堕天使 ~地獄に行かずに異世界に来た~

粗品はカラシ

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少女side 少女 堕天使に遭遇する?

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わたしの名前はリリア、前は王都ミハルイに住んていたけど、今はガノン辺境伯領の西にあるオルの村に住んでいる。

年齢はたぶん十歳だと思う。何故?なのかって?

わたしが王都の裏路地でカリーナお義母さんシスターに保護された時が六歳くらいだろうと言っていた。

わたしが、覚えている古い記憶は、王都にパパとママと三人で住んでいた幸せだった時の記憶......。

パパとわたしがママのお料理を美味しく食べている記憶......。

ある時、王都の外で魔物暴走スタンピードが発生した。

冒険者だったパパとママは、魔物暴走スタンピードを止める為に、王都の外に向かった。

向かった先で、パパとママは初級冒険者を庇って死んじゃったわ。

天涯孤独になったわたしは、暮らしていた家をに借金の形に奪われた。

それからの事は殆ど覚えてない。

気が付いたらカリーナお義母さんシスターと裏路地を歩いていたわ。

カリーナお義母さんシスターが、わたしを孤児院に保護してくれてからは、貧しいながらも幸せだった......。

そう、あの、が来るまでは......。

孤児院で暮らしてから二年後......。あの日は、お貴族さまとプリカお姉ちゃんが孤児院にやって来た。

プリカお姉ちゃんは綺麗な服を着て、『元気でね!ぜったい忘れないから』と言って幼いわたし達にオモチャやヌイグルミを配ったの。

わたしは、何故か悲しくなって泣いてるとプリカお姉ちゃんが、困った顔をした後に笑って、わたしに甘いお菓子を口に入れてくれたわ。

カリーナお義母さんシスターとマリーナお義母さんシスターが、『行ってはダメよ!行ってはダメよ!』と言ってプリカお姉ちゃんを止めていたけど、プリカお姉ちゃん泣き笑いながら馬車に乗って行った。

その時、お貴族さまが、わたしの顔を見て『あと二年だな!』と言ったの。

お貴族さまの下品んな笑みで体中が震えた。あんなに気持ち悪い笑顔は初めてだった。

その日に、お義母さんシスター達はわたしや弟妹を連れて、ブレンダ商会の馬車で王都を出たんだ。

馬車で数日走るとガノンの街まで着いたわ

ガノンの街まで来ると此処で、マリーナお義母さんシスターと六歳から八歳までの七人の子供達が街に行った。

わたしを含む、残った六人の弟妹達とカリーナお義母さんシスターで、オルの村へ行く事にしたの。

オルの村に着いたわたし達は、ロイ村長や村人達に歓迎されて穏やかな日々を過ごしていた。

ある日、弟のゲティが病気にかかり、高熱に魘されていた。

薬師のカルお婆さんが薬草でお薬を作ってくれたけど、薬草の魔素が薄れててゲティの高熱が下がらなかった。

わたしは魘されて苦しむゲティ姿を見て、レームの森の奥に生えている高濃度の薬草を採りに行く事にした。

森の奥をズンズンと歩いて行くと、幸運な事に目的の薬草が群生していたの。

わたしは、夢中で薬草を採っていると『ギャァ、ギャァ、ギャァ』と嫌悪な声が聞こえてきた。

急いで立ち上がると、そこには醜悪なゴブリンが五匹で、わたしを囲んでいた。

わたしはゴブリンの苗床になるか?食べられるか?の運命.....。

『かみさま、大人しか森の奥に行ってはダメな事は知っています。でも、でも、ゲティを助けたいって思う、リリアは悪い子ですか?』

わたしは、かみさまにお祈りしました。が.....

ゴブリンは涎を垂らしながら、私に迫ってきます。

『ああぁぁ、お義母さんシスター、ごめんなさい。リリアは、もうダメです。このままだと、魔物達に蹂躙されてしまいます。かみさま、どうか、どうか、他の子達だけでも、お守り下さい。』

ゴブリンの醜悪な姿が、あの下品に笑うお貴族さまに見えて体中が震えた。

ついにゴブリン達がわたしに襲い掛かってきた。

『『ギャァギャァ「イヤァーーーーー』』

ガサガサ『ふぅ、やっと出れたかぁ♪』

茂みから「お風呂♪お風呂♪」と謎の歌を歌いながら、黒い翼を携えたが現れました。
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