悪いお姫様は飼っていた犬に飼われる

りつ

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言葉にできない思い*

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 その夜、ロゼリアはまたクラウディオに抱かれた。気のせいか、いつもより優しかった。

 前戯も丁寧であったが、ロゼリアがもう欲しいと思ったら、今日はすぐに挿入してきたのだ。

「んっ、あぁ……そこ……」
「ここ?」
「あっ、ん、そこ……気持ちいい……」

 ロゼリアがいいと思う場所を何度も優しく突いてくれる。ぱちゅんぱちゅんと鳴り響く淫音に彼と繋がり合っていることを意識し、お腹の奥が疼いて、しとどに濡らしてしまう。

「クラウディオ……だめ、またいっちゃう」
「何度でも、いけばいい」

 いつかも言われた台詞は、やはり優しく聞こえる。

「いって、いいの?」
「ああ、いけ」
「ん、んんっ……」

 ふるりと快感で震えたロゼリアの息が整うまで、クラウディオは待ってくれて、額にかかった髪を払ってくれる。

 彼に優しくされるのが嬉しい。甘えたい。

 ロゼリアはクラウディオの掌に頬をすり寄せた。

「どうした」

 微笑んで、何でもないと首を振る。言葉にできない思いだった。

 代わりに腕を伸ばし、クラウディオに抱きしめてほしいとねだる。彼の存在がずしりとのしかかってきて、その重みが愛おしかった。自分の乳房がつぶれ、汗ばんだ肌同士が触れ合うのが溶け合うようで、心地よかった。

 鎮まった熱がまた生まれて、ロゼリアは自分から腰を持ち上げて、彼のものを締めつけた。

「今日はずいぶん、積極的なんだな」
「自分でも、不思議なの。……でも、すごくあなたが欲しい、んっ」

 クラウディオのものが大きくなった気がして、ロゼリアは甘い吐息を零した。噛みつくように口を塞がれたが、すぐにこちらを気遣うようにゆっくりと舌を絡ませ、唇を優しく食んでくる。

「ん、んぅ……」

 口づけされながら中を動かれると、たまらなく気持ちよくて、口が離れた時に「もっと……」と掠れた声でねだっていた。

「はぁ……ロゼリア……っ」

 少しずつ腰の動きが速くなり、ロゼリアは手足を彼の背中に巻きつけた。

(気持ちいい、もっとクラウディオが欲しい……)

 ぎゅっと彼にしがみついて、結合部を意識する。中をぐちゅんぐちゅんと激しく動き回る剛直が蜜壁を擦り、粘ついた淫らな音とたっぷりの愛液を溢れさせた。

「は、ぁっ……ふぅ、んっ……、あっ、あぁ、んっ」

 自分の声が次第に大きくなって、抑えきれなくなる。でも声を上げる度、クラウディオの打ちつけてくる腰の動きは激しくなる。ぱんぱんっと肉と肉がぶつかり合って、ある一点を掠めた瞬間、ロゼリアは目を瞑った。

「っ――……」
「く、あぁっ……」

 クラウディオに強く抱きしめらながら、ロゼリアは宙に投げ出され、クラウディオと共に堕ちた。頭の中を白く塗り替えられ、死んでもいいほどの愉悦を得る。

(でも、クラウディオはわたしが死ぬのを許さない……)

 ロゼリアはクラウディオの汗ばんだ背中に腕を回し、彼の忙しない鼓動を感じた。

「クラウディオ……」
「なんだ」
「わたしが寝てしまっても……起きた時、また一緒にいてね……」

 彼に強く抱きしめられて、わかったと耳元で小さな声で言われる。

「お休み、ロゼリア」

 ひどく安心して、ロゼリアは目を閉じた。
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