39 / 47
炎の舞
絶頂 ※
気がつくと、朝の光が、部屋の中にも入り込み、明るく照らし出していた。
裸で抱き合ったまま、いつかの船の中のように、男の胸に頭を預けて眠っていた。
体を離すと、部屋の中を見回し、水がないか探した。
ひどく喉が渇いている。
部屋の隅に、水差しを見つけ、這うようにしてそばに行き、水を飲んだ。
髪が解けて、背中に落ち、乱れている。
体も気持ちが悪いほど汗と体液にまみれている。
朝はまだ肌寒く、冷たい水で、体が冷え、身震いした。
「雪也・・・おれにも水をくれ」
背中にあたたかな肌が触れ、肩に顎を乗せて、左京大夫が掠れた声で言った。
肩越しに水を飲ませると、後ろから乳房を揉んでくる。
首筋に這わせる唇が、水を飲んだせいか、冷たかった。
「ああん・・・もう・・・や、あ・・・」
四つん這いにして、後ろから挿ってくる。
すでに大きく勃ち上がっている男根を、すんなりと呑み込んでしまった。
「朝から濡れておるではないか」
腕に力が入らず、潰れるが、腰を持ち上げられて、揺すられる。
「いやん・・・もう、いい加減に・・・ああ」
もうやめて欲しいのに、新しい刺激に感じてしまい、愛液が溢れ出す。
「どの口が言うのだ。何人も女を抱いてきたが、これほど心地よい抱き心地はなかなかない」
「ご冗談を」
左京大夫は、頬に手を伸ばして顔をよく見えるように向かせた。
「この感じている顔もいい」
目がうっとりと潤んで、半開きの口もそそるという。
抱き上げるようにして、結合した部分を密着させたまま、少しずつ体の向きを変える。
敏感なところが擦られて、飲み込んだものを無意識にきつく締め付けた。
「こら、そんなにきつくすると、出すぞ」
上向きにし、両足を肩に乗せると、腰を振り出す。
もう何度目になるのか。
腰を掴まれ、激しく突かれて乳房が揺れ、否応もなく登り詰める。
飽きないのだろうかという思いがよぎるが、与えられる快楽をこちらも飽きもせずに求めてしまう。
切っても切れないというのは、こういうことを言うのだろうか。
「おれのものになれ」
さすがに疲れたのか、朝一番の精を放ったあと、雪也の上に体を乗せたまま、息を吐いた。
「もう、なっております」
逞しい体に腕を回して言った。
「私には、左京さましかおりません」
「ここにずっとおれ」
愛おしげな声に、思わずうなずきそうになる。
「籠の鳥は嫌だと、前にも言ったはずです」
「強情だの」
「私は、舞がなければ生きてはいけません。ここでは無理です」
「深川でなければ生きられぬと言うのか」
「ここで、私のすることはありません」
舞うことで、何があっても耐えられるのだ。
いくら好きな人と過ごせても、舞えなくなるのは嫌だ。
「おれの子を産んで育てれば良い」
「・・・」
そんな道もあるのかとふと心が動いた。
殿様の思いびととして生きる道もある。
女冥利に尽きるのかもしれない。
「そうせい。そうすれば、いつでもこうしていられる。・・・おれのものだと言ったな」
目を覗き込んでくる。
「深川に、いつでもおいでくださいませ」
「そうしたいのは山々だが、そうもいかんのだ」
「遊びすぎましたか」
「周りが少々うるさくなってな。あまり大っぴらに出歩けなくなってきた」
「それで、私をここに置こうと?」
「そういうことだ。屋敷のうちなら、誰も文句はないだろう」
湯殿の支度ができたと戸の外から声がかかった。
贅沢な檜の風呂に、二人で入り、体を擦り合い、お湯をふんだんに使った。
そして、暑い湯の中でも抱き合い、乱れた。
その後、朝餉をご馳走になり、見事な山水の庭を眺めながら、二人でゆったりと過ごした。
こんな贅沢な刻は、もう二度とないのではないかと怖くなるくらいだ。
「もう、極楽に来てしまいました。思い残すことはありません」
「なんだ。もう死ぬようなことを言う」
風呂上がりの、湯帷子を着て、春の庭を眺めながら、男に寄り添い、もたれかかった。
「いつ死んでも、悔いはありません」
「そうだな」
と、左京大夫も笑った。
「このまま死んでもいいと、おれも思う」
雪也の顎を持ち上げて、唇を重ねた。
裸で抱き合ったまま、いつかの船の中のように、男の胸に頭を預けて眠っていた。
体を離すと、部屋の中を見回し、水がないか探した。
ひどく喉が渇いている。
部屋の隅に、水差しを見つけ、這うようにしてそばに行き、水を飲んだ。
髪が解けて、背中に落ち、乱れている。
体も気持ちが悪いほど汗と体液にまみれている。
朝はまだ肌寒く、冷たい水で、体が冷え、身震いした。
「雪也・・・おれにも水をくれ」
背中にあたたかな肌が触れ、肩に顎を乗せて、左京大夫が掠れた声で言った。
肩越しに水を飲ませると、後ろから乳房を揉んでくる。
首筋に這わせる唇が、水を飲んだせいか、冷たかった。
「ああん・・・もう・・・や、あ・・・」
四つん這いにして、後ろから挿ってくる。
すでに大きく勃ち上がっている男根を、すんなりと呑み込んでしまった。
「朝から濡れておるではないか」
腕に力が入らず、潰れるが、腰を持ち上げられて、揺すられる。
「いやん・・・もう、いい加減に・・・ああ」
もうやめて欲しいのに、新しい刺激に感じてしまい、愛液が溢れ出す。
「どの口が言うのだ。何人も女を抱いてきたが、これほど心地よい抱き心地はなかなかない」
「ご冗談を」
左京大夫は、頬に手を伸ばして顔をよく見えるように向かせた。
「この感じている顔もいい」
目がうっとりと潤んで、半開きの口もそそるという。
抱き上げるようにして、結合した部分を密着させたまま、少しずつ体の向きを変える。
敏感なところが擦られて、飲み込んだものを無意識にきつく締め付けた。
「こら、そんなにきつくすると、出すぞ」
上向きにし、両足を肩に乗せると、腰を振り出す。
もう何度目になるのか。
腰を掴まれ、激しく突かれて乳房が揺れ、否応もなく登り詰める。
飽きないのだろうかという思いがよぎるが、与えられる快楽をこちらも飽きもせずに求めてしまう。
切っても切れないというのは、こういうことを言うのだろうか。
「おれのものになれ」
さすがに疲れたのか、朝一番の精を放ったあと、雪也の上に体を乗せたまま、息を吐いた。
「もう、なっております」
逞しい体に腕を回して言った。
「私には、左京さましかおりません」
「ここにずっとおれ」
愛おしげな声に、思わずうなずきそうになる。
「籠の鳥は嫌だと、前にも言ったはずです」
「強情だの」
「私は、舞がなければ生きてはいけません。ここでは無理です」
「深川でなければ生きられぬと言うのか」
「ここで、私のすることはありません」
舞うことで、何があっても耐えられるのだ。
いくら好きな人と過ごせても、舞えなくなるのは嫌だ。
「おれの子を産んで育てれば良い」
「・・・」
そんな道もあるのかとふと心が動いた。
殿様の思いびととして生きる道もある。
女冥利に尽きるのかもしれない。
「そうせい。そうすれば、いつでもこうしていられる。・・・おれのものだと言ったな」
目を覗き込んでくる。
「深川に、いつでもおいでくださいませ」
「そうしたいのは山々だが、そうもいかんのだ」
「遊びすぎましたか」
「周りが少々うるさくなってな。あまり大っぴらに出歩けなくなってきた」
「それで、私をここに置こうと?」
「そういうことだ。屋敷のうちなら、誰も文句はないだろう」
湯殿の支度ができたと戸の外から声がかかった。
贅沢な檜の風呂に、二人で入り、体を擦り合い、お湯をふんだんに使った。
そして、暑い湯の中でも抱き合い、乱れた。
その後、朝餉をご馳走になり、見事な山水の庭を眺めながら、二人でゆったりと過ごした。
こんな贅沢な刻は、もう二度とないのではないかと怖くなるくらいだ。
「もう、極楽に来てしまいました。思い残すことはありません」
「なんだ。もう死ぬようなことを言う」
風呂上がりの、湯帷子を着て、春の庭を眺めながら、男に寄り添い、もたれかかった。
「いつ死んでも、悔いはありません」
「そうだな」
と、左京大夫も笑った。
「このまま死んでもいいと、おれも思う」
雪也の顎を持ち上げて、唇を重ねた。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。