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アリーナの前世の父視点

娘、凛が死んだ

それも全部私たちがゲームの会社をやっていたからだ。

ゲームの中の凛はとある辺境伯爵だった

そりゃあ凛は一番最初のプレイヤーだったから地位が高いジョブにいた。凛が小さい頃にやりたいといったことをすべてこのゲームに詰め込んだ。
売りでは国を作るとあったがもちろんそれだけではない。
そこだったら何にでもなれるのだ。
なりたかったら奴隷から神にまでなれる。神になるのはとてつもなく大変なようにプログラミングしたが...

凛は小さい頃は活発なこでよく庭を駆け回っていた。
しかし、ある時ある病気にかかりそれからは病院に入院をしていた。その病気は奇病。
夢の中でとてつもない幸福な夢を見られる代わりにどんどん睡眠時間が増えて行くのだ。
特に治療法がなくただ衰弱を見守るだけしかできなかった。
どんどん衰弱していく凛を見るのは辛かった。体が痩せていく。髪が白くなっていく。頬が痩けていく。隈が寝ているのに濃くなっていく...

私たちがそんな凛を見ていられなくて一時病室から出ていた時に凛はゲームのファンに殺された

人工呼吸機を外され肺の中には水が入っていた

医者によるとこれは殺人だと言う。

しかし、私たちは凛を生き返らせたかった。
それは無理だが私たちにはゲームがある。ゲームのなかの辺境伯爵の娘を凛にした。この後の凛ね動きは私たちにはわからない。
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