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第一章 異世界に来たみたいです
第2話 最強笑顔に悪い癖
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「ねえ、お腹大丈夫なの?ご飯持ってくるね!」
「あっ!それと!あなたの名前一緒に考えよっ!?」
《 確か第一話の最後はこんな感じの流れでしたね?
さて、主人公くんは今回はどうなるのでしょう。
ゆっくりと主人公の物語を、
みなさんご一緒に体験するとしましょうか。》
・・・・・・・・・・・・・・・。
「おい!さっきから誰なんだよいったい。」
頭の中で聞こえる声に苛立ちを覚える俺。
「主人公がどうのこうのわけわかんねぇよ!!」
「おーい? おーい?」
不思議そうな顔でサリアが話しかけてきた。
「あなた面白い人だね!ふふふっ。
独り言ですか?それとも私に?」
可愛い笑顔だった。普通に萌える。
いや、萌えるって表現は俺らしくないか。
いまさっき頭の中で聞こえた声など
もはやどうでもいい。むしろ目の前の天使が
ポロリをしそうなのが気にな・・・
おっと!また悪い癖だ。
まあ、とにかくサリアは笑った顔が最強にカワイイ。
「おーい、ご飯できたんですけどー。
残り物だけどウーファの炒め物だよ!
お口に合うといいんだけどね。」
テーブルの上にはどこか懐かしさを感じる、
肉野菜炒めに似たものが運ばれてきた。
「ウ、ウーファってなんなの?」
俺は聞いたこともない名前に戸惑った。
「あ、ウーファってのはね、
このクラムデルにある森に生息してて、
体中が黒い体毛に覆われていて
大きさが四十センチ位あるモンスターなの!」
急にサリアが窓の外を指さした。
「あ、あれあれ!ウーファ!!」
俺が目を向けた先には翼が小さくて
まん丸の鳥みたいな生物がいた。
《 まあ、ウーファてのを簡単に説明すると、
主人公の元の世界にいるダチョウとやらを
小さくした感じのモンスターでしょう。》
「へぇー あれがウーファかぁ。
なんかあれを食べてるって思うと可哀想だけど・・・。
背に腹はかえられぬってやつだな。
じゃあ、いただきます。」
ばくばく もぐもぐ ばくばく もぐもぐ・・・
空腹のせいもあるのかウーファの炒め物は、
今まで食べた何よりもおいしく感じた。
ガタンッ!!
急にサリアが椅子から立ち上がったので
俺はウーファの肉を喉に詰まらせた。
ゲホッ ゴホッゴホッ・・・
《 なんだ、もうこっちに帰ってくるのか?》
頭の中の声は、まだ聞こえたりする。
もしかして・・・ 死神? っんなバカな話はないか。
「急になんだよー。びっくりしすぎて
肉が喉に詰まって、死ぬかと思ったよ・・・」
「私、あなたの名前思いついたの!」
サリアは目をキラキラさせながら言った。
「アルム!!」
俺はまた驚いた。なぜ驚いたかって?
それは・・・・・・・・・。
「かっこいいじゃんか!! その名前なんかかっこいいよ!
決めた!! 俺の名前はそれにする!」
俺は嬉しくなって椅子から立ち上がり、
テーブルのまわりをスキップでくるくる回った。
「アルムッ♪ アルムッ♪ アルムッ♪」
そう言いながら何度も回った。
サリアはそれを見て笑っていた。
俺は我にかえり、恥ずかしさのあまり
人一倍大きな声で一緒に笑ってごまかした。
たまに俺は子供みたいになってしまう時がある。
「「ハハハハハ~」」
「やっぱりあなたは面白くておかしな人だね。」
「俺、サリアに出会えてよかった。
なんか命を助けてもらったみたいだよ。
服からご飯から名前から、こんなにたくさん・・・・・・。
俺、なにかサリアに恩返しがしたい!」
「ねぇアルムくん、これも何かの縁だよ?。
だから気にしないでね、恩返しなんて。
それと、今日から少しずつでもこの世界の事、
覚えられるように色々教えてあげるね?」
俺はサリアの優しさに
泣いてしまいそうになったから、
バレないように後ろを向こうとした・・・・・・。
ボコッ!!
「イッテッ!!」
急に頭に鈍痛が走った。
その鈍痛はこの家に入る前に奥の扉から
顔だけ覗かせていた男の子の仕業だった。
右手には丸太を握りしめて、こちらをにらんでいる・・・。
「ねえちゃん、僕こいつキライ!」
《 第三話に続く》
「あっ!それと!あなたの名前一緒に考えよっ!?」
《 確か第一話の最後はこんな感じの流れでしたね?
さて、主人公くんは今回はどうなるのでしょう。
ゆっくりと主人公の物語を、
みなさんご一緒に体験するとしましょうか。》
・・・・・・・・・・・・・・・。
「おい!さっきから誰なんだよいったい。」
頭の中で聞こえる声に苛立ちを覚える俺。
「主人公がどうのこうのわけわかんねぇよ!!」
「おーい? おーい?」
不思議そうな顔でサリアが話しかけてきた。
「あなた面白い人だね!ふふふっ。
独り言ですか?それとも私に?」
可愛い笑顔だった。普通に萌える。
いや、萌えるって表現は俺らしくないか。
いまさっき頭の中で聞こえた声など
もはやどうでもいい。むしろ目の前の天使が
ポロリをしそうなのが気にな・・・
おっと!また悪い癖だ。
まあ、とにかくサリアは笑った顔が最強にカワイイ。
「おーい、ご飯できたんですけどー。
残り物だけどウーファの炒め物だよ!
お口に合うといいんだけどね。」
テーブルの上にはどこか懐かしさを感じる、
肉野菜炒めに似たものが運ばれてきた。
「ウ、ウーファってなんなの?」
俺は聞いたこともない名前に戸惑った。
「あ、ウーファってのはね、
このクラムデルにある森に生息してて、
体中が黒い体毛に覆われていて
大きさが四十センチ位あるモンスターなの!」
急にサリアが窓の外を指さした。
「あ、あれあれ!ウーファ!!」
俺が目を向けた先には翼が小さくて
まん丸の鳥みたいな生物がいた。
《 まあ、ウーファてのを簡単に説明すると、
主人公の元の世界にいるダチョウとやらを
小さくした感じのモンスターでしょう。》
「へぇー あれがウーファかぁ。
なんかあれを食べてるって思うと可哀想だけど・・・。
背に腹はかえられぬってやつだな。
じゃあ、いただきます。」
ばくばく もぐもぐ ばくばく もぐもぐ・・・
空腹のせいもあるのかウーファの炒め物は、
今まで食べた何よりもおいしく感じた。
ガタンッ!!
急にサリアが椅子から立ち上がったので
俺はウーファの肉を喉に詰まらせた。
ゲホッ ゴホッゴホッ・・・
《 なんだ、もうこっちに帰ってくるのか?》
頭の中の声は、まだ聞こえたりする。
もしかして・・・ 死神? っんなバカな話はないか。
「急になんだよー。びっくりしすぎて
肉が喉に詰まって、死ぬかと思ったよ・・・」
「私、あなたの名前思いついたの!」
サリアは目をキラキラさせながら言った。
「アルム!!」
俺はまた驚いた。なぜ驚いたかって?
それは・・・・・・・・・。
「かっこいいじゃんか!! その名前なんかかっこいいよ!
決めた!! 俺の名前はそれにする!」
俺は嬉しくなって椅子から立ち上がり、
テーブルのまわりをスキップでくるくる回った。
「アルムッ♪ アルムッ♪ アルムッ♪」
そう言いながら何度も回った。
サリアはそれを見て笑っていた。
俺は我にかえり、恥ずかしさのあまり
人一倍大きな声で一緒に笑ってごまかした。
たまに俺は子供みたいになってしまう時がある。
「「ハハハハハ~」」
「やっぱりあなたは面白くておかしな人だね。」
「俺、サリアに出会えてよかった。
なんか命を助けてもらったみたいだよ。
服からご飯から名前から、こんなにたくさん・・・・・・。
俺、なにかサリアに恩返しがしたい!」
「ねぇアルムくん、これも何かの縁だよ?。
だから気にしないでね、恩返しなんて。
それと、今日から少しずつでもこの世界の事、
覚えられるように色々教えてあげるね?」
俺はサリアの優しさに
泣いてしまいそうになったから、
バレないように後ろを向こうとした・・・・・・。
ボコッ!!
「イッテッ!!」
急に頭に鈍痛が走った。
その鈍痛はこの家に入る前に奥の扉から
顔だけ覗かせていた男の子の仕業だった。
右手には丸太を握りしめて、こちらをにらんでいる・・・。
「ねえちゃん、僕こいつキライ!」
《 第三話に続く》
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