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おまけ
シュガー・ドーナツ1
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触れあっただけの唇。
恥かしくて、照れくさくて。
それでも嬉しさがあふれて、少し震えた。
先輩の唇も、なぜかかすかに震えていた。
今にも壊れてしまいそうなキス。
なのに、戸惑うほど長い。
そっと離れるまで、ただ、目を閉じていた。
心臓が壊れてしまいそうだ。
夢みたいな余韻の中で、そっと目を開ける。
唇は離れたのに綺麗な深い色の瞳が間近にあって、気持ちごと吸い込まれそうだった。
夢の続きを見ているみたい。
だけど。
フッと正気に戻る。
トン、と軽く押して先輩の体から離れた。
やばい!
こんなことをしている場合ではなかった。
今日は週に一度の特売日なのに。
私はあわてて時計を確認した。
やっぱり!
先輩とお茶を飲んだり話をしたりで、当たり前だけどかなり時間をとられていた。
このままでは先着二〇〇様限りの特売の卵を買いそびれたうえに、買い物をする時間すらなくなってしまう。
エンゲル係数の高い我が家にとって、買い物は死活問題である。
「すみません、用事があるのでそろそろ失礼してもいいですか?」
頭を下げながら私がそう切り出すと、先輩はすねた。
「ひどいな、せっかく感動の再会なのに」
本来なら時間を忘れてイチャイチャするのが普通だと、先輩はブツブツとぼやいている。
あまりにもっともな言い分だったので、私は乾いた笑みを浮かべることしかできなかった。
なんて正直な人なんだろう。
映画だったらそういう展開なんだけど。
私も家族の生活がかかっている。
「すみません、どうしても外せない用があるので、失礼します」
最初から急いでいることを宣言していたし、私がずっと時計を気にしていたことに気付いていたのか、先輩は不承不承ながらうなずいてくれた。
「ごめんなさい、失礼します」
頭を下げて急ぎ足でスーパーに向かう私の横に、なぜか先輩も足早に並んだ。
「ちなみに、何の用?」
「買い物です。今日は卵の特売日なので……」
説明しかけて、ハタと気づいた。
卵の特売と天秤にかけたりすると、先輩はひどくすねるのでは?
案の定、フゥンと不満顔だ。
ああ~やっぱり。
そんな顔をされると弱くなりそう。
私は何一つ悪くないはずなのに、いけないことをしているような気分になった。
歩く速度は落とさないまま、しどろもどろに説明する。
「うち、エンゲル係数が異様に高いんです。それに夕飯を作ったり、保育園に迎えに行ったり、色々とやることがあって……」
だいたい、普通の家よりも家族が多い。
剣道の道場主であり師範の祖父と、その手伝いをしているドイツ人の祖母。
普通の会社員で休日は道場の師範も兼務する父と、住宅営業職の母。
中一の宇宙、小学五年生の大地、小学三年生の拓海、保育園の南雲と、四人も弟がいる。
去年から従兄のジェイクがドイツからホームステイしている。
やたらと国際色が濃くて、人口密度が高くなっていた。
ハッキリ言って、落ち着かない環境だ。
そのうえ、弟の友達や祖父の道場に通う子供たちもやってくる。
あいつらを見ていると、怪獣大戦争みたいだといつも思う。
冗談抜きで、朝から晩まで足の踏み場もない状況なのだ。
幸い私はただ一人の女の子なので、小さいながらも個室を与えられている。
でも他の男兄弟は相部屋だし、勉強するには居間兼台所しかないひどいありさまだった。
早口にかいつまんで説明したけど、先輩は納得のいかない顔をしている。
まぁ、出張シェフに通いの家政婦がいるような生活をしている人なのだ。
庶民の中でもうちのように雑然とした家庭の事情は、特に理解しがたい話だろう。
見れば惨劇だとわかることだけれど、どんな反応が返ってくるのか、それはそれで怖い。
と、いうよりも。
絶対に見られたくないんですけど。
なぜか先輩は私についてくる。
おまけに、想像以上に不満顔だった。
「なんで愛莉がそんなことするわけ? そんなの、親がすればいいじゃん」
やっぱり。
同級生の子にも、同じことをよく言われる。
ファーストフードやカラオケに誘われ、断った時には必ず聞く台詞だった。
不器用だとか融通が利かないと評価される部分でもあるけど、私にとって譲れないこと。
今は、家族が一番。
それは当分変わらないし、変えてはいけないことだった。
だから、私は並んで歩きながらも、先輩の顔を見つめた。
今しか言えないことだし、嫌われるならそれでもいい。
「なぜですか? 親だからって理由だけで、何でもかんでもできる訳ないでしょう?」
「……」
何も応えなかったけど、まっすぐに先輩は私の視線を受け止めた。
綺麗に澄んだ深い瞳が、私の心の奥底まで見通すようだった。
先輩の眼差しがあまりに真剣だったので、私はゆっくりと言葉を紡いだ。
「私もまるで無関係じゃないんです。だって、母が仕事を始めたのは学費のためですし。だから家事ぐらい、できる人がすればいいんです」
かすかに眉根をよせて、先輩は首をかしげた。
「でもさ、愛莉は大変じゃない…?」
「学校に行けなくなってしまうと、もっと大変だと思いませんか? それに、私のあとにも弟がゾロゾロいますから。両親が働ける状態に持って行くのは、家族としての役割なんです」
きっぱりと言い切ると、先輩はスッと視線を前に向けた。
何度も心の中で繰り返し、言葉の意味を咀嚼しているような顔だった。
「……」
あんまり沈黙が長いので、私はきまり悪くなった。
先輩は、ずっと私の横を歩いている。
だけど、その横顔はあまりに難しい表情をしていて、気軽に声をかけられない。
思考に踏み込める様子ではなかった。
その表情と沈黙があまりに意味深いものだったので、私とアイリーンが同一人物だと気がついてもらえて嬉しかったのに、浮き立っていた気持ちが急速にしぼんでしまった。
嫌われてもいいと思って正直に告げたけれど、直接的な言葉を向けられたらやっぱり痛いので、不安が膨らんでしまった。
「あの……やっぱり私……」
先輩のことを大切にする自信がなかった。
お付き合いをするにしても先輩のことを一番に考えるとか、恋愛のために家族をふりきって先輩だけに夢中になるとか、絶対にできない。
一番が家族の生活、二番が先輩だ。
どう頑張っても、そこは譲れないと思う。
冬真先輩の孤独な状況は痛いほどわかっていたので、私はグッとこぶしを握った。
ズルズルと私の慌ただしい日常に付き合わせると、寂しい想いを増加させてしまう。、
きっぱりと縁を断った方が、お互いのためなのでは?
そんな台詞を紡ぐ寸前。
冬真先輩は、はじけるように笑いだした。
カラッとして、心地いい笑いだった。
明るい太陽みたいな顔でひたすら笑っているので、私はあっけにとられてしまう。
こんなふうに笑えるんだ。
ただ、私は驚くしかない。
なにをどう言えばいいのか、わからなくなった。
私が戸惑っていると、先輩は「ごめんごめん」とおかしそうに眼ににじんだ涙をぬぐった。
涙が出るほど爆笑するなんて。
「やっぱり、愛莉はアイリーンなんだと思ったら、ものすごくおかしくって。笑うとこじゃないんだけどさ。どんなときでも、本当に変わらないや」
「えっ?」
それがどういう意味か全然わからなくて、私は首を傾げるしかない。
表情で私がわかっていないことも見透かしているのか、先輩は数回深呼吸をして笑いを収めると、努力をして真顔になった。
ちゃんと聞いて、と眼差しが訴えている。
自然に伸ばされた優雅な指先が、サラッと私の髪をすくった。
「そのまんまの愛莉が、俺の好きな人だってことだよ」
キッパリと言い切られてしまい、思わず私の足がもつれた。
好きな人って、好きな人って…!
爆弾が直撃したみたいです。
嬉しいけど、心臓が壊れるかと思った。
そんな目の離せなくなるような綺麗な瞳をまっすぐに向けて、聞き慣れない台詞を言わないでください。心理的な負担が大きいです。
「ならさ、俺が手伝えばいいんでしょ? そうすれば愛莉も嬉しいよね?」
ニコニコと満面の笑顔で、私のカバンを奪うと先輩は小脇に抱えた。
「え? 手伝う?」
なにを?
急ぐよ、と言われても訳がわからない。
「鈍いな~買い物だよ。お一人様一つって言ってただろ? なら、俺も一緒に行けば余分に一つ買えて、愛莉も嬉しいよね?」
「ええ、まぁ……」
買い物?
今、一緒に買い物って言った?
出張シェフを呼ぶ生活をする先輩が、普通のスーパーで私と特売シールを漁るのですか?
そんな姿は見たくないような、見てみたいような……本気で言っているのかしら?
「じゃ、行こう! 急ぐよ、ほらほら!」
「ちょっちょっと待って下さい!」
冬真先輩は私の手首を握って、走りだした。
機嫌良さそうに、クスクスと笑っている。
別に、走るようなことでは……いえいえ、時間を考えれば走るにこしたことはないけれど。
どうして先輩は嬉しそうなんだろう?
私は戸惑うことしかできなかったけれど。
手首をつかんでいる強さとぬくもりは、あの出会いの日を思い出させる暖かさだった。
恥かしくて、照れくさくて。
それでも嬉しさがあふれて、少し震えた。
先輩の唇も、なぜかかすかに震えていた。
今にも壊れてしまいそうなキス。
なのに、戸惑うほど長い。
そっと離れるまで、ただ、目を閉じていた。
心臓が壊れてしまいそうだ。
夢みたいな余韻の中で、そっと目を開ける。
唇は離れたのに綺麗な深い色の瞳が間近にあって、気持ちごと吸い込まれそうだった。
夢の続きを見ているみたい。
だけど。
フッと正気に戻る。
トン、と軽く押して先輩の体から離れた。
やばい!
こんなことをしている場合ではなかった。
今日は週に一度の特売日なのに。
私はあわてて時計を確認した。
やっぱり!
先輩とお茶を飲んだり話をしたりで、当たり前だけどかなり時間をとられていた。
このままでは先着二〇〇様限りの特売の卵を買いそびれたうえに、買い物をする時間すらなくなってしまう。
エンゲル係数の高い我が家にとって、買い物は死活問題である。
「すみません、用事があるのでそろそろ失礼してもいいですか?」
頭を下げながら私がそう切り出すと、先輩はすねた。
「ひどいな、せっかく感動の再会なのに」
本来なら時間を忘れてイチャイチャするのが普通だと、先輩はブツブツとぼやいている。
あまりにもっともな言い分だったので、私は乾いた笑みを浮かべることしかできなかった。
なんて正直な人なんだろう。
映画だったらそういう展開なんだけど。
私も家族の生活がかかっている。
「すみません、どうしても外せない用があるので、失礼します」
最初から急いでいることを宣言していたし、私がずっと時計を気にしていたことに気付いていたのか、先輩は不承不承ながらうなずいてくれた。
「ごめんなさい、失礼します」
頭を下げて急ぎ足でスーパーに向かう私の横に、なぜか先輩も足早に並んだ。
「ちなみに、何の用?」
「買い物です。今日は卵の特売日なので……」
説明しかけて、ハタと気づいた。
卵の特売と天秤にかけたりすると、先輩はひどくすねるのでは?
案の定、フゥンと不満顔だ。
ああ~やっぱり。
そんな顔をされると弱くなりそう。
私は何一つ悪くないはずなのに、いけないことをしているような気分になった。
歩く速度は落とさないまま、しどろもどろに説明する。
「うち、エンゲル係数が異様に高いんです。それに夕飯を作ったり、保育園に迎えに行ったり、色々とやることがあって……」
だいたい、普通の家よりも家族が多い。
剣道の道場主であり師範の祖父と、その手伝いをしているドイツ人の祖母。
普通の会社員で休日は道場の師範も兼務する父と、住宅営業職の母。
中一の宇宙、小学五年生の大地、小学三年生の拓海、保育園の南雲と、四人も弟がいる。
去年から従兄のジェイクがドイツからホームステイしている。
やたらと国際色が濃くて、人口密度が高くなっていた。
ハッキリ言って、落ち着かない環境だ。
そのうえ、弟の友達や祖父の道場に通う子供たちもやってくる。
あいつらを見ていると、怪獣大戦争みたいだといつも思う。
冗談抜きで、朝から晩まで足の踏み場もない状況なのだ。
幸い私はただ一人の女の子なので、小さいながらも個室を与えられている。
でも他の男兄弟は相部屋だし、勉強するには居間兼台所しかないひどいありさまだった。
早口にかいつまんで説明したけど、先輩は納得のいかない顔をしている。
まぁ、出張シェフに通いの家政婦がいるような生活をしている人なのだ。
庶民の中でもうちのように雑然とした家庭の事情は、特に理解しがたい話だろう。
見れば惨劇だとわかることだけれど、どんな反応が返ってくるのか、それはそれで怖い。
と、いうよりも。
絶対に見られたくないんですけど。
なぜか先輩は私についてくる。
おまけに、想像以上に不満顔だった。
「なんで愛莉がそんなことするわけ? そんなの、親がすればいいじゃん」
やっぱり。
同級生の子にも、同じことをよく言われる。
ファーストフードやカラオケに誘われ、断った時には必ず聞く台詞だった。
不器用だとか融通が利かないと評価される部分でもあるけど、私にとって譲れないこと。
今は、家族が一番。
それは当分変わらないし、変えてはいけないことだった。
だから、私は並んで歩きながらも、先輩の顔を見つめた。
今しか言えないことだし、嫌われるならそれでもいい。
「なぜですか? 親だからって理由だけで、何でもかんでもできる訳ないでしょう?」
「……」
何も応えなかったけど、まっすぐに先輩は私の視線を受け止めた。
綺麗に澄んだ深い瞳が、私の心の奥底まで見通すようだった。
先輩の眼差しがあまりに真剣だったので、私はゆっくりと言葉を紡いだ。
「私もまるで無関係じゃないんです。だって、母が仕事を始めたのは学費のためですし。だから家事ぐらい、できる人がすればいいんです」
かすかに眉根をよせて、先輩は首をかしげた。
「でもさ、愛莉は大変じゃない…?」
「学校に行けなくなってしまうと、もっと大変だと思いませんか? それに、私のあとにも弟がゾロゾロいますから。両親が働ける状態に持って行くのは、家族としての役割なんです」
きっぱりと言い切ると、先輩はスッと視線を前に向けた。
何度も心の中で繰り返し、言葉の意味を咀嚼しているような顔だった。
「……」
あんまり沈黙が長いので、私はきまり悪くなった。
先輩は、ずっと私の横を歩いている。
だけど、その横顔はあまりに難しい表情をしていて、気軽に声をかけられない。
思考に踏み込める様子ではなかった。
その表情と沈黙があまりに意味深いものだったので、私とアイリーンが同一人物だと気がついてもらえて嬉しかったのに、浮き立っていた気持ちが急速にしぼんでしまった。
嫌われてもいいと思って正直に告げたけれど、直接的な言葉を向けられたらやっぱり痛いので、不安が膨らんでしまった。
「あの……やっぱり私……」
先輩のことを大切にする自信がなかった。
お付き合いをするにしても先輩のことを一番に考えるとか、恋愛のために家族をふりきって先輩だけに夢中になるとか、絶対にできない。
一番が家族の生活、二番が先輩だ。
どう頑張っても、そこは譲れないと思う。
冬真先輩の孤独な状況は痛いほどわかっていたので、私はグッとこぶしを握った。
ズルズルと私の慌ただしい日常に付き合わせると、寂しい想いを増加させてしまう。、
きっぱりと縁を断った方が、お互いのためなのでは?
そんな台詞を紡ぐ寸前。
冬真先輩は、はじけるように笑いだした。
カラッとして、心地いい笑いだった。
明るい太陽みたいな顔でひたすら笑っているので、私はあっけにとられてしまう。
こんなふうに笑えるんだ。
ただ、私は驚くしかない。
なにをどう言えばいいのか、わからなくなった。
私が戸惑っていると、先輩は「ごめんごめん」とおかしそうに眼ににじんだ涙をぬぐった。
涙が出るほど爆笑するなんて。
「やっぱり、愛莉はアイリーンなんだと思ったら、ものすごくおかしくって。笑うとこじゃないんだけどさ。どんなときでも、本当に変わらないや」
「えっ?」
それがどういう意味か全然わからなくて、私は首を傾げるしかない。
表情で私がわかっていないことも見透かしているのか、先輩は数回深呼吸をして笑いを収めると、努力をして真顔になった。
ちゃんと聞いて、と眼差しが訴えている。
自然に伸ばされた優雅な指先が、サラッと私の髪をすくった。
「そのまんまの愛莉が、俺の好きな人だってことだよ」
キッパリと言い切られてしまい、思わず私の足がもつれた。
好きな人って、好きな人って…!
爆弾が直撃したみたいです。
嬉しいけど、心臓が壊れるかと思った。
そんな目の離せなくなるような綺麗な瞳をまっすぐに向けて、聞き慣れない台詞を言わないでください。心理的な負担が大きいです。
「ならさ、俺が手伝えばいいんでしょ? そうすれば愛莉も嬉しいよね?」
ニコニコと満面の笑顔で、私のカバンを奪うと先輩は小脇に抱えた。
「え? 手伝う?」
なにを?
急ぐよ、と言われても訳がわからない。
「鈍いな~買い物だよ。お一人様一つって言ってただろ? なら、俺も一緒に行けば余分に一つ買えて、愛莉も嬉しいよね?」
「ええ、まぁ……」
買い物?
今、一緒に買い物って言った?
出張シェフを呼ぶ生活をする先輩が、普通のスーパーで私と特売シールを漁るのですか?
そんな姿は見たくないような、見てみたいような……本気で言っているのかしら?
「じゃ、行こう! 急ぐよ、ほらほら!」
「ちょっちょっと待って下さい!」
冬真先輩は私の手首を握って、走りだした。
機嫌良さそうに、クスクスと笑っている。
別に、走るようなことでは……いえいえ、時間を考えれば走るにこしたことはないけれど。
どうして先輩は嬉しそうなんだろう?
私は戸惑うことしかできなかったけれど。
手首をつかんでいる強さとぬくもりは、あの出会いの日を思い出させる暖かさだった。
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