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5章 イズナバール迷宮編
202話 自己紹介
世の中は理不尽だ。
この世は男と女しかいないのに、俺には「マトモな」女性は寄り付かず、俺の視界にはハーレム王が今日だけで2組も現れやがった。
「ジン、その体勢でそれを訴えても何の説得力も無いんじゃない?」
何がですかな若さん?
あいにく、宿でくつろいでいる間、俺がリオンに膝枕をして貰えるのは交渉の結果であり、誰からも後ろ指を刺される事の無い当然の権利でございますよ?
だから、ベッドで「腹パンされて痛いよ~」と苦しんでいる俺の事は放っておいて、話があるアナタ達はソッチのテーブルとソファでどうぞ。
「ボクが彼女達と何を話すのさ?」
「それを言うなら俺こそ何を話せと? 人攫いだと勘違いしたあげく手加減されてボコられた惨めな連中と、俺の屋台の前に偶然辿り着いたウチの若さんに良く似たボウズ。めでたく合流できたんだからハイ、さよならでいいじゃねえですかい」
正直関わりたくねえんだよ、アッチのクズパーティはともかくこっちの集団とはさ。
「この下郎! エル様をボウズだと? この方はキサマごときが軽々しく……」
「ほーそうですか。じゃあそちらさんは一体どこのどなた様で? それさえ詳らかに申していただければこちらも、それ相応の態度で接する事も吝かではありませんが?」
「ぐ…………」
エル坊の後ろに控えていた剣士がこちらに向かって身を乗り出すように突っかかってきたので少し挑発してやったのだが、さすがに乗ってはくれなかった。
「デイジー!! ジンさん、申し訳ありません」
「エル坊が謝る事じゃありませんぜ、護衛ならばその対象を守るため無用な衝突は避けるべきなのに、そうやって居丈高にふるまうようでは──ぶっ!!」
ごふっ!!
「ジン、そう思うのなら若様の立場も考えて発言するように」
リオン、軽いツッコミのつもりで手刀を人中に落とすのは止めて下さい、軽く意識が飛びます。
反動で跳ね起きた俺は仕方なく、そのまま若さんが座るソファの後ろに立ち、リオンもそれに倣う。
「……それでは改めまして、こちらはルディ様、さる富豪の3男で今回は古代迷宮イズナバールの話を聞いて物見遊山の旅に来ております。私はジン、そしてこちらがリオン、どちらもルディ様の護衛にございます」
「リオンです、どうぞよしなに」
リオンさん、ちょいちょい古い言い回しが出るのは誰かの影響ですか?
「ルディだよ。実家がどこかは言えないけどその代わり、ボクらもキミがどこの誰かは聞かないからおあいこで良いよね?」
おバカさん、いや若さん……そういう台詞は向こうに言わせるもんですぜ?
……イヤ、向こうがバカ正直に喋ったらこっちも話さないといけなくなるか……ああ、若さんが正しいよ、だからドヤ顔でこっち見んな。
「ご丁寧にどうも。僕はエル、そして後ろの面々はデイジーを筆頭に皆護衛です。この度は連れの者共々、ご迷惑をおかけしました」
エル坊が深々と頭を下げる。育ちも躾も行き届いているな……若さん、少し見習って。
「エル様! 勘違いで戦闘を仕掛けたのは確かに私の落ち度ではありますが、エル様が頭を下げる謂れはありません。ここは私が」
「デイジー、貴女達と合流する前、僕は自身の失態でかなり危険な事態に巻き込まれていたのを、このジンさんが身を挺して守ってくれたんだ。それこそ恥と痛みをその身に受けながらもね。その後も、屈辱で胸が焦がされそうなはずなのに、それを差し置いて落ち込む僕を気遣ってもくれた、とても立派な方だよ」
「そのような事が……ジン殿、この度は我が主を守って頂き言葉も無い、どうか無礼を許して欲しい」
──ヤメて、それ以上持ち上げないで! 俺のライフは0よ!!
だからコッチ向いてニヤニヤすんなよ若さん、行儀悪いぞ、エルを見習え。あとリオン、お前のその生暖かい眼差しは何だよ?
「……別にそう珍しい事でも無いから謝罪は無用ですよ。まあどうしてもと言うなら、お詫びに差し出すハメになった甘魚の代金、大銀貨1枚でも払ってくれればそれで。あとはリオンを襲った件は……まあ、ダメージを追ったのはそちらだけですので」
肉体的にも精神的にもな。
「と、ジンもこう言っているんでこの件はおしまいで良いんじゃない?」
ガシッ──
「若さん、ホントはアンタが率先して話すことですぜ。それと目の前のエル坊は8歳、自分より2歳も下の子のしっかりとした立ち居振る舞いを少しは見習いましょうや」
「ボクはボクさ──イタタタタ、ジン、頭を締め付けるのは止めようよ!?」
「若さん、”しつけ”と”しめつけ”って、響きが似てると思いませ──んっ!!」
ドスッ──!!
「ジン、いつも言っていますが……」
リオン、何を参考にしたのか知らんが、首に手刀を決めても人は気絶しません! そして打ち所が悪いと死ぬんだぞ!
「プッ……アハハハハハハ!! ……ご、ゴメンなさい、3人が、あまりにも仲が良さそうなので……ぷふっ!」
「…………喜んでいただけで何よりで」
──────────────
──────────────
ジン達とエルの会話はそれからも和やかに進んだ。
「それにしても話を聞く限り、エル君は上に立つ者の自尊心や、傲慢さのようなものが感じられませんね、物腰が柔らかで謙虚です」
リオンの言葉にエルが面映いのか頬を染めて俯き、後ろの護衛は褒められて嬉しいものの、それはそれで将来上に立つ者の姿勢としてどうなんだと、少しばかり微妙な表情になる。
「僕の場合は父の教えがそうですから、「今のお前はただ父の子として持て囃されているに過ぎない、何も成し得ていない若輩者ならせめて態度くらいは謙虚であれ」と」
「それはまた立派なお父君で……若さん、お願いだから見習って?」
何故か意味も無くウンウンと頷くルディに向かって、背中越しにジンが呟く。
「それで、どうしてこの町に来たの?」
「それも父に言われてなんですけど、護衛はつけてやるからお前の目で少しばかり世界を見て来いと、そうしたら姉さま、イエ、叔母上が行くなら東がいいと仰って下さって」
ニコニコと嬉しそうに話すエルに、他の誰も反応しない中ジンだけが眉間にシワを寄せて指で押える。
そんなジンの態度をエルや護衛の女性陣が不思議に思い、頭の上に疑問符を浮かべるが、その後のリオンの言葉で表情を硬くする。
「そうですか、「東にある」イズナバールにわざわざ……そういえば、デイジーさんの剣は確か、帝国屈指の名工による作だとか」
「………………………………」
そ知らぬ口調のリオンのすぐ横にジンが擦り寄り、小声で話すフリをしながら念話で会話をする。
(リオン! なに向こうを追い込んでくれてんの!?)
(シン、彼女は私のアトラスを侮辱しました、重罪です)
(そんな理由で!? とにかく止めとけ、表向きだけでも事情は知りません、ってスタンス取っときたいんだよ俺は、今回は特に!)
(何かあるの~?)
(エルダー、手前ぇ、分かってて言ってるだろ?)
(さぁね? まあそういう訳らしいからリオン、シンの為にこれ以上彼女達を虐めるのは勘弁してあげてよ)
(判りました。シン、1つ貸しですよ?)
(何で貸しなんだよ!? わかったよ、後でマッサージで全身くまなく揉みほぐ──)
ズンッ──!!
ジンの脇腹に0距離でヒットした寸勁は、ジンを数メートル吹っ飛ばしてベッドに転がす。
そして脇腹を押えて蹲るジンに向かってリオンが、
「おやジン、お腹がまだ痛むのですか? 膝枕ならしてあげますからもう少し待って下さいね」
「イヤ、あの……痛いのは……わき…………」
「ゴメンね、図体ばかりデカイ甘えんぼがリオンの膝枕を恋しがってるから、話の続きはまた明日でいい?」
「はい、それは構いませんが……ジンさん、大丈夫なんですか?」
心配そうに見つめるエルに、いつもの事だとルディとリオンが太鼓判を押すと、苦笑しながら自分達はこの宿の、上のフロアに部屋を取っていると話し、何かあったらいつでも来て欲しいと告げてエルと5人の護衛は部屋を後にする
そして……
「ほらジン、みんな出てったよ?」
「ジン、エルと申しましたか、あの子について何か知ってるのですか?」
「……………………………………」
「「ジン?」」
「……イヤ……ちょっと待て……今、わき腹が」
……………………………………。
そして暫くして、
「イツツ……リオン、最近俺に対する扱いがぞんざいに過ぎると思うのだが?」
「最近ジンに対する周りの評価が上がりつつありますからね、少し貶めておいた方が良いかと思いまして」
「落とすだけで止めとけよ!」
「それでジン、あの連中の事情を聞きたがらないのはどうしてかな?」
ルディがソファに座ったままジンに向かって問いかけると、ジンはベッドから立ち上がり、
「そりゃまあね……」
ドアの方へ歩き出す。すると、
──コンコン。
ドアをノックする音にリオンとルディが視線を向けると、ジンはそれがわかっていたかのようにドアを開ける。
そこには、
「──よう、お久しぶり」
「まさかこんな所で再会するとは思わなかったぞ?」
「おや? アナタは先ほどの」
ドアの向こうには、リオンと5人の戦闘を背後から観察していた6人目の人物が。
「ジン、その女は?」
「ああ、コイツは────帝国の密偵だよ」
ルディの問いかけにジンは、アトワルドやバラガ──各地で何度か顔を合わせた密偵を2人に紹介した。
「──よろしく」
ジンはため息をついた。
この世は男と女しかいないのに、俺には「マトモな」女性は寄り付かず、俺の視界にはハーレム王が今日だけで2組も現れやがった。
「ジン、その体勢でそれを訴えても何の説得力も無いんじゃない?」
何がですかな若さん?
あいにく、宿でくつろいでいる間、俺がリオンに膝枕をして貰えるのは交渉の結果であり、誰からも後ろ指を刺される事の無い当然の権利でございますよ?
だから、ベッドで「腹パンされて痛いよ~」と苦しんでいる俺の事は放っておいて、話があるアナタ達はソッチのテーブルとソファでどうぞ。
「ボクが彼女達と何を話すのさ?」
「それを言うなら俺こそ何を話せと? 人攫いだと勘違いしたあげく手加減されてボコられた惨めな連中と、俺の屋台の前に偶然辿り着いたウチの若さんに良く似たボウズ。めでたく合流できたんだからハイ、さよならでいいじゃねえですかい」
正直関わりたくねえんだよ、アッチのクズパーティはともかくこっちの集団とはさ。
「この下郎! エル様をボウズだと? この方はキサマごときが軽々しく……」
「ほーそうですか。じゃあそちらさんは一体どこのどなた様で? それさえ詳らかに申していただければこちらも、それ相応の態度で接する事も吝かではありませんが?」
「ぐ…………」
エル坊の後ろに控えていた剣士がこちらに向かって身を乗り出すように突っかかってきたので少し挑発してやったのだが、さすがに乗ってはくれなかった。
「デイジー!! ジンさん、申し訳ありません」
「エル坊が謝る事じゃありませんぜ、護衛ならばその対象を守るため無用な衝突は避けるべきなのに、そうやって居丈高にふるまうようでは──ぶっ!!」
ごふっ!!
「ジン、そう思うのなら若様の立場も考えて発言するように」
リオン、軽いツッコミのつもりで手刀を人中に落とすのは止めて下さい、軽く意識が飛びます。
反動で跳ね起きた俺は仕方なく、そのまま若さんが座るソファの後ろに立ち、リオンもそれに倣う。
「……それでは改めまして、こちらはルディ様、さる富豪の3男で今回は古代迷宮イズナバールの話を聞いて物見遊山の旅に来ております。私はジン、そしてこちらがリオン、どちらもルディ様の護衛にございます」
「リオンです、どうぞよしなに」
リオンさん、ちょいちょい古い言い回しが出るのは誰かの影響ですか?
「ルディだよ。実家がどこかは言えないけどその代わり、ボクらもキミがどこの誰かは聞かないからおあいこで良いよね?」
おバカさん、いや若さん……そういう台詞は向こうに言わせるもんですぜ?
……イヤ、向こうがバカ正直に喋ったらこっちも話さないといけなくなるか……ああ、若さんが正しいよ、だからドヤ顔でこっち見んな。
「ご丁寧にどうも。僕はエル、そして後ろの面々はデイジーを筆頭に皆護衛です。この度は連れの者共々、ご迷惑をおかけしました」
エル坊が深々と頭を下げる。育ちも躾も行き届いているな……若さん、少し見習って。
「エル様! 勘違いで戦闘を仕掛けたのは確かに私の落ち度ではありますが、エル様が頭を下げる謂れはありません。ここは私が」
「デイジー、貴女達と合流する前、僕は自身の失態でかなり危険な事態に巻き込まれていたのを、このジンさんが身を挺して守ってくれたんだ。それこそ恥と痛みをその身に受けながらもね。その後も、屈辱で胸が焦がされそうなはずなのに、それを差し置いて落ち込む僕を気遣ってもくれた、とても立派な方だよ」
「そのような事が……ジン殿、この度は我が主を守って頂き言葉も無い、どうか無礼を許して欲しい」
──ヤメて、それ以上持ち上げないで! 俺のライフは0よ!!
だからコッチ向いてニヤニヤすんなよ若さん、行儀悪いぞ、エルを見習え。あとリオン、お前のその生暖かい眼差しは何だよ?
「……別にそう珍しい事でも無いから謝罪は無用ですよ。まあどうしてもと言うなら、お詫びに差し出すハメになった甘魚の代金、大銀貨1枚でも払ってくれればそれで。あとはリオンを襲った件は……まあ、ダメージを追ったのはそちらだけですので」
肉体的にも精神的にもな。
「と、ジンもこう言っているんでこの件はおしまいで良いんじゃない?」
ガシッ──
「若さん、ホントはアンタが率先して話すことですぜ。それと目の前のエル坊は8歳、自分より2歳も下の子のしっかりとした立ち居振る舞いを少しは見習いましょうや」
「ボクはボクさ──イタタタタ、ジン、頭を締め付けるのは止めようよ!?」
「若さん、”しつけ”と”しめつけ”って、響きが似てると思いませ──んっ!!」
ドスッ──!!
「ジン、いつも言っていますが……」
リオン、何を参考にしたのか知らんが、首に手刀を決めても人は気絶しません! そして打ち所が悪いと死ぬんだぞ!
「プッ……アハハハハハハ!! ……ご、ゴメンなさい、3人が、あまりにも仲が良さそうなので……ぷふっ!」
「…………喜んでいただけで何よりで」
──────────────
──────────────
ジン達とエルの会話はそれからも和やかに進んだ。
「それにしても話を聞く限り、エル君は上に立つ者の自尊心や、傲慢さのようなものが感じられませんね、物腰が柔らかで謙虚です」
リオンの言葉にエルが面映いのか頬を染めて俯き、後ろの護衛は褒められて嬉しいものの、それはそれで将来上に立つ者の姿勢としてどうなんだと、少しばかり微妙な表情になる。
「僕の場合は父の教えがそうですから、「今のお前はただ父の子として持て囃されているに過ぎない、何も成し得ていない若輩者ならせめて態度くらいは謙虚であれ」と」
「それはまた立派なお父君で……若さん、お願いだから見習って?」
何故か意味も無くウンウンと頷くルディに向かって、背中越しにジンが呟く。
「それで、どうしてこの町に来たの?」
「それも父に言われてなんですけど、護衛はつけてやるからお前の目で少しばかり世界を見て来いと、そうしたら姉さま、イエ、叔母上が行くなら東がいいと仰って下さって」
ニコニコと嬉しそうに話すエルに、他の誰も反応しない中ジンだけが眉間にシワを寄せて指で押える。
そんなジンの態度をエルや護衛の女性陣が不思議に思い、頭の上に疑問符を浮かべるが、その後のリオンの言葉で表情を硬くする。
「そうですか、「東にある」イズナバールにわざわざ……そういえば、デイジーさんの剣は確か、帝国屈指の名工による作だとか」
「………………………………」
そ知らぬ口調のリオンのすぐ横にジンが擦り寄り、小声で話すフリをしながら念話で会話をする。
(リオン! なに向こうを追い込んでくれてんの!?)
(シン、彼女は私のアトラスを侮辱しました、重罪です)
(そんな理由で!? とにかく止めとけ、表向きだけでも事情は知りません、ってスタンス取っときたいんだよ俺は、今回は特に!)
(何かあるの~?)
(エルダー、手前ぇ、分かってて言ってるだろ?)
(さぁね? まあそういう訳らしいからリオン、シンの為にこれ以上彼女達を虐めるのは勘弁してあげてよ)
(判りました。シン、1つ貸しですよ?)
(何で貸しなんだよ!? わかったよ、後でマッサージで全身くまなく揉みほぐ──)
ズンッ──!!
ジンの脇腹に0距離でヒットした寸勁は、ジンを数メートル吹っ飛ばしてベッドに転がす。
そして脇腹を押えて蹲るジンに向かってリオンが、
「おやジン、お腹がまだ痛むのですか? 膝枕ならしてあげますからもう少し待って下さいね」
「イヤ、あの……痛いのは……わき…………」
「ゴメンね、図体ばかりデカイ甘えんぼがリオンの膝枕を恋しがってるから、話の続きはまた明日でいい?」
「はい、それは構いませんが……ジンさん、大丈夫なんですか?」
心配そうに見つめるエルに、いつもの事だとルディとリオンが太鼓判を押すと、苦笑しながら自分達はこの宿の、上のフロアに部屋を取っていると話し、何かあったらいつでも来て欲しいと告げてエルと5人の護衛は部屋を後にする
そして……
「ほらジン、みんな出てったよ?」
「ジン、エルと申しましたか、あの子について何か知ってるのですか?」
「……………………………………」
「「ジン?」」
「……イヤ……ちょっと待て……今、わき腹が」
……………………………………。
そして暫くして、
「イツツ……リオン、最近俺に対する扱いがぞんざいに過ぎると思うのだが?」
「最近ジンに対する周りの評価が上がりつつありますからね、少し貶めておいた方が良いかと思いまして」
「落とすだけで止めとけよ!」
「それでジン、あの連中の事情を聞きたがらないのはどうしてかな?」
ルディがソファに座ったままジンに向かって問いかけると、ジンはベッドから立ち上がり、
「そりゃまあね……」
ドアの方へ歩き出す。すると、
──コンコン。
ドアをノックする音にリオンとルディが視線を向けると、ジンはそれがわかっていたかのようにドアを開ける。
そこには、
「──よう、お久しぶり」
「まさかこんな所で再会するとは思わなかったぞ?」
「おや? アナタは先ほどの」
ドアの向こうには、リオンと5人の戦闘を背後から観察していた6人目の人物が。
「ジン、その女は?」
「ああ、コイツは────帝国の密偵だよ」
ルディの問いかけにジンは、アトワルドやバラガ──各地で何度か顔を合わせた密偵を2人に紹介した。
「──よろしく」
ジンはため息をついた。
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