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第45話 浮気者!幼女ちゃんがいるのに!
しおりを挟むそして、男はぐりぐりと・・・人差し指を千代ちゃんの唇に押し付ける。
それはさながら、きつく閉ざされた唇を強引に開こうとする。なんともえっちな動きだ!
し、しかし!女の子の唇ってほんと柔らかいのな!いやむしろ、女の子の体全体柔らかいよね!いいよね、そういう所!
ぐりぐり・・・
「んっ・・・!んっ!」
明らかに、先程よりも動揺が見える。体はビクビク、汗がたらたら。ぎゅっとつぶられた目は、時折緩まったり、またきつくなったりと 表情がころころ変わってゆく
え、エロい!なんてエロさなんだ千代ちゃん!もっとイジワルしたくなっちゃうよ千代ちゃん!
「んもぉぉぉおおおお!」
「おわっ!どうした?!」
「服部のえっち! は、初めてなのに・・・!そ、そんなキス出来るわけないだろぉ!」
ぽかすかぽかすか!
「ご、ごめんごめん!やりすぎちゃった!へへっ」
よ、よかった・・・バレてない。バレてたら、誤って済む問題じゃなかった気がする・・・。もうやめよう、からかうのやめよう!
「はぁ・・・はぁ・・・まったくもう!」
「ごめんって!・・・ さ、そろそろ帰ろう。もう遅いし、お父さんが心配してるかもしれねぇぞ?」
一刻も早く、この環境から逃げ出したい。
このままじゃほんとに、理性を抑えきれなくなるかもしれない!幼女ちゃんが待っているんだ!こんな所で浮気する訳にはいかないからな
「さ、帰るぞ千代ちゃん」
「う、うん・・・」
・・・
街は、暗闇につつまれていた。
聞こえてくるのは、俺たちの足音と、虫たちの歌声。カエルの合唱。
じめじめとした、夏の真夜中。
ポツンと立っている街灯の明かりを頼りに、俺たちは並んで歩く
ほとんどの人は眠ってしまっていて、昼間の活気が嘘のようだ。
「じゃあ、私はこっちだから」
「おう、また明日!道場で会おうぜ!」
「ふふっ そうだな、絶対こいよ?」
「行かないと、着物ちゃんに怒られるからなぁ・・・」
笑い合った後、また辺りは静かになる。
「き、今日はありがとね!すっごく楽しかったよ!」
「そ、そうか、そりゃよかった!」
「うんっ!・・・それじゃーね!」
「おぅよ。おやすみー」
パタパタと 走っていく千代ちゃんのお尻を眺めたあと、男も帰路へと体を向ける。はぁ・・・千代ちゃんとキス、しとけばよかったかなー・・・
とぼ、とぼ、とぼ
パタパタパタ!
ん・・・ この足音は?
「はんぞう!」
なんだ?渡し忘れたもんでもあんのかな?
そう思い、後ろを振り返った男
突如肩に回された腕と、迫る唇に 男の超人的な反射神経は反応出来なかったのか
それとも、したくなかったのか
くぅぅぅううううううう!
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