2 / 208
第1章:奴隷契約編
001 異世界転移をしたらしい
しおりを挟む
しばらく強い浮遊感が私の体を襲っていたが、やがて、それが収まっていく。
と思えば、突然重力が掛かるような感覚があり、どこかに尻餅をついたのを感じた。
咄嗟に手を這わせると、すぐに固い感触が返ってくる。
先程の強い光のせいで、視界がチカチカと明滅して分からないが……多分、教室の床の上にでも座っているのだろう。
恐らく、指輪が光ったことに驚いて、椅子から落ちたんだろうな。
辺りからざわめくような声がする。尻餅をついたことで注目を集めてしまっているのかもしれない。
恥ずかしいが、さっさと席についてしまおう。
視界も戻ってきたことだ……し……?
「……ッ!?」
視界が戻り、顔を上げた私は、そのまま言葉を失った。
なぜなら、目の前に広がっていたのは、見慣れた教室では無かったから。
六面全てが石で出来た大きな部屋の中央の、床から一メートル程の高さがある台座のような所に、私はいた。
そして、その台座を囲うように、お揃いの暗い赤色のローブを着た人達が立っていた。
彼等は口々に、何やら感心した様子で何かを話している。
その声には、驚きと感嘆の二つの感情がちょうど半分ずつで混ざっているように感じた。
部屋の中を見渡していて気付いたのだが、どうやらこの場所に来たのは、私だけではないらしい。
私と同じ制服を着た人――同じクラスだった人達が、私を含めて大体十二人程度いる。
中には、最上さんや……あの東雲グループの連中もいる。
ある程度状況を把握していた時、こちらに白いローブを着た人が歩いて来るのが見えた。
「初めまして、異界の皆様。私は、このギリスール王国の宮廷魔術師を務めます、クライン・ラビリウスと申します。以後、お見知りおきを」
そう言って、クラインと名乗った人物は自分の胸に手を当てて、頭を下げた。
フードを被っている為、その顔は伺えない。
ローブのせいで体格すら分からないが……声から察するに、恐らく男性だろう。
突然の自己紹介に呆気に取られつつも、そんな風に考察をしていた時だった。
「ご丁寧にどうも。私は、東雲女子高等学校普通科、二年A組にて学級委員長を務めております、山吹柚子と申します。……よろしくお願いします」
ハキハキとした口調で紡がれた自己紹介に、私は声がした方に顔を向けた。
そこでは、台座の上にて直立し、堂々と挨拶をする山吹さんの姿があった。
山吹柚子。
私達のクラスにて、学級委員長を務めている生徒だ。
長い髪をポニーテールにしており、童顔で背も低く、見た目自体は幼く見える。
しかし、その性格は芯の通ったもので、そのカリスマ性でクラスを纏め上げている。
見た目も良いし、正直弱点など無いのではと思う程に完璧な人だ。
そして、東雲に反論することが出来る、唯一の生徒だ。
東雲の裏にいる理事長の存在や、スクールカーストによるイジメの可能性にも臆さず、間違っていることは間違っているとハッキリ言うタイプだ。
そんな彼女を慕う生徒もそれなりにおり、仮に東雲と衝突する時があれば、クラスの二大派閥による闘争が起こるだろう。
東雲も流石に山吹さんを敵に回すのは面倒だと感じている様子で、最上さんへのイジメも彼女にだけはバレないようにやっている。
彼女がこの場にいることはまだ納得できるが……まさかこの状況で、ここまでハキハキと話すことが出来るとは……。
とは言え、文武両道で質実剛健な彼女であれば、当然であるように感じる。
驚きと納得の感情が同時に混ざりあうような、不思議な感情が私の胸中を占めた。
そんな彼女の言葉に、クラインとやらはしばらく吟味するような間を置いた後で、口を開いた。
「その、シノノメとやらについては、後でお伺いしましょう。こんな場所で立ち話をしていても何ですし、とりあえず場所を変えましょうか。皆さん、私に付いて来て下さい」
クラインの言葉と共に、赤いローブを着た数人の人間が、台座に階段のようなものを付けた。
その階段を使って下りろということだろう。
台座の高さはそこまで無いので、別に飛び降りても良さそうなものだが……まぁ、郷に入っては郷に従えと言うし、従っておこう。
そう思って、立ち上がった時だった。
「きゃッ」
背後から、そんな声がした。
それに咄嗟に振り返った時、何かが私の横を通り過ぎた。
数瞬後、台座の下から、誰かが床に落ちる音がした。
「……え……?」
驚きつつも視線を向けると、そこでは……最上さんが倒れていた。
落ちた際に打ったのか、彼女は腕を押さえて、低い声で呻いている。
それに呆然としていた時、背後から、聞き覚えのある笑い声がした。
「きゃははははッ! 最上さんってば鈍くさぁ~い」
その声に、私はバッと振り向く。
案の定、そこでは東雲と葛西が、最上さんを見下ろして馬鹿にするように笑っていた。
……この状況でも、こんなくだらないことをするのか……。
山吹さんが平然としていることが異常なのであって、本来は気が動転して取り乱してもおかしくないような状況だ。
にも関わらず、奴等はこんな状況でも、イジメを行う。
……いかれているとしか言いようがない……。
しかし、それを本人に直接伝える度胸は無い。
結局は、黙って見て見ぬフリをすることしか出来ない。
そんな自分が嫌になりつつ、私は視線を最上さんに戻した。
「最上さんッ!」
すぐに山吹さんが台座を飛び降り、倒れる最上さんに向かって駆け寄った。
次いで、赤いローブを着た人間数名と、クラインさんも駆け寄った。
「最上さん大丈夫ッ? 怪我は無い?」
「ッ……だ、だいッ、だい、じょうぶ……です……」
オドオドした口調で言うが、前髪で隠れてはいれど、その顔色は大丈夫とは言えない様子だった。
もしかして怪我したのでは……と危惧していると、クラインさんは「失礼」と言って、最上さんの制服の袖を強引に捲った。
すると、彼女が押さえていた腕には、無数の痣のようなものが出来ていた。
「……うわ……」
つい、小さく声を漏らしてしまう。
遠目から見ても、それはかなり痛々しい状態だった。
目を凝らしてみると、痣だけではなく、煙草で根性焼きでもやったかのような火傷の痕もあった。
カッターかナイフで切りつけたような、切り傷のようなものもある。
両親から虐待でも受けていたのか、それとも……と、私は気取られない程度に、東雲に視線を向けた。
他の生徒もあまりの傷害に言葉を失う中、奴だけは……涼しい顔をしていた。
まるで見慣れていると云わんばかりのその表情に、私は、彼女が犯人である確信を持った。
「……何?」
ずっと見ていたことがバレたのか、彼女は冷たい眼差しで私を見て、冷ややかな声でそう聞いてきた。
それに、私は視線を逸らし、「なんでもない……です……」と、小さく呟くように答えた。
すると、視界の隅で、クラインさんが最上さんの怪我に触れたのが見えた。
「……聖なる光よ、かの者の傷を癒す為、今我に加護を与えてくれ給え。ブレシュールソワン」
突然、何やら呪文のようなものを唱えた。
一瞬、「え、厨二病?」と場違いな考えが脳裏に過る。
しかし、最上さんの傷が見る見るうちに癒えていくのを見て、その考えは遥か彼方へと飛んでいった。
私含め台座の上からその光景を見ていたクラスメイト達は勿論、間近で目の当たりにした山吹さんや、その魔法を経験した最上さんですら驚きのあまり言葉を失った。
それに、クラインさんは最上さんの袖を直し、ゆっくりと立ち上がってこちらに振り向いた。
「さぁ、早く別の部屋に移動しましょう。……危ないですので、台座から落ちないように、足元にはお気を付けて」
優しい口調で言うクラインさんの言葉に、他の生徒達は速やかに階段を使って台座を下りて行く。
その間に、最上さんは腕を擦りつつ、山吹さんに支えられる形で立ち上がる。
東雲はしばらくその光景を見下ろしていたが、何も言わずに視線を逸らし、葛西に続いて階段を下りた。
私は最後尾に続く形で歩きながら、拳を強く握り締めた。
……夢のまた夢だと思っていた。
こんなこと、起こるはずが無いと思っていた。
しかし、先程起こった出来事は、嘘でも幻でもない。
試しに頬を抓ってみると、鈍い痛みがした。
……夢でも、無い。
……あぁ……ついに来た……。
自分に起こった出来事に、無意識の内に口角が上がっていくのを感じる。
ずっと待ち望んでいた、この状況。
夢物語だと決めつけて、諦めていたこと。
私はどうやら……異世界転移をしたらしい。
と思えば、突然重力が掛かるような感覚があり、どこかに尻餅をついたのを感じた。
咄嗟に手を這わせると、すぐに固い感触が返ってくる。
先程の強い光のせいで、視界がチカチカと明滅して分からないが……多分、教室の床の上にでも座っているのだろう。
恐らく、指輪が光ったことに驚いて、椅子から落ちたんだろうな。
辺りからざわめくような声がする。尻餅をついたことで注目を集めてしまっているのかもしれない。
恥ずかしいが、さっさと席についてしまおう。
視界も戻ってきたことだ……し……?
「……ッ!?」
視界が戻り、顔を上げた私は、そのまま言葉を失った。
なぜなら、目の前に広がっていたのは、見慣れた教室では無かったから。
六面全てが石で出来た大きな部屋の中央の、床から一メートル程の高さがある台座のような所に、私はいた。
そして、その台座を囲うように、お揃いの暗い赤色のローブを着た人達が立っていた。
彼等は口々に、何やら感心した様子で何かを話している。
その声には、驚きと感嘆の二つの感情がちょうど半分ずつで混ざっているように感じた。
部屋の中を見渡していて気付いたのだが、どうやらこの場所に来たのは、私だけではないらしい。
私と同じ制服を着た人――同じクラスだった人達が、私を含めて大体十二人程度いる。
中には、最上さんや……あの東雲グループの連中もいる。
ある程度状況を把握していた時、こちらに白いローブを着た人が歩いて来るのが見えた。
「初めまして、異界の皆様。私は、このギリスール王国の宮廷魔術師を務めます、クライン・ラビリウスと申します。以後、お見知りおきを」
そう言って、クラインと名乗った人物は自分の胸に手を当てて、頭を下げた。
フードを被っている為、その顔は伺えない。
ローブのせいで体格すら分からないが……声から察するに、恐らく男性だろう。
突然の自己紹介に呆気に取られつつも、そんな風に考察をしていた時だった。
「ご丁寧にどうも。私は、東雲女子高等学校普通科、二年A組にて学級委員長を務めております、山吹柚子と申します。……よろしくお願いします」
ハキハキとした口調で紡がれた自己紹介に、私は声がした方に顔を向けた。
そこでは、台座の上にて直立し、堂々と挨拶をする山吹さんの姿があった。
山吹柚子。
私達のクラスにて、学級委員長を務めている生徒だ。
長い髪をポニーテールにしており、童顔で背も低く、見た目自体は幼く見える。
しかし、その性格は芯の通ったもので、そのカリスマ性でクラスを纏め上げている。
見た目も良いし、正直弱点など無いのではと思う程に完璧な人だ。
そして、東雲に反論することが出来る、唯一の生徒だ。
東雲の裏にいる理事長の存在や、スクールカーストによるイジメの可能性にも臆さず、間違っていることは間違っているとハッキリ言うタイプだ。
そんな彼女を慕う生徒もそれなりにおり、仮に東雲と衝突する時があれば、クラスの二大派閥による闘争が起こるだろう。
東雲も流石に山吹さんを敵に回すのは面倒だと感じている様子で、最上さんへのイジメも彼女にだけはバレないようにやっている。
彼女がこの場にいることはまだ納得できるが……まさかこの状況で、ここまでハキハキと話すことが出来るとは……。
とは言え、文武両道で質実剛健な彼女であれば、当然であるように感じる。
驚きと納得の感情が同時に混ざりあうような、不思議な感情が私の胸中を占めた。
そんな彼女の言葉に、クラインとやらはしばらく吟味するような間を置いた後で、口を開いた。
「その、シノノメとやらについては、後でお伺いしましょう。こんな場所で立ち話をしていても何ですし、とりあえず場所を変えましょうか。皆さん、私に付いて来て下さい」
クラインの言葉と共に、赤いローブを着た数人の人間が、台座に階段のようなものを付けた。
その階段を使って下りろということだろう。
台座の高さはそこまで無いので、別に飛び降りても良さそうなものだが……まぁ、郷に入っては郷に従えと言うし、従っておこう。
そう思って、立ち上がった時だった。
「きゃッ」
背後から、そんな声がした。
それに咄嗟に振り返った時、何かが私の横を通り過ぎた。
数瞬後、台座の下から、誰かが床に落ちる音がした。
「……え……?」
驚きつつも視線を向けると、そこでは……最上さんが倒れていた。
落ちた際に打ったのか、彼女は腕を押さえて、低い声で呻いている。
それに呆然としていた時、背後から、聞き覚えのある笑い声がした。
「きゃははははッ! 最上さんってば鈍くさぁ~い」
その声に、私はバッと振り向く。
案の定、そこでは東雲と葛西が、最上さんを見下ろして馬鹿にするように笑っていた。
……この状況でも、こんなくだらないことをするのか……。
山吹さんが平然としていることが異常なのであって、本来は気が動転して取り乱してもおかしくないような状況だ。
にも関わらず、奴等はこんな状況でも、イジメを行う。
……いかれているとしか言いようがない……。
しかし、それを本人に直接伝える度胸は無い。
結局は、黙って見て見ぬフリをすることしか出来ない。
そんな自分が嫌になりつつ、私は視線を最上さんに戻した。
「最上さんッ!」
すぐに山吹さんが台座を飛び降り、倒れる最上さんに向かって駆け寄った。
次いで、赤いローブを着た人間数名と、クラインさんも駆け寄った。
「最上さん大丈夫ッ? 怪我は無い?」
「ッ……だ、だいッ、だい、じょうぶ……です……」
オドオドした口調で言うが、前髪で隠れてはいれど、その顔色は大丈夫とは言えない様子だった。
もしかして怪我したのでは……と危惧していると、クラインさんは「失礼」と言って、最上さんの制服の袖を強引に捲った。
すると、彼女が押さえていた腕には、無数の痣のようなものが出来ていた。
「……うわ……」
つい、小さく声を漏らしてしまう。
遠目から見ても、それはかなり痛々しい状態だった。
目を凝らしてみると、痣だけではなく、煙草で根性焼きでもやったかのような火傷の痕もあった。
カッターかナイフで切りつけたような、切り傷のようなものもある。
両親から虐待でも受けていたのか、それとも……と、私は気取られない程度に、東雲に視線を向けた。
他の生徒もあまりの傷害に言葉を失う中、奴だけは……涼しい顔をしていた。
まるで見慣れていると云わんばかりのその表情に、私は、彼女が犯人である確信を持った。
「……何?」
ずっと見ていたことがバレたのか、彼女は冷たい眼差しで私を見て、冷ややかな声でそう聞いてきた。
それに、私は視線を逸らし、「なんでもない……です……」と、小さく呟くように答えた。
すると、視界の隅で、クラインさんが最上さんの怪我に触れたのが見えた。
「……聖なる光よ、かの者の傷を癒す為、今我に加護を与えてくれ給え。ブレシュールソワン」
突然、何やら呪文のようなものを唱えた。
一瞬、「え、厨二病?」と場違いな考えが脳裏に過る。
しかし、最上さんの傷が見る見るうちに癒えていくのを見て、その考えは遥か彼方へと飛んでいった。
私含め台座の上からその光景を見ていたクラスメイト達は勿論、間近で目の当たりにした山吹さんや、その魔法を経験した最上さんですら驚きのあまり言葉を失った。
それに、クラインさんは最上さんの袖を直し、ゆっくりと立ち上がってこちらに振り向いた。
「さぁ、早く別の部屋に移動しましょう。……危ないですので、台座から落ちないように、足元にはお気を付けて」
優しい口調で言うクラインさんの言葉に、他の生徒達は速やかに階段を使って台座を下りて行く。
その間に、最上さんは腕を擦りつつ、山吹さんに支えられる形で立ち上がる。
東雲はしばらくその光景を見下ろしていたが、何も言わずに視線を逸らし、葛西に続いて階段を下りた。
私は最後尾に続く形で歩きながら、拳を強く握り締めた。
……夢のまた夢だと思っていた。
こんなこと、起こるはずが無いと思っていた。
しかし、先程起こった出来事は、嘘でも幻でもない。
試しに頬を抓ってみると、鈍い痛みがした。
……夢でも、無い。
……あぁ……ついに来た……。
自分に起こった出来事に、無意識の内に口角が上がっていくのを感じる。
ずっと待ち望んでいた、この状況。
夢物語だと決めつけて、諦めていたこと。
私はどうやら……異世界転移をしたらしい。
11
あなたにおすすめの小説
学園の美人三姉妹に告白して断られたけど、わたしが義妹になったら溺愛してくるようになった
白藍まこと
恋愛
主人公の花野明莉は、学園のアイドル 月森三姉妹を崇拝していた。
クールな長女の月森千夜、おっとり系な二女の月森日和、ポジティブ三女の月森華凛。
明莉は遠くからその姿を見守ることが出来れば満足だった。
しかし、その情熱を恋愛感情と捉えられたクラスメイトによって、明莉は月森三姉妹に告白を強いられてしまう。結果フラれて、クラスの居場所すらも失うことに。
そんな絶望に拍車をかけるように、親の再婚により明莉は月森三姉妹と一つ屋根の下で暮らす事になってしまう。義妹としてスタートした新生活は最悪な展開になると思われたが、徐々に明莉は三姉妹との距離を縮めていく。
三姉妹に溺愛されていく共同生活が始まろうとしていた。
※他サイトでも掲載中です。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
男女比1対5000世界で俺はどうすれバインダー…
アルファカッター
ファンタジー
ひょんな事から男女比1対5000の世界に移動した学生の忠野タケル。
そこで生活していく内に色々なトラブルや問題に巻き込まれながら生活していくものがたりである!
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜
八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。
第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。
大和型三隻は沈没した……、と思われた。
だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。
大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。
祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。
※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています!
面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※
※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる