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*第1章*
三人の幼なじみ(2)
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「恋よ、コ・イ!」
「コイ……?」
「魚の鯉じゃないからね?」
「わ、わかってるよ!」
「どうだか」
真理恵はアハハとおかしそうに笑う。
小中学生のときは、同じメンバーで持ち上がりだったことと、それほど人数が多くなかったこととあって、恋愛沙汰の話が身の回りで上がることはあまりなかった。
だけど、高校に入学して私たちを取り巻く状況は少し変わったらしい。
真理恵が言うには、和人も健も、高校に入ってからものすごくモテているらしいのだ。
高校に入学して約半年。
四月から現在の十月までの間、和人と健に告白してきた女子の数は、先輩も含めて両手では収まりきらないくらいらしい。
特に、さっき和人を呼び出した女子は、和人と同じバスケ部のマネージャーの子で、夏休み前から和人に何回も告白を繰り返してるんだとか。
「そうだとしても、真理恵はいちいち気にしすぎだよ。真理恵の話なら、和人も健も誰から告白されても断ってるんでしょ?」
いくら恋愛ごとに疎い私でも、和人や健が誰かと付き合うことになれば、私たち四人の関係が変わってくる可能性が出てくることはなんとなくわかる。
だけど、これも真理恵の情報だけど、和人や健は誰とも付き合うつもりはないらしく、誰から告白されても全部断っているらしい。
それなら、私たちの関係が、今すぐに変わることなんてないじゃん。
私も今の四人の関係が心地よくて大好きだから、それを乱されるのは嫌だし、きっと真理恵もそう思っているんだろう。
気にしちゃうのはわかるけど、真理恵がそのせいで元気がないのは私も辛い。
「まぁそうだけど……。そう言う未夢はさ、好きな人とかいないの?」
「好きな人? 真理恵と和人と健、みんな大好きだよ」
「だからそうじゃなくて、恋愛対象になるような人」
恋愛対象……?
あんまり考えたことなかったな。
「うーん。わからない……」
しばらく天井を見上げて考えたけれど、やっぱりよくわからない。
恋? 何それ、美味しいの? ってレベルだし。
「何それ。でも、未夢はそれでいいかな。基本真面目なのに、ちょっと抜けてるところとか、変に擦れてないところとか、すごく好き」
「それ、褒めてるの?」
「褒めてる褒めてる」
真理恵はそう言うけど、なんか褒められてる気がしないんだけど……。
「おーい、授業始めるぞ~」
次の時間の数学の先生の声により私たちの会話は中断させられる。
私たちの数学の先生は、始業のチャイムの鳴る二分前には教室に入ってきて授業の準備を始めることで有名だ。
「あ、じゃあそろそろ席戻らなきゃだね!」
チャイムは鳴ってないとはいえ、先生が入ってきたら、生徒も着席して授業の準備をすることが、この先生の授業のルール。
真理恵も自分の席へと戻っていった。
健の方を見てみると、とりあえず数学の道具を机の上に出してはいるものの、その下でさっき私が貸した古典のノートを広げている。
和人も用事が終わったのか、ちょうど今教室に戻ってきたみたい。
恋愛対象として好きな人、かぁ……。
私に聞いてくるってことは、真理恵には好きな人がいるのだろうか?
さっき聞けばよかったな。
「コイ……?」
「魚の鯉じゃないからね?」
「わ、わかってるよ!」
「どうだか」
真理恵はアハハとおかしそうに笑う。
小中学生のときは、同じメンバーで持ち上がりだったことと、それほど人数が多くなかったこととあって、恋愛沙汰の話が身の回りで上がることはあまりなかった。
だけど、高校に入学して私たちを取り巻く状況は少し変わったらしい。
真理恵が言うには、和人も健も、高校に入ってからものすごくモテているらしいのだ。
高校に入学して約半年。
四月から現在の十月までの間、和人と健に告白してきた女子の数は、先輩も含めて両手では収まりきらないくらいらしい。
特に、さっき和人を呼び出した女子は、和人と同じバスケ部のマネージャーの子で、夏休み前から和人に何回も告白を繰り返してるんだとか。
「そうだとしても、真理恵はいちいち気にしすぎだよ。真理恵の話なら、和人も健も誰から告白されても断ってるんでしょ?」
いくら恋愛ごとに疎い私でも、和人や健が誰かと付き合うことになれば、私たち四人の関係が変わってくる可能性が出てくることはなんとなくわかる。
だけど、これも真理恵の情報だけど、和人や健は誰とも付き合うつもりはないらしく、誰から告白されても全部断っているらしい。
それなら、私たちの関係が、今すぐに変わることなんてないじゃん。
私も今の四人の関係が心地よくて大好きだから、それを乱されるのは嫌だし、きっと真理恵もそう思っているんだろう。
気にしちゃうのはわかるけど、真理恵がそのせいで元気がないのは私も辛い。
「まぁそうだけど……。そう言う未夢はさ、好きな人とかいないの?」
「好きな人? 真理恵と和人と健、みんな大好きだよ」
「だからそうじゃなくて、恋愛対象になるような人」
恋愛対象……?
あんまり考えたことなかったな。
「うーん。わからない……」
しばらく天井を見上げて考えたけれど、やっぱりよくわからない。
恋? 何それ、美味しいの? ってレベルだし。
「何それ。でも、未夢はそれでいいかな。基本真面目なのに、ちょっと抜けてるところとか、変に擦れてないところとか、すごく好き」
「それ、褒めてるの?」
「褒めてる褒めてる」
真理恵はそう言うけど、なんか褒められてる気がしないんだけど……。
「おーい、授業始めるぞ~」
次の時間の数学の先生の声により私たちの会話は中断させられる。
私たちの数学の先生は、始業のチャイムの鳴る二分前には教室に入ってきて授業の準備を始めることで有名だ。
「あ、じゃあそろそろ席戻らなきゃだね!」
チャイムは鳴ってないとはいえ、先生が入ってきたら、生徒も着席して授業の準備をすることが、この先生の授業のルール。
真理恵も自分の席へと戻っていった。
健の方を見てみると、とりあえず数学の道具を机の上に出してはいるものの、その下でさっき私が貸した古典のノートを広げている。
和人も用事が終わったのか、ちょうど今教室に戻ってきたみたい。
恋愛対象として好きな人、かぁ……。
私に聞いてくるってことは、真理恵には好きな人がいるのだろうか?
さっき聞けばよかったな。
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