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第4話 信じた男
しおりを挟む「まず!頭が良くなりたいわけだな!」
天才的な頭脳。それは、人々から尊敬の眼差しを得る上で最も効果的な力。元いた世界で俺は、嫌というほどそれを感じてきた。
勉強の出来は平凡だった俺。そんな俺が夢にまで見た欲望がある。それは
女の子と、勉強会!!
馬鹿に勉強は教えられない。可愛い子に勉強を教えてあげる・・・そのままいい雰囲気になって・・・ムフフ!
なんて素晴らしいんだ!バカ野郎!!この野郎!!フンガッ!
そんな訳で、まず俺は天才的な頭脳が欲しいと幼女にお願いしたのであった。
「わかった!ほぃぽぃー」
掛け声だせぇ。そこが可愛い 可愛らしい
ん?それだけ??
「・・・なんか変わったのか?」
「あなたは天才的な頭脳を手に入れました。おめでとー!」
パチパチパチ~ わーいやったー・・・じゃねえよ!!
「全然実感わかないんだけど!詐欺なの?これ詐欺なの?なんか問題出してみてよ!!」
「えー。」
チョーめんどくさそう。だって実感わかないんだもん!
知りたいんだもん!天才的な頭脳がどれほどモノなのか知りたいんだもん!
「しょーがない。はい、これ解いてみて?」
渡されたのは、小さい頃よくやらされた百マス計算。
でもこれ
「? 始めっから答え書いてんじゃん。こんなんじゃわかんねぇよ」
「書いてないよ?」
え?
「答えは書いてないの。あなたの天才的な頭脳が、問題を見ただけで 答えを目の前にうつしだしてるの!」
どお?凄いでしょ?みたいな感じで、こたつから出てきて俺に近づいてきた。褒めて欲しいのかな?わかった、褒めてあげよう!君の力は本物だ!!
むぎゅー!
「ひゃ!あ、あ、あわわわわ!」
思いっきり抱きしめた。やわらけぇ。いい匂い。幼女って素晴らしい
「なにすんのよ!このバカ!!」
「いてぇ!」
思いっきり膝蹴られた。可愛らしい足。すべすべの肌。幼女って素晴らしい。
幼女はプンスカしながら、後ろから新たなみかんの山を持ってきた。なんだ、みかんを取りに行こうとしてたのか。そうならそうと言ってくださいよ。勘違いしちゃうじゃないですか。
どか!っとみかんの山をこたつに置いて、ほっぺたを膨らませながら幼女は座ったのであった。あれ?なんか顔赤くなってない?これも気のせい?
「どお?ちょっとは信じる気になった?」
「すげえよマジで、完璧に信じた。お前は本物の天使だ!いや、女神だ!!」
「~~っ///」
お、今度は完全にテレてる。どうやら天使は女神と褒められると相当嬉しいらしい。顔を赤くしてる幼女。最高です!
「御託はいいから!はやく次の欲しい能力をいってよ!」
「OK。次はだな」
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