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1.この姿で気に入られても困りますから……!
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「……今日はありがとうございました。それでは失礼します」
やっと終わった……。
まるで悪夢でも見ているようだったよ……。
白鳥さんと澤田さんは、本郷さんとは上手くいかなかったのか、とりあえずこの飲み会が終わった時点でお開きとなり、完全に解散になった。
飲み会のときの雰囲気から、もしかして白鳥さんは梨緒のことをあまりよく思ってないのかな……?
また帰ったら梨緒に教えてあげなきゃ。
合コンメンバーと別れて、フラフラと夜道を歩き出す。
明日からまた仕事だし早く帰ろうと、駅へと続く道へと角を曲がったとき、私は男性の声に呼び止められた。
「梨緒ちゃーん」
振り向くと、山口さんと菊地さんが私の方へと早足で歩いてきている。
「……はい?」
何か言い残したこととかあったのかな……?
そう思って振り向いたと同時、私はすぐ傍の路地裏に連れ込まれていた。
「……った」
思いきり背中をレンガ造りの建物の壁に打ち付けられる。
何なのよ、一体……。
だけど、顔を上げたときには、私の目の前には山口さんと菊地さんが至近距離に立っていた。
目の前の二人と壁に挟まれてしまって、私は完全に逃げ場を失ってしまったようだ。
「梨緒ちゃんさぁ、このあと付き合ってよ? 今日もちょっと遊べる男を探しに来てたんだろ?」
……えっ!
「あ、あれは、白鳥さんが勝手に言ってただけで、私はそんなつもりじゃ……」
「やだなぁ~、俺たち二人相手だと緊張しちゃってる?」
してないってば……っ!
言い返そうにも、のれんに腕押しのような感じで、全く話が通じそうにない。
「だって、澤田ちゃんからも聞いたよ? 梨緒ちゃんは、すぐにヤれると思うって」
何それ何それ!
やっぱり梨緒、何か白鳥さんと澤田さんから恨みでも買ってたの?
どうしよう……。
力は強いし、口では上手く言い返せる自信なんてないよ……!
そうしているうちにも、私の首筋に山口さんが顔を近づけてくる。
「や、やめて……っ」
今にも消えてしまいそうな、情けない声が口から飛び出すけれど、きっと目の前の二人には聞こえていない。
もうダメかもしれないと思った、そのときだった。
突如、目の前の二人が勢いよく私から離れた。
正確には、引き剥がされたといった方が合ってる。
「おい、山口、菊地! 彼女が嫌がってんのが見てわからねぇのかよ!」
暗がりの中、男性の怒鳴るような声が響く。
「うわっ! 本郷、お前、帰ったんじゃなかったんかよ」
本郷……、って。
もしかして、さっきの合コンで一緒だった本郷司!?
暗くてよくわからないけど、確かに背格好は、さっきまで見ていた本郷さんっぽい。
「なんとなく帰る前のお前らの雰囲気から、何かやらかしそうだなと思って、少し後ろを歩いてやってたんだよ」
「歩いてやってたって、何だよそれ」
菊地さんが、本郷さんの言葉に反発する。
「そのままの意味だ。ここで高倉さんに通報でもされてみろ。お前らの社会からの目は、一気に冷めたものになるぞ?」
その瞬間、面倒臭そうに目配せし合う、山口さんと菊地さん。
「……今日はありがとうございました。それでは失礼します」
やっと終わった……。
まるで悪夢でも見ているようだったよ……。
白鳥さんと澤田さんは、本郷さんとは上手くいかなかったのか、とりあえずこの飲み会が終わった時点でお開きとなり、完全に解散になった。
飲み会のときの雰囲気から、もしかして白鳥さんは梨緒のことをあまりよく思ってないのかな……?
また帰ったら梨緒に教えてあげなきゃ。
合コンメンバーと別れて、フラフラと夜道を歩き出す。
明日からまた仕事だし早く帰ろうと、駅へと続く道へと角を曲がったとき、私は男性の声に呼び止められた。
「梨緒ちゃーん」
振り向くと、山口さんと菊地さんが私の方へと早足で歩いてきている。
「……はい?」
何か言い残したこととかあったのかな……?
そう思って振り向いたと同時、私はすぐ傍の路地裏に連れ込まれていた。
「……った」
思いきり背中をレンガ造りの建物の壁に打ち付けられる。
何なのよ、一体……。
だけど、顔を上げたときには、私の目の前には山口さんと菊地さんが至近距離に立っていた。
目の前の二人と壁に挟まれてしまって、私は完全に逃げ場を失ってしまったようだ。
「梨緒ちゃんさぁ、このあと付き合ってよ? 今日もちょっと遊べる男を探しに来てたんだろ?」
……えっ!
「あ、あれは、白鳥さんが勝手に言ってただけで、私はそんなつもりじゃ……」
「やだなぁ~、俺たち二人相手だと緊張しちゃってる?」
してないってば……っ!
言い返そうにも、のれんに腕押しのような感じで、全く話が通じそうにない。
「だって、澤田ちゃんからも聞いたよ? 梨緒ちゃんは、すぐにヤれると思うって」
何それ何それ!
やっぱり梨緒、何か白鳥さんと澤田さんから恨みでも買ってたの?
どうしよう……。
力は強いし、口では上手く言い返せる自信なんてないよ……!
そうしているうちにも、私の首筋に山口さんが顔を近づけてくる。
「や、やめて……っ」
今にも消えてしまいそうな、情けない声が口から飛び出すけれど、きっと目の前の二人には聞こえていない。
もうダメかもしれないと思った、そのときだった。
突如、目の前の二人が勢いよく私から離れた。
正確には、引き剥がされたといった方が合ってる。
「おい、山口、菊地! 彼女が嫌がってんのが見てわからねぇのかよ!」
暗がりの中、男性の怒鳴るような声が響く。
「うわっ! 本郷、お前、帰ったんじゃなかったんかよ」
本郷……、って。
もしかして、さっきの合コンで一緒だった本郷司!?
暗くてよくわからないけど、確かに背格好は、さっきまで見ていた本郷さんっぽい。
「なんとなく帰る前のお前らの雰囲気から、何かやらかしそうだなと思って、少し後ろを歩いてやってたんだよ」
「歩いてやってたって、何だよそれ」
菊地さんが、本郷さんの言葉に反発する。
「そのままの意味だ。ここで高倉さんに通報でもされてみろ。お前らの社会からの目は、一気に冷めたものになるぞ?」
その瞬間、面倒臭そうに目配せし合う、山口さんと菊地さん。
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