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エルズワース王国の王太子
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グレイスの故国であるイングリス王国からエルズワース王国の首都へ着いたのは、朝方であった。ちょうど出勤間際の時刻で、たくさんの人々が街道を忙しなく行き来している。
(夕方の列車に乗って、こちらに着いてからは、レイモンド様が屋敷の馬車を呼んでくださって……なんだかあっという間だったわ)
「行き先はもう少し、遠い方がよかったかな」
悪戯っぽい瞳で向かいに座るレイモンドが問いかけてくる。
「確かに旅が続くのは楽しいですけれど、やっぱりそろそろきちんとした場所に留まりたいです」
「はは。そうか。それもそうだな。俺も早く、貴女を家へ連れて帰りたい」
そこでグレイスはずっと気になっていたことを口にする。
「あの、今さらですけれど、お屋敷にいる方々は大丈夫でしょうか。突然わたしが押しかけることになってしまって……その、突然レイモンド様の妻になると紹介されても」
「大丈夫。何も心配ないさ」
レイモンドがずいぶんあっさりと答えたので、グレイスは逆に不安になってしまう。
「それより、まずは貴女と正式に結婚した証を残さなければならない。疲れているところ悪いんだが、このまま教会へ行っても構わないだろうか。いや、やはりその前に……」
王宮へ行こうと言われ、グレイスは目を瞬いた。
◇
レイモンドは十二の時エルズワース王国へ留学しており、その時彼を預かり、保護役を買っていたのがエルズワース王室であった。
「その際こちらの王太子と仲良くなって、何かと頼りにしている。今回も、結婚の証人になってもらおう」
「えっ、王太子殿下を証人になさるのですか?」
「ああ、そのつもりだ」
(そんな大それたこと……それに王族の名を使ってしまっては、後でいろいろ面倒なことにならないかしら……)
しかし未来の国王の名前とあれば、絶大な効力を発する気もした。
グレイスがどうしたものかと悩んでいるうちに馬車は王宮へと到着し、王太子を呼んでくるからここで待っていてくれと、レイモンドは一人で素早く馬車を下りて行ってしまう。
そして数十分後……レイモンドと同じ背格好をした、黒髪の青年が引きずられるようにしてこちらへ向かってくるのが見えた。
(あんなにぐいぐい手を引っ張って……)
「――さぁ、乗ってくれ」
「レイモンド。おまえなぁ……」
「早く。こうしている間にも、追手が彼女を連れ戻しに来るかもしれない」
「はぁ……わかった、わかった」
失礼、と言って王太子が馬車に乗り込むと、レイモンドも乗り込んできて、すぐに扉を閉めて御者に大聖堂へ向かうよう告げた。
「おまえ、狭いんだから彼女の隣に座れよ」
「何言っているんだ。まだ結婚もしていない未婚女性の隣に座るなんて、礼儀に反するだろう」
「婚約もすっ飛ばしていきなり結婚する男の台詞かよ……」
王太子はまたため息をつき、グレイスへと目を向けた。癖のない黒髪を前髪を上げる形で綺麗に撫でつけ、サファイアを思わせる深い青色の瞳をしていた。
「はじめまして。こんな形で挨拶することになって申し訳ないが、バートラムだ。恐らく今後とも長い付き合いになると思うので、どうぞよろしく頼む」
真面目な口調でバートラムは簡潔に述べると、グレイスに手を差し出してきたので、軽く握手してこちらも自己紹介する。
「グレイス・オルコットと申します。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
そしていろいろと迷惑をかけてしまって申し訳ないと恐縮した様子で述べれば、気にしないでくれと気遣うような口調で王太子は微笑んだ。
「レイモンドとは昔からの付き合いなんだが、一度決めたことは驚くスピードでやり遂げて、やめろと言われても絶対にやめない頑固なやつなんだ。あなたとのご結婚も、彼の方がぐいぐい決めてしまったのだろう?」
「えっと……求婚はレイモンド様からですけれど、お受けしたのはわたしですから」
決してレイモンドに流されたわけではない、と主張したが、バートラムは呆れた眼差しで隣に座る友人を見やった。
「おまえ、本当に求婚したんだな。いや、送り出したのは俺だが……」
「バートラム。その話はここでしないでくれ」
どんな話だろうかと気になったが、レイモンドの焦った表情にバートラムはそれ以上言わなかった。
「一応聞くが、グレイス嬢の弱みに付け込む真似はしていないだろうな?」
「……付け込んだとも、言えるな」
バートラムが顔を顰め、何か言う前に「あの!」とグレイスは口を挟んだ。
「本当にわたしは納得した上でレイモンド様と結婚すると決めたので、どうか心配なさらないでください」
グレイスにそう言われるものの、バートラムはまだ納得がいかなそうである。
「俺はレイモンドの友人であり、幸せになってほしいと思っている。……しかし、それはそれとして、あなたの意思もきちんと確認しておきたい。説教臭いかもしれないが、結婚というのは、できるだけ双方の意思に沿った……互いに想いがあってするべきものだと思う」
政略結婚が常である王族のバートラムがそのような考えを持っていると知り、グレイスは何だか意外に思った。
「特にあなたは今までアンドリューの婚約者だった……というか、まだ婚約者とみなされている。しかし何らかの事情であなたはアンドリューと別れたい。そのために手っ取り早いのが、レイモンドとの結婚だ。二人とも合意の上で今すぐにでも夫婦になる覚悟がある。……だとしても、俺はもう少し時間をかけるべきじゃないかと言わずにはいられない。司祭に愛を誓う前にな」
アンドリューの隠し子が見つかったことはまだ知らないのか――知っていても、触れずに事情を察するバートラムに、グレイスは気遣いができる人なのだろうと思った。
「……心配してくださって、ありがとうございます。わたしも、急であることは重々承知しているつもりです。限られた時間の中で出した答えは、殿下からすれば、危うく見えるのは当然でしょう。ですが、わたしもアンドリュー殿下の婚約者として、いろいろと経験してまいりました。レイモンド様と結婚することに迷いはございません」
バートラムはじっとグレイスの言葉に耳を傾ける。まるでグレイスの方がレイモンドに相応しいか審議されているみたいだ。
「殿下はレイモンド様の長年のご友人なのですよね? あなたから見て、レイモンド様は結婚を利用して女性を傷つけるようなお人なのですか? レイモンド様では、わたしは幸せにはなれないのでしょうか」
逆にグレイスから問われて、バートラムは面食らったようだ。だがすぐに表情を引き締めて、「そんなことはない」ときっぱり否定した。
「レイモンドは少々……いや、だいぶ不器用で、周りに誤解されがちなところもあるが、根はとにかく真っ直ぐで、真面目なやつだ。あなたのことも大切にしてくれる。友人として、それは保証する」
グレイスは微笑み、「よかった」と二人には聴こえぬ声で呟いた。
「では、信じます。殿下。どうかわたしとレイモンド様との結婚を、祝福してください」
花嫁にそう頼まれては、もうバートラムも何も言えなかったのだろう。まいったと言うように肩を竦め、ふと隣を見てこう言った。
「おまえが今感動で目を潤ませているように、グレイス嬢は確かに素晴らしい女性のようだ」
「そうだろう」
ぐいっと目元を拭うレイモンドに、バートラムは笑って「よし」と言った。
「こうなったら、周りにもう引き返せないと思われるほど豪華な結婚式を挙げよう」
(夕方の列車に乗って、こちらに着いてからは、レイモンド様が屋敷の馬車を呼んでくださって……なんだかあっという間だったわ)
「行き先はもう少し、遠い方がよかったかな」
悪戯っぽい瞳で向かいに座るレイモンドが問いかけてくる。
「確かに旅が続くのは楽しいですけれど、やっぱりそろそろきちんとした場所に留まりたいです」
「はは。そうか。それもそうだな。俺も早く、貴女を家へ連れて帰りたい」
そこでグレイスはずっと気になっていたことを口にする。
「あの、今さらですけれど、お屋敷にいる方々は大丈夫でしょうか。突然わたしが押しかけることになってしまって……その、突然レイモンド様の妻になると紹介されても」
「大丈夫。何も心配ないさ」
レイモンドがずいぶんあっさりと答えたので、グレイスは逆に不安になってしまう。
「それより、まずは貴女と正式に結婚した証を残さなければならない。疲れているところ悪いんだが、このまま教会へ行っても構わないだろうか。いや、やはりその前に……」
王宮へ行こうと言われ、グレイスは目を瞬いた。
◇
レイモンドは十二の時エルズワース王国へ留学しており、その時彼を預かり、保護役を買っていたのがエルズワース王室であった。
「その際こちらの王太子と仲良くなって、何かと頼りにしている。今回も、結婚の証人になってもらおう」
「えっ、王太子殿下を証人になさるのですか?」
「ああ、そのつもりだ」
(そんな大それたこと……それに王族の名を使ってしまっては、後でいろいろ面倒なことにならないかしら……)
しかし未来の国王の名前とあれば、絶大な効力を発する気もした。
グレイスがどうしたものかと悩んでいるうちに馬車は王宮へと到着し、王太子を呼んでくるからここで待っていてくれと、レイモンドは一人で素早く馬車を下りて行ってしまう。
そして数十分後……レイモンドと同じ背格好をした、黒髪の青年が引きずられるようにしてこちらへ向かってくるのが見えた。
(あんなにぐいぐい手を引っ張って……)
「――さぁ、乗ってくれ」
「レイモンド。おまえなぁ……」
「早く。こうしている間にも、追手が彼女を連れ戻しに来るかもしれない」
「はぁ……わかった、わかった」
失礼、と言って王太子が馬車に乗り込むと、レイモンドも乗り込んできて、すぐに扉を閉めて御者に大聖堂へ向かうよう告げた。
「おまえ、狭いんだから彼女の隣に座れよ」
「何言っているんだ。まだ結婚もしていない未婚女性の隣に座るなんて、礼儀に反するだろう」
「婚約もすっ飛ばしていきなり結婚する男の台詞かよ……」
王太子はまたため息をつき、グレイスへと目を向けた。癖のない黒髪を前髪を上げる形で綺麗に撫でつけ、サファイアを思わせる深い青色の瞳をしていた。
「はじめまして。こんな形で挨拶することになって申し訳ないが、バートラムだ。恐らく今後とも長い付き合いになると思うので、どうぞよろしく頼む」
真面目な口調でバートラムは簡潔に述べると、グレイスに手を差し出してきたので、軽く握手してこちらも自己紹介する。
「グレイス・オルコットと申します。こちらこそ、よろしくお願いいたします」
そしていろいろと迷惑をかけてしまって申し訳ないと恐縮した様子で述べれば、気にしないでくれと気遣うような口調で王太子は微笑んだ。
「レイモンドとは昔からの付き合いなんだが、一度決めたことは驚くスピードでやり遂げて、やめろと言われても絶対にやめない頑固なやつなんだ。あなたとのご結婚も、彼の方がぐいぐい決めてしまったのだろう?」
「えっと……求婚はレイモンド様からですけれど、お受けしたのはわたしですから」
決してレイモンドに流されたわけではない、と主張したが、バートラムは呆れた眼差しで隣に座る友人を見やった。
「おまえ、本当に求婚したんだな。いや、送り出したのは俺だが……」
「バートラム。その話はここでしないでくれ」
どんな話だろうかと気になったが、レイモンドの焦った表情にバートラムはそれ以上言わなかった。
「一応聞くが、グレイス嬢の弱みに付け込む真似はしていないだろうな?」
「……付け込んだとも、言えるな」
バートラムが顔を顰め、何か言う前に「あの!」とグレイスは口を挟んだ。
「本当にわたしは納得した上でレイモンド様と結婚すると決めたので、どうか心配なさらないでください」
グレイスにそう言われるものの、バートラムはまだ納得がいかなそうである。
「俺はレイモンドの友人であり、幸せになってほしいと思っている。……しかし、それはそれとして、あなたの意思もきちんと確認しておきたい。説教臭いかもしれないが、結婚というのは、できるだけ双方の意思に沿った……互いに想いがあってするべきものだと思う」
政略結婚が常である王族のバートラムがそのような考えを持っていると知り、グレイスは何だか意外に思った。
「特にあなたは今までアンドリューの婚約者だった……というか、まだ婚約者とみなされている。しかし何らかの事情であなたはアンドリューと別れたい。そのために手っ取り早いのが、レイモンドとの結婚だ。二人とも合意の上で今すぐにでも夫婦になる覚悟がある。……だとしても、俺はもう少し時間をかけるべきじゃないかと言わずにはいられない。司祭に愛を誓う前にな」
アンドリューの隠し子が見つかったことはまだ知らないのか――知っていても、触れずに事情を察するバートラムに、グレイスは気遣いができる人なのだろうと思った。
「……心配してくださって、ありがとうございます。わたしも、急であることは重々承知しているつもりです。限られた時間の中で出した答えは、殿下からすれば、危うく見えるのは当然でしょう。ですが、わたしもアンドリュー殿下の婚約者として、いろいろと経験してまいりました。レイモンド様と結婚することに迷いはございません」
バートラムはじっとグレイスの言葉に耳を傾ける。まるでグレイスの方がレイモンドに相応しいか審議されているみたいだ。
「殿下はレイモンド様の長年のご友人なのですよね? あなたから見て、レイモンド様は結婚を利用して女性を傷つけるようなお人なのですか? レイモンド様では、わたしは幸せにはなれないのでしょうか」
逆にグレイスから問われて、バートラムは面食らったようだ。だがすぐに表情を引き締めて、「そんなことはない」ときっぱり否定した。
「レイモンドは少々……いや、だいぶ不器用で、周りに誤解されがちなところもあるが、根はとにかく真っ直ぐで、真面目なやつだ。あなたのことも大切にしてくれる。友人として、それは保証する」
グレイスは微笑み、「よかった」と二人には聴こえぬ声で呟いた。
「では、信じます。殿下。どうかわたしとレイモンド様との結婚を、祝福してください」
花嫁にそう頼まれては、もうバートラムも何も言えなかったのだろう。まいったと言うように肩を竦め、ふと隣を見てこう言った。
「おまえが今感動で目を潤ませているように、グレイス嬢は確かに素晴らしい女性のようだ」
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