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2.お相手は、まさかの鬼上司!?
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そうしているうちに、本郷さんに呼び出されてしまった月曜日が来てしまった。
「よしっ、できた!」
仕事を終えた私は、本郷さんと待ち合わせている駅のトイレで、梨緒の手によって、梨緒の姿にしてもらった。
梨緒のお店が月曜日が店休日で、勤務自体も、月曜日が固定でお休みだ。
偶然とはいえ、本当に助かった。
「わああ、ありがとう」
鏡に映る、二つのほぼ同じ顔に、思わず感嘆の声が漏れてしまう。
この前してもらったときは、そのあとの合コンの参加が嫌すぎて、あまりまじまじこの姿を見なかったもんなぁ。
「なんか、奈緒。もしかして本郷さんって人と会うの楽しみにしてる?」
「いや、全然!」
何より、本当に本郷さんと本郷店長が同一人物なら、こんな形で会ってることがバレてしまう前に、会うのは今日限りだとはっきり伝えなければならない。
「あっさり本当のこと言ったら? 本郷さん、奈緒の店舗に異動してきた、新しい店長さんだったんでしょ?」
「そうだとしても、言えるわけないでしょ」
梨緒は、まるでからかうような笑みを浮かべている。
これ、絶対今の私の状況を楽しんでるでしょ。
もとはといえば、梨緒があんな無茶なことさせたから起こったっていうのに。
「そう? でも、こんな形とはいえ、奈緒が男の人と二人でデートだなんて人生初じゃない? 断るにせよ、正体を明かすにせよ、また帰ったら話聞かせてよね」
はい、と梨緒は私の通勤時のカバンを引き取って、かわりに梨緒のお出掛け用のカバンを手渡してくれる。
「え、いいの? このカバン、お気に入りだったんじゃないの!?」
受け取った淡いピンクの上品な可愛さのハンドバッグは、確かに今日梨緒が用意してくれた白のニットコートによくマッチしている。
「いいのいいの。私は、この前また彼氏に新しいカバン買ってもらったし」
なるほど、そういうことね。
新しい物が好きな梨緒らしい理由で思わず納得させられた。
「ほら、そろそろ十九時になっちゃうよ! せっかく急いで準備したのに遅れちゃう!」
一人納得していたところで、スマホの時計を確認した梨緒が、慌てた様子で私の背中を押す。
「わっ! ちょっと押さないで! ちゃんと行くから」
梨緒が貸してくれたブーツに履き替えたのはいいものの、底が高くてフラついてしまう。
「じゃあ、行ってらっしゃい! 私は、本郷さんを混乱させるといけないから、奈緒が合流するのを見届けてから帰るよ」
「混乱って……」
確かに、日頃の見た目は全然似てないものの、メイクや髪型を同じにしたら、本当に瓜二つだもんね。
「ほら、行った行った」
私は、梨緒の勢いに押されながらも、待ち合わせの場所へと向かった。
って言うか、今まで本郷さんが待ち合わせの場所に来ること前提でいたけど、本当に来るのかな……?
“来週の月曜の十九時にここで待ってる”
そうは言われたけれど、実はからかわれてただけなんてことも、あり得るよね?
とりあえず居るかどうか……。
居なければ、それっきりで終わりでいいんだし……。
約束の場所付近で立ち止まり、辺りをキョロキョロと見回す。
……本当にいた。
だけど、探すまでもなく、すぐに本郷さんの姿は見つかった。
お店のシフトでは、本郷さんは今日は休日。
お店で会うときとは違う、プライベートな姿に、胸が勝手にドキドキと早鐘を打った。
「よしっ、できた!」
仕事を終えた私は、本郷さんと待ち合わせている駅のトイレで、梨緒の手によって、梨緒の姿にしてもらった。
梨緒のお店が月曜日が店休日で、勤務自体も、月曜日が固定でお休みだ。
偶然とはいえ、本当に助かった。
「わああ、ありがとう」
鏡に映る、二つのほぼ同じ顔に、思わず感嘆の声が漏れてしまう。
この前してもらったときは、そのあとの合コンの参加が嫌すぎて、あまりまじまじこの姿を見なかったもんなぁ。
「なんか、奈緒。もしかして本郷さんって人と会うの楽しみにしてる?」
「いや、全然!」
何より、本当に本郷さんと本郷店長が同一人物なら、こんな形で会ってることがバレてしまう前に、会うのは今日限りだとはっきり伝えなければならない。
「あっさり本当のこと言ったら? 本郷さん、奈緒の店舗に異動してきた、新しい店長さんだったんでしょ?」
「そうだとしても、言えるわけないでしょ」
梨緒は、まるでからかうような笑みを浮かべている。
これ、絶対今の私の状況を楽しんでるでしょ。
もとはといえば、梨緒があんな無茶なことさせたから起こったっていうのに。
「そう? でも、こんな形とはいえ、奈緒が男の人と二人でデートだなんて人生初じゃない? 断るにせよ、正体を明かすにせよ、また帰ったら話聞かせてよね」
はい、と梨緒は私の通勤時のカバンを引き取って、かわりに梨緒のお出掛け用のカバンを手渡してくれる。
「え、いいの? このカバン、お気に入りだったんじゃないの!?」
受け取った淡いピンクの上品な可愛さのハンドバッグは、確かに今日梨緒が用意してくれた白のニットコートによくマッチしている。
「いいのいいの。私は、この前また彼氏に新しいカバン買ってもらったし」
なるほど、そういうことね。
新しい物が好きな梨緒らしい理由で思わず納得させられた。
「ほら、そろそろ十九時になっちゃうよ! せっかく急いで準備したのに遅れちゃう!」
一人納得していたところで、スマホの時計を確認した梨緒が、慌てた様子で私の背中を押す。
「わっ! ちょっと押さないで! ちゃんと行くから」
梨緒が貸してくれたブーツに履き替えたのはいいものの、底が高くてフラついてしまう。
「じゃあ、行ってらっしゃい! 私は、本郷さんを混乱させるといけないから、奈緒が合流するのを見届けてから帰るよ」
「混乱って……」
確かに、日頃の見た目は全然似てないものの、メイクや髪型を同じにしたら、本当に瓜二つだもんね。
「ほら、行った行った」
私は、梨緒の勢いに押されながらも、待ち合わせの場所へと向かった。
って言うか、今まで本郷さんが待ち合わせの場所に来ること前提でいたけど、本当に来るのかな……?
“来週の月曜の十九時にここで待ってる”
そうは言われたけれど、実はからかわれてただけなんてことも、あり得るよね?
とりあえず居るかどうか……。
居なければ、それっきりで終わりでいいんだし……。
約束の場所付近で立ち止まり、辺りをキョロキョロと見回す。
……本当にいた。
だけど、探すまでもなく、すぐに本郷さんの姿は見つかった。
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