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1.この姿で気に入られても困りますから……!
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駅前のレンガ色のビルの三階の居酒屋『猫に小判』。ここが今日の会場らしい。
「あ、いたいた! 梨緒~!」
居酒屋の看板のついた建物の前まで来たとき、近くから梨緒の名前を呼ばれた。
声の聞こえた方を見ると、梨緒が見せてくれたプリクラに写ってた女性が二人、こちらに向かって歩いて来ている。
一人は金髪のショートヘアの人、もう一人はパーマのかかったミディアムロングの人だ。
梨緒に名前を聞いたところによると、金髪のショートヘアが澤田さんで、ミディアムロングの人が白鳥さんだ。
一緒にプリクラは撮ったことあるけど、特別仲がいいって程でもないらしい。
だから怪しまれない程度に適当にしてくれたらいいからって言われたけど、それが難しいんだってば!
私と梨緒の元々の見た目は、一卵性の双子なだけあってそっくりだ。
だけど、梨緒は地味な私と違って見た目は派手。そして、その見た目と釣り合うように、性格も派手なのだ。
人見知りで口下手で押しに弱い私とは正反対に、梨緒は社交的でおしゃべりで結構強引だ。
今回も強引な梨緒のお願いを断り切れずに私がここにいるのも、それが原因だろう。
こちらに手招きしている二人に怪しまれないように、とりあえず笑顔で手を振りながら二人の元へと駆け寄った。
「梨緒、久しぶり~! 会うの、いつぶり? 去年の専門学校の同窓会以来だよね」
「急に人数足りなくなって困ってたけど、梨緒に来てもらえて助かったよ」
特に怪しむ様子もない二人。
とりあえず、“見た目”は完全に“梨緒”に見えてるらしい。
っていうか、梨緒も人数合わせで呼ばれてただけなの!?
二人が特別仲がいいって程でもないって言うくらいなら、断れば良かったのに……。
でも、昔からその辺は律儀なのよね、梨緒って。
約束したら、何としてでも守ろうとするところは確かに偉いと思うけど、もうちょっと手段は選んでほしいかな。
「今日は一応、私のお兄ちゃんの職場の人の弟さんの友達の知り合いが来るらしいよ」
「イケメンだといいねぇ~!」
白鳥さんの言葉に、澤田さんは目を輝かせて、うっとりとした表情を浮かべる。
「そ、そうだね……」
えっと、白鳥さんのお兄さんの職場の人の、弟さんのなんだっけ……?
なんだか、それって白鳥さん自身も、全くもって知らない人ってことだよね?
そんなことを思いながらいると、「あっ!」と白鳥さんが声を上げた。
「すみません~! こっちです~!」
白鳥さんが頭上でヒラヒラと手を振ると、私の背後の方から男性の声が響いた。
「あ、キミが白鳥 美羽ちゃん?」
私も振り返って確認すると、そこに三人の男性がいるのが見えた。
今、白鳥さんの名前を呼んだのが、金髪でやたらとアクセサリーをつけた男性だ。そして隣には、パーマをあてたふわふわの茶髪の男性がこちらに向かって手を振っている。
二人とも、正直言ってチャラそうだ。
そして、二人の後ろを歩くのは、クールな印象の黒髪の男性だ。
人数が揃ったということで、私たちはお店の中へと足を運ぶことにした。
駅前のレンガ色のビルの三階の居酒屋『猫に小判』。ここが今日の会場らしい。
「あ、いたいた! 梨緒~!」
居酒屋の看板のついた建物の前まで来たとき、近くから梨緒の名前を呼ばれた。
声の聞こえた方を見ると、梨緒が見せてくれたプリクラに写ってた女性が二人、こちらに向かって歩いて来ている。
一人は金髪のショートヘアの人、もう一人はパーマのかかったミディアムロングの人だ。
梨緒に名前を聞いたところによると、金髪のショートヘアが澤田さんで、ミディアムロングの人が白鳥さんだ。
一緒にプリクラは撮ったことあるけど、特別仲がいいって程でもないらしい。
だから怪しまれない程度に適当にしてくれたらいいからって言われたけど、それが難しいんだってば!
私と梨緒の元々の見た目は、一卵性の双子なだけあってそっくりだ。
だけど、梨緒は地味な私と違って見た目は派手。そして、その見た目と釣り合うように、性格も派手なのだ。
人見知りで口下手で押しに弱い私とは正反対に、梨緒は社交的でおしゃべりで結構強引だ。
今回も強引な梨緒のお願いを断り切れずに私がここにいるのも、それが原因だろう。
こちらに手招きしている二人に怪しまれないように、とりあえず笑顔で手を振りながら二人の元へと駆け寄った。
「梨緒、久しぶり~! 会うの、いつぶり? 去年の専門学校の同窓会以来だよね」
「急に人数足りなくなって困ってたけど、梨緒に来てもらえて助かったよ」
特に怪しむ様子もない二人。
とりあえず、“見た目”は完全に“梨緒”に見えてるらしい。
っていうか、梨緒も人数合わせで呼ばれてただけなの!?
二人が特別仲がいいって程でもないって言うくらいなら、断れば良かったのに……。
でも、昔からその辺は律儀なのよね、梨緒って。
約束したら、何としてでも守ろうとするところは確かに偉いと思うけど、もうちょっと手段は選んでほしいかな。
「今日は一応、私のお兄ちゃんの職場の人の弟さんの友達の知り合いが来るらしいよ」
「イケメンだといいねぇ~!」
白鳥さんの言葉に、澤田さんは目を輝かせて、うっとりとした表情を浮かべる。
「そ、そうだね……」
えっと、白鳥さんのお兄さんの職場の人の、弟さんのなんだっけ……?
なんだか、それって白鳥さん自身も、全くもって知らない人ってことだよね?
そんなことを思いながらいると、「あっ!」と白鳥さんが声を上げた。
「すみません~! こっちです~!」
白鳥さんが頭上でヒラヒラと手を振ると、私の背後の方から男性の声が響いた。
「あ、キミが白鳥 美羽ちゃん?」
私も振り返って確認すると、そこに三人の男性がいるのが見えた。
今、白鳥さんの名前を呼んだのが、金髪でやたらとアクセサリーをつけた男性だ。そして隣には、パーマをあてたふわふわの茶髪の男性がこちらに向かって手を振っている。
二人とも、正直言ってチャラそうだ。
そして、二人の後ろを歩くのは、クールな印象の黒髪の男性だ。
人数が揃ったということで、私たちはお店の中へと足を運ぶことにした。
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