【短編集2】恋のかけらたち

美和優希

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「優しい鈴の音と鼓動」

2-2

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 昔は優しかった凪くんがいつから変わったのか覚えていない。

 中学生になって最初の一年間クラスが離れたことで、少し話さなかった期間があったから、そのときからだろうか。

 二年生で同じクラスになれて嬉しかったのに、顔を合わせる度に不機嫌そうな顔を向けられている。

 気づかないうちに何か気に障るようなことをしてしまったのだろうか。

 凪くんはどう思っているのかはわからないけれど、前みたいに凪くんと話したいのにそれが叶わないことがつらかった。


「何あれ。奈都、気にしなくていいよ。むしろ生徒会室に持っていってもらえてラッキーじゃん。黒板消すの、私も手伝うよ」

 励ますようにそう言ってくれるのは、友達の凛佳りんかちゃんだ。


「ありがとう。なんかごめんね」

「いいって!」

 何となく申し訳なく思いながら、黒板を消しに向かう。

 キュッキュッと音を立てて黒板を消していると、隣で凛佳ちゃんは嬉しそうに口を開いた。


「前に、私、ダイエットするって言ったの覚えてる? 昨日ね、目標達成したんだ!」
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