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第4章
触れ合う心(4)
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「嬉しい」
そう囁くように言って、拓人は桃華の両頬を両手で包み込んだ。
桃華は、何が起こったのか分からないような表情を浮かべて拓人を見つめる。
「俺は、桃華ちゃんの運命を傍でずっと支えていきたいって思ってる。だから俺が傷つくとか迷惑とかそんなこと気にするな」
拓人は真っ直ぐ桃華の瞳を見つめる。
「桃華……俺も桃華が好きだ」
桃華の目が大きく見開かれた。
「ごめんな。俺こういう仕事してるから、ファンとしてしか俺のこと見てないのかなって思ってて、ずっと言えなかったんだ」
「ほんとに?」
桃華は信じられないと言わんばかりの目で、拓人を見つめる。
「本当だ。好きだ、ずっと好きだったんだ。だから……俺から離れようとしないで欲しい。自ら消えようとなんてして欲しくない。傍に居て欲しいんだ……好きだ……」
拓人は今まで言いたくても言えなかった言葉を何度も何度も繰り返す──。
「好きだ、好きだ……桃華」
拓人は壊れ物に触れるような手つきで桃華の頬に触れる。
そして桃華の唇に唇を近づけると、もう一度
「好きだ……」
と囁き、優しく唇を重ねた。
そして、唇を離してはまた重ね、何度も長いキスをした。
「拓人さん……」
桃華は恥ずかしくて真っ赤な顔で、何度もキスを繰り返す拓人に呼びかけるが
「……拓人って呼べよ」
と一言返され、また桃華の唇は拓人の口づけにより塞がれる。
(私……拓人さんから離れなくていいんだ。傍に居てもいいんだ……)
桃華を悩ませていたミカの言葉は、拓人の言葉と優しい口づけによって消されていく。
いつしか桃華の心は温かさで満たされ、落ち着きを取り戻していた。
「ごめんなさい……もう二度としないから」
拓人の腕の中で桃華が言う。
「約束しろよ。桃華が辛いこと、嫌なことは何でも言えよ。俺、どんなことがあっても桃華のこと支えてみせるからさ」
拓人は桃華を抱きしめる力を強めた。
「……ありがとう」
桃華の目から涙が滲み出た。
その後、桃華はこの前の公園での出来事について詳しく話してくれた。
ジュンのこと、ミカのこと、病気のこと──。
辛かったこと全部吐き出した。
拓人は全てを包み込むように桃華を抱きしめたまま、桃華の話を聞いた。
全てを吐き出し、泣き疲れてしまった桃華は、拓人の懐でそのまま眠ってしまった。
拓人は桃華を抱き上げ、そっとベッドに寝かせる。
桃華の寝顔は、微かに微笑んでいるように見えた。
──カシャン。
何かが拓人の足に当たり音を立てた。
拓人が足元を覗くと、ベッドの下に血のついた果物ナイフが落ちているのを見つけた。
拓人はそれを拾い上げ、自分の鞄の中に押し込んだ。
そして気持ち良さそうに眠っている桃華に軽くキスをして部屋を後にした。
そう囁くように言って、拓人は桃華の両頬を両手で包み込んだ。
桃華は、何が起こったのか分からないような表情を浮かべて拓人を見つめる。
「俺は、桃華ちゃんの運命を傍でずっと支えていきたいって思ってる。だから俺が傷つくとか迷惑とかそんなこと気にするな」
拓人は真っ直ぐ桃華の瞳を見つめる。
「桃華……俺も桃華が好きだ」
桃華の目が大きく見開かれた。
「ごめんな。俺こういう仕事してるから、ファンとしてしか俺のこと見てないのかなって思ってて、ずっと言えなかったんだ」
「ほんとに?」
桃華は信じられないと言わんばかりの目で、拓人を見つめる。
「本当だ。好きだ、ずっと好きだったんだ。だから……俺から離れようとしないで欲しい。自ら消えようとなんてして欲しくない。傍に居て欲しいんだ……好きだ……」
拓人は今まで言いたくても言えなかった言葉を何度も何度も繰り返す──。
「好きだ、好きだ……桃華」
拓人は壊れ物に触れるような手つきで桃華の頬に触れる。
そして桃華の唇に唇を近づけると、もう一度
「好きだ……」
と囁き、優しく唇を重ねた。
そして、唇を離してはまた重ね、何度も長いキスをした。
「拓人さん……」
桃華は恥ずかしくて真っ赤な顔で、何度もキスを繰り返す拓人に呼びかけるが
「……拓人って呼べよ」
と一言返され、また桃華の唇は拓人の口づけにより塞がれる。
(私……拓人さんから離れなくていいんだ。傍に居てもいいんだ……)
桃華を悩ませていたミカの言葉は、拓人の言葉と優しい口づけによって消されていく。
いつしか桃華の心は温かさで満たされ、落ち着きを取り戻していた。
「ごめんなさい……もう二度としないから」
拓人の腕の中で桃華が言う。
「約束しろよ。桃華が辛いこと、嫌なことは何でも言えよ。俺、どんなことがあっても桃華のこと支えてみせるからさ」
拓人は桃華を抱きしめる力を強めた。
「……ありがとう」
桃華の目から涙が滲み出た。
その後、桃華はこの前の公園での出来事について詳しく話してくれた。
ジュンのこと、ミカのこと、病気のこと──。
辛かったこと全部吐き出した。
拓人は全てを包み込むように桃華を抱きしめたまま、桃華の話を聞いた。
全てを吐き出し、泣き疲れてしまった桃華は、拓人の懐でそのまま眠ってしまった。
拓人は桃華を抱き上げ、そっとベッドに寝かせる。
桃華の寝顔は、微かに微笑んでいるように見えた。
──カシャン。
何かが拓人の足に当たり音を立てた。
拓人が足元を覗くと、ベッドの下に血のついた果物ナイフが落ちているのを見つけた。
拓人はそれを拾い上げ、自分の鞄の中に押し込んだ。
そして気持ち良さそうに眠っている桃華に軽くキスをして部屋を後にした。
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