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第26話 脚でどうにかする
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「ならば、試してみるか」
クールなようで激情的にシィーリアスへ向かおうとするカイ。
それだけカイもシィーリアスに敗れたのが納得できないようだ。
しかし……
「それまでにせよ、授業中だ!」
ぶつかる寸前、二人の間に剣閃が割って入った。
「むっ……」
「あっ、クルセイナ……」
それは、訓練用の木剣を持ったクルセイナであった。
「カイよ。昨日の入学式でのトラブルに引き続き、授業にまで問題を持ち込むのは看過できん。周りの迷惑を考えよ。シィー殿は『戦わぬ』と言っているだろう」
「………………」
「あなたが桁外れに優秀であり、自分自身の力に絶対の自信を持っていたことは伺えるが、それでも不覚を取ったことをシィー殿に八つ当たりし、授業の妨害まですることは見過ごせぬ」
生真面目な優等生気質のクルセイナならではである。
正論を突き付けて、ランクはカイに及ばないまでも怯むことなくカイに物申す。
「ええ、クルセイナさんの言う通りですよ、カイくん。模擬戦以外で生徒同士の決闘や喧嘩は校則違反です。昨日はお説教で済ませましたが、今後はそうはいきませんよ」
そしてクルセイナに遅れて女講師も注意する。
「ちっ、生温い平和ボケした世界だ……」
二人の注意やハラハラしたクラスメートたちの様子にカイは仏頂面で舌打ちするも、拳を抑えてシィーリアスに背を向けた。
「ならば、その模擬戦とやらの時期が来たら……お前に真の力を見せてやる……それまでせいぜい浮かれて―――」
「おお、模擬戦! そのようなものがあるのですか! なるほど……学園に公認された戦い……互いの力量や積み上げてきた成果を発揮してぶつけ合う場……素晴らしいではないか!」
覚悟しておけ……と、カイがシィーリアスに宣戦布告をしようとしたところ、それをシィーリアスは被せて万歳した。
「校則違反でもなく学園公認ということであれば僕にも断る理由はない! その場で正々堂々と戦おうではないか、カイよ!」
と、笑顔で握手の手まで差し出すシィーリアスであった。
「……ッ、覚悟しておけ」
当然カイはその握手に応じることはなかった。
だがそれでも、模擬戦であればシィーリアスも戦うというのであればと、カイの瞳が鋭く光った……が……
「ま、待ちなさい!」
そこで女講師はハッとしたように声を上げ……
「確かに今後模擬戦のカリキュラムや、更には学園全体でのイベントもありますが……基本的に模擬戦を認められているのはDランクからで……」
「「「え??」」」
「Eランク以下は危険ということもあり、Dランク昇格までは基本的に基礎トレーニングで……一年修了時までにDに昇格しないと留年と……そうか、シィーリアスくんは入学式後の説明会を受けてないから知らなかったのね」
シィーリアスは現在Fランク。つまり、模擬戦参加どころか、ランクを上げなければ留年までしてしまうのである。
「んな、そ、それは!? あ……」
そして、シィーリアスは改めてフリードに課せられた10の指令を思い出して頭を抱えた。
卒業できなければパーティーへの復帰を認められない。
それはシィーリアスにとっては死刑宣告にも等しかった。
「そ、それはまずい! ティーチャー! どうすれば僕のランクは上がるのでしょうか!」
「そ、それはもちろん、授業で出された課題のクリアや、定期的に行われる実技や筆記試験をパスできれば、学園の権限で昇格させることは……」
「ならば尚更、僕は今回の課題に手こずるわけにはいかぬと……ぬうおおお、どうすれば!」
再び頭を抱えてのたうち回るシィーリアス。
その姿に……
(やはり演技には見えない。シィー殿は本当にFランクだと? つまり肉体の強さだけでAランクのカイに勝ったと……いや、流石にそれは……)
(ほ~ん……シィーさんは魔法が苦手……だから魔法学園に? いえ、なんとなく解せませんわね……シィーさんが演技をしているようにも見えませんけど……)
(ふざけるな……なぜ自分はこんな男に負けた……油断を……いや、油断はしていなかった。それと不可解なのは先ほどのウィンドカッター……詠唱そのものや魔力を練る作業はどう見ても完璧だった……しかし……)
(ひょっとしたら、彼は魔力量が絶対的に低いのかしら? そのため、魔法の詠唱や発動自体は完璧でも、威力までは……)
クルセイナ、フォルト、カイ、女講師は「シィーリアスの魔法がFランクでも、それでも何かがある」と訝しんでいた。
すると……
「ん? これは……」
のたうち回っていたシィーリアスが訓練場の地面を見て何かに気づいた。
「先ほどクルセイナが……」
それは、クルセイナが先ほど割って入ってきたときに、剣を振った余波でできた亀裂。
幼少期より魔法だけでなく剣でも英才教育を受けていたクルセイナの剣腕をもってすれば、魔法を使わなくても剣の衝撃波を飛ばすことができるのだ。
それを見て、シィーリアスは閃いた。
「そうだ、ティーチャー! これならどうでしょうか!」
「え?」
瞳を輝かせて立ち上がったシィーリアス。
名案を思い付いたようで笑顔を浮かべて構え……
「風の精霊王の加護を宿し、刃となりて斬り裂かれん―――――ウィンドカッターッ!!」
再びウインドカッターを発動させるが、それだけでは何も変わらない。
見ているだけで哀れなほどの魔力量。
しかし、そのウィンドカッターをシィーリアスは目標物に向けて放つのではなく、回転しながら自身の脚に気持ち纏わせて……
「いけえええ! 風刃蹴飛!」
「「「「ッッ!!??」」」」
それは、0.1が魔法で、残る全てはキック。
シィーリアスが勢い任せに荒ぶる蹴りを放つ。
その蹴りが、鋭い刃のように真っすぐ轟音響かせて飛び、訓練場の端にある木人を容易く両断してしまった。
「「「「「ッッ!!??」」」」」
先ほどと違い、容易く的に当てて切り裂いたシィーリアス。
普通の生徒たちには……
「あ、当てた!」
「すごい、しかもちゃんと切り裂いた!」
「どうして? さっきは不発だったのに!?」
「なんかダイナミックに蹴るように魔法を放ったら、成功した!?」
「ひょっとして、さっきできなかったのは演技とか?」
と、「シィーリアスがウィンドカッターをできた」と勘違い。
しかし、分かる者たちには分かる。
「い、いや、シィー殿……そ、それは……」
「まぁ! まあまあ! さ~すが、シィーさんですわ~!」
そして、分かった者たちは顔を引きつらせたり、目を輝かせたりしている。
(ちょ、ちょっと待て! 凄まじい速度の蹴りで風の刃を飛ばして、あの距離にある目標物を切り裂いた!? 私の剣でもあそこまでの距離は不可能! いや、魔法ではなく、体術ではあるが……こっちの方がすごいのでは!?)
(蹴りの衝撃波だけで……そういえば、シィーさんはカイの魔法を全部蹴りで破壊してましたし、確かに可能かもしれませんわね~!)
(こ、こいつ……本当に蹴りだけで……アレを直接叩き込まれでもしたら……)
(こ、これは魔法ではなく体術……だけど、一応魔法も発動し……いえいえ、すごいけどこれ、どうなの? どうなの?)
驚愕と同時に、脅威。そしてどう判断すれば? といった様子で動揺が走る。
ただ、シィーリアスは……
「あぁあ~~~!」
頭を抱えて悲鳴のような声を上げ……
「ティーチャーやカイのように脳天から均等に真っ二つにするはずが、肩口から斜めへの袈裟切りになってしまった!? も、もうしわけありません、ティーチャー! 精度を磨いて必ずや成功させてみせます!」
「……え、あ、い、いえ……その……別にそこまでは求めては……」
「うおおお、僕はやるぞォ~~~!」
と、やはりどこかズレていた。
クールなようで激情的にシィーリアスへ向かおうとするカイ。
それだけカイもシィーリアスに敗れたのが納得できないようだ。
しかし……
「それまでにせよ、授業中だ!」
ぶつかる寸前、二人の間に剣閃が割って入った。
「むっ……」
「あっ、クルセイナ……」
それは、訓練用の木剣を持ったクルセイナであった。
「カイよ。昨日の入学式でのトラブルに引き続き、授業にまで問題を持ち込むのは看過できん。周りの迷惑を考えよ。シィー殿は『戦わぬ』と言っているだろう」
「………………」
「あなたが桁外れに優秀であり、自分自身の力に絶対の自信を持っていたことは伺えるが、それでも不覚を取ったことをシィー殿に八つ当たりし、授業の妨害まですることは見過ごせぬ」
生真面目な優等生気質のクルセイナならではである。
正論を突き付けて、ランクはカイに及ばないまでも怯むことなくカイに物申す。
「ええ、クルセイナさんの言う通りですよ、カイくん。模擬戦以外で生徒同士の決闘や喧嘩は校則違反です。昨日はお説教で済ませましたが、今後はそうはいきませんよ」
そしてクルセイナに遅れて女講師も注意する。
「ちっ、生温い平和ボケした世界だ……」
二人の注意やハラハラしたクラスメートたちの様子にカイは仏頂面で舌打ちするも、拳を抑えてシィーリアスに背を向けた。
「ならば、その模擬戦とやらの時期が来たら……お前に真の力を見せてやる……それまでせいぜい浮かれて―――」
「おお、模擬戦! そのようなものがあるのですか! なるほど……学園に公認された戦い……互いの力量や積み上げてきた成果を発揮してぶつけ合う場……素晴らしいではないか!」
覚悟しておけ……と、カイがシィーリアスに宣戦布告をしようとしたところ、それをシィーリアスは被せて万歳した。
「校則違反でもなく学園公認ということであれば僕にも断る理由はない! その場で正々堂々と戦おうではないか、カイよ!」
と、笑顔で握手の手まで差し出すシィーリアスであった。
「……ッ、覚悟しておけ」
当然カイはその握手に応じることはなかった。
だがそれでも、模擬戦であればシィーリアスも戦うというのであればと、カイの瞳が鋭く光った……が……
「ま、待ちなさい!」
そこで女講師はハッとしたように声を上げ……
「確かに今後模擬戦のカリキュラムや、更には学園全体でのイベントもありますが……基本的に模擬戦を認められているのはDランクからで……」
「「「え??」」」
「Eランク以下は危険ということもあり、Dランク昇格までは基本的に基礎トレーニングで……一年修了時までにDに昇格しないと留年と……そうか、シィーリアスくんは入学式後の説明会を受けてないから知らなかったのね」
シィーリアスは現在Fランク。つまり、模擬戦参加どころか、ランクを上げなければ留年までしてしまうのである。
「んな、そ、それは!? あ……」
そして、シィーリアスは改めてフリードに課せられた10の指令を思い出して頭を抱えた。
卒業できなければパーティーへの復帰を認められない。
それはシィーリアスにとっては死刑宣告にも等しかった。
「そ、それはまずい! ティーチャー! どうすれば僕のランクは上がるのでしょうか!」
「そ、それはもちろん、授業で出された課題のクリアや、定期的に行われる実技や筆記試験をパスできれば、学園の権限で昇格させることは……」
「ならば尚更、僕は今回の課題に手こずるわけにはいかぬと……ぬうおおお、どうすれば!」
再び頭を抱えてのたうち回るシィーリアス。
その姿に……
(やはり演技には見えない。シィー殿は本当にFランクだと? つまり肉体の強さだけでAランクのカイに勝ったと……いや、流石にそれは……)
(ほ~ん……シィーさんは魔法が苦手……だから魔法学園に? いえ、なんとなく解せませんわね……シィーさんが演技をしているようにも見えませんけど……)
(ふざけるな……なぜ自分はこんな男に負けた……油断を……いや、油断はしていなかった。それと不可解なのは先ほどのウィンドカッター……詠唱そのものや魔力を練る作業はどう見ても完璧だった……しかし……)
(ひょっとしたら、彼は魔力量が絶対的に低いのかしら? そのため、魔法の詠唱や発動自体は完璧でも、威力までは……)
クルセイナ、フォルト、カイ、女講師は「シィーリアスの魔法がFランクでも、それでも何かがある」と訝しんでいた。
すると……
「ん? これは……」
のたうち回っていたシィーリアスが訓練場の地面を見て何かに気づいた。
「先ほどクルセイナが……」
それは、クルセイナが先ほど割って入ってきたときに、剣を振った余波でできた亀裂。
幼少期より魔法だけでなく剣でも英才教育を受けていたクルセイナの剣腕をもってすれば、魔法を使わなくても剣の衝撃波を飛ばすことができるのだ。
それを見て、シィーリアスは閃いた。
「そうだ、ティーチャー! これならどうでしょうか!」
「え?」
瞳を輝かせて立ち上がったシィーリアス。
名案を思い付いたようで笑顔を浮かべて構え……
「風の精霊王の加護を宿し、刃となりて斬り裂かれん―――――ウィンドカッターッ!!」
再びウインドカッターを発動させるが、それだけでは何も変わらない。
見ているだけで哀れなほどの魔力量。
しかし、そのウィンドカッターをシィーリアスは目標物に向けて放つのではなく、回転しながら自身の脚に気持ち纏わせて……
「いけえええ! 風刃蹴飛!」
「「「「ッッ!!??」」」」
それは、0.1が魔法で、残る全てはキック。
シィーリアスが勢い任せに荒ぶる蹴りを放つ。
その蹴りが、鋭い刃のように真っすぐ轟音響かせて飛び、訓練場の端にある木人を容易く両断してしまった。
「「「「「ッッ!!??」」」」」
先ほどと違い、容易く的に当てて切り裂いたシィーリアス。
普通の生徒たちには……
「あ、当てた!」
「すごい、しかもちゃんと切り裂いた!」
「どうして? さっきは不発だったのに!?」
「なんかダイナミックに蹴るように魔法を放ったら、成功した!?」
「ひょっとして、さっきできなかったのは演技とか?」
と、「シィーリアスがウィンドカッターをできた」と勘違い。
しかし、分かる者たちには分かる。
「い、いや、シィー殿……そ、それは……」
「まぁ! まあまあ! さ~すが、シィーさんですわ~!」
そして、分かった者たちは顔を引きつらせたり、目を輝かせたりしている。
(ちょ、ちょっと待て! 凄まじい速度の蹴りで風の刃を飛ばして、あの距離にある目標物を切り裂いた!? 私の剣でもあそこまでの距離は不可能! いや、魔法ではなく、体術ではあるが……こっちの方がすごいのでは!?)
(蹴りの衝撃波だけで……そういえば、シィーさんはカイの魔法を全部蹴りで破壊してましたし、確かに可能かもしれませんわね~!)
(こ、こいつ……本当に蹴りだけで……アレを直接叩き込まれでもしたら……)
(こ、これは魔法ではなく体術……だけど、一応魔法も発動し……いえいえ、すごいけどこれ、どうなの? どうなの?)
驚愕と同時に、脅威。そしてどう判断すれば? といった様子で動揺が走る。
ただ、シィーリアスは……
「あぁあ~~~!」
頭を抱えて悲鳴のような声を上げ……
「ティーチャーやカイのように脳天から均等に真っ二つにするはずが、肩口から斜めへの袈裟切りになってしまった!? も、もうしわけありません、ティーチャー! 精度を磨いて必ずや成功させてみせます!」
「……え、あ、い、いえ……その……別にそこまでは求めては……」
「うおおお、僕はやるぞォ~~~!」
と、やはりどこかズレていた。
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