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第32話 点数
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「セブンライト・ヴァーガ……90点。クラス5位。これは立派な成績だ」
「はい……」
「フォルト・ヴェルティア……99点。ケアレスミスが一つあったがほぼ満点。お見事」
「オーッホッホッホ! ま、ワタクシの手にかかれば、モーニング前ですわ~!」
「クルセイナ・クロノス……92点。最後の問題まで時間が足りなかったようだが、それ以外はできている。この調子で」
「ええ」
抜き打ちの小テストが終わり、採点をさっさと済ませて講師の男が宣言通りに一人ずつ名前を呼んで点数を公表しながら答案を返却。
そして、一通り点数がバラける中……
「カイ・パトナ……100点満点!」
「ふん」
「「「「「ひゃっ、ひゃくッッッ!!!???」」」」」
なんと、抜き打ちだろうと何も関係なく、カイは涼しい顔でアッサリと満点を取ってしまったのだ。
「ほ~ん、すごいではありませんの」
「あの問題数を制限時間の中で……まぁ、そういう意味では姫様もほぼ満点ですが……」
「す、すっげ! 俺なんて65点だぜ?」
「100点なんて……どうやったらとれるのよ~……」
「すごい……魔法だけじゃなくて、勉強まで……」
「うん、なんか怖いけど……ちょっとカッコいよねぇ~」
決して問題は簡単ではなかった。現にこれまでクラス40人の中で、90点以上は現在数えるほどしかいない。
80点以下も多い中でクールな表情で100点を取ったカイに、クラス中がどよめく。
そして……
「今回いきなりのテストで100点は素晴らしい。クラスでも『2人』しか満点はいない」
「ふん……むっ……二人?」
「「「「「え!? 満点ってもう一人いるんですか!? ……って、あ……」」」」」
興味なさそうだったカイだが「満点が二人居る」と聞いて眉が動き、クラス中もまた一斉に驚くも、すぐにハッとして、その視線を……
「シィーリアス・ソリッド……」
「はい!」
ビシッと起立して、キビキビと歩いて前へ出るシィーリアス。
その様子にクラスメートたちはすぐに理解した。
もう一人の満点が誰なのかを……
「うふふふふ、流石はワタクシのシィーさんですわ~♥」
「魔法は苦手のようだが、こっちは非常に優秀なのだな、シィー殿は……さ、流石は私のシィー殿だ……」
照れながらもどこか誇らしげに、フォルトは堂々と、そしてクルセイナはボソッと少し頬を赤らめる。
だが……
「シィーリアス・ソリッド……お前は……」
「はい……」
講師はシィーリアスに向かって……
「なめてんのかあああああああああ!!」
――0点
それは、名前以外が白紙の答案用紙だった。
「「「「「( ゜д゜)……???」」」」」
クラスメートたちは目と耳を疑い、しばらく言葉を失い……
「い、一問も、も、問題の意味すら分からなかった……」
ガックリと両手を地面について、シィーリアスは項垂れたのだった。
なぜ、ミリアムとオルガスに勉強を教えてもらっていたのに0点だったのか?
それは……
「シィーくん、問題です。制限時間は10秒です。1+1=? い~~~~ち、に~~~~~い―――」
「2です!」
「あーん、シィーくん頭いい~ん! もう、ご褒美あげちゃう! 赤ちゃんゴッコで、マーマのオッパイとキッスとおマンコで天国に行くぐらい気持ちよくヌポヌポしてあげちゃう~♥♥♥」
「あ、あうぅ、せ、先輩~」
ミリアムがシィーリアスと勉強すると言って部屋に籠っていたころは、常にこうであり……
「では、シィーよ。問題だ。3以上の自然数nに対して、xのn乗+yのn乗=zのn乗を満たすような自然数、xyzは存在しない。これを5秒で証明せよ。5、4、3、2―――」
「ふぇ、あ、え? え? え?」
「1、0。はい、ぶぶー。答えられないいけない子にはお仕置きが必要じゃ。わらわの乳房とキスとマンコで、どれだけ嫌がっても、どれだけもう出ないと泣き叫んでもやめてやらぬ抜き地獄の刑じゃ♥♥♥」
「そ、そんな、先輩、あ~~」
オルガスがシィーリアスと勉強すると言って部屋に籠っていた頃は、常にこうであった。
ようするに、実は何も勉強せずに二人はシィーリアスが好きすぎて部屋でセックスしかしてなかった。
そう、シィーリアス・ソリッド。Fランク。
魔法と座学の成績を鑑みれば、ありえないランクでもなかった。
「はい……」
「フォルト・ヴェルティア……99点。ケアレスミスが一つあったがほぼ満点。お見事」
「オーッホッホッホ! ま、ワタクシの手にかかれば、モーニング前ですわ~!」
「クルセイナ・クロノス……92点。最後の問題まで時間が足りなかったようだが、それ以外はできている。この調子で」
「ええ」
抜き打ちの小テストが終わり、採点をさっさと済ませて講師の男が宣言通りに一人ずつ名前を呼んで点数を公表しながら答案を返却。
そして、一通り点数がバラける中……
「カイ・パトナ……100点満点!」
「ふん」
「「「「「ひゃっ、ひゃくッッッ!!!???」」」」」
なんと、抜き打ちだろうと何も関係なく、カイは涼しい顔でアッサリと満点を取ってしまったのだ。
「ほ~ん、すごいではありませんの」
「あの問題数を制限時間の中で……まぁ、そういう意味では姫様もほぼ満点ですが……」
「す、すっげ! 俺なんて65点だぜ?」
「100点なんて……どうやったらとれるのよ~……」
「すごい……魔法だけじゃなくて、勉強まで……」
「うん、なんか怖いけど……ちょっとカッコいよねぇ~」
決して問題は簡単ではなかった。現にこれまでクラス40人の中で、90点以上は現在数えるほどしかいない。
80点以下も多い中でクールな表情で100点を取ったカイに、クラス中がどよめく。
そして……
「今回いきなりのテストで100点は素晴らしい。クラスでも『2人』しか満点はいない」
「ふん……むっ……二人?」
「「「「「え!? 満点ってもう一人いるんですか!? ……って、あ……」」」」」
興味なさそうだったカイだが「満点が二人居る」と聞いて眉が動き、クラス中もまた一斉に驚くも、すぐにハッとして、その視線を……
「シィーリアス・ソリッド……」
「はい!」
ビシッと起立して、キビキビと歩いて前へ出るシィーリアス。
その様子にクラスメートたちはすぐに理解した。
もう一人の満点が誰なのかを……
「うふふふふ、流石はワタクシのシィーさんですわ~♥」
「魔法は苦手のようだが、こっちは非常に優秀なのだな、シィー殿は……さ、流石は私のシィー殿だ……」
照れながらもどこか誇らしげに、フォルトは堂々と、そしてクルセイナはボソッと少し頬を赤らめる。
だが……
「シィーリアス・ソリッド……お前は……」
「はい……」
講師はシィーリアスに向かって……
「なめてんのかあああああああああ!!」
――0点
それは、名前以外が白紙の答案用紙だった。
「「「「「( ゜д゜)……???」」」」」
クラスメートたちは目と耳を疑い、しばらく言葉を失い……
「い、一問も、も、問題の意味すら分からなかった……」
ガックリと両手を地面について、シィーリアスは項垂れたのだった。
なぜ、ミリアムとオルガスに勉強を教えてもらっていたのに0点だったのか?
それは……
「シィーくん、問題です。制限時間は10秒です。1+1=? い~~~~ち、に~~~~~い―――」
「2です!」
「あーん、シィーくん頭いい~ん! もう、ご褒美あげちゃう! 赤ちゃんゴッコで、マーマのオッパイとキッスとおマンコで天国に行くぐらい気持ちよくヌポヌポしてあげちゃう~♥♥♥」
「あ、あうぅ、せ、先輩~」
ミリアムがシィーリアスと勉強すると言って部屋に籠っていたころは、常にこうであり……
「では、シィーよ。問題だ。3以上の自然数nに対して、xのn乗+yのn乗=zのn乗を満たすような自然数、xyzは存在しない。これを5秒で証明せよ。5、4、3、2―――」
「ふぇ、あ、え? え? え?」
「1、0。はい、ぶぶー。答えられないいけない子にはお仕置きが必要じゃ。わらわの乳房とキスとマンコで、どれだけ嫌がっても、どれだけもう出ないと泣き叫んでもやめてやらぬ抜き地獄の刑じゃ♥♥♥」
「そ、そんな、先輩、あ~~」
オルガスがシィーリアスと勉強すると言って部屋に籠っていた頃は、常にこうであった。
ようするに、実は何も勉強せずに二人はシィーリアスが好きすぎて部屋でセックスしかしてなかった。
そう、シィーリアス・ソリッド。Fランク。
魔法と座学の成績を鑑みれば、ありえないランクでもなかった。
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