊やは……今、魔界に居るのは捨てられたからデースか?」
「ッ!?」
そう、女神が気にしているのは帝国の者たちがクエイクをどう扱ったかではなく、クエイクが今現在、魔界に居るということだった。
そしてそのことは、クエイクを壊したと思っていたセルフたちには寝耳に水であった。
「それです。むしろ、それは本当なのですか? 俺は、完全にあいつを破壊したと……」
「ノンノン、破壊されてマセーン。彼の生体反応はちゃんと魔界からピコーンピコーンしてマース。つまり、彼は生きていマース。ビンビンデース♪」
「なんと……そうでしたか。おのれ……しぶとい奴め……」
クエイクが生きているということに驚くと同時に舌打ちするセルフ。そう、彼らにとっては「その程度」のことであった。
「ちっ、このことを姫殿下には……陛下、どうなさいます?」
「う~む……知られるとまた……やれやれ……だな。しかし、あやつに力も武力も魔力もない。魔界で生きていたからなんだと? むしろ魔族どもに殺されているのでは?」
女神からクエイクの扱いを特に咎められないというのなら、クエイクが実は生きていたということなど、彼らにとってはそれほど重大なことでもなかった。
気にすることは精々、ジェラシが知ったらまた面倒なことになるというだけだった。
「そうデーシタか……ふむふむ……分かりマーシタ。つまりあなたたちは何も知らず……捨てた後のことは何も分からないと……そうデースか」
「女神様?」
「ふふふ、重要なのはクエイク坊やの扱いがどうとか、生きているか死んでいるとかではなく……現在、彼に装着していたリミッターが外れていること……あなたたちがそれを知っているのか、知っていないのかデーシタが、どうやら知らなかったようデースね……」
「はい? りみったー?」
「ふふふ……私には予想外デーシタが、これはこれで興味深いデースね……彼の超振動が果たして、人類、魔族、そしてこの星にどのような影響を及ぼすか……注目デースね」
「め、女神様?」
聞きなれない言葉を呟き、不気味に笑う女神にセルフたちはゾッと寒気がした。
女神の機嫌を損ねるようなことが無かったことに安堵したというのに、ひょっとしたら自分たちはとんでもない過ちを犯していたのではないか? と、重鎮たちにも緊張が走る。
そして、そのとき……
「急報ッッ!!」
「「「「「ッッ!!!???」」」」」
大会議室に突如慌ただしい兵が駆け込んできた。
「なんだ! 今は女神様が降臨されているというのに、失礼であろう!」
「オ~、気にしなくてイイデース」
一体何事かと皆が注目する中、慌ただしく駆け込んできたその兵は……
「ま……魔界のレイブレーブ砦より、魔水晶を使った連絡が! ……その……ハ、ハーラム将軍からで……」
マジックアイテムの一種である魔水晶。遠く離れた者同士で会話をしたり、姿や風景を映し出すことのできるものである。
それを使って、魔界に駐留している仲間からの連絡。
そのことを顔を青くして報告する兵の男。
何があったのか……
「と、とにかく、今、映し出しますので……御覧になってください」
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