2 / 9
episode2 堕天使 下僕と遭遇する?
しおりを挟む
「ギャーーーーーーー!!!!!落ちるぅぅぅ!!!」
天界から真っ逆さまに落ちているルシファー。
自然の摂理如く、ルシファーの目に次第に木々が迫ってきた。
バキッ、バキッ、バキッ、ドゴォーーーーーーーーーーーーーン
翼があるにも関わらず、木々を粉砕して地面に落ちたルシファー、まさに堕天使
「誰が上手いこと言えって!!!って俺は誰に言ってるのやら...。はぁ.....。また地獄に舞い戻ってきたかぁ...。あの、クソ親父め!!!床を抜きやがって!!!今度会ったら打ん殴ってやる!!!」
自分が悪戯してお仕置きされた事も忘れて、理不尽に父ゼウスに対して憤慨するルシファー。
一通り父ゼウスの悪口を言ってスッキリした顔のルシファーは、機嫌を直していた。
「さてと、早く城に帰って風呂でも入るかな.....。んっ?ここは、どの辺か?」
ゴソゴソと懐から地図を出し現在地を確認する。
「あっ!?あれ?ここは地獄か?見たこともない場所だぞ?」
先ほど上空から見えた光景と地図を見比べるルシファー
一致する場所は見当たらなかった。
「まっ、いっか♪歩いて行けば何処かに着くだろう♪」
どこまでもポジティブなルシファーは森をズンズン歩いて行った。
※※※※※※※※※※※※※※※
もうどの位、歩いただろう。普段なら部下がすぐ駆けつけるのに、歩けど歩けど獣すら遭遇せず、次第に森は深くなるばかり
そして、熱帯雨林特有の蒸し暑さと、草木で足場は悪くなり、疲労だけが溜まっていく。
「はぁ....。最近は運動して無かったから体力が衰えてる。んんっ?地獄の王が疲れるって、おかしいぞ?俺は不老不死のはずだが?はてはて?」
此処が本当に地獄ならルシファーが疲れるなんて現象は無いのだ。しかし、現にルシファーは疲労困憊だった。
「あああぁぁぁ、もうぅぅぅ、これもクソ親父せいだぁぁぁ!!!」
そう叫ぶとルシファーの怒りで木々がざわついた。
『....す.....て』
「んっ?声が聞こえた気がする!!!誰か居るのかーーーーーー???」
...........シーーーーーーーーン
ルシファーは叫んだが帰ってく声は無かった。
「んっ?おかしいなぁ?声が聞こえた気がしたんだけどなぁ?」
よーく耳を澄ませると微かに誰かの声が聞こえる。『たすけて』と.....。
「よっしゃー!誰か居るぞおおおぉぉぉ!」
ルシファーは、スキップしながら「お風呂♪お風呂♪」と声の聞こえる方へと向かった。
※※※※※※※※※※※※※※※
「「「ギャァ、ギャァ、ギャァ、ゲェ、ゲェ、ゲェ、グワァ、グワァ、グワァ」」」
魔物に囲まれている少女が祈りを捧げている。
「ああぁぁ、お義母さん、ごめんなさい。リリアは、もうダメです。このままだと、魔物達に蹂躙されてしまいます。かみさま、どうか、どうか、他の子達だけでも、お守り下さい。」
少女を見ている魔物達は涎を垂らしながら、襲い掛かろうとしていた。
「ギャァギャァ「イヤァーーーーー」」
ガサガサ「ふぅ、やっと出れたかぁ♪」
「ギャァ?」「へっ?」
茂みから「お風呂♪お風呂♪」と謎の歌を歌いながら、翼を携えた男が現れた事に、その場が凍り付いた。
「んっ?.....。えっと.....。ここで何をしている?」
ルシファーは自分の下僕である小鬼に問いただした。
「ギャァ、ギャァ、ギャ「に、にげてーーーー」」
魔物は突然に現れた男に威嚇したと同時に少女の悲痛な叫び声が響き渡った。
天界から真っ逆さまに落ちているルシファー。
自然の摂理如く、ルシファーの目に次第に木々が迫ってきた。
バキッ、バキッ、バキッ、ドゴォーーーーーーーーーーーーーン
翼があるにも関わらず、木々を粉砕して地面に落ちたルシファー、まさに堕天使
「誰が上手いこと言えって!!!って俺は誰に言ってるのやら...。はぁ.....。また地獄に舞い戻ってきたかぁ...。あの、クソ親父め!!!床を抜きやがって!!!今度会ったら打ん殴ってやる!!!」
自分が悪戯してお仕置きされた事も忘れて、理不尽に父ゼウスに対して憤慨するルシファー。
一通り父ゼウスの悪口を言ってスッキリした顔のルシファーは、機嫌を直していた。
「さてと、早く城に帰って風呂でも入るかな.....。んっ?ここは、どの辺か?」
ゴソゴソと懐から地図を出し現在地を確認する。
「あっ!?あれ?ここは地獄か?見たこともない場所だぞ?」
先ほど上空から見えた光景と地図を見比べるルシファー
一致する場所は見当たらなかった。
「まっ、いっか♪歩いて行けば何処かに着くだろう♪」
どこまでもポジティブなルシファーは森をズンズン歩いて行った。
※※※※※※※※※※※※※※※
もうどの位、歩いただろう。普段なら部下がすぐ駆けつけるのに、歩けど歩けど獣すら遭遇せず、次第に森は深くなるばかり
そして、熱帯雨林特有の蒸し暑さと、草木で足場は悪くなり、疲労だけが溜まっていく。
「はぁ....。最近は運動して無かったから体力が衰えてる。んんっ?地獄の王が疲れるって、おかしいぞ?俺は不老不死のはずだが?はてはて?」
此処が本当に地獄ならルシファーが疲れるなんて現象は無いのだ。しかし、現にルシファーは疲労困憊だった。
「あああぁぁぁ、もうぅぅぅ、これもクソ親父せいだぁぁぁ!!!」
そう叫ぶとルシファーの怒りで木々がざわついた。
『....す.....て』
「んっ?声が聞こえた気がする!!!誰か居るのかーーーーーー???」
...........シーーーーーーーーン
ルシファーは叫んだが帰ってく声は無かった。
「んっ?おかしいなぁ?声が聞こえた気がしたんだけどなぁ?」
よーく耳を澄ませると微かに誰かの声が聞こえる。『たすけて』と.....。
「よっしゃー!誰か居るぞおおおぉぉぉ!」
ルシファーは、スキップしながら「お風呂♪お風呂♪」と声の聞こえる方へと向かった。
※※※※※※※※※※※※※※※
「「「ギャァ、ギャァ、ギャァ、ゲェ、ゲェ、ゲェ、グワァ、グワァ、グワァ」」」
魔物に囲まれている少女が祈りを捧げている。
「ああぁぁ、お義母さん、ごめんなさい。リリアは、もうダメです。このままだと、魔物達に蹂躙されてしまいます。かみさま、どうか、どうか、他の子達だけでも、お守り下さい。」
少女を見ている魔物達は涎を垂らしながら、襲い掛かろうとしていた。
「ギャァギャァ「イヤァーーーーー」」
ガサガサ「ふぅ、やっと出れたかぁ♪」
「ギャァ?」「へっ?」
茂みから「お風呂♪お風呂♪」と謎の歌を歌いながら、翼を携えた男が現れた事に、その場が凍り付いた。
「んっ?.....。えっと.....。ここで何をしている?」
ルシファーは自分の下僕である小鬼に問いただした。
「ギャァ、ギャァ、ギャ「に、にげてーーーー」」
魔物は突然に現れた男に威嚇したと同時に少女の悲痛な叫び声が響き渡った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜
キノア9g
ファンタジー
※本作はフィクションです。
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」
20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。
一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。
毎日19時更新予定。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる